アパートメント二〇二の壁の裂傷
フラグメントの終焉と彼女の吐瀉物
ポリスの出動はいつでも間に合わない
彼は絶望の寝床にうずくまったまま
ダイヤルの記録は悲鳴のような声ばかり
テー ...
固有名をもたない人間の落としたものは誰も拾ってはくれないのだ

ここに名前があるといったところでそれは意味をなさない

受け入れた動物達は集団でかき消されていく

受け入れなかった動物達は ...
簡単な事だった
決まり事は ある程度あれど

魔術師のように オタマを振れば
フライパンの固さの如く
凝り固まった 君のアタマも 耀くよ

真っ白の塩
これがなくて 困ったんだ ...
 躊躇なく雨が降って やがて くすんだ時間がゆっくりと流れさって
 衝動的に目を覚ました朝と 夢 見つけることもむつかしかった歌声の
   流れ (流転  (流転   (流転
 わたしたちの多く ...
昨日をどこへ、捨てよかと
世迷い言、世迷い言

踏み鳴らした葉は、いずこへか
落ちた鳥の羽、いずこへか
あの娘の写真も、いずこへか
冬のましろに潜っては、幾度も幾度もやり直す

ぼくら ...
ケンケンパ
ケンケンパ

道路にロウ石で丸を描いて

ケンケンパ
ケンケンパ

まるまる転がるよ

ケンケンパ
ケンケンパ

見上げてね

ほっとしてまた下を向き
ケン ...
キャベツの葉に
キンタマをくるんで
コンソメで煮込む
それだけで
ただのキャベツが
豪華なディナーに
変身する

お袋、いや
玉袋の味

ボールキャベツ


(キンタマ王子 ...
僕は彼女を名付ける事にした

彼女は僕の天秤が
どちらに傾くのか知らない

僕は彼女の知る真実から
不確定だといって目を背けた


嘘は
特定の誰かを騙す為に
鍵は
...
宇宙にある
一つの場所、一つの時間

流星は覚えている
巨視の瞳孔を開き
微視に解体される運動と感情を

私はあなたの記憶
機能化された一つの個体
朝、目覚め
夜、眠るまで

...
白い手先が折り畳んだ黒い風呂敷
角をピチリと揃えてたいそう丁寧に
ポタリと落ちた涙に星辰と名付ける
添い遂げようと恋情を抱いたおとこの
亡骸がひどく軽く腕に抱かれた
丑三つ時にただ月 ...
不思議だ

悲しくて
切なくて
誰かに慰めてほしいのに
大丈夫だよって言ってもらいたいのに

優しい歌は聞きたくない
甘い言葉は聞きたくない

可笑しいね

怒っている
イラ ...
魂の境を越えた交わりだった
わたしたちは一羽の大きな鳥になって
暁に輝く大河の遥か上空を
風を切り 大きく弧を描きながら
深く埋もれたまま錆びて膨れた散弾
思考に敷かれた玩具の電車の閉鎖回路 ...
捨てられない手帳とプリクラ
消せない画像と動画
別れてから何年だ
女々しいったらありゃしない

安物の指輪は諭吉に姿を変えた
隣には永遠を誓った人が居る
なのに今も貴女を探してる
街中 ...
八重山夏美27歳
朝ドラ「ふぇらさん」主演

八重山夏美29歳
大陰唇が伸びきってしまった女

だからと言って
弄り過ぎた訳じゃない

自然
あくまで自然

それは譲れない
...
もう二度と歌は歌わない
そう決めたのは
合唱コンクールの練習の時
隣の子がクスッと笑ったから
以来本当に僕は歌を歌わなかった
音楽の時間は口パクで通したし
歌のテストの日はズル休みをした
...
どうしてだろう
好きなことをするだけで
こんなに心が痛くなるのは


どうしてだろう
だれかの笑顔を目にするだけで
こんなに胸が苦しくなるのは


どうしてだろう
自分の正義を貫 ...
私は神をみたことがないけど
だれの仕業か
赤く染まってゆく山が
恐ろしくもあり

くる冬の
白さが恋しくもあり

私の中の
赤も白もまたあることを想う
鉄亜鈴

妻と鉄亜鈴を一緒に
振った
妻は小さな男の子のように
亜鈴を振る
私の心は微笑した
なんて可愛い彼女だろう
共にバスに浸かった
妻とわたしは
足をずーと伸ばし
バスタ ...
なんでもない場所の
落ち葉を目に焼きつける

