新館と旧館を繋ぐ渡り廊下が
道路の上にかかっていて
それをくぐって行った先が海です
わたしたちが着いた頃にはもう真っ暗で
大急ぎで荷物を運び入れ
各々の部屋に落ち着いたのでした
厨房の火は ...
床に流れた黒髪は
流れ 流れて何処までも
白い柔肌が静かな鼓動に波を打つ

君の背中に彫られた地図をたどれば
エルドラドに往き着くのだろうか
果てしない疑問符が襲う

ぼくはまるで ...
一面の海。一面の空
波の飛沫のとどかない中空の城

折れた七節を
秘密の糸で縫って
生き返ったと
誇らしげなきみに
魂について説く

きみより多くを知る道理はあっても
深く ...
午後三時を過ぎると
気持ちがおかしくなる
行かないで今日
光りよまだそのままでいて

午後三時がもうすぐ
わたしの部屋に訪れる
お願い来ないで
気持ちがおかしくなる

午後三時は地 ...
僕は まだ ここにいる
君は まだ ここにいる
皆は まだ ここにいる



ふと思い出す 当たり前のこと
ふと思い出す ごく当たり前のこと
ふと思い出す 当たり前ではないということ
...
キンタマそのものの威力の
衰えを感じ始めたキンタマ王子は
このままではいけないと
キンタマに桜吹雪の
彫り物を入れることを思い付いた
ちょうどラグビーブームが
到来しそうな予感もするし
...
消えない泡と見えない泡が
手をつないで終わりを見ていた
おぼろな背中 光の蔽い
けだもののかたちの曇を見ていた


指を灯す指を絡め
指を照らす光を見ていた
歪ませ ...
降りたはずの人が
まだ乗っているのに
そこに居る人々は
誰も何も尋ねないのだった


列車がいつのまにかバスになり
やがてワゴン車に変わっても
共に乗っている人々は
...
地下二階で 小説を書いている
と、謂ったのは誰だったかしら すっかり忘れてしまった

ね、詩人はどこで詩を書くの?
地上?
地下?
雲の上?
あ、そうだ 地の底かしら

小説と謂えど ...
産んでくれた親がいるから
決して言えない言葉がある

線路の露に消えていった彼の想いは
やっぱりものすごく悲しいけれど
もしそれが本当だとしたら
分かる かもしれない

語られない事実 ...
スニーカーで
  歩く背中に
    落ち葉落ち
スニーカーで
  歩く背中に
    落ち葉落ち
屋台がひしめく中を抜き足差し足
敵に見つからぬようぐっと腰を落とし
気配を抑えて中心へと向かう
一時は絶望に襲われたものの
そこはそれ我ら歴戦のつわもの
べっとりと黒いオイルを体に塗り
影 ...
一面は乾ききった砂の大地

太陽が容赦なくあぶりつける

植物の集まりかと近寄るも 

風が作り出した砂の山陰だったことに落胆する

重たい熱風が背を押し付け

やせ細った体は倒れ ...
一仕事終えた様な充実感でいっぱいで、僕は車のソファに深くため息をついて腰をおろした。泥まみれで爪の間に土の入った指でステレオをつけてザッピングすると、古いジャズボーカルや落語や人生相談が流れてきたがす ... 暗闇に ぽっかり浮かぶ 花たちも
そりゃあ オツですけれども

一瞬の 静寂とともに 視界を染める
白い 塊が

ガイコツの ようにも
キノコのようにも 想えて
切ないのでした

...
それは
いつも
傍らで


鱗粉の睫毛の爆発を
捕食する


鉛雲の底辺を結び
つめたい足の自閉した雨が
背を反らしながら



あなたを
呼びとめ
あなたは
...
左手で書いた鏡文字 かたるしす
溶解して揺れる かくざとう

しっぽを振っているにもかかわらず
熱帯魚の水槽みたいな胃
汗まみれで凍結した手紙は私のために詩を唄わない


     ...
           151018

あるはずのものが無い
無いと思ったものが有った
見回したところ、平坦に見えても
凸凹があり、水溜りがある
雨が止んでしばらくすると
消えてしまう水溜 ...
采配にハラハラしてた頃もあり 大臣にまず活躍をしてほしい 福山と五郎丸ロス埋める俺 私は誰だろう
今日も暗い原宿の道を そして
どこかに向かって 歩いて やがて
たどりついた いつしか この部屋に


