望みもしない話でひび割れだらけの手のひらを訳知り顔で誇ることなどやっぱり出来ず、気の遠くなるような昔から気の遠くなるような尺度で気が違うような既視感、身体を紐で結ばれていることも知らず杭を中心 ... 腐肉を漁るので
必然的に息が臭い
コモドドラゴンに
とてもよく似た
口臭の持ち主として
アニマルプラネットの
コモドドラゴン特集を見た
職場の女性から
陰でドラコンブレスの男と
呼ば ...
ゴムまりみたいに跳ねる少女
丸くて
黒くて
そして
薄いドアの深い溝の内側に住んで
朝の下駄箱の重い軋りを軽く弾いて
ゴムまりみたいに跳ねる少女

歯ブラシを銜えて笑う
マスクをつま ...
原宿の御文殊さんの縁日でニッキを買ったと日記には書く


小遣いも尽きそうになり見も知らぬ姉さんの売る情けを買った


海の子か山の子行きの分岐ですナビに問われて空の子と云う


突 ...
明るい灰色の水面が
鳥の声がするたびに震えていた
誰かが落とした柔らかな
容れ物も
静かに震えながら
石畳の上を転がっていた
そこから視線を
ずらすと
小さな島が現れたり
消えたりし ...
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ...
夕暮れ時の街角で
厚く立ち込めた曇り空を見ていた時
立ち尽くしていた 理由など何も わからないまま
歩き出す 瞬間を思う 立ち尽くしていた私の姿


かつての友人はいつしか 私から去り ...
枯れていく
ご飯を食べる
枯れていく
仕事をする
枯れていく
着飾る
枯れていく
歌を歌う
枯れていく
枯れていく
枯れていく
枯れていく
陽は明るい
枯れていく
春風 ...
お彼岸って何
お盆って何
聞く度に大人たちは
腰を屈めて私の目の位地に答えを

だけど一度だって
理解したことなかった
お彼岸って何
お盆って何

そのうち忘れて(やめて)
それ ...


冬枯れの山のようなる心かな
雨しとしととさびしき夕べ
膝枕されて見上げる花吹雪 人生のエアポケットや散る桜 ゴッホでも描ききれない八重桜 自称詩人は
薄暗い怨念を抱えながら
それでいて
自称詩上は
心優しき
善意溢れる者として
振る舞っている

怨念Xが
自称詩関数F(X)で
善意Yに変換される訳だ

関数F(X ...
都市がその分厚い装甲をこっそり脱いで
機能のための回路が途切れるやさしさだけの広がり
人もまた分厚い甲冑を脱いで
失われた自然の脈動の中へ包まれていく
公園は人が空間を食べる場所
疲 ...
風邪には風邪薬
不安なときには だいじょーぶやって
のカラ励まし

私にはなんにもないから
とにかく明るく
軽く さっくりと
だいじょーぶやって!
と言うしかない
君が顔をあげるまで
  その陽 筒へとがり
  粘りつきつつ 茎にまがり
  (熱せられた){ルビ感汁=かんじゅう}の ぎゅわり、
  {ルビ盤陀=はんだ}のごとく やがて凝固をしたが
  わたしたちはと ...
青年は無から有を生み出していた
暗闇のなかを模索していたのだ
暗室にとじこもりっきりで
新しい光がみえてきた
創作をすることで

創作の作品には魂がやどっていた
言葉にできないほど繊細で ...
さいしょは辞書を食べるのがいいとおもったの
すべてがなにかということと
言葉の味と、紙のにおい

うそだよ、とか、そんなものないよ
とか
それか、
ほんとうにすべては正しいのだ とい ...
彼女はときどき
始まりの海を思い出して
自分の手足をしげしげと見つめる

かつてはヒレだった器官を
もう水かきもない指先を
指輪をはめた指を

海の底にやすんでいた
はるかな祖先があ ...
時間、を米や茶に変えて
そして口から胎内へ、を
繰り返すことで
老いるを体現している


思考の配管、が
複雑な地図を要するに至ることを
経験と呼ぶなら
あまりにも不合理 ...
三月の冷たい空
人のない荒野のへりに
胸を反らして 風を呼んでみた
新たな扉が鳴るかと見えたが
風はちっとも答えなかった

