モノクロの台所
電話から夫の死
芋虫みたいになって
チューブで生き永らえて
血を吐きながら
愛を探した
口をあけて
頬をだらしなくさせて
エンターテ ...
眠れずに時計を眺めている
窓辺は町の灯りで眩しい
イヤフォンを耳に突っ込んで
訳の分からない妄想をする
死に至りかねない孤独や
自分自身をそそのかす幻聴
向精神薬を飲み続けながら
治らないと諦 ...
どうしてだろう
「ごめんなさい」が言えない
どうしてなんだ
「ありがとう」が言えない
どうしてかな
「好き」が言えない
それは
自分に正直 ...
カーテンの向こう暑くなると告げて
にわかに泣きだすそら
も
すぐに澄み
そこなしの青の静けさへ
置き忘れられた幾筋かの羽毛は
朝へと生まれ落ちた夢たちの骸
季節の手妻は継目も見せず
ゆ ...
カーテンにくるまって
部屋のなかに飛び出せば
暗い廊下に佇むばかり
小学校のパイプと木の机
銀色に染めたら居眠り
ベッドで一回転、二回転
自転車替えて顔替えて
...
夢を見て目が覚めて
もう一度目を閉じ
夢を見よう
同じ夢を
死にたいと思いつつも今日もまた生きてしまう
甘えたい
だから今から夢仕掛け
甘いお菓子ばかり食べている
(2014/03/24)
アタシの楽しみ
それは
熟睡している息子を襲う事です
中学生ですので
さすがに起きてる時に
抱きついたりなどすると
抵抗されますので
スヤスヤ夢観てる時に
背後霊のように
息子の ...
五線譜にのらない音楽
数学的解決を持たない生命
リズムもない詠唱
楽器を持たない自由
空から降りてくる精霊にキッスをして
それでも抒情は余ってしまって腐る
どこにも幸運な人間な ...
ねえ、いいから
と手を引っ張られ
誰もいない女子トイレに連れて
から
か
ら
少しだけ開けた窓こぼれる斜陽突き刺す
笑顔 舞い込む蝶々を、ちょうどよかった
と少しだけ骨張っ ...
ぼくはスパイの仕事をしたい
アメリカに留学して
英語でディスカッションしたい
そのためには教養が必要だ
本を眼がつぶれるほど読みたい
主よぼくをハーバードにつれていってく ...
ノースリーブで
吊革に掴まる彼女
ちょっと
ワキを閉め加減なのが
まるわかりだぜ
どうした、恥ずかしいのか?
そんなに恥ずかしいのか?
お手入れ具合に自信ないのか?
それとも毛が濃 ...
眼の奥に
雲がかかり始める
末期的な
眠気の沈澱
鼻孔の通りが
苦しげに詰まる
致命的な
呼吸の収束
肩の上に
おもりが重なってゆく
黙示的な
体の硬直
終わり ...
畑の畝を踏みつけて歩くような
大きな台風が過ぎていったあと
庭中にたくさんの青柿が落ちている
渋くてとても食べるどころではないやつだ
うちには昔から柿の木なんて生えてないのに
こういうことが ...
このなかで白黒のゴジラを見たことがある人は挙手で
天皇陛下のおきもちを聞いた人
スマップにも森君がいたことを知ってる人
天皇陛下が研究しているのがハゼだと言うことを知っている人
J P ...
ライカ病という病気は 一度かかったら
なかなか抜けられない 重いやまいだ
まずそのメカの美しさに 魅かれてしまい
レンズの写りのちがいに 驚く
戦場のカメラといわれ ...
速報に躍り出た文字 どうか君いないでくれよ "震度5 花巻"
背を向けたテレビジョンから遠く聞く 誰の業火に燃えている里
「大丈夫ですか、心配」 遠くから虚しく ...
油まく模様のみなもには色々がくる
熟れた椅子の脚や膨らんだ仔ねこらが
うつした空を破りながら流れてき
こまをなくしたバイオリンなど
海にとどくより岩くぼに憩う
そろそろ沈むことなど気にも ...
◯(幸せ)
なんでも話せる人を持っている人は
とても幸せだ
◯(愛)
愛がないと
与えすぎるか
与えなさすぎるか
ということになりやすい
◯(源泉)
「生みたくなかった!」
...
