番号
まとわりつく、鉛色の
番号たちを集めて燃す儀式
ながい鎖が一筋、見あげて残る
個の人に成れ
番号に生まれたわけではない
番号になりたいわけでもないだろう?
番号は美しく ...
哀しみと共に来り
哀しみと共に去っていく
あの人は誰?
夏の暑い日
爽やかな哀しみと共に
私に涼を与えてくれた
あの人は誰?
苦しみも痛みも
爽やかに消し去ってくれた
あの人 ...
(あなた)
これから約束の
場所に向かう
どことなく意識をして
きっちりとした服装
風が強い
声が運ばれていく
彼女が例えばまだ
私を愛してると言っても
もう何も ...
道路の真ん中では
車にひかれた動物が痙攣している
歩道では
画面の動物を探すひとびとがいる
画面しかみていない うつっていないその目は
わたしは
それらすべてをみながら
走りすぎる ...
母ちゃん サトウハチロー読めねえよ いつまでも馬鹿でいてくれよ
足裏に妙な感触
見れば蝉を踏んでいた
蝉踏んじゃった
わりかし大きな生物を踏み潰したという衝撃
いや待てよ
もしかしたら
いや十中八九
こいつは死んでいたのではなかろうか
それはもはや ...
運命の人に出逢えばよくわかる他とは違う懐かしい匂い
いつの日も今必要な出逢いあるドラマのような必然を呼ぶ
花々は太陽を見て微笑んだ命輝かせる強い陽射し
道端に咲いてる名前知らない花季 ...
炭酸の抜けたサイダーはただただ甘ったるい
引きずったままの10代が、だんだんとべたついてくる
群がる蟻で真っ黒に覆われていくさま
記憶が夢の中の出来事だったかのように、思い出せなくなるさま
...
演繹と帰納
対象化と止揚
ナボコフとアンヌ・ヴィアゼムスキー
ダーウィンとジグムント・フロイト
様々な世界観が駆け巡る
数学者は数理に没頭して
あまり感情の処理に脳の活動を割かない ...
小さなスターバックスで
海辺のドアを開いてコーヒーを飲んでいると
二人の女性がやってきて
そこで恋愛話をしていた
天気の良い日だった
波を受けた 子どもたちは
天使のよう ...
息が詰まる
腹の立つことを
飲み込む
笑顔を作る
まではできない
せいぜい
とぼけた振りして
頭を掻いて
爪を立てて
気を紛らわす
ふんふん
鼻歌を歌っている振り ...
時の過ぎるのを忘れ
畦道にしゃがみ
ひらく瞬間を待っていた
山の向こうに月が姿を現すころ
何かが限界をむかえるように
耐えていたがくが
プツリと裂けて
薄黄色い花びらが
ふるふる ...
ほこりまみれのテーブルに
酸化して濁った紅茶と
粉々になったビスケット
ふたりテーブルを囲んでる
会話のひとつもなく
お茶もお菓子もろくに手をつけず
ただわざとらしく
口をぽかん ...
舞い上がる熱砂が
太陽と熱風に
追い立てられて
僕の肌に纏わりついては
心の奥底に
欠片になって埋もれていた
ぼくの情熱を
ゆっくりと
それでいて確実に
絡めとっていく
ちっぽけで ...
うちからみて駅は西の方角にあるので、夕方、娘をベビーカーに座らせて帰るとき、影は向かう方へながく伸びる。坂を二つ上り、二つ下る道程の真ん中ほどで、ぱっと視線がひらける場所があるのだが、日が沈むまえにそ ...
その少女の瞳には
空白の明日を覆い隠す…不安と
不安の奥底にゆるがぬ
一本のすじが、通っている
少女はすでに、聴いている
得体の知れぬ煙の塊を
明日へ投げ去った時
ふいに訪れる、 ...
僕の部屋には
あの頃のBensCafeの朗読会で
幾千人もの詩人が
笑いと涙の肉声を語った
黒い小さな舞台が
壁に、立て掛けてある。
所々に薄くペンキのはげた
その聖と醜の混濁した
皆 ...
どうかしちゃってる、俺
どうかしちゃってる、俺
でも、でも、ほんとはネ
ほんとーにどうかしちゃってる
どうしょうもない情けなぁい、のは…
「みぎにならえ」の、俺!
は、{ルビ跪=ひざまず} ...
目を閉じることに慣れきってて
目を閉じたことにすら気づかなくなってた
まだ光しかない
わたしの瞳の夜明けの香り
そこには勇気しか必要じゃないから
誰もがどうしよもなく ...
ものごとを特別にするのは人の心だ
ある日を他の日と区別するのも
季節と年月
朝と夜
何処から来て何処へ往くのか定かではない
時の流れは顔も姿も見分けられないが
確実に摩耗させ消し去ることを ...
