蛇口が
みずうみにつながっているように
蜜柑は
五月の空へつながっている
かぐわしい白い花
まぶしい光に
雨だれに
ゆっくりと過ぎてゆく雲に

蜜柑をむくと
その皮は
しっとりと ...
流転するもの
移ろうもの
不確かなもの
変わるもの

意味を為すもの
本質を持つもの
仮だとしても
そこにあるもの

空綺麗
存在を嘆くな

空綺麗
己を知れ

そらき ...
嘘を吐く
息をするように
嘘を隠す為に嘘を吐く
ぺたぺたぺたぺた重ねて吐く

吐血大サービス
好評につき嘘品切れ
そしたら指を突っ込め
お前の底から嘘を吐け

汗と脂と鼻水と
涙 ...
北風と太陽のけんかに巻き込まれてしまった男のはなし

自分さがしの旅に出て大人になって白鳥だったと気づくおはなし

恋という病に罹ったばっかりに海の泡になるしかなかった

有り金を竜宮城で ...
  

      不意に、居場所が消えて


          通り過ぎた記憶が深まる


       燿りなく途絶えた門を


     独りくぐり抜けようとする度

...
{取消= 果てしない旅路(みち)を選んだ気もする
 終わらない悲しみを負った気もする

夢はいつもどこか遠くにあるような気がして
 時には辟易することもある

路はいくつにも別れている気が ...
猫の恋あれは影武者だったのか 撃鉄を起こしたままの猫の恋 くしゃくしゃの婚姻届猫の恋 東京とカナダの恋を実らせるそういう本があったらいいな うるう日の父はなんにも言わないで「この素晴らしき世界」を弾いた 君と手をつないでいたいいつまでも煮干しラーメン食べるときでも 剥き身のコンセント・コードから
銅線が見えている
君のプラン・Aが
ショートしてる
あの
廊下あたり
焼けた
ゴムの匂いがする

声や恋が
焼けた場所
まだ残ってる
灰のような ...
明らかに
マネしやすくて
リスクもコストも少なくて
実践的な手法を見つけた時に



試しもせずに
「自分には合わない」と跳ね除ける人。



試してみてから
「自分に合 ...
ふみこんではいけない
ひとのきもちは
このよにたくさんそんざいする

だれひとり
ふれてはいけない
じぶんだけのよるは
このよにたくさんそんざいする

しかしあるひ
じぶんのよるを ...
病人が自己慰安で
書いたもんが
良かったためしがない
大体、書かれたもんに
病的なところなんか
これっぽっちもない
クソ女々しいか
猫撫で声のどちらかだ

病人にもランクがあって
...
梅の香りちらほら匂う春先の

あの寒風はいずこへ消えゆく

薄青い空の片隅でいずこから

はぐれ飛びゆく子らのカイト

糸は千切れてフラフラ彷徨い

風に流され永遠に漂い浮かぶ ...
3月に入る前のふぶき
一晩が明けてブルーの大空に変った
卒業生が丸めた証書を持って談笑しながら通り過ぎる
きょうのひを刻みこむことを照れかくすようにして


たしかめ合うには
言葉も ...
    
    伊勢湾の一辺をになっている
(比較的 温和な風と光にめぐまれた)
            知多半島は
           丘の稜線から 
いま 伊勢湾の貨物船を望遠してい ...
人として生まれた生き物は
生涯人を捨てることはでき無い
  どのように生きようとも 
  どのように考えようとも
キムチトーストにはまっている
いまさら短時間高収入の仕事に就くすべもなく

ちぎられた時間のなかでファーストフードならぬ
簡単な食事と全自動洗濯機
電子レンジとオーブントースター
せまい部 ...
道路はよこたわっているのではない
限りなく渦を巻いては
自動車たちを加速させている
建築は直立しているのではない
限りなく燃え上がっては
過ぎる風を減速させている
世界の心臓は血液 ...
誰も知らない山路で
酸っぱく甘い梅の香り
ふわりふわりと匂っている

静まり返った藪の中
にわかに騒ぐ猿一匹
がさがさがさと音を立てる

山間に炊飯の煙を眺め
雲雀の声を耳にして
...
モザイクの入るコメディ猫の恋 綱引きのパントマイムや猫の恋 オバマの愛称が
オバチャンだとしたら
オバチャン大統領じゃ
何も変わらねえじゃねえか!

しかしリベラルとか何とか言う奴は
どいつもこいつも
学校の教師みたいな風体で
どうしようもねえ ...
鳥は傘をささない
あめにうたれてなにかを待っている
たったひとりで待っている

どうして高いところにいるのか
まちびとは空からやってくるのか

そろそろ私の首は疲れた

鳥はひとりで ...
いつからだろう、
胸になにかができたのは。
胸のなかの何かは、
柘榴のように真っ赤に青い。
柘榴のなかにはちいさな
部屋があって、
その部屋のなかには、
ちいさくなった私がいる。
...
しとしとまあまあ
ぱらぱらさあさあ
ざあざああらあら
朝から雨で皆傘で泳いでいる
おばさんひとり
両手でちょうど
すっぽりふわりポリ袋
風になびかせて被ってね
ひょいひらふかぶか
き ...
アラームは既に
スヌーズたぶん二回目

をあけても
すべてあけられない
からだぜんたいが
ひとしくねむい

無理やり
上半身をおこし
腰をひねる
ひねる

ゆるいあたまで ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
蜜柑をむく女そらの珊瑚自由詩20*16/3/2 12:38
そらきれいたいら自由詩016/3/2 9:52
嘘吐き自由詩116/3/2 9:47
童話で短歌そらの珊瑚短歌4*16/3/2 9:08
フロネシス Phronesisハァモニィベ...自由詩4*16/3/2 3:30
僕は翼がはえた猫自由詩216/3/2 2:22
猫の恋あれは影武者だったのか北大路京介俳句216/3/2 1:34
撃鉄を起こしたままの猫の恋俳句216/3/2 1:34
くしゃくしゃの婚姻届猫の恋俳句216/3/2 1:34
東京とカナダの恋を実らせるそういう本があったらいいな短歌216/3/2 1:33
うるう日の父はなんにも言わないで「この素晴らしき世界」を弾い ...短歌016/3/2 1:32
君と手をつないでいたいいつまでも煮干しラーメン食べるときでも短歌116/3/2 1:32
遠雷うみこ自由詩5*16/3/1 23:41
マネ足リズムkomase...自由詩1*16/3/1 22:17
罪と罰瑞海自由詩2*16/3/1 21:15
頭の病気花形新次自由詩216/3/1 18:16
早春の 晴れゆく空に 凧は飛び翼がはえた猫散文(批評...1*16/3/1 17:02
奪われぬ春唐草フウ自由詩6*16/3/1 16:54
色鉛筆 九信天翁自由詩316/3/1 11:30
ヒト・ひと・人イナエ自由詩6*16/3/1 9:35
途上にて梅昆布茶自由詩1216/3/1 9:32
過程葉leaf自由詩516/3/1 5:37
梅と猿藤山 誠自由詩4*16/3/1 2:57
モザイクの入るコメディ猫の恋北大路京介俳句216/2/29 22:25
綱引きのパントマイムや猫の恋俳句116/2/29 22:25
オバチャンにしか見えない花形新次自由詩016/2/29 22:16
あめのなかのとり朧月自由詩216/2/29 21:59
白い増殖あおい満月自由詩4*16/2/29 21:51
傘とポリ袋灰泥軽茶自由詩216/2/29 21:48
靴下をはくまでSeia自由詩416/2/29 21:38

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