旅立ちの帆が昇り
出発の銅鑼が鳴る
水杯きを傾けた朝
友と
一言を交わし
指を握り合った
私の行く先は誰も知らず
遠く
遠く
銅鑼の音だけが響いた
千里の彼方まで往くの ...
遥かな青い空の彼方に羽ばたいてしまった
ぼく…
もう其処には還れないのだと想った
鋼色の群青色に吸い込まれ
旅立ったからには
もう帰還は許されないのだと
それは私の罪
そして ...
いらないといわれたので、
さまようことに、
なった。
おわらないといわれたので、
おちることに、
なった。
このせかいから、
そのせかいの向こうまで、
はてしなく、
...
この二日間
帰宅せず
妻を心配させた
彷徨い
歩き続け
ようやく帰宅
久々に妻と飲み
帰宅を祝った
有り難い喜びの言葉に涙を流し
深まる愛情に涙を流し
明日を占う
人は自らの魂の体験を深めれば深めるほど
独りになっていく独り戦慄し痙攣する
繋がりは必要だ繋がりが自らの独りを浮き彫りにする
浮き彫りになった旋律の泡立ち振動こそ個体魂の律動
したら、 ...
地面にめりこむようにして死んでいた
獣は獣として死んでいた
そして
殺したのは私たちなのだろう
忘れてはならないと思う
私もいつか
死ぬだろう
忘れてはならないと思う
死ぬというこ ...
「内緒で10万円貸してくれないか
彼女に子どもが出来ちゃって
堕ろさないとマズいんだ。」
そんな電話がきた
マサアキとは
学生時代からの親友だった
悪戯も悪ふざけも一緒にした
...
蔦屋のなかのタリーズで
本を読む君に恋する
このあたりには哲学書や詩集を読む
女子なんぞめったにいやしない
でもちっともキャッチーではない眼鏡っこの君に惚れたのは
僕が非効率な耽美主義者 ...
喉を鳴らす度に、
耳に響く痛みがある。
痛みには海がある。
耳の背中で、
波音が聴こえる。
鏡がある。
鏡には本当の姿は映らない。
いつもぼやけているこの顔には、
よろこびよりもか ...
昨晩
廃工場で
なにかを倒した
主人公の
何食わぬ顔の後ろで
アシスタントの絵柄で
登校して
以来
もう
どこにも出てこなかった
ぼくは
きみと
暗渠で
出会った
わけ ...
蚕の様に糸を巻き付け
言の葉で 魂ごと包み込むのです
見えないくらい細い繊細な言の葉
バリバリと命を食い尽くしながら
身を震わせ よじらせ 紡ぐのです
繭(まゆ)で ...
加齢と毛髪、反比例
苦労と抜け毛、比例
広くなるおでこ
狭くなる心
ヘンゼルとグレーテルよろしく
なくしたものを拾い集めて
それでいったい何になる
不可逆の道を辿るのか
発毛促 ...
私はあなたの隣りに居るのに
飾り物みたいに息を潜めて
顔色ばかり気にしているけれど
続きが見たくなるドラマのように
あなたのひと言に心踊らせ
時には突き落とされそうになる
...
風と光が蘇えってきた
早苗月は 青天井の昼下がり
小公園の原っぱから
ただよってくる
それは それは
卒寿のおひとりさまには
真 ...
キラキラ輝いていたアイドルは
ギラギラのおばさんタレントに
トロトロに煮込んだはずの愛は
ドロドロの昼ドラ視聴率0.2%
四捨五入で0の手間暇 うそっぱち
愛してあげましょう いつまでも
...
160522
日焼けしましたねぇと
大貫妙子は誰かに決め付けられ
慌てて南極に行ったとかなんとか(嘘でしょう)
なにしろ日焼けには逆療法が効くのですと
北極から南 ...
ひやしたシロクマひやかしたクマ
猫なで声で尾を振るパンダ
日に焼けたプシュケー
それは友人の個展のタイトルで
もう四カ月も連絡してないなって
来月には
連絡します
連絡網に
ア ...
世界の潮の流れがひととき停止する
潮の運行に身を任せて
自動的に動いていた手足が
今朝は世界とともに停止する
人は眠るべき存在であり
眠りにより停止を醸成し
停止をどこまでも浄化し彫琢して ...
アメリカ軍の人間がそばにいるのは
危険な状態で
いつまで、そんな状態を
沖縄に強いるのか
とバカな女政治家が話していたが
こいつは自分が何を言っているのか
分かっているのだろうか?
...
稀に見る真剣な眼差しに
早まる鼓動は
私のものなのか
あなたのそれか
区別がつかないほど
かつてない近い距離で
手に触れることなく
想いが交差するのを感じ
悦に入る既のところで ...
