かなかなや夜な夜なカナとマナの罠 がらがらの電車にひとり秋の蝉 私が水の娘だった時
その人が私に望んだのは
夕暮れの淡い光に満たされた
一枚の
黄色い風景画となること
郷愁のような安らぎをもたらす
穏やかなさみしい静止画像

額縁に収まり切れない私 ...
毎日のように終電で帰ってたあの頃はどこも
かしこも閉まってるなかあそこだけは開いて
てホント助かってた十五台もあるレジは一つ
しか稼働してないし店員がいなくて卓上ベル
で呼びだすシステムだなん ...
まゆとまゆを繋いだたおやかな峰に
みえるいくつかの不均衡な螺旋機構
きみとあなたの感情とことばの辺縁に
ひそむ約束の不特定で不埒な内省模様は
燃えつきそうなとおい炎のような

自前の足 ...
ぼくは映画監督になった

イメージをノートに書きとめる

脚本も手掛ける

音楽はピアノの声

翼のように軽いタッチ

役者には細やかな指示をメモでわたす

映画は光と影

...
七色と稲妻かける空のした疑心暗鬼な浮世をみる 吹き抜ける風の青さに心みて我巡るたび花が微笑む マリ男は夜に孤独だった
まだ趣味はある
写真が好きで
朝焼けと夕焼けにシャッターを
押すことを繰り返していた
一人旅をよくした
数少ない友人たちは家庭を持ち
それぞれに
関 ...
シロツメクサは冷たかったよ
首飾りにも冠にもなってくれなかったよ
あたしは摘んで摘んでいくども
あきらめて撒いて
風に吹かれて飛んで行ったよ
あたしのお願いは、ついに
どこかの他処へと飛ん ...
八月も終わる
随分忍んできたし
終わる、との約束も
懺悔とともに乞うてもいて
赦されて
けれど
その{ルビ件=くだん}の神は属さない
どこにも椅子を持たない
朱のはずだった捺印が
今 ...
           160824

昨夜安部首相がマリオの姿で土管から顔を出し
鞍馬から牛若丸が出でましてと落語の台詞を言ったとか
それを聞いたマリオは怒ること怒ること
新しい知事さんも ...
覚えているの 二歳の頃を
趣味が公園探しで バケツとシャベル持ってふらふらと
帰る、ってことを知らなくて
お母さんを信じていました

覚えているの 四歳の頃を
幼稚園で初めての絵を 先生に ...
耀う光のなか 疎らに枯れだす芝生
なにを疑うでもなく
彼女はそこに寝そべり
湧出する表層にみをあずけて
こちらをおもしろそうにみつめている

薄絹のみなれないスカートを
潮風にさらし
...
やさしさのかたちは人それぞれだから

やさしくされていないと感じたり

やさしくしていないと思われたり

そのうちわかりあえるかな


わたしなりのやさしさを あなたにあげると決めた ...
雨と熱気で楽しい気分になれた気がした
いくつかの歌手のステージ ずぶ濡れの私
そして拳を振り上げる私はカッパを着ていた  
普段 あまりない そんな経験は


