僕が田舎に帰ってきたのには
理由があります
それは
田舎では
月十万円で生活できると聞いたからです

僕がワイフの小言を聞き流すのには
理由があります
それは
一つ返すと
三つも四 ...
不謹慎なやつ
トイレの中から
俺に指示する
不謹慎なやつ
歯磨きしながら
俺に話しかけてくる
不謹慎なやつ
俺の前で
何発もオナラする
不謹慎なやつ
食卓に
入れ歯を置きっぱなし ...
いつも通りの町を、いつもとは違う時間帯に散歩してみたら、夢みたいに、いつもとは違う現実みたいに見えて、何年かぶりに詩人になれたような気がした。 金木犀が香る午後
陽射しがきらきらと
金色の帯を散らしている
コーヒーにミルクを入れて
スプーンで陶器をこする音
きみの声が
褐色の液体にミルクとともに
くるくるとかき混ざられて
やが ...
少年が空を見上げた方角には
青い空中が蒼くなっている
客観が主観を覆し
世界はありのままの美しさを失っている

空が言葉を語るのは
内包された心の中
失語症と宇宙は交信している
存在の ...
開けた窓からの空気がつめたくなってきて
夜はすこんと訪れる
カーテンのふちを流れるのは金木犀
朝焼けにぽとぽと落ちた銀杏。
光を孕んでなおしずかな秋晴れに
かわいた体で転がったみたい ...
むらむらとするよあなたのたんこぶに



脱皮して甘いスープを飲んでいる



予知力に翳りが見えて冬支度



うかがった先生宅で池にポチ



お人形に羽が生えたの ...
きみねえ
誰もきみに感心なんかないんだよ
きみならまだ
蚊の方がよっぽど気になるんだ
だってマラリアになるからね、マラリアに

だからさ
そっから始めないと
何にも始まらないうちに
...
「雨だれ」

幾多も宇宙が膨張しては落ちていく
手のひらに掬えば
昨日の私の涙みたいで
もしかしてこの中にあの時の自分が
小さくなって住んでいるのかも
瞼を閉じて
何度も聴こえてくる
...
まぼろし三昧
ゆめ三昧
うつつ摑めず
空ろなむくろ

暗雲ずくめ
黒ずくめ
病みあがりの闇
ただ漂う

心はここに
身はみちに
歩みあるのみ
踏み入る深み

止む ...
何も見えない湖は
来るもの 発つもので騒がしい
無数の軌跡
無の飛跡


まつろわぬものらの轟きの朝
すべてからすべてから離れてやっと
自分自身で居られる音の
近く遠 ...
あなたの歌を聴いても言葉がさっぱり入ってこないから、あなたの歌詞カードが欲しい。 今年の秋野菜は
まったくと言ってよいほど
芽がでなかった
去年は
大根も人参もほうれん草も
たくさん芽が出たのに
やはり気温のせいだろうか
今年は10月になっても
真夏日が続いたから
...
居るのは俺だけ

見えるのは君だけ

行くのは俺だけ

歩く君だけ 想うのは俺だけ

残るのは君だけ


考え事だらけ そんな言い訳

分からない事だらけ これも言い訳

...
父のことを思い出すと
少しずつ少しずつ悲しくなる。
閉じたままの瞳/黙って外した酸素マスク
沢山話しかけても・きつく手を握っても
返事を一つも返さなくなったから。

父のことを思い出すと
...
漠然とした、夢見がちな、優しい夢をみて、眠ってほしい。
あなたの言葉たちも、眠いときは眠ってほしい。
楽しい迷路の夢だ。目覚めたときがゴールだ。
濁った川面に
花びら浮かべる
弔いの花
そっと手を離せば
濁流に呑まれ
それでも沈むことは無く
流されるまま
やがて視界から失せた
先刻撒いた骨の欠片は
今頃何処に在るだろうか
天 ...
言葉を持たずにふわっとなってふわっとした場所にふわっと帰る。
あるいて帰る。さんぽしたりひきこもったりして帰る。
帰り道、言葉にひらひらと手を振って、「さよなら」と言った。
ふわっとした ...
人類は今だに