水曜日にゲスの極み乙女のライブを見た
私は客層の中で浮いていた
そ ...
ことばをさがしながら
五万の文字をたどる
幸せなのか
どうなのか
私には解らない

一日に百文字を覚えたならば
二年以内にすべては解けてゆくのだろう

眼鏡を着けたり
外したり ...
連絡の無い夜ほどカラッとして 缶ビール二本で潤してみる


空き缶を握りつぶして三畳間 ささくれ立った鯣と心


コンビニに並ぶおにぎり達までも 彼の名前に見えてしまって


買い足 ...
触れられず見られず聞けず無味無臭 本当にいるの本当にいるの

 
君の部屋 可愛いお部屋 狭い部屋 暗い小部屋に二人と一つ


直感で、本能で交わす愛情に 文法なんて関係なくて


...
         庭木のこずえが
         暮れ六つどきの
    かわいた秋風にゆれている
 
        しのびよる冷気と
 弱気なひかりにさえ おどされる
   卒寿のお ...
安いスクーターを走らせる
薄汚れたアパートの前で停め
走って入っていく

金髪の縮れ毛に
煤けた灰色のセーター
ロールアップした黒い綿のパンツに
青い靴下
黒いコンバースのジャックパー ...
寝苦しくて目が覚める
触手のようなものが首を締めていて
暗闇に目を凝らすと
大イカが一本の足を伸ばしている
どうやらそれが眠りを妨げているようで
一体何の了見があって、と気色ばむと
イカは ...
ストレイスター stray star

似たような願い事ばっか おんなじ棚に飾られるなんて
うんざりだって 凡人なりの誇りを掲げても

寝転がって見上げた星空 期待なんてしちゃいないけど ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
渡り廊下春日線香自由詩115/10/19 18:39
夜に狂うレタス自由詩115/10/19 18:23
中立mizuno...自由詩615/10/19 15:38
午後三時もっぷ自由詩715/10/19 14:50
未完成な 実存な 不完全な 延長komase...自由詩2*15/10/19 14:32
キンタマ王子、つまらない技巧に走る花形新次自由詩215/10/19 12:51
棄天使の地図木立 悟自由詩715/10/19 11:33
ノート(52Y,10・10)自由詩215/10/19 11:31
山田さんたま自由詩18*15/10/19 11:14
_香椎焚自由詩115/10/19 9:49
俳句万年筆 紙自由詩1*15/10/19 9:09
俳句015/10/19 8:25
舞踏春日線香自由詩115/10/19 3:18
指先の湿りhiro自由詩015/10/19 1:31
マゼンタ散文(批評...115/10/19 0:47
潮風藤鈴呼自由詩1*15/10/19 0:32
アフターイメージ末下りょう自由詩4*15/10/19 0:15
パルスなし北大路京介自由詩1915/10/18 23:55
みあたらないあおば自由詩7*15/10/18 23:22
采配にハラハラしてた頃もあり北大路京介川柳115/10/18 22:40
大臣にまず活躍をしてほしい川柳015/10/18 22:39
福山と五郎丸ロス埋める俺川柳015/10/18 22:39
夜の道とゲスの極み乙女番田 自由詩215/10/18 22:27
言葉の森レタス自由詩415/10/18 22:11
まいかい帰る短歌115/10/18 21:47
あいかい短歌115/10/18 21:33
光のまつげ信天翁自由詩315/10/18 21:05
ブリュノopus自由詩115/10/18 20:45
活劇春日線香自由詩115/10/18 20:21
ストレイスター stray staritukam...自由詩115/10/18 19:30

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