落ちてゆく
ゆっくりひたすら落ちてゆく
何物もない何か在る
青い天蓋の底の底
炸裂する世界に
裏返る在るへ
落ちてゆく落ちてゆく
ひたすらゆっくり遡りながら
旋律響きの奥にすむ
...
願い事した?
あなたにきいたのに
花火みたいな夢を追っていっちゃった
バーベキューしてる団地
地べたにすわる家族
でもいいな
おんなじ顔だね
ふたりがひとりになって
夏なのにさ ...
かれからの手紙のなか
砂埃のむこうを
夥しい自動車が過ぎて行った
何番目に僕がいたでしょうか
と、かれが問う
直前の
ぐちゃぐちゃと潰された誤字を
読むことはできなかったが
わ ...
私そのものを凝視して
言の葉をつぎ合わせ
組み立てる
見覚えのある風景が
あらわれる
海から上る太陽
赤く染まる雲
廃船で遊び
舞い飛ぶカモメを見つめていた
水平線は不思 ...
青葉城って単なるあだ名だったのにいつのまにか通称になってしまったのだそうだ
その城跡は整地された原っぱみたいなところにあると思ってたけど山の中にあった
思い違いといえばモンゴルの草原もそん ...
世界中すべての景色を見れずとも君を見れたからそれでいいや
君めがけ僕は本から抜け出して文脈越えて会いに来たんだ
満たされたどんな素敵な世界でも君がいないならユートピアじゃない
...
透明な紳士が
君の側にいる
趣味のいいネクタイ
よくみがかれた革靴
透明だから見えないけれど
天使でもなく
守護霊でもない
呪ったりしてない
助けてもくれない
ただ見 ...
畑に植えた
スイカが枯れた
だけどまだ初夏
昔いじめっ子だった子は大人になりいじめていた子側から疎外されて孤独に死んだ
何かを与えると何かを無くす世界で考えるのはきみに何をあげればいいのか ...
部屋の片づけをするって
自分をバラバラにして
いっこいっこ捨てること
それってちょっと痛いし
それってちょっとしんどい
だから掃除ってきらい
でもしないと心が濁るよう
すてる ...
巨大な沈黙が降り注ぎ、忙しなく部分同士が交信している大地は惨劇に見舞われた。大地には至る所に中心があり、そこから水平線や勾配が限りなく伸びていき、無数の表現を作り出していた。大地が低く降りていくところ ...
高所に備えられた
誰もが恐れる放水砲
水瓶が空っぽでも
クソの粒が飛んでくる
一人のときには
音楽聞いて泣いてます
みだりに使われる
容易い言葉で酔っている
セス、お前が死 ...
僕にちぎられた。
僕は僕を監禁さんですから。
ぼんやり空間のマンションに幽閉くんだ。
くっきり空間は網膜で取り込む。
レポート
今までで登場した「監禁さん」や「幽閉くん」は ...
理由なんかゼロかも知れない
ひとつでもみっつでもなく
理由なんかゼロかも知れない
ない、ということがゼロだとしたら
ゼロかも知れない、とは二重のゼロだ
ないのない、は ...
肺の中に巣食った僕の三つの驚きは
実は月の雫なのだと
いつの間にか飲み込んでしまった涙の欠片は
あなたから遠いところのノクターンの苦さ
これから先もいくつ回るだろうと思えば
月は微笑んで ...
こころのなかまで観得るのか
こころのなかまで観得たのか
爺さんが子供をはねる社会は
爺さん達が沢山いる社会だから
爺さんを大事にする世界になるように
爺さん達が政治をしている
そんな
愛情ある叱咤でも訴られる社会は
直喩でしか気のすまない社会だ ...
九時起床
そして空白の五時間
キリコの画集を
ただ、ぼーっと
読む、謝々
・
トイレへの道は舗装されている
それ以外は画鋲を踏む
あ
ああ
ああああ
単語帳で ...
刺される情景が繰り返し浮かぶ
千年後の都市の夜に立ちのぼる
問われる、問われる、問われる
「僕は世界を滅ぼすことができるか、と?」
十年前の僕が尋ねる
五年前の僕へ訪ねる
「人間は僕だけに ...
あの彼女の感謝、 あの彼女の謙虚さ、
あの彼の郷土愛、
そうしたものが ひけらかされているとき、
あの人たちには
ともだちがいるんだっ ...
魑魅魍魎不可思議は
もはや
幻想の中でさえも朧げで
血も吐けない
死に体
蓬莱よ 月の光
コロニーのダイオードで滅された
神秘よさようなら
貴方達を残して 人間は進みます
ごめん ...
もうすぐ夜が明ける
誰かを励ますわけでもなく
体温がかえってくる
指の先を動かそうとして
ニカラグア
という響きが好きで
土地の名前は知っているけれど
主食が何かも
固有の生き ...
駅のホーム
階段の手前でパシッという音
打たれたのはまだ四、五歳の少年
打ったほうの女性は一人で階段を下り始めた
ママ! ママ! ママ!
立ち尽くしてただ泣くばかりのあなたを
抱きしめたい ...
通話を切られる前に自分で切ったこと
別れ話にのったこと
どこまで巻き戻せばいいんだろう
今