私は目を閉じている
しかしなぜだろう 雲の下
誰もいない部屋の中で泣かされていた
それを かつて書いた 詩として書こうとして


街は曇りで いつも
外を出歩かなかった私は
足の調子が ...
貴方がいない部屋で独り

愛の方が 温もりの方が 大切なのに

刺激的な方角へ向かう日常を嘆く

淡々と静かに落ち着いた生活ができずに

矢のように時を駆ける

亀の歩みを真似たい ...
{引用=
シロクマのことだけは絶対に考えないでください

靡くカーテンからサイレン、ではなく
酔っ払いが歌うブルーハーツ
傘越しのドップラー効果は雨音にとけていく
愛と平和はこの近隣には ...
鏡に映る素肌には、
夥しいほどの、
何かに食いちぎられた後が
白い目をして睨んでいる。
互いの血肉を喰らい合うことこそが
真実の愛だと信じていたあの頃は、
あの日から生まれた私の世界は、
...
片側一車線
80キロ規制の高速有料道路で
90キロで走っているオートバイを
車間距離を詰めて
あおるミニバン

どけろって言ったって
側道をこの速度で走ったら転倒する
ちょっとブレーキ ...
明日からまた、
雨の一日がはじまる。
灰色の視界は、
私を箱に残したまま。

箱のなかには、
脱いだままの服や、
読みかけの詩集たちが、
底のない目で私を見ている。

伸ばしっぱな ...
ひとはいつも希望の輝きと絶望の淵を内包している

自我というがんじがらめの石ではなく
自己という関係性の中のやわらかな今を生きている僕

僕の好きなひとに結婚を断られた
たまに会って食事ぐ ...
論文のような体裁をなした横書きの詩集。サリンジャーのことも書かれている。しかし文体的な影響関係はないようだ。強いて言うならこの詩の流れるような連続性というやつが、サリンジャー的なものの影響とみることが ... たとえば月が地球から離れていく

周回軌道が大きくなる

そこから逸脱していく

さよなら地球星、さよなら地球星


いろんな国の国旗を眺める

いろんな国の国歌を聴く

ラ ...
山菜採りのジジイ、ババアが
熊さんに食われたらしい
熊さんからしたら
捕まえたは良いが
いざ食ってみると
骨と皮ばかりで肉は少なく
しかも硬くて
あまり美味くないなあと
思ったに違いな ...
動きが素早く枝渡りもうまいので 最初はコゲラかと思ったら
何羽も群れているし とにかく小さいのです

双眼鏡でよく見てみたら 日本で一番小さい体長約10センチ
体重は3g 1円玉3個分の  キ ...
群れ遊ぶ キクイタダキの 枝渡り 流れる調べ 永遠の時 今夜、なにかをしでかしてやろうという気でいる
朝が来る前までに、なにかを
今頃考えている、なにができるかって
だからってなにもしないことはない
必ずやってやるんだ、なにかを
しでかしてやるん ...
愛していたって
嘘ばっか
初夏の風が
私の皮膚を剥がして
新しいわたしが現れる

つまらない
音や物を振り払って
白い光に溶けていく

それはまさに
ブラックホールに
飛び込むように
冷たくて端的 ...
眠気が止まらない
暑い空が広まる
気怠い午後は
終止符を打つ場所が
見当たらず
継続する
ミモザの美しいころに
父さんと手を繋いで
理由もしらず
バス停まで歩いたことは

憶えているわけもない
わたしは二歳

父さんの掌はきっと
わたしのちいさな手に
この世でほかにはみ ...
お父さんは素敵な人で
わたしはおかしな人で
お父さんには常識があって
わたしにはそれがまるでなくて

常識が非常識を命がけで守備してた
非常識はそれを空気だと勘違い
空気は人力の愛と汗と ...
どんなにかあたためても
言葉は言葉でしかない
たまごとは違う
なにも孵らないよ

書ける人ならペンと紙とを
書けない私はワードを使って
きょうもいまもあたためながら
ほんとに求めるもの ...
フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか


瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ...
その話なら聞いたことがあります。

#空間と海月
くやゆやゆん、の天気輪に
噛り付いたまま
明々になってゆく。
大きく口をあけた月光の巨人が、
わたしの感動を食べてゆくものだから
何本 ...
大理石の神殿の、柱
だけ