猫の死を看取って
父の死を看取らなかった
看取れなかった
間に合わなかった
タクシーがいけない
わけじゃないたまたま
道路が
父さんの死は私の最初の死、で
その後に仰天の連続たとえ ...
九年前に書いた詩には
そういえばカナリアのこと
雀のことそしてなにより
鴉をあえて黒い鳥として好んで描いた
詩作の真似事始め
弱いものや厭われるものを
徹底的に痛めつけて そして
そ ...
石炭を詰め込んだ袋を背負い、夕焼けの帰路を歩く。丘をなぞるように続く細い道には足跡が続く。その中に昨日の雨水が溜まり、夕日がぽつりと溶け出す。二つ目の峠を下りた頃、炭鉱から帰る途中らしき女性を見つける ...
行き先も告げずに走り、ただぼうっと霞んでいくだけの影がしなる草木に乱されていくやがて夜間が方々で燃やされて(こんな霜焼けみたいな野原をおれは歩いていた)彼女は何も告げずにその中に飛び込んで見えなくなっ ...
向こうに布をかけて、道を閉ざしてしまうことにした。繊維の隙間から街々の影が覗いている。それが次々に増えていって震え出した頃に、わたしは布を撥ね除ける。布の下から青や赤が駆け抜けていって、部屋全体を染め ...
大統領が来るので
私たちの街は
なんとなくそわそわしている
当日は
大渋滞になるだろう
車で来るの やめよっかな
広電ならいいっしょー
みんな人ごとで
どこか
案じて
すで ...
むしょうに反省したくなる
日曜日の朝
自分がちゃんと出来ていない気がする
それは君の口癖
テレビを時計がわりにしてみている
毎日は急にとだえる
それが日曜日の朝
罪をつぐなうよう ...
ほんとうのことは
ネットには出てこない
ランキングにも載ってない
誓って
受け身でいるのはいい
誰かの
せいにできるから
みんな
楽々とルールを破る
私は時々
赤信号で ...
もう一度夕空と雁行が見たい
それだ わたしの望みと言えば
もう二度と命を捨てようとしない
それだ あの少女との約束と言えば
いま迷っているのは この長すぎる髪を
切ってもよいものかという ...
仲間たちと旅に出た
バイクに乗って
海沿いの道を
ぐるり一周するんだ
これから始まる
窮屈で退屈な時間に備えて
最後の自由を味わう旅
僕らはあのとき
確かに青春だったと
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
航海
レタス
自由詩
4
16/5/22 23:34
群青
〃
自由詩
2
16/5/22 23:10
「 おわらないいらないせかい。 」
PULL.
自由詩
1
16/5/22 23:02
帰還
レタス
自由詩
1
16/5/22 22:59
独りの魂〇皆の魂
ひだかたけし
自由詩
3*
16/5/22 21:51
亡骸
朧月
自由詩
3
16/5/22 21:40
縁の切れ目
板谷みきょう
自由詩
2*
16/5/22 21:23
蔦屋のなかのタリーズにて
梅昆布茶
自由詩
3
16/5/22 20:32
耳の背中
あおい満月
自由詩
2
16/5/22 20:03
声
nemaru
自由詩
1*
16/5/22 19:41
絹の詩
星丘涙
自由詩
1*
16/5/22 19:26
Hage
たいら
自由詩
2
16/5/22 18:32
ジェットストリーム
ミナト 螢
自由詩
3
16/5/22 18:09
帰郷(六)
信天翁
自由詩
1
16/5/22 16:05
ラフな戯れ
縷々流 縷々
自由詩
1
16/5/22 15:59
ひやけしたシロクマ
あおば
自由詩
2*
16/5/22 15:55
ひやけしたシロクマ/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
0*
16/5/22 15:48
休日の唄
葉leaf
自由詩
0
16/5/22 15:38
バカな女政治家
花形新次
自由詩
0
16/5/22 13:39
接近
坂本瞳子
自由詩
4*
16/5/22 12:19
白
もっぷ
自由詩
4
16/5/22 11:51
漣
〃
自由詩
2
16/5/22 11:48
死者の道(化石)
kaz.
自由詩
1*
16/5/22 11:30
再誕した、明月は遠野に
〃
自由詩
0
16/5/22 11:24
窓
〃
自由詩
0
16/5/22 11:18
大統領前夜
uminek...
自由詩
7*
16/5/22 10:35
いつも罪人
朧月
自由詩
3
16/5/22 10:29
プリペア
uminek...
自由詩
7*
16/5/22 10:10
栞
もっぷ
自由詩
2
16/5/22 8:16
67歳
花形新次
自由詩
0*
16/5/22 6:42
1606
1607
1608
1609
1610
1611
1612
1613
1614
1615
1616
1617
1618
1619
1620
1621
1622
1623
1624
1625
1626
1627
1628
1629
1630
1631
1632
1633
1634
1635
1636
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
6.34sec.