すぐに答えは
あると思った
脇腹の かすかな痛み
だが
...
籠から溢れそうな
熟れた果実の
すこし傷んだ
あまい匂い
視線は蠅
めまい/匂い/めまい
スケッチしながら
溺れている
出口のない部屋
ぬるい潮が満ちて
鋭い線が
削り盗り
移 ...
ジャズの調べが今日も聴こえてくる
通りかけのジャズバーからだ
はいってウィスキーをまあるい氷で飲んだ
これがロックというものか
酩酊のなかでジャズのピアノの音がとろけていく

ぼくは異次元 ...
窮屈に気がついて私は朦朧としていた

近くから心地よいざわめきがきこえ

かすかに薫る暖かさが全身に広がっていく

春がおでましかと重たい瞼をひらいた
今日の夕暮れは寂しそう

何故だろう

心がそう呟く
  銀鮭の
  苔かおる底を、
  小河らの肌がすべる 春という時に
  生きることができてよかった

 
  灰色の水に 憶えている
  歌の果てに燻る 哀しみの螢火
  耀 ...
  缶の 胚は
  ここのつに 今 熟し
  むらさきにささける 夜
  埃、あかい くらがり
  埃、くらい あおやぎ
  埃、あおい しらなみ
  埃・埃・埃……
  埃、あ ...
雪踏めば一足ごとにきゅっと啼く

涙ではないんだ雪は汗っかき

夜が産む白い卵は雪でした

降り止まぬ雪などないと人はいう

雪だるま足がはえたらどこへ行く

ユーミンが雪のゲレン ...
風の幕をそっと空へ還すように
温かく見守る 吹いてくる知らせ

風は笛を吹く
物心つく頃には耳にできない 笛の讃頌

風の演奏誘うような 最前線

朱華色
鬱金色
それに
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
歯の裏でホロウ・シカ...自由詩2*16/3/13 22:35
小諸ドラゴン「ドラゴンブレスの男」花形新次自由詩016/3/13 22:30
恋する少女オイタル自由詩3*16/3/13 21:33
「flip side」 2016.03.13もっぷ短歌216/3/13 21:00
足音が止んだ後noman自由詩416/3/13 20:30
たんぽぽ花粉予報りゅうのあく...自由詩17*16/3/13 20:25
消えた街角番田 自由詩116/3/13 20:22
生葬フユナ自由詩316/3/13 16:50
なかったもっぷ自由詩216/3/13 16:29
yasuto...短歌016/3/13 13:36
膝枕されて見上げる花吹雪北大路京介俳句316/3/13 10:26
人生のエアポケットや散る桜俳句116/3/13 10:25
ゴッホでも描ききれない八重桜俳句316/3/13 10:25
自称詩人に死を花形新次自由詩016/3/13 9:49
公園葉leaf自由詩216/3/13 9:42
君が顔をあげるまで朧月自由詩116/3/13 9:04
tsu-tsu草野春心自由詩116/3/13 8:29
創作する青年fujisa...自由詩016/3/13 5:31
辞書はるな自由詩416/3/13 1:39
指輪ケルリ自由詩316/3/13 0:44
鉢植え、の彼女。うわの空。自由詩216/3/12 23:35
人のない荒野のへりにオイタル自由詩4*16/3/12 23:06
空白の果実ただのみきや自由詩12*16/3/12 22:07
ジャズ・エイジfujisa...自由詩116/3/12 18:24
多年草・春hiro自由詩216/3/12 17:50
呟き夏川ゆう自由詩116/3/12 17:15
midori草野春心自由詩116/3/12 16:09
ginga自由詩116/3/12 16:05
そらの珊瑚俳句1*16/3/12 13:16
「春」朝焼彩茜色自由詩1016/3/12 11:28

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加筆訂正:
ベッキーちゃんに捧げる歌/umineko[16/3/13 17:43]
リーディング用にタイトル変えました
空白の果実/ただのみきや[16/3/13 9:22]
後ろから十四行目修正しました。その他改行変更しました。
空白の果実/ただのみきや[16/3/13 9:18]
五行目少し変更しました。
3.88sec.