台風をコントロールできないでいる

いつも避難してじっとただ通り過ぎるのを待つだけだ

いつも台風が人間のプライドまでも薙ぎ倒していく

いつまで生け贄を捧げなければな ...
捨てないかぎり夢の続きはついてくる
あきらめない限りことばの谺は響きつづける

僕の頭の中の世界図書館は閉鎖されたまま
精神の廃虚には孤独な回路が短絡を待っている

魂の階梯はかぎりなく地 ...
静寂に包まれたとき
耳の中で波音が聞こえる
私の中で波打っているものは
私だけのものではなくて
私個人から限りなく遠いもの
静寂は私を私から分離させ
私は今やただの波音である
この波 ...
全部好き
顔も声も性格も
匂いも胸もおっぱいも
爪先から旋毛まで
余すこと無く全部好き

良いところも悪いところも
低身長も肥満症も
腋臭も浪費癖もカードローンも
全部纏めて全部好き ...
理由が欲しい
因縁をつけたい
だからこうなったんだぞ、と
全てお前の所為なのだ、と

けれども対象が見当たらない
ただの一つを除いては
けれどもそれを認めたら
いよいよどうにもならなく ...
ぼくには海がある

山がある

大地がある

宇宙がある

じぶんに都合がいいところに行けばいい


深夜

腹痛で目をさまし

あなたのなまえを呼ぶ

神のなまえ
...
絵本の顧客は

子供でも親でもなくて

図書館や学校だ

だからあんなに高いのだ

絵本とは税金が化けた怪物なのだ


盛り土の予算を空間が喰らう

議員になれば、身内が名ば ...
 賑やかな日の夜は、思い出で胸が苦しい。
 あなたと過ごした昼間のきらめきが淋しさを煽る。
 楽しかったと、落ちた滴。
 温かくて、甘すぎた、今日の日。
ぼかぁ
今日も仕事にオーバーキルされ
言葉が出てこない
書けば出て来るが こんなの嘘だ
こんなんなら
もう寝たほうがマシだ
花形さんの詩が身に染みるぜ… くぅ〜
ひょっとして、
おれの ...
弱者が弱者であることを
逆手に取って
言い掛かりをつける
そしてそれがまかり通ったりする
なまじ強者(相対的に)であるよりも
弱者であった方が得をする

なんて世の中だ!

俺はいわ ...
春はあけぼの





































...
夕陽に 気付かないほど 流星 気付かないほど 幻にしたくない
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
理由がありますzenyam...自由詩016/10/7 9:57
不謹慎なやつ自由詩016/10/7 9:51
いつも通りの町水宮うみ自由詩3*16/10/7 9:38
未来山人自由詩2*16/10/7 6:07
透明鷲田自由詩116/10/7 0:20
秋晴れはるな自由詩416/10/6 23:34
お前のツボ押してやろうかふるる川柳6*16/10/6 23:19
最後通告花形新次自由詩016/10/6 19:23
雨だれ他一篇乱太郎自由詩7*16/10/6 18:36
夢と現とシホ.N自由詩216/10/6 17:48
白 めぐる白木立 悟自由詩716/10/6 17:07
歌詞カード水宮うみ自由詩1*16/10/6 16:21
zenyam...自由詩216/10/6 16:11
俺だけの理由黙考する『叫...自由詩116/10/6 15:36
対話梓ゆい自由詩116/10/6 15:25
あなたが眠るときの夢が痛くなければいい。水宮うみ自由詩1*16/10/6 12:49
アクアリウムたいら自由詩116/10/6 10:20
ふわっとした場所に帰る水宮うみ自由詩3*16/10/6 9:16
台風zenyam...自由詩016/10/6 8:44
老いた水夫梅昆布茶自由詩1016/10/6 7:14
静寂葉leaf自由詩116/10/6 5:42
ぜんぶすきたいら自由詩016/10/6 2:49
誰かの所為自由詩016/10/6 2:40
しあわせか吉岡ペペロ自由詩516/10/6 2:33
怪物自由詩216/10/6 2:18
夜、ひとり。中原みのり自由詩016/10/6 1:29
GARO保留nemaru自由詩1*16/10/6 0:59
弱者を排除する花形新次自由詩116/10/6 0:34
春はあけぼのTAT自由詩2*16/10/5 23:52
夕陽に 気付かないほど 流星 気付かないほど 幻にしたくないゴースト(無...短歌116/10/5 22:55

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加筆訂正:
いつも通りの町/水宮うみ[16/10/7 9:43]
さんぽを漢字に修正しました
詩/代償としての/ただのみきや[16/10/6 23:30]
脱字修正しました。
GARO保留/nemaru[16/10/6 12:12]
もう15万のまれてますよ!→もう40万のまれてますよ!
3.78sec.