あの日
奴は強引に現れた
みんな死にもの狂いで
奮闘しているときに
急拵えの険しい顔を
テレビ向けに用意して
唯一の救いは
奴がお遍路さんの格好で
現れなかったことだ
不吉な雰囲気
...
ぼくは誰も知らないところで詩を書いている
生きることに絶望をかんじている友のために
手紙を書くように書いている
楽しんで書くようにしている
ありあまる妄想の力を借りて
詩の言葉に凝縮する ...
長閑な雰囲気を好む
潮騒が聞こえているのに
何となく静か
日常を言葉であらわして切り取りたい欲望がつよい
どこまでもつよい
しかも論理的ではなく
どこまでも直観にたよって
そうすることで生き生きと生きていきたい
非難の声がひりそそがれようが
...
きらきらと
ひかるピンクのすみれの
しあわせを願うきみのまなざし
誰にでもあって誰にでもないもの
さがしてさがして
たどり着く束になったひかり
すべてから
とき放たれたような ...
浅草アートスクエアのタイルは中から白く発光していて
角にある喫煙所では
誰もが
夜空ノムコウのプロモを彷彿とさせた
隅田川方面に
鳴り響いた
おっさんのくしゃみに
「ぼくはここにいる ...
冷蔵庫から鶏肉をだす
ぐにゃぐにゃしているので
キッチンバサミで切る
小さく切る
どんどん切る
鳥だったことを想う
もしかしたら人間だってこうしたら
切れるんじゃね?
食えるんじゃ ...
朝
街はすみずみまで霧に覆われていた
平等に満ちている粒は
白いサプリメント
普段は透明が満ちていて
遠くまで見渡せた
海に点在する小さな島や
船が描いてゆく波のような道までも
...
1人の少女が命を絶った
たった数分の出来事だった
まだ現実に少女がいるようだった
その少女は夢があった
モデルになって、女優になる
世界に羽ばたきたかった
大きい大きい夢だった
少女は本 ...
いまおじさんは萌えている。エンターテイメントの世界がまたおもしろくなりそうだ。ジャニーズJr.たちの台頭である。いろいろと話題になったゴタゴタを差し引いても、40代を迎えその踊りや歌声にも翳りがみ ...
いろんな花をつみながらあるいてきたね
あかるい花もくらい花も、つぼみも種も
ふりかえることもできないくらいいつもすべては近くにあって
コップはいつも割れそうに満ちていた
みちていた
そう ...
青のしたの鉄のむきだしすべりだい ななめにういた赤錆の音
(なるほど)と(それもそうだね)と(なるほど)
(出していいよ)と(でもまだ待って)
いつまでも凍えてるわけにはいかないでし ...
ささやきかけるかさのかげ
母音の樹が揺れる
ふたりで歩いていく
丘の上へ 遠くまで
のびていく記憶
いそがなきゃ
走りはじめる
わたしたちを
月が見ている
それを ...
クリちゃんにも
包茎ってあるのよ
ちゃんと剥いて上げないと
臭いのもとになるし
感度も悪くなるみたい
でもね、きっと自分では
よく分からないから
貴方が何も言わずに
時たま
剥いてあ ...
おちよは
ペンペン草田男との
やり取りを何ら不審に思わなかった
自称詩人に有りがちな気持ち悪さに
慣れすぎていたからかも知れない
だからペンペンの
「会って詩について語りましょう」という
...
喉のおくに、
何かがからみつく。
潰れた声がでる。
声は声ではなく、
毛を生やして、
毛孔から這い出てくる。
たくさんの、
得たいの知れない、
毛玉が這い出てきて、
私をとりかこむ。 ...
私はカルピスのいちごオーレの底にたまった沈殿物。
五百ミリリットル入っていても果汁は一パーセントにも満たない。
濃いピンクのふりをしても、先生たちは私のことを講堂に響く大きな声で、赤点、ギリギリ ...
直ドラで右股関節を捻挫した
ダフった衝撃がそこに集中してしまったのだ
向きをかえただけで襲ってくる激痛で
寝ることと座っていることが辛くて仕方なかった
立っているときがいちばん ...
明日になったって
現実は何一つ変わらないからね
僕らには
明日を受け入れる強さが必要で
うつむいてばかりなんていられない
だけど時々
嘘を本当に変えるチカラが欲 ...
私たちはいつも窒息しそうになってる
水の中にいるわけでもないのに
息ができなくなるような気がしている
口をパクパクさせて吸い込もうとする
手をブンブン振り回す
私たちは確かに
いき ...
