わたしがまだ
あなたの子孫の
最初の日にはもちろん
衣服を身に着けると知らず
もちろん衣服を選ぶことも知らず
もちろん日本語は持っているわけもなく
いつかのご先祖様のあなたは
愛を語 ...
始まってすらいない
まだ 始まってすらいない終わり
つづいていく
ここから つづいていく
終わってすらいない
まだ 終わってすらいない始まり
思い出 ...
ホッキョクグマの巣穴
数多のクマが使ってきた巣穴
彼女たちはこんな穴ぼこの中
助産師無しで出産するなんて。
数えきれない母熊が
この巣穴で子どもを産んだ
元気な子、病弱な子 ...
なんだ かんだと
老体が
泡をふくなか
朝のひかりを
瞬時 みつめて
まぶたをとじるとき
卒寿となったいのちに謝し ...
寄せては返す
波の切れ端を
掌に掬って
目をつむる
懐かしい潮の香り
海はいつだって
そこにあるのに
哀しい時にしか
会いに来ないで
ごめんね
でも僕は
いつも思って ...
ぼくはどのくらい生きてきたのだろうか
脈打つ血潮物足りない映画
歩いていると生きているんだと噛みしめる
ふみしめるのではなく
生きている実感が強いのだろうな
音楽の断片から香りを聴きとる ...
何でも
ありすぎると
大切なものまで見失ってしまう
それでもね
こんなたくさんの中で
君を見つけたんだ
こんなにたくさんの中でも
君は輝いてたから
きっと君 ...
夜をむかえるのと
朝をむかえるのは
どうちがうだろう
うえになるのと
したになるのでは
愛するのと
愛されるのでは
生きてくというのと
死んでくというのは
どうちがうだろ ...
眩しいくらい晴れた日に
日陰で煙草を吸うあなたは
とても寂しそう
暗い壁と同化しそうだ
お酒が入ると流暢に喋り
私を口説いてみたり
否定したりする
ある日は大切だといい
あ ...
制服を汚す男のフルートに震えてる薔薇そして月光
2、3本骨の折れてる傘が良い(雨が優しく降りそそぐから)
テレビから飛び出してきた誰かの手熱いポテトを掴んで消えた
心の中のいろんな思いを
一つ一つ言葉にして
君に伝えてみたいな
こんなんじゃいけないのかな
わかってくれないのかな
どうすればいいのかな
今までのいろんな出来事を
一つ一つ言葉に ...
今日もうつむいて道を歩いてる
背中を丸め自信なさそうに
今日も人目を避けて歩いてる
みんなに申し訳なさそうに
でも君は悪くない
何にも絶対悪くない
だから拳を握って
胸を叩いて
上を向 ...
何時の間にか受信箱から消えていた
保持期限を過ぎたメッセージは削除されますの文言
読まれなくなることが手紙の死なら
紙よりよっぽど生き物みたいだ
いつか勝手にいなくなるなんて
心のこ ...
ドラッグストアの前で
女の子が叫んでる
タイムセール中だと叫んでる
冷たい風で髪を逆巻いて
人々の歩く前で
コンビニで
おっさんが怒ってる
袋を分けろと怒ってる
長い時間をかけて
...
無い背筋を伸ばし
まな板の上にぬっと立つ
おまえの
下段から冷たく射るような
視線――まったく読めやしない
包丁を握り
ジリジリと
間合いを詰める
――突然
ながい触腕(しょくわん ...
どうしてか愉しくて
とても切ない
詩作に貧乏文学を
探し出すことは
決してけちな節約ではなくて
倹約のようにも思える
少しだけ美談が得意なことも
失敗談がずいぶん苦手なことも
干乾びた ...
東海道線の
向かい合った
4人掛けの座席の
俺の目の前で
でっかいヘッドフォンを着けて
でっかい音で聴いている
年の頃40の奴がいる
漏れてくる
歌声からして
どうも浜崎あゆみらしい ...
積み木を積み直す君
何度も繰り返す細い指先
終わりの無い道は
一周回って元にたどり着く
風のざわめきはいつも一定で
葉を散らす木々は何も言わず
鳥たちは最後の実りを
精一杯啄んでいる
...
アパートの階段をあがり鍵をあけ繁治は部屋に義兄を探した。戸をあけてすぐのところに狭い台所があってベランダまで見通せる2Kだ。奥の畳に日だまりが揺れていた。繁治は静謐すぎる気配にはっとした。
トイ ...
希望と絶望の勝負なんてつかねえかも知れねえぞ
ありゃダブルスタンダードでねじれてるから
そんなことを聞きながら悲しみを通り越して歩いて行ったら
白い白い世界に着いてしまった
あの人に会えた ...
幼さ故に罪を知らず
道行く蟻を踏み潰した
欲のままに欲するままに
傷付け奪い己を満たした
誇大妄想、中二病
青少年の性の目覚め
未知を既知に
宝物は秘密基地に
好奇心は背徳感を ...
気合を入れすぎると 無理が祟るからと言って
最初から 気を抜き過ぎては イケマセン
空に舞い上がる 美しい風船の姿を
よもや お忘れですか
バルーンには 夢が詰まっていると 信ずる子供 ...
