久し振りに訪れた賽の河原
幼子が鬼に虐められていないかと降り立てば
広々とした河原には鬼が一匹 所在曲げに石をつんでいた
おめえ 何やってんだ
子どもが少ないが
まさか食っちまったので ...
たわんだ黒の両端から
すべりよる
無数の
整列した たましい
(のようなもの。
ひとつ
また
ひとつ、
ゆるやかに
おちてゆく
とうめいの夕陽たち。
拒んでいるのか
倦 ...
人は生死の境をさまようとき
花園を見ると言うけれど
地獄の蓋が開くという彼岸に
見たのは色を失った現世だった
闇の空から眺めていた
墨色の広大な砂場には
まばら ...
白菜の漬け物食べて笑顔になる自然の味がリラックスさせる
南国の日本と違う乾いた風常夏という愛に守られ
モノクロの写真みたいな冬が来た雪に覆われ他の色減る
想像もつかないくらい大きくて ...
瞳のある歯車
喋る螺子
拒む撥条
むきだしの人間
戦争という病
自明性の喪失
墜死する魔女
轢断、轢断、轢断。
白黒と黒白の黒潮と親潮
引き裂かれ ...
――W.H.へ
君は潮が引くのを待つことも、陽が照るのを待つこともしなかった。待つということの志向性に耐えられず、すべての志向性を持たない凝縮した点だった。求めるにも訴え ...
窓ガラスに映り込む室内灯
それは空に浮かんだ飛空艇。
雲はゆるゆるゆっくり流れ
飛空挺は勇壮に泳いでる。
ああ、俺もその飛空挺に乗せておくれよ。
あ ...
何が起こった
何を知った
何かが壊れた
音だけがする
誰がいるんだ
何を見るんだ
遠くの街で
音だけがする
白いラバの背で
赤いバラを見た
硬い声がした
あの音とは違 ...
ほんのひとつ
だけでいいのよ
ひとつ
わたしが大事に思う人が
わたしを大事に思ってくれる
ほんのすこし
だけでいいのよ
すこし
わたしに向かって
手を振ったり笑っ ...
君は眩しすぎて
距離感さえつかめない
なかなか消えない光
無邪気さで僕を切りつける
眩しすぎる光
アイツ、大統領で何したっけ?とか
何でノーベル賞なんだっけ?
という疑問がみんなから出始めて来て
このままでは
プール上がりの小学生のような唇の色の人として
歴史に名を残すことになりかねない ...
母の頬を打つ
鋭い音が私の底に弾けて沈む
窓から漏れる灯が全て真っ赤に爆ぜる
影絵が暴れ出す
玄関口を喪服の村人がぞろぞろ出て行く
四角いお供え物に母の骨を携えて
母の頬を打つ音が隣の ...
今日が終わり明日が始まる
昨日もそんな事を言ってた気がする
今日は羨ましい
明日になれば今日が終われるから
明日は終わらない
明日になっても
僕が死んだら僕は終わってしまう
世界が死んだ ...
枝垂れ桜の道を正しく抜ける
花は咲く大事なものは消えていく
軍服を脱いで桜の木の下へ
要らぬ部分だと カットした余白に気付いて
愕然とする
甘噛みだから
痛みなど 伴わぬものと 信じていたのだ
否
砂の上で 虹を眺めるように
私は 自由だ
繰り返された ...
家々のはざま
冬の剣竜
氷の目で
地を睨みつづける
いつか空を穿つまで
いつか空を揺らすまで
マネキンがマネキンを
洗濯機で洗っている
箪笥を開けても
止める合図は見つからない
玄関に置かれた 二台の自転車
子らは皆 遊びに夢中
子らは皆 何かに夢中
...
流木を咬んだら
水母になり
口のなかを泳ぎまわる
喰っても呑んでも
まだ 居つづける
わたしたちは小さな生き物です
(小さな生き物)
どの程度かというと
気にさわるほどの
空き缶の下 おっと
踏まないように ちょっと
たたらを踏む
あなたのつま先にさしさわるほどの
...
創作することは苦しみをともなう
いまあるところから次のところへとジャンプしなければならない
こどもたちの遊戯を思い出してみる
時をさかのぼっていきていく
あなたらしい言葉を紡いでい ...
柿の種と麦茶があった
存在する歓び
お祝いに柿の種と麦茶を送ろう
ある男がわさび味の柿の種と麦茶とサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』をたくさんもって親友の結婚式に出席した
時の流れ ...
