しろい板の上に
  まばらに わたしたちは穿たれ
  見つめていた 雨だれが いつの間にか
  うすぐらい煙に変わっていくのを見ていた
  わすれていった 哀しみもいつしか 草叢の ...
熟柿の臭いにおぼれる眼底
海の深み遙かに沈んだ蓚酸の
記憶がこみあげ喉を焼く

都会の底をさまよう脳が
見上げた夜空の淵に
人魚の嬌声が泡立ち  

怒りで放った銛は
領巾にから ...
 断章として出会う
わたしたちは
繋ぎ合わされた
死に往く者の断片として
齟齬と違和で腫れ上がりながら
ひとすじの清流であろうとした
 二人の詩人


                ...
ぽつりぽつりと歩いてゆけば
やがてはいつもの食堂にたどりつく
今夜はどうしても
揚げたてのカキフライ定食が誘う
おかみさんにタルタルソース多めに頼み
大相撲中継を観ながら
カキフライの揚が ...
信長の首を土産に紅蜥蜴 泡になる人魚を深く吸い込んで永遠を手に入れてしまった 5回目の二十歳なんです(去年まで二十歳バージョン4.01) ゆりかごに横たわる
緑児の口元に
朝霧のように蟠る
言の葉の胎児たち

邪気の無いむずかりは
苛立ちか歯痒さか
未生の語彙が萌え出ようと
口蓋をくすぐっているのか

まだ意味を ...
君の指先の温度を
以前触れて測ったのに忘れてしまった

まだ火のついた吸い殻 逆再生される夢

千円札は五百円玉二枚にはならないし
五百円玉二枚は千円札にはなれない
...
才能がありそうだな
という人から辞めるか
投稿しなくなって行く
今ではコンスタントに
クソごみを投稿する
奴ばかりだ
下手すりゃ一日に
制限一杯してくる奴もいる
(代表例 キンタマ王子 ...
痩せ細り
食べない身体
土曜日に
やっと始まる
治療に期待

商店街
ぽちぽち歩き
ニンニクの
香りに誘われ
焼肉おもう
日常風景の只中に、立つ
そこを掘るべし。
――{ルビ足下=あしもと}に隠れた、天への通路。

  *

(君の投げたボールは
 君に返ってくるだろう)

  *

昔々、葉蔭の下 ...
川は下って
海ひろく
道を登って
山たかく

北上するのは
雲のおび
南下してゆく
風のまま

力動の間に
生きてる
実感

不動の時を
畏怖する
直観
消えてしまったよ
いくつも重なっていくうちに
それらは透明になって
ゆらいでいるのさ

何処かへ
風はすがた無くすすむ
僕の体温をひやしながら
斜めにばかり向かっていく

もうなん ...
経験を拠り所とし本読まぬわたしはバケツとシャベルのこども


形見にと心がぐずる父の靴百万年後を想い思い切る


潮騒は木々の葉そよぐ音でした泣きたい夜に思い出す部屋


遠い夢すぐ ...
押し寄せる悲しみに
何もできず
声をなくした青い鳥

飛び方さえも忘れてしまった



本当に失ったものは何?

声?

飛び方?


それとも
いつも側にあった
...
晴れた空が広がっているのは
誰かが空に感謝を投げたから
海がいつまでも青いのは
誰かが海に感謝を流したから
「ありがとう」は持続する響き
どこまで遠くへ行っても決して衰えない
...
武蔵野の林に分け入り
小鳥のさえずりを聴きながら
止まった時計を垣間見る
足と手のひらが石化する夕方の不安から逃れ
商店街の何時もの食堂
今夜は大盛の鯖味噌定食にたっぷりとした豚汁
俺はた ...
真夜中の吉野家には
わけのわからない親爺が一人
何かを呟いている

苦役の連続で
おれは特盛に玉子をふたつ
紅生姜を盛り
ただただ牛丼をかきこむばかり

夜中の視線に注意して
俺は ...
この時間
どこを歩いてみても
ラーメン屋はやっていない

乾燥したファミレスが灯りを灯しているだけで
目的のラーメンは何処にもない
彼らもきっと眠いのだろう
けれど
キツネ顔のチャルメ ...
財布を眺め
躊躇する
最近の鰻重は
札束を散らしたようで

