自分のからだを抱きしめてみる
季節が逝こうとしていているから?
いいえ
この借り物のなかで
巡り巡っているものの温かさを
確かめてみたいから
けれど取り出したとたん
あっけなくそれは
...
 帰ってきた洋子はおもしろくない
 しばらくはまあそんなもんかと思っていたが
 いつまでたっても父は自分の前で変態しない
 何がおもしろくないって
 それをおもしろくないと思う自分が
 何よ ...
雪の中に囚われた叫び声が
雪とともに融けて大地を舐めた
苦い大地の表面に
瞬間ばかりが足跡を残した
今日から始まっていく事件は
まだ卵の中で育っていて
それぞれの孵化の時期は未定で ...
何のために
東京に出向いたのだろう
しょんべんしながら
後ろ向きに走るためにだったのか
それとも
夜中のグランドに
ロケット花火を水平に打ち出して
土煙が上がるのを
眺めるためだったの ...
寝たきり老人が
家族の厄介者であることは
偽らざる真実だが
だからと言って
正月に
「よし子さん、ちょっと
そこら辺散歩してくるわ」
と家を出てったきり
5年間音信不通のじいさんが
...
烏骨鶏あみの歪んだ足は
日なたをこねるよう
そう歩きまわると
雲の綿毛に触ってみたい
彼は汗を拭い
仮面を剥いだ
分裂した素行
せめぎ合う顔
人々の喝采に
にやりと笑い
幕に隠れ往く
汗を拭いては
明日の夢みて
衣装を変える
忙しいことだ
顔を出す事の
わずらわ ...
今も誰かがコンピュータを使い
円周率を計算させている
果てしないことを解っているはずなのに

金をかけて
時間をかけて
果てもなくやらせている

真球などは存在しないのに
理由を言い ...
誰もいない道
また 新しい年がはじまった私
だが 誰に会うわけでもなく また 
私は そして 私は 歩いた 
日の当たる路地 しかし
ネコが鳴いている 日の中で
私はまた冬の道を行く ...
  夢のかこいは
  {ルビ菖蒲=しょうぶ}のながい影に飾られ
  また、{ルビ蕩=とろ}けた夢のよう
  わたしたちは 遊ぶ
  いつまでもあそぶ
  るらる、るる
  りりる  ...
おかあさんだいすき
おかあさんだいきらい
どっちもほんとう
どっちもうそ

おかあさんは私の味方
だからおかあさんが重い
おかあさんはありがたい

おかあさんがしぬなんて考えられない ...
覚悟を持て 覚悟を持て

覚悟とはギリギリの命の欠片の端くれを
決してはなさない心の態度
心には態度が必要なのだ
今日を見るのは目であるが
明日を見るのは心の中だ
動いているものを見るの ...
いくつにも分かれた小さな窓から 朝の光が迷い込み 
吹き抜けの天井に
響き合う

力の入らない魂が 誘いだされては
光の霧の中を 浮遊している

BGMのピアノの音が 
まだ一つに ...
蟹は、
何かの匂いを感じると、
月をぐるぐるまわるように、
先へ先へと急ぐ。

何かの匂い。

それは芳しい花の香りではない。
じっとりとした、
タールのような
油 ...
クリスマスイブの前夜に
ようやく恋人が
同じ携帯電話に
一緒に乗り換えることを
わかってくれる
港町に降りしきる
小雨に濡れて

まるで外国から
貿易船で運ばれた
苺のフランボワー ...
新年早々
称賛を浴びるという
ニュースが飛び込んで来た
さては
大晦日にハイレグレオタードで
サイドからキンタマを
はみ出させた姿で
ボレロを踊った
現代最高のバレエダンサー
ニコラ ...
夏休みの 宿題で
ウケ 狙いなら
どんなモノを 作るだろう

世の中の 夏休みが
恐らく 一段落した後で
ゆっくりと 考えてみる

最近の キーワード
一等先に 思い出すのは
おも ...
お腹が空いたけれど所持金は32円
なにも買えないからレジに向かわないなんて当たり前
コンビニの温い空気、外の辛い寒さ
自転車のかごにアイスと雑誌を入れる2016年

スマートフォンにはいくつ ...
かろうじて寒い冬

かろうじて家族なわたし

かろうじて踏みとどまるポールシフト

かろうじて激情に殉じるわたし

いま核ミサイルが発射された


大義などいくつでも作れる

...
寝息が
夜のカーテンを揺らす
いつくしみという
どこかに潜む母性が呼吸をはじめる
白い肌のわが子の
すーっと通る鼻すじに口づける
溶ける音がした気がした
抱きしめるものがある ...
外に在る木 ガ
気になった ラ
内に鳴る木 ト
響キ愛、捧げ愛