想い出を潰したカスが目の奥に引っかかっててくさやの臭い
土日だけ少女に戻る人と居て力まかせにハズす知恵の輪
土下座したポーズのままで深海へ沈むそのうえ塩撒かれてる
第一よ
共産主義や社会主義の名の下に
何千万の人間が犠牲になったと思ってんだ
お前らのさ
日の丸も君が代も
認めない論理では
そこんとこ
どういう説明になってんだ、あ?
得意の屁理屈こ ...
少し、落ち込んだ。
こういうときは、華麗なステップ。
右に、左に。
鼻歌交じりに。
犬に吠えられた。
ふぅ。
ぼくは何をやっているんだ?
飼い犬に吠えられて、
まる ...
***** 北極と南極をとってくる *****
熱くなくてもいい物が 熱いという夏で
熱湯消毒の 湯気でやけどし
ギョーザをレンジであたためて 口の中 ...
Letter
一枚にまとめられなくて
用意した二枚目の便箋
会えない期間に起きた出来事は
旅行中に郵便受けに貯まっていた広告のように
整理がつかず
君に何を伝えるべきかわから ...
ほそく か細く 連なっていくかのような糸が
ゆっくりと 紡がれて
袂を 分かつかのように
空に 唾を 吐きかけた
突っ掛けも できず
すっ転ぶほどまでには
凍結も しておらず
...
燦く高音のトリル
壮麗な神殿のようなユニゾン
万華鏡が廻るようなアルペジオ
溶けるような
にじむような
甘やかな旋律 またその変奏
水のように澄明な和音
それ ...
この世は苦しい
この世は理不尽だ
この世は病人の集まりだ
そのことを理解するために
十代に勉強し
二十代に仕事を覚え
三十代に家族を持ち
四十代で社会を司る
そして五十代で病にかか ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
番号は予感に眠れ
乾 加津也
自由詩
6*
16/8/9 18:00
暑い日
渡辺亘
自由詩
2
16/8/9 17:02
あなたからわたし、そしてふたり
かんな
自由詩
2*
16/8/9 14:55
生
朧月
自由詩
1
16/8/9 11:51
母ちゃん
田園
自由詩
0
16/8/9 9:05
命だった物
たいら
自由詩
0
16/8/9 7:52
道端
夏川ゆう
短歌
1
16/8/9 5:26
炭酸
無地
自由詩
1*
16/8/9 5:16
原始のままに
梅昆布茶
自由詩
6
16/8/9 1:13
夕暮れ時の二人
番田
自由詩
3
16/8/9 0:16
今日もまた
坂本瞳子
自由詩
1*
16/8/8 23:36
待宵草
Lucy
自由詩
16*
16/8/8 22:41
ティルーム
wakaba
自由詩
1*
16/8/8 22:20
還流
寒雪
自由詩
0
16/8/8 17:06
影のこと
はるな
散文(批評...
3
16/8/8 15:50
揺れる、瞳
服部 剛
自由詩
3
16/8/8 3:01
僕等ノ星
〃
自由詩
1
16/8/8 2:58
人間発電所
〃
自由詩
1
16/8/8 2:49
わたしジェダイ
DFW
自由詩
2*
16/8/8 0:04
推定無題
ただのみきや
自由詩
7*
16/8/7 23:31
想い出を潰したカスが目の奥に引っかかっててくさやの臭い
北大路京介
短歌
2
16/8/7 22:27
土日だけ少女に戻る人と居て力まかせにハズす知恵の輪
〃
短歌
2
16/8/7 22:26
土下座したポーズのままで深海へ沈むそのうえ塩撒かれてる
〃
短歌
1
16/8/7 22:26
赤狩り
花形新次
自由詩
0
16/8/7 22:11
華麗なステップ
水素
自由詩
0
16/8/7 14:40
北極と南極をとってくる
st
自由詩
1*
16/8/7 14:24
Letter
桂
自由詩
2
16/8/7 13:34
さけとばのよる
藤鈴呼
自由詩
1*
16/8/7 11:53
真夏のピアノ
塔野夏子
自由詩
2*
16/8/7 11:26
この世に立ち向かうという病
イオン
自由詩
2*
16/8/7 10:48
1609
1610
1611
1612
1613
1614
1615
1616
1617
1618
1619
1620
1621
1622
1623
1624
1625
1626
1627
1628
1629
1630
1631
1632
1633
1634
1635
1636
1637
1638
1639
1640
1641
1642
1643
1644
1645
1646
1647
1648
1649
加筆訂正:
待宵草
/
Lucy
[16/8/8 22:48]
タイトルを変更しました。
3.81sec.