結婚し三十七年過ぎゆきていまだ夫婦と此処に立つなり
五時九分灯ともしごろの交差点夕暮れて十二月塑日
とびっきりの笑顔ひとつください
おいくらでしょうか?
こころの痛みを鎮めるお薬ひとつください
どこかにありますか?
曇りのない青空のもと
もうお気に入りの傘も要らないと
言ってくれ ...
《なんでこんな色に生まれてきたんだろうね》
小さな虫
黄金色で
市ヶ谷の
コンクリに
ぽつりと
1ぴき。
グレーの
うえに、
黄金色が
ぽつり。
グレーに
金色が
...
魔法使いが
ドライバーを手にやってきて
雪原を走る夜汽車を止めました
壊れた換気扇の交換
最後に頑張って回る姿が
とても可哀相で
「よく頑張ったね」って二人で言いました
私た ...
一.ほとり
泣きやむことを忘れ
とてもわたしらしくなったと
この夜いつまで居ようか
ここに
二.花占い
そこの{ルビ他人=ひと}は暗がりで
命を摘んでいる
気になって仕方な ...
温かい味噌汁を飲んで
おまえが泣く
何があったか
聞かないけど
私も台所で泣く
ご飯食べてけと
口うるさい母親に
気がすむなら味噌汁食べてやるよって
えらそうに言ってた ...
嘘よ
雨が優しいなんて
こんなに寂しい色見たことない
それとも私が凍っているから
こんなに雨が冷たいの?
傘を差して
沈黙の街を歩く
水の音しか聞こえない
会いたい人は ...
なぞるゆびさきは
ましろ
正確に淡々と辿る円
重ねるほどに無心
重なるほどspark
呼吸は止めて
息を併せる
トロット
流星の
よう
な
軌道
描く掌
重心は下 ...
夢を見た、彼が私を叱る夢 起きて 私は怖くて彼に尋ねた
「怒ってない?」「なんのこと」
夢を見た、彼が私を嫌う夢 起きて 私は怖くて彼に尋ねた
「嫌いにならないでね」「なりません。約束」
...
だっこしてと
駄々こねながら
ぼうやが
わんわん泣いていた
地面にしりを
ぺったりつけて
だっこしてと
わんわん泣きながら
駄々こねていた
いつだったろう
大きく声 ...
雨が降るを厭い
風が吹くを厭い
日が照るを厭い
紅い 紅い花を咲かす
雨が降るを尊び
風が吹くを尊び
日が照るを尊び
優しい 優しい実をつける
見つめる先も、行く先も
来た道も、手にする地図も、各々に
例えば、信号待ちのほんの五分ほど
袖振り合っては去ってゆく人
然りて、夏は暑く冬は寒く
転べば痛く、楽しければ笑う
永く共に歩 ...
かあさんの右腕にぶら下がって
見上げるのは好きだな
両足
なんかもう 引きずっちゃって
かあさんも笑うから
お前は泣くけど
そんときは後ろ足で こっそり
蹴とばしてやるから
かあさ ...
ねんねこやアンモナイトに戻る前
昨日まで他人のふたり葱鮪汁
サプライズ組体操でプロポーズあした天気になりますように
151130
バブル景気の頃はと
中年の男が懐かしげに回顧する
逆輸入車なんて、国内では買えないバイクを
すぐ近くの国に輸出して、直ぐさま国内に戻して
外車として売り ...
もういいじゃん
バッグが空
よごれてきたけど
樽も空
ついさっき出荷されたのたちが
残していった空気をぜんぶ肺に詰めて
それで忘れないってことにできたらどんなに素敵だろう
なんど ...
夢のなかでわたしたちは詩を書いている
できるだけすくない言葉ですむように
皿がいち枚しかないから
間違ったことは言いたくなかった
でもただしいことも正しく思えなかった
あなたは始める ...
雪をふらせる雲を
「ゆきぐも」と呼ぶのだ、と
あなたに教えられて
それが
すっかり
気に入ったので
つい独り言してしまう
「あれは雪雲だろうか」と
冬をうつした窓辺で
わ ...
夜明けの淡い光が ゆるやかな
丘の木立を 悪夢から救い出すとき
白い衣の少女たちが 透明な微笑を
ローリエ樹の 木末の葉先に 露を宿す
遠い思い出に浸って 白い午後は
菜の花畑の ...