雨の日の多い季節が
私の息まで洗い流してしまったようで
岸辺の向こうで手を振る影は
何処か切なそうに見えるのです
まるで昨夜の夢みたいに
幸せだった幻みたいに
頭痛と並べた白い朝
ソ ...
水辺。{ルビ蟷螂=かまきり}はひらき、
へちまの軟さの かれのかげは
朝、をそのままたたんだままにあかるく
ハズムばかりに道化嗤いし、南の果物さながらに、
マアケッ ...
原子炉の稼働を止めさせるには
原子炉の爆破しかないと
倒錯した考えに囚われた
ネトスタ(ネットスターリニスト)の
ドナルド・ジェンカ氏は
全身にプラスチック爆弾を巻き付け
原発に突進したが ...
泥水に
あたためられながら
種子や
卵は
撹拌され
運動を開始する
私には認識できない
種子や
卵が
撹拌され
運動を開始する
私には
認識できない
温度の差に
一喜一憂し ...
電池パックは熱を発して止まず
液晶画面は霞んでゆくだけだった
海を意識する場所で
遠い河口で
無数の鯔が
跳ねるとき
駅はもみくちゃ
快速列車が
一掃した後
ただ一人
残った婦人が
ベンチ横で
旅行鞄を下ろす
...
どこからかハーモニカの音がした
なつかしい
ぼくは酔いと怪我でふらついていた
雨があがっている
砂で固められたような道が月明かりにひかっている
ぼくは路地の奥にすすんでい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
賽の河原
イナエ
自由詩
6*
16/3/22 10:31
レセプター
草野大悟2
自由詩
2
16/3/22 10:28
地獄
イナエ
自由詩
7*
16/3/22 10:07
モノクロ
夏川ゆう
短歌
0
16/3/22 5:32
ダズルのパズル
高原漣
自由詩
0
16/3/22 3:58
異動
葉leaf
自由詩
0
16/3/22 3:50
飛空挺
元親 ミッド
自由詩
0
16/3/22 2:27
SAVE SLAVE
竜門勇気
自由詩
1*
16/3/22 0:12
苦味少々
瑞海
自由詩
2*
16/3/21 23:35
スピカ
幸絵
自由詩
1
16/3/21 22:58
オバキュー会談
花形新次
自由詩
0
16/3/21 22:24
鬼
為平 澪
自由詩
6+*
16/3/21 22:14
明日の終わり
リィ
自由詩
1*
16/3/21 21:34
枝垂れ桜の道を正しく抜ける
北大路京介
俳句
0
16/3/21 21:26
花は咲く大事なものは消えていく
〃
俳句
0
16/3/21 21:26
軍服を脱いで桜の木の下へ
〃
俳句
1
16/3/21 21:25
爪を切る
藤鈴呼
自由詩
2*
16/3/21 20:56
ノート(剣竜)
木立 悟
自由詩
1
16/3/21 20:34
ノート(マネキン)
〃
自由詩
2
16/3/21 20:31
ノート(水母)
〃
自由詩
2
16/3/21 20:30
わたしたちは小さな
オイタル
自由詩
13*
16/3/21 17:18
産みの苦しみ
fujisa...
自由詩
0
16/3/21 17:09
柿の種と麦茶
〃
自由詩
0
16/3/21 17:06
虚ろ
智鶴
自由詩
2
16/3/21 16:51
kamakiri
草野春心
自由詩
2
16/3/21 13:37
突撃!
花形新次
自由詩
2
16/3/21 11:10
田植え前
北村 守通
自由詩
0
16/3/21 11:03
海抜
ゴースト(無...
自由詩
1*
16/3/21 2:44
アンサースクワット
カンチェルス...
自由詩
2
16/3/21 2:11
雨
吉岡ペペロ
自由詩
3
16/3/21 2:06
1620
1621
1622
1623
1624
1625
1626
1627
1628
1629
1630
1631
1632
1633
1634
1635
1636
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
1647
1648
1649
1650
1651
1652
1653
1654
1655
1656
1657
1658
1659
1660
加筆訂正:
北大病院にて
/
ただのみきや
[16/3/21 21:26]
脱字発見修正しました。
山間部を流れる川の脇の田畑
/
北村 守通
[16/3/21 11:04]
題名を変更しました。すみません。
桜色の影
/
深水遊脚
[16/3/21 8:03]
3首目、「風とともに」を「風ともに」に改めました。
目交い/そして
/
ただのみきや
[16/3/21 7:46]
真ん中あたり「絶え間ないダンス」を「終わりのないダンス」に変更しました。
3.77sec.