わたしはふーせんだ。
ちっちゃなこどもに捕まえられている。
わたしがその子に「自由になりたい!」と言うと、「わかった」とその子は手を離した。
わたしはどこまでも飛んでいった。
その子が泣い ...
ふでばこのなかにことばがある。
えんぴつはかつての旅人だ。
あなたがえんぴつを手に持たないあいだ、
えんぴつは暇だ。暇なのであくびをしている。
消しゴムはあなたの文字を消すときを、ずっと待 ...
風のなか草原を走る猫バスはみんなが知ってるうたをうたってる
天井が身体にふれるわたしたちふーせんみたいにことばが飛んだ
眠らない秒針に
わたしは度々起こされる
なかなか寝付けなくなり
夜の部屋に響く針の音を
縫い合わせるようなイメージで
呼吸をしてみたけれど
その規則正しさに
追い付けるは ...
予感は、急角度に侵入する胎児だ
樹々が複雑に伸ばした細い腕の先のほうに留まると、其処で眠る
それがいつ後悔に姿を変えるのか瞬間を見たものはいない
気づいた時にはもう
...
ヌメヌメの蝉や踏切警報機
第三の眼を開けない 蝉がいる
傷心の蝉ピノキオの鼻の先
ルージュ未満のままに手持ちの籠には
瑞瑞しい実りも僅かとなった
朝夕の風を聴く意味を喪い ただ
茫茫と在るわたしの心
唯一なのに大切にできなくて
ごめんね のあてもなくて
あの日以来覚えて ...
石壁の家の裏手に枯れた葱ほんの四方に人は生き抜く
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
笑顔
吉岡ペペロ
自由詩
1
16/9/8 0:12
悪意
ケカ
自由詩
0*
16/9/8 0:07
言えない
佐白光
自由詩
2
16/9/7 23:51
くすねた財宝
ただのみきや
自由詩
7*
16/9/7 23:43
あのときの
吉岡ペペロ
自由詩
4
16/9/7 23:13
休みの日
リィ
自由詩
0
16/9/7 22:40
生命
fujisa...
短歌
1
16/9/7 22:14
策
佐和
短歌
0
16/9/7 21:28
ワンちゃんの匂いがする
まいこプラズ...
自由詩
4*
16/9/7 21:19
タルカスの夕べ
梅昆布茶
自由詩
9
16/9/7 20:49
蛾になりたい
ピッピ
自由詩
5
16/9/7 20:43
神とスパイ
fujisa...
自由詩
0
16/9/7 20:18
夏の終わり
花形新次
自由詩
2
16/9/7 17:27
終息
シホ.N
自由詩
2
16/9/7 17:15
青柿
春日線香
自由詩
2
16/9/7 16:47
「オキシジェンデストロイヤー」
モリマサ公
自由詩
3
16/9/7 16:15
ライカ病
st
自由詩
3*
16/9/7 14:39
逃亡者
町田アキラ
短歌
1*
16/9/7 12:47
矢部川 借景
soft_m...
自由詩
4*
16/9/7 12:18
独り言集2
zenyam...
自由詩
0
16/9/7 11:39
ふーせんと青空
水宮うみ
自由詩
1*
16/9/7 8:35
ふでばこ
〃
自由詩
1*
16/9/7 8:15
うた・ことば
〃
短歌
0
16/9/7 8:09
秒針
葉月 祐
自由詩
1*
16/9/7 1:59
純粋な記憶
ハァモニィベ...
自由詩
5*
16/9/7 1:07
ヌメヌメの蝉や踏切警報機
北大路京介
俳句
3
16/9/7 0:40
第三の眼を開けない 蝉がいる
〃
俳句
2
16/9/7 0:40
傷心の蝉ピノキオの鼻の先
〃
俳句
1
16/9/7 0:40
今日の風
もっぷ
自由詩
1*
16/9/7 0:37
石壁の家の裏手に枯れた葱ほんの四方に人は生き抜く
フユナ
短歌
6
16/9/7 0:24
1618
1619
1620
1621
1622
1623
1624
1625
1626
1627
1628
1629
1630
1631
1632
1633
1634
1635
1636
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
1647
1648
1649
1650
1651
1652
1653
1654
1655
1656
1657
1658
7.36sec.