食指がどうにも動かない
想像の中では美味いはずなのに
ぼくはただ口を閉ざす

それでも妻はネットを舐め回し
美味そうな店 ...
これは引退した松井から直接聞いた話しでもなく誰かしらのフィクションなのだが
本人が引退を決意した翌日の練習は鬱蒼とした曇り空で自分の打った打球が運わるくネットの角に当たり金魚飴のように跳ね返った ...
あまりにも透明なソーダ水は
一体何処へ行けばよいのだろう
透明なコップの中ではしゃぎながら
君たちは好きな歌を歌っていた
少し口に含めたなら
君はイタリアのオペラを歌ってくれた

アマポ ...
風よ、聴け。息吹きの営みと市井の歌を 風も恋をするのだろうか 風になりたいと思っている、食欲の束縛から解放されて カメレオンみたいに
自分の色を変えることは出来ない
モノマネをする人のような
本人そっくりになる事も出来ない
けれど自分にはなりたいものがたくさんある
空になりたい海になりたい
雨になりた ...
この腕にしがみついた、
性という薄皮の、
一枚一枚をゆっくりと剥いでいく。
そこには薄く赤みを帯びた痛みが咲いている。

煙で見えなくなった、
風呂場の鏡に映る、
あらわになった腕や脚、 ...
「一」という字の、地平を
我が胸に…刻む

「一」という字の、地平から
熱い湯気は…立ち昇る。

「一」という字の、念力で
切り拓かれる、明日。

いつの日か
ふり返った背後に
...
明け方 季節を忘れた
冷え行く寒さの中で
冬は姿を消し
沈黙は空気を透明に染めた

朝 差し込む光を浴びて
言葉を忘れた
荒涼とした会話が砕かれ
鳥の鳴き声は静寂に木霊した

昼  ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
nadeshiko草野春心自由詩216/1/13 22:24
嘔吐イナエ自由詩10*16/1/13 22:23
断章遊戯ただのみきや自由詩15*16/1/13 22:02
晩ごはんチーズオムレ...自由詩0*16/1/13 21:50
信長の首を土産に紅蜥蜴北大路京介俳句216/1/13 21:17
泡になる人魚を深く吸い込んで永遠を手に入れてしまった短歌316/1/13 21:16
5回目の二十歳なんです(去年まで二十歳バージョン4.01)短歌116/1/13 21:16
創世記青井自由詩416/1/13 21:10
さよならの跡/殺風景な部屋凍月自由詩8*16/1/13 21:09
詩投稿サイト運営者の慟哭花形新次自由詩116/1/13 19:20
今日レタス短歌116/1/13 19:12
この足下に   服部 剛自由詩516/1/13 18:28
動感シホ.N自由詩216/1/13 17:45
無の気配陽向∮自由詩13*16/1/13 15:08
雑詠四首もっぷ短歌116/1/13 11:45
青い鳥幸絵自由詩016/1/13 11:07
感謝葉leaf自由詩1016/1/13 6:36
夕刻になればチーズオムレ...自由詩616/1/13 3:08
日々自由詩116/1/13 2:35
徘徊レタス自由詩416/1/13 1:59
鰻重自由詩116/1/13 1:20
球聖アラガイs自由詩3*16/1/13 1:04
消えゆくものへレタス自由詩316/1/13 0:56
風よ、聴けもっぷ自由詩316/1/13 0:16
、ところで自由詩516/1/12 23:59
風になりたい自由詩216/1/12 23:43
なりたいものリィ自由詩3*16/1/12 23:14
あおい満月自由詩1216/1/12 22:56
「一」   服部 剛自由詩616/1/12 22:34
忘却鷲田自由詩1216/1/12 22:34

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加筆訂正:
異国の夢   /服部 剛[16/1/13 18:11]
水車を風車に、直しました。   
3.94sec.