あれは空だろうか
それとも海だろうか
わたしが欲しかったのは
あの青だったのだ
体中の骨を関節を筋肉を
すべてを伸ばし
掴もうとす ...
如月の茜の空のあかよりも紅い木の実が冬をみつめる
思うほどさやかじゃないよ雪道を自販機もとめて歩けばわかる
降る雨は街の灯りに染められて生まれた頃を懐かしみ泣く
外れから ...
だまっててねこのひだまりにコネコたまる
ことにこにことわらうのにうんといわない
きみはすこしうそつきでオオカミなボーイ
てのひらにひらとのっかるほどのしあわせ
あたしにちょうどいいきみにち ...
歴史に名を残すような奴で
何とか読むのに
耐え得るかどうかっつうぐらいで
下手すると
それでもクソみたいに
つまらなくて
何処でどう間違ったら
こんなクソみたいなもんが
評価されてんだ ...
まっ白い
豆腐を
そっと
水底から
すくいあげるように
たいせつにしてきただろうか
リリースした
魚を
ゆっくりとした眼差しで
見送るように
やさしくしてきただろう ...
手際よくまるめられた種
忘れてしまう いくつもの名前
ヒニカケラレタ薬罐みたく
だんだん焦げて死ぬ
焼却炉 幼いころ 怖かったものの多くは
いまでもわたしを守ってくれる
暖房の効 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
好色と呼ばぬ山河に捧ぐ
もっぷ
自由詩
3*
16/2/25 17:23
限られた始まり 限られたつづき 限られた終わり
komase...
自由詩
1*
16/2/25 14:26
ホッキョクグマの巣穴
枝
自由詩
3*
16/2/25 10:25
持戒
信天翁
自由詩
1
16/2/25 10:09
海人「海の欠片」
花形新次
自由詩
0
16/2/25 6:57
生きる存在と時間のながれのなかで
fujisa...
自由詩
2
16/2/25 4:07
キラキラ星
幸絵
自由詩
0
16/2/25 1:11
ちがう
はるな
自由詩
4
16/2/25 0:04
こじらせてるあなた
藤原猫
自由詩
0
16/2/24 23:20
制服を汚す男のフルートに震えてる薔薇そして月光
北大路京介
短歌
1
16/2/24 22:45
2、3本骨の折れてる傘が良い(雨が優しく降りそそぐから)
〃
短歌
5
16/2/24 22:44
テレビから飛び出してきた誰かの手熱いポテトを掴んで消えた
〃
短歌
1
16/2/24 22:44
君に話しかけてる
パチパチ
自由詩
1
16/2/24 22:32
叫び
〃
自由詩
0
16/2/24 22:23
手紙
きりはらいを...
自由詩
2
16/2/24 21:50
帰路
藤山 誠
自由詩
0
16/2/24 20:04
活イカ
ただのみきや
自由詩
18*
16/2/24 19:18
平成貧乏詩礼賛
りゅうのあく...
自由詩
3*
16/2/24 18:30
今、俺の目の前で
花形新次
自由詩
0
16/2/24 18:16
積み木
ミツバチ
自由詩
3
16/2/24 17:24
沈丁花2
吉岡ペペロ
自由詩
1
16/2/24 17:24
出会い
渡辺亘
自由詩
1
16/2/24 16:19
A
たいら
自由詩
0
16/2/24 2:56
カラカラ
藤鈴呼
自由詩
1+*
16/2/24 2:55
青になる
石田とわ
自由詩
15*
16/2/24 0:37
「たとえば柊」 五首
もっぷ
短歌
5*
16/2/23 23:05
ひだまりだまりねこねころがり/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
こうだたけみ
自由詩
3*
16/2/23 22:01
キンタマ王子、発言集1
花形新次
自由詩
0
16/2/23 21:39
寝顔に
ryou
自由詩
5
16/2/23 19:46
尖る
はるな
自由詩
3
16/2/23 18:31
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
1647
1648
1649
1650
1651
1652
1653
1654
1655
1656
1657
1658
1659
1660
1661
1662
1663
1664
1665
1666
1667
1668
1669
1670
1671
1672
1673
1674
1675
1676
1677
加筆訂正:
平成貧乏詩礼賛
/
りゅうのあくび
[16/2/25 9:38]
誤字脱字を修正
平成貧乏詩礼賛
/
りゅうのあくび
[16/2/24 22:44]
タイトル改題
平成貧乏詩礼賛
/
りゅうのあくび
[16/2/24 21:10]
遅筆により推敲
活イカ
/
ただのみきや
[16/2/24 20:47]
さらに誤字修正しました。
平成貧乏詩礼賛
/
りゅうのあくび
[16/2/24 20:32]
遅筆により推敲
活イカ
/
ただのみきや
[16/2/24 19:27]
誤字訂正しました。
花束の季節
/
りゅうのあくび
[16/2/24 19:07]
推敲
平成貧乏詩礼賛
/
りゅうのあくび
[16/2/24 18:47]
推敲
3.64sec.