もうあえない
ひととのいちぺいじを重ねて

どこもかもがさむい
この風は
さらわない私を
少年は決意した
高校生になったら
皆の前で
自分の言葉でしゃべると
そのために
今の学校からは誰も受けない高校を
選ぶのだと
例え面接があろうとも
はっきりものを言うと
緘黙していた ...
肉体だけが失われた
魂だけになった人々のすむ世界は
遠くて
案外近い、のではないか

たとえば
風の吹いてくる方角に向かい立ち
乾いてゆく眼球の映す景色が
そのまばたきのたびに
一枚 ...
この降っている雨粒をすべて集めても
なお余りある巨大な器がある
この限りなく大きな器は
怒りか悲しみか諦めか安らぎか
いや、すべての感情を兼ねることで
もはやすべての感情を超越し ...
墜落する戦闘機
中に人が乗っている
中にきっと人が乗っている
その人はお父さんお母さんがいて
尊敬するお兄さんお姉さんがいたかもしれない
可愛がっていた弟妹がいたかもしれない
撃墜された戦 ...
僕、私、俺や自分が世界中に溢れてる
そんなありふれたものじゃないと
私は誰かさんとして
生きてるわけじゃない
名前を知ってる
生まれた時も場所も
そして自分を知ってる
私は私として生きて ...
いいことはすき それはいいことだから
歌はまんべんのないレクイエム
少女も老婆も祝福される
くつがえされない真理
革命は戦いではない 現実じゃないから
コーラの泡みたい
わたしたちはつぶつ ...
徹夜明けで深い眠りのはずが
妻の巨大な鼾に起こされた
鬼の居ぬ間の洗濯…
そんな言葉が鼻先をよぎる
買い物ブギなぼくは
一日のうち5%程度はスーパーで過ごしたいのだけれど
鉄拳宰相はそれを ...
夜眠る
じっとして目を瞑る
夜はこれから
しんとする
自動車の音も消えていき
ゆっくりとなだらかな
長い坂を下っていくような
細長いストローで息を吹きかけて
手のひらがくすぐったいよう ...
真弓玲36歳
元宝塚歌劇団亀組トップスター

真弓玲37歳
クリトリスが敏感な女

クリトリスに触れると
すぐに濡れてしまう女

でも
アソコは
サバの臭い

いつもサバの臭 ...
“相手とコミュニケーションが取れない
この作戦は決行するしかない
我々には戻る場所が無くなった
補給する術も材料もない
我々は戦うという選択肢を取らなければならなくなった
この暮らしを守るた ...
流れ星を数える夜は
一人寂しく冷たい黒

おやすみのあとの秘め事は
誰にも気付かれない
空の星を金平糖にして
食べていることも
誰も気付かない
約束したのだ
海のクラゲと
星がいな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
すべての夜は悲しみの膝元にありホロウ・シカ...自由詩5*15/11/26 0:48
因果的な絶滅佐藤伊織自由詩215/11/26 0:41
レシピ上等藤鈴呼自由詩2*15/11/26 0:27
トッカータ管城春自由詩215/11/26 0:08
回帰あなろぐ時計自由詩115/11/25 23:21
ケンケンパ鵜飼千代子自由詩16*15/11/25 23:15
キンタマ王子、ただのキャベツ花形新次自由詩015/11/25 23:07
遺書の切れ端凍月自由詩4*15/11/25 23:01
記憶鷲田自由詩415/11/25 21:56
ニロクジチュウ、ウカナイかんな自由詩7*15/11/25 21:38
冬になる前に文字綴り屋 ...自由詩015/11/25 20:46
一瞬確かにわたしたちはただのみきや自由詩16*15/11/25 20:20
女々しくて辛いたいら自由詩115/11/25 19:04
女優 八重山夏美花形新次自由詩015/11/25 17:49
歌はもう歌わないと決めたけど夏美かをる自由詩38*15/11/25 17:25
疼き泉 鳴巳自由詩115/11/25 17:22
神業朧月自由詩315/11/25 17:09
鉄亜鈴生田 稔自由詩315/11/25 13:27
落葉朧月自由詩315/11/25 12:52
少年は決意したイナエ自由詩7*15/11/25 9:18
薄暮の街でそらの珊瑚自由詩19*15/11/25 8:46
虚の器葉leaf自由詩315/11/25 5:36
祈りの燈火秋也自由詩2*15/11/25 1:28
世界で1人のリィ自由詩1*15/11/25 0:55
ゴースト・パーティー管城春自由詩515/11/25 0:49
サーモン宰相レタス自由詩415/11/25 0:21
夜のはじまり灰泥軽茶自由詩515/11/25 0:12
女優 真弓玲花形新次自由詩015/11/24 23:26
戦争鷲田自由詩615/11/24 23:01
おやすみがなくなったら瑞海自由詩8*15/11/24 22:56

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