日常は殺風景なオフィスで  ...
夏の夜の風鈴の音は
少女の細い髪に吸い込まれた
憧れていたものを忘れて
漂っている 闇の隙間

みんな帰った後の音楽室で
ピアノを弾いていた
早く帰らなきゃいけないのは
わかってい ...
真っ当なデイモン


全うしてる


待とうとしてる



星の間で羅針盤をなぞりながら



真っ当な答えが来ることを






的を得たデイモン ...
ぼくは巡礼の旅に出た

はてしない荒野を歩き

後ろを振り返らず歩いていった

さらば青春の光

きたれ大人のとびら

眠れぬ夜をいくつ越えたことだろう

向こうからイタリアの ...
季節外れの帰省で乗りこんだ地下鉄は
死んだ目で立ち尽くすひとたちであふれていた
おそろいのイヤホンから漏れるうた
あてもなく
うわんうわん輻輳している
そう言えば
こえを失ったんだったわ
...
ぶつかってぶつかって流れている
浜辺で拾った
恥ずかしい過去でぼくはできている
不意に手を出して
重たい出来事にカウンターをあてる
かくかくと足を揺らし
きれいなものを瓶につめる
あとに ...
初めて知った
深夜には誰でも
猫の姿に戻るらしいと
どんな旅行者も
どんな政治家も
どんな偽善者も
どんな異教徒も
眠りに落ちれば
本性を現すらしい
しなやかなその背中
つやのある ...
あんまりこの手のライティングは得意じゃないんですが、文学極道で、「テクスト」という言葉の用法をめぐって議論になったので、「テクスト」という用語、および「批評とは何か」というテーマについてかんたんにまと ... {ルビあめ/病みあがり=アー ライ ユー ミー?} つくられはじめたひこうき雲。とびたつ君に なにかつたえたかったんだけど、インターホンよりずっとやわらかい地球人のつき指、いつか旅立つきみに、Skyp ... 誰の人生でもない

自らの生きる道を

切り拓いていくゆくんだ

荒野を走り抜けて

ゆっくり歩いてもいいんだ

知らないあいだに道になる

環境は自らのあしで踏みかえていこう ...
悪戯な電話をかけてくるあなた私の反応楽しむ子供

時間などあってないようなものだよと見えない時間見ようとする君

知り合いは冗談ばかり言っている何が本当なのかが見えない

大笑いすれば心は ...
夏は薄氷で覆われた
巨大な電流の森
微細な海たちが大気にひろがり
やさしい雷がひとの額を飛び跳ねる
ひとの中では湖の水位が高まり
ひとの外ではまなざしが群れる
行進する憂鬱たちが
植物の ...
演奏会の時には一番後ろの椅子のままで私は終わりました
この白髪はさぞ目立ったことでしょう
家族たちはいったいこのみすぼらしさをどう見ていたことでしょう
最後の日、それなのに新しい靴を私にプレゼン ...
初秋の朝、風が窓辺に腰掛けて静かに凪いでいる
彼の故郷のみずうみは人知れず朝陽に煌く
みずうみの近くで 野葡萄の黒い実が艶めきを増す
いまだみどりの樹に 帰る渡りが「ありがとう」を告げている
...
薬で眠る
父を見舞った

ゆっくりと
眼裂が開き

ゆっくりと
また閉じる

私は
川に立つ
真っ白な鳥を想う

そう
あの鳥と
同じ視線で

父は
私を見る
私 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
かなかなや夜な夜なカナとマナの罠北大路京介俳句116/8/24 22:47
がらがらの電車にひとり秋の蝉俳句116/8/24 22:47
水溶性Lucy自由詩7*16/8/24 20:25
夜のスーパーマリオ/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ自由詩3*16/8/24 20:15
つつまれるsoft_m...自由詩4*16/8/24 20:02
もしぼくが映画監督になったらfujisa...自由詩016/8/24 17:19
七色と稲妻かける空のした疑心暗鬼な浮世をみる颯太@短歌0*16/8/24 16:56
吹き抜ける風の青さに心みて我巡るたび花が微笑む短歌0*16/8/24 16:21
夜のスーパーマリオかんな自由詩2*16/8/24 11:52
他処へもっぷ自由詩2*16/8/24 10:47
季の三叉路「晩夏」自由詩1*16/8/24 10:46
夜のスーパーマリオあおば自由詩3*16/8/24 9:59
夜中の三時に雄弁でショーもっぷ自由詩2*16/8/24 4:37
芝生に末下りょう自由詩4*16/8/24 3:18
やさしさ短角牛自由詩116/8/24 1:18
休日のイリュージョン番田 自由詩016/8/23 23:26
風鈴藤原絵理子自由詩316/8/23 22:44
真っ当なデイモン黙考する『叫...自由詩016/8/23 21:58
巡礼の旅fujisa...自由詩016/8/23 21:10
終末指向性の感情論霧慧未央自由詩116/8/23 20:47
OMOIDE STREAMINGカマキリ自由詩216/8/23 20:04
真夜猫やまうちあつ...自由詩3*16/8/23 15:37
テクストと批評天才詩人散文(批評...316/8/23 7:42
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギさわ田マヨネ自由詩3*16/8/23 7:09
ゆっくり歩いてもいいんだfujisa...自由詩116/8/23 5:44
悪戯夏川ゆう短歌016/8/23 5:24
夏の薄氷葉leaf自由詩116/8/23 4:08
証しもっぷ自由詩2*16/8/23 1:18
鹿へ自由詩3*16/8/23 1:16
俯瞰uminek...自由詩7*16/8/23 1:15

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