永遠が一億を超えた島を見て 賄えない と嘆く神さま
まなざしを空へと教え導いてそのまま飛んでいってしまった
つぶやきにうなずくきみをみあげると秋の日差しのなかの黄葉
...
冬が来る前に命をためる
あの朝にのぼった鹿ウインナー
熊肉の脂の明るい香り
本鴨南蛮ぼくの大好き
ウサギをケチャップで炒める辛さ
猪肉は乙女にかぎる辛さかな
...
魚を一気に捌く出刃を買いたし
出雲から来る玉鋼
ぶれた魂では持ってはならず
覚悟のうえで脇差帯びる
亡き父の残した柳刃包丁
小さな町は大きな街に憧れて
いつも大きな街の姿をテレビで見ていた
小さな町は大きな街が大好きだったけど
大きな街に行くと自分がいかに
小さな町であるか知ってしまうことを恐れて ...
散る花の
紅色のゆく
果てはなし
行く先をいま
想いけるかも
やがて来る
冬を占い
手をさする
冷えた指先
守りながらゆく
来春の
想い遥かに
夢をみる
大魚を釣らん ...
父さん居るのなら聴いて
日日ほがらかに楽しいです
あなたの最後の願いのとおりに
日日はとてもさいわいに満ちています
私の右手は人を指差すためにあるのではない
私の左手は施しを掴むためにあるのではない
昨日も
今日も
明日も
水の色を眺めている
優しい
優しい
水の色
地球に生まれたことを感謝する刹那に
ぼくは水の色をチェックする
それがぼくに与えられた使命だから
...
日が短い秋の夕暮れに気づいた
俺はあとをつけられている、
たしかに後ろで何かが擦れてリズムを刻んでいる
こうして気づくことはその音速と
歩くスピードの関係で起こる現象だ
俺は尾行者に通告して ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
結婚
生田 稔
短歌
3
15/12/1 12:56
priceless
梅昆布茶
自由詩
19*
15/12/1 11:18
コガネムシ
枝
自由詩
3*
15/12/1 8:28
換気扇
ガト
自由詩
13*
15/12/1 2:49
デルフィニウムの線描をください
もっぷ
自由詩
11*
15/12/1 2:34
味噌汁
ガト
自由詩
6*
15/12/1 2:23
駅
〃
自由詩
7*
15/12/1 2:22
trace
レモン
自由詩
9*
15/12/1 2:02
柔らかな恋
斎藤 九
自由詩
1
15/12/1 1:28
失くした理由
北村 守通
自由詩
4
15/12/1 1:26
或る女
あなろぐ時計
自由詩
3
15/12/1 0:30
行き交う人
〃
自由詩
1
15/12/1 0:28
かあさんの
オイタル
自由詩
5*
15/11/30 23:24
ねんねこやアンモナイトに戻る前
北大路京介
俳句
3
15/11/30 23:10
昨日まで他人のふたり葱鮪汁
〃
俳句
4
15/11/30 23:10
サプライズ組体操でプロポーズあした天気になりますように
〃
短歌
1
15/11/30 23:09
雲をこねて、波を泡だてる
あおば
自由詩
7*
15/11/30 22:49
裏地のないスカート
はるな
自由詩
7
15/11/30 22:42
夢のなか
〃
自由詩
2
15/11/30 22:28
雪雲
千波 一也
自由詩
7
15/11/30 21:59
日曜日
藤原絵理子
自由詩
7
15/11/30 21:54
「わたしのために」
もっぷ
短歌
4*
15/11/30 21:16
ジビエ
レタス
俳句
1
15/11/30 21:04
鋼
〃
俳句
1
15/11/30 20:45
狼煙
為平 澪
自由詩
11*
15/11/30 20:41
明日
レタス
短歌
1*
15/11/30 20:35
往信
もっぷ
自由詩
6
15/11/30 20:22
8:00p.m.
〃
自由詩
7
15/11/30 20:13
透明になる
レタス
自由詩
1*
15/11/30 19:52
尾行
高橋良幸
自由詩
4*
15/11/30 19:44
1629
1630
1631
1632
1633
1634
1635
1636
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
1647
1648
1649
1650
1651
1652
1653
1654
1655
1656
1657
1658
1659
1660
1661
1662
1663
1664
1665
1666
1667
1668
1669
5.24sec.