ガラトキ、なら時

生い繁るキ なら
  森とナル
 もくもく黙々
   内は外
えぬ・てぃー・てぃー の 
てぃー が少し足りない
なんて
てれふぉにっく・てれふぉにか
てぃー・と てぃー・の
やさしく媒介されて 
夜のぽえむの はじま ...
普通の人の三倍も
稼げるようになってみて
三倍高いもの食べる
だけど割り合わない気持ち
三倍多く食べれない

普通の人の三倍も
稼げるようになったので
三倍プライド高くなる
だけど割 ...
ボクがキミに
ボクであることを証明し
キミがボクであることを認証して
ボクはボクを認識する
義理認証

ボクがキミに
キミであることを証明し
キミがキミであることを認証して
キミはボ ...
島の西側には 人は住まない

西方浄土に開かれた島

穢れのない 輝く砂浜が 所々に小さく開かれて
海からの精霊たちが 少しの間休むための 青の洞窟

島を縁取るガジュマルの分厚い林が  ...
光りのあしたが私たちの歌を聴いているとしたら
あしたも必ず光りのあしただ
、冬の梢がうなずく

ミモザからの約束のようにみずうみの漣もほほ笑んでいる、
という日になぜか
胸のどこかしらは強 ...
米粒より小さな私がいる
足元の草よりも小さな私は
厳かで巨大な荒削りの岩の上に立つ

海風が吹き荒れる
米粒程度の私を試すかのように
青い地平線が広がる
米粒程度の私を包み込むか ...
白昼バランスでも崩したのかすっ転んで縁石で頭を打って死んでいる老人が漏らしてスラックスに滲んでいる糞を一匹の野良猫が執拗に舐めていてその傍を通り過ぎる子供用の鉛筆みたいな服装をした若い ... なまはげとジェイソン、ゴジラ同居する悪夢もバクが食べるし眠れ 今年こそ世界を恐怖のズンドコにチガ~ウと言う子と結ばれる
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
血温計そらの珊瑚自由詩21*16/1/4 13:25
ドS洋子の帰還平瀬たかのり自由詩5*16/1/4 13:20
年のはじまり葉leaf自由詩216/1/4 6:20
雑踏変化北村 守通自由詩416/1/4 1:17
紫ピタゴラス「歩いたきり老人」花形新次自由詩216/1/4 1:12
烏骨鶏あみ桶谷自由詩016/1/4 1:08
俳優レタス自由詩216/1/4 0:44
数字に魅了された者自由詩116/1/4 0:21
新年の空番田 自由詩216/1/3 23:23
ukiyo草野春心自由詩416/1/3 23:02
おかあさん朧月自由詩116/1/3 22:52
覚悟鷲田自由詩516/1/3 21:54
朝の忘れ物いねむり猫自由詩4*16/1/3 21:37
月に祈るあおい満月自由詩716/1/3 19:57
ストロベリークリスマスりゅうのあく...自由詩6*16/1/3 19:30
キンタマ王子、栄光花形新次自由詩016/1/3 18:44
今は冬休み藤鈴呼自由詩2*16/1/3 18:38
りゃりりゃっぷ、りろっぷ!上城レーベ自由詩216/1/3 17:49
オベリスク吉岡ペペロ自由詩516/1/3 17:04
添い寝かんな自由詩14*16/1/3 15:42
成就ノ森たけし自由詩4*16/1/3 13:42
夜と 私と 透明と 夜とねことら自由詩416/1/3 13:13
三倍掛算 割り合わ算イオン自由詩4*16/1/3 12:36
義理認証自由詩0*16/1/3 12:34
神の座いねむり猫自由詩2*16/1/3 12:29
ミモザと飛礫もっぷ自由詩916/1/3 11:12
石廊崎自由詩5*16/1/3 10:32
証拠なんかなくてごちそうさまホロウ・シカ...自由詩0*16/1/3 10:28
なまはげとジェイソン、ゴジラ同居する悪夢もバクが食べるし眠れ北大路京介短歌1216/1/3 10:26
今年こそ世界を恐怖のズンドコにチガ~ウと言う子と結ばれる短歌216/1/3 10:25

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加筆訂正:
老俳優/ただのみきや[16/1/3 13:21]
脱字修正しました。
3.39sec.