君よ、童心のまま
舞踏せよ
日々の動作の只中に
あの炎を垣間見るまで
冬晦日わが腸で燻ってる悔しさの種よいかわるいか
『潮騒』の一頁目でわが詩はひっくり返るほどの衝撃
日日を記し思い出の写真託してみるネットはとわじゃないとしっても
会えない ...
ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し
ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く
背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこ ...
スマートフォン持ってなくても部屋のなか指無し手袋三月未満
ほんとうは私が誰かわからない明日も昨日もみつけられない
深呼吸するといいよとアドバイス父ならくれたふと思い出す
...
咳き込んで
数日
まともに眠れず
置き薬は
役立たずで
ようやく
よく効く薬を
手に入れても
結局
それまでの
蓄積か
少しも眠れず
動画サイトで
...
そのやわらき
てをにぎり
あいしていますと
つげるとき
くろうして
そだてたはなの
いちりんの
かべんなんぞに
なみだする
きのうは
いきていたはずの
つめたくなった
...
連日
本曇りの弥生が続いている
気温はおとなしくなったのだが
体温は気ままにとはゆかない
卒寿の身では
冬装束で身構え続けている
遠くで鴉がうなっている
森の息使いは まだ
...
手の込んだ料理手軽に作る時代電子レンジが時間短縮
頬染める夕暮れ時のオレンジ色思いで染める前向きな色
頑張れと心に響く天の声無理することを頑張るなと言う
擦れ違う昔何処かで逢った人あ ...
空気がしんと冷たくて
部屋の家具は然るべきところにある
住人はどこにも見当たらず
先程から大根をすりおろす音だけが
悲しいほど陰気に響いている
緑色の毛むくじゃらの腕が
五本の指で大根をむ ...
昔MACARONIがあった
MACARONIを知らないものはいなかったけど
お腹に収めるものとして知っていはいた
食べたことはなかったみんな
存在として歴史に残っていた
私のここは何処か ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
お遍路かん
花形新次
自由詩
0
16/3/9 19:31
誰も知らないところの詩
fujisa...
自由詩
0
16/3/9 17:42
静か
夏川ゆう
自由詩
1
16/3/9 16:44
日常を切り取る
fujisa...
自由詩
0
16/3/9 16:40
ピンク色の菫の花束
かんな
自由詩
4*
16/3/9 15:14
「理解した」という名の復活
nemaru
自由詩
0
16/3/9 14:33
鳥料理
朧月
自由詩
1
16/3/9 10:59
白いサプリメント
そらの珊瑚
自由詩
13
16/3/9 9:05
少女の物語
独奏
自由詩
2
16/3/9 7:56
ジャニーズJr.賛歌
アラガイs
散文(批評...
4*
16/3/9 2:46
コップ
はるな
自由詩
5
16/3/9 1:15
むきだし
〃
短歌
4
16/3/8 23:08
樹と記憶
渡邉建志
自由詩
4
16/3/8 23:03
ただの産後「クリを剥く女」
花形新次
自由詩
0
16/3/8 22:56
ペンペン草田男(50)「おちよさん」
〃
自由詩
3
16/3/8 20:59
孵化する声
あおい満月
自由詩
6
16/3/8 20:52
足並み
為平 澪
自由詩
7
16/3/8 20:34
幸福
吉岡ペペロ
自由詩
7
16/3/8 20:02
現実への抵抗
幸絵
自由詩
1
16/3/8 19:55
いきぐるしさ
藤山 誠
自由詩
2
16/3/8 19:08
炎
服部 剛
自由詩
3
16/3/8 19:01
かおるのおと「砂の城」6首
もっぷ
短歌
3
16/3/8 15:11
かおるのおと「楽になれるお薬」5首
〃
短歌
2*
16/3/8 15:10
かおるのおと「みあげると空は」6首
〃
短歌
3
16/3/8 15:08
ロー・パワー
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
16/3/8 12:53
憧れ
ドクダミ五十...
自由詩
1
16/3/8 10:44
老細胞の呟き(十)
信天翁
自由詩
2
16/3/8 10:03
頬
夏川ゆう
短歌
1
16/3/8 5:53
おろし
春日線香
自由詩
3
16/3/8 1:41
MACARONI
這 いずる
自由詩
2
16/3/8 1:31
1628
1629
1630
1631
1632
1633
1634
1635
1636
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
1647
1648
1649
1650
1651
1652
1653
1654
1655
1656
1657
1658
1659
1660
1661
1662
1663
1664
1665
1666
1667
1668
加筆訂正:
ミステリアス・パロディは月夜を染めて
/
りゅうのあくび
[16/3/8 20:36]
本文再編集と引用文編集
4.17sec.