屋根がなくなってからというもの
祭壇の火
   は
   昇
   っ
   て
渇仰が昇
   っ
   て

重い、石
   捧げて
お父さんが帰って来なくなった
お母さんは泣いたり笑ったり
そして怒ることが多くなった

いつもはお化粧するのに
今朝はしないでお出掛けした

いろんな場所に立ち寄っては
ため息をつくお ...
「こんなはずではなかった」
帰りたくない

居眠りをしてしまい
気づいて飛び出た場所は
聞いたこともない名前の
無人駅だった

紫陽花の咲く線路脇にいる
若い母子が傘を共用しながら
...
耳を切り取って置いておくと、世界が聞こえてくるという

耳だけが震えて、
ぶるぶる震えて、
 それだけを聞くこと
先生はいつも家に屋根裏部屋があるふりをしていて
どうしよう雨漏りだと慌てふためいて
今日の空模様が今ひとつであることを
哀しみに満ち溢れた顔で大袈裟に伝えてくる

まったくどうしようもない
...
がらんどうの音楽室
壊れたオルガンを解体している
ばらばらと散らばる鍵盤
わらわらと湧いてでる歯車
錆びたネジを引き抜いたら
マネキンの首が転がり出てきた

どうしてだろう
いつも窓際 ...
#捕まえる為に
まず綺麗に梳いた。
きらきらと剥がれる、
わたしとわたしの証明を
食事のように、
口に運ぶように、
摂取するように、
喰らい尽くすように、
そこを梳いた。
それを ...
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った

白日に晒された残像のうちに ...
さみしい さみしい 陽が暮れて行く

影を連れて歩いてゆく道 さみしくて こころぼそい

落日と人生の幕引きが重なる

もう昇ることない太陽 背後から近づいてくる死期の予感

儚き夢も ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夕暮れの窓番田 自由詩316/6/12 21:30
時を駆ける星丘涙自由詩1*16/6/12 19:03
シロクマの夢青の群れ自由詩516/6/12 18:28
あおい満月自由詩2*16/6/12 16:37
運天免許イオン自由詩2*16/6/12 14:43
箱のなかあおい満月自由詩4*16/6/12 11:07
柔らかな恋人たち梅昆布茶自由詩416/6/12 10:07
八柳李花『Cliché』についてkaz.散文(批評...1*16/6/12 9:52
遠くへ吉岡ペペロ自由詩416/6/12 9:31
熊殺し花形新次自由詩016/6/12 5:55
キクイタダキ 日本一小さい鳥 体重3gの"菊ちゃん ...st自由詩1*16/6/12 4:24
キクイタダキ短歌0*16/6/12 4:20
なにか坂本瞳子自由詩016/6/12 2:17
おお我が意図しの天使よ(僕を蔑む最悪の悪魔よ)鳴神夭花自由詩016/6/12 0:34
初夏瑞海自由詩5*16/6/12 0:30
トゥ ビー コンティニュード坂本瞳子自由詩016/6/11 23:47
父と娘もっぷ自由詩316/6/11 23:15
お父さんは素敵な人で自由詩216/6/11 23:12
ほんとに求めるものはなに自由詩216/6/11 23:11
音楽が聞こえるただのみきや自由詩7*16/6/11 22:18
その話なら聞いたことがあります。梥本 サハラ自由詩216/6/11 22:12
あのギリシャの丘のある夏自由詩016/6/11 21:58
アジサイとカタツムリしょだまさし自由詩10*16/6/11 21:58
紫陽花自由詩216/6/11 21:57
一個の耳ある夏自由詩016/6/11 21:30
開かずの間wakaba自由詩316/6/11 21:14
オルガンと首自由詩1*16/6/11 21:09
梥本 サハラ自由詩516/6/11 18:50
午睡レタス自由詩716/6/11 18:43
落日星丘涙自由詩3*16/6/11 18:40

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加筆訂正:
音楽が聞こえる/ただのみきや[16/6/12 1:22]
誤字脱字など文字を消したり付け足したりしました。
音楽が聞こえる/ただのみきや[16/6/11 23:55]
数か所小修正しました。
5.3sec.