低い空 誰の祈りと哀れみが誰を殺すか 3月の雨


優しすぎ穏やかすぎてなにもかももって行かれてしまいそうだよ


イーストが具より記憶に残ってる四角いピザと飲みたい珈琲


...
グァバ茶を飲むようになって久しい
しかし女房にはすすめていない
何となくグァバ、グァバになりそうだから
そういう私は
ガスが溜まって、溜まって、キンタマッて
5分おきにメガトン級の
大爆発 ...
曇の上の雨
陽が照らす鏡の背
朝の径に降るかけら
午後の径をすぎるひとひら


空の海が
黝く干いてゆく
まばたきのなかの無数の月
夜が 流れ込んでくる


...
おまえが生まれた年に
菜の花が庭にはびこって
それはそれはたいへんだったよ

おまえはまだ二ヶ月だか三ヶ月だかで
はじめてみる菜の花に
はじめて嗅ぐ菜の花に
目をまるくしたり ...
うさぎは
ときおりたちどまり
ふりかえる
そこに菜の花がうすくゆれていた
まるで
なにかのじゅそみたいで
なにかのしゅくふくみたいで

ながい耳は
遠い音をつかまえるため
生きるこ ...
貴方が好きだった
好きすぎて
貴方になりたいと思った
貴方の名前を名乗った
大好きな貴方の名前アンドレを名乗った
少しだけ
貴方になれた気がした

アンドレ・・・・
ああ、アンドレ
...
海上は大きな波がうねり
雲は重石のように心にのしかかる


平静を求めて 安楽を求めて
ゆっくりと底へ底へと
熱めのコーヒーと
うつ映画が私を導いてくれる

時が 光が 
小さな泡 ...
言葉には魔法は無い
あるのは願いだけ

たとえ音になっていなくても
伝えたい想いはなんとしてでも
ひとは伝えようとするんです

それをきこうとしてくれる
人の前に
みなみ町の角を曲がると 
尾ひれがついてくる

それが嘘だと決められれば 
楽だったのだが

尻尾と箒を間違えたから 
柄で叩かれた

太鼓のバチ以上に 罰当たりな当たり方で
...
桃始笑
ももはじめてさく


コートを脱いだら
沈黙していた鎖骨が
独り語りを始める

ポケットから出た
あてどない指先が
止まり木を探している

音符を思い出した
爪先 ...
その昔読んだ
犯罪心理学の本に
凶悪犯の子供時代の特徴として
夜尿症が挙げられていた
小六の秋まで寝小便垂れだった私は
痛く憤慨したものだ(実話)
小六の秋に
ふとしたキッコけで
マス ...
風呂上がり
コップに氷を入れた

君が好きなアイスクリーム
目に入ってしまう


あれからどれくらい
時間たった?
君が居なくなってから

ほんとに別に何もなかったんだけど
い ...
どうでもいいことを
ヘタクソな書にして
額に飾る自称詩人が
急増している

ガキの一人や二人
殺したっていいじゃない
自分の子だもの
(千田みつを)

その中でも
この作品は
...
出発は時刻を持たない
ただ消長する獣の声が遠くに響くのみだ
石たちは獣とともに鳴動する
その冷たいおもてに私はまなざしを遺していく

かつて出発とは地上から月へ向かうものだった
だ ...
すべてにはぐれたまま
失われた魂は
どこへ帰るでしょうか
あなたが
安らかに眠るあいだ
ぼくは
夢を見たでしょうか
雨のせいで三月にしては肌寒い夜 ...
産声は一番最初にゆるされた歌声ですね歌が好きです


近頃は夢でよく会うお父さん確かめられる確かめられてる


冬日向わが猫眠る回向院まぶたに浮かぶ干し草ベッド


夕暮れの道歩きつ ...
三歳のまなざしのまま覚えてるバケツとシャベルと砂場とシチュー


少女ならほしかったはずのあれもこれもなかったけれどあしたがあった


如月の終わりの頃の曇天は生まれる前の躊躇いのようで
...
すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく


冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈あたし〉が案じてる


はろばろと江戸まで届く歳月を生きながらえて町の道あり


偶然に ...
             160310

スミレは紫と決まっています
三色スミレは三色だから
ピンクのは無いのではと
わたくしは瞬間的に思ったのです
スミレも現在では品種改良の結果
ピン ...
ミサイルが飛んで落ちてまた昇るまでのあいだ、
くだらない冗談をひとつずつ言いあって
河原の小石をうめるようにしていた
川釣りのおじさんが面倒くさそうに餌を投げてくれる
もしかしたら彼もみか ...
道路はとっても長く続いている
まるで一つの生き物みたいだ
うねりながら竜が背中を提供している
道路の上を吹く風は天に吹いている風とあまり変わらないのだろうと思う
さあ太陽さんもっとあっためてく ...
しっかりもので 気丈な 母親は
父に 訴えるときにだけ 皮肉を使った
良く届くように 何とか届くようにと

あれはまるで深海の生き物の行動みたいだった
まるで光の届かないところで 疑いを思い ...
絶対的な王政を敷いた帰り道
僕は今にも割れそうな夕陽を見たんだ
それは十分なほどに眩しくて
1日に終わりなど来るはずもないとわかったんだ

だけどその夜に城は燃えて、僕は燃えて、
誰もが偉 ...
小諸に住んでいる

しかし心はアメリカだ

大統領選挙のことを考えると
小諸のことなんか
どうでもよくなる

もっと言うと
アメリカ大統領が
小諸市長になってほしいぐらいだ
そし ...
めくったら家族の本音書いてあるそういう本があったらいいな 加茂川に映りたる桜のベルト 狭い部屋千本桜見える窓 次に逢う日まで桜よ咲いていて 空っぽの硝子の鳥籠に
早春の光が淡く虹色に差す

そうすると
わたしはうすい水色の服を着たくなる

――籠の外では生きられない
  華奢ないきものだったはずなのに

  でも囀りは  ...
土手の手つかずの雪が老いて
カラスがなにやら啄んでいる

穏やかな冷気に衣服の戸惑い

惜しめば儚く望めば遠く声は
なにも残さないただ揺らした

言葉が追う死者を追うように

セー ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
悪筆深水遊脚短歌1*16/3/11 11:34
梅毒グァバ茶「キンタ、マスカット、バスガス爆発」花形新次自由詩016/3/11 11:13
夜へ 白へ木立 悟自由詩316/3/11 10:11
おまえが生まれた年に佐々宝砂自由詩2*16/3/11 9:30
野うさぎとして生きていくそらの珊瑚自由詩816/3/11 8:47
貴方になりたかった花形新次自由詩016/3/11 8:14
リセットhiro自由詩016/3/11 4:38
ことば朧月自由詩016/3/10 21:26
南国の魔女か人魚か轟きか藤鈴呼自由詩2*16/3/10 21:13
桃始笑nonya自由詩17*16/3/10 20:45
マスヲカキッコ「寝小便の夜」花形新次自由詩116/3/10 20:29
sweet弓夜自由詩116/3/10 11:36
癒し花形新次自由詩016/3/10 8:33
出発葉leaf自由詩316/3/10 5:04
また眠りの終わるときが来るようにホロウ・シカ...自由詩4*16/3/10 1:45
かおるのおと「産声・夢・遺言」5首もっぷ短歌3*16/3/10 1:19
かおるのおと「過去・夢・現」5首短歌2*16/3/10 1:17
かおるのおと「ひとりのなみだ」5首短歌2*16/3/10 1:15
ピンク色の菫の花束あおば自由詩4*16/3/10 1:11
ゆうやけはるな自由詩516/3/10 0:38
生き物の愛おしさ黒髪自由詩2*16/3/10 0:21
ジレンマ自由詩1*16/3/10 0:08
新しい社会スカートはし...自由詩016/3/10 0:00
小諸ドラゴン「アメリカ大統領選挙と私」花形新次自由詩016/3/9 23:46
めくったら家族の本音書いてあるそういう本があったらいいな北大路京介短歌216/3/9 22:44
加茂川に映りたる桜のベルト俳句0+16/3/9 22:43
狭い部屋千本桜見える窓俳句116/3/9 22:43
次に逢う日まで桜よ咲いていて俳句016/3/9 22:43
硝子の鳥籠塔野夏子自由詩7*16/3/9 22:42
春葬列ただのみきや自由詩18*16/3/9 20:45

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加筆訂正:
ミステリアス・パロディは月夜を染めて/りゅうのあくび[16/3/10 19:17]
遅筆により推敲
オキナワとパクス・アメリカーナ/りゅうのあくび[16/3/9 20:50]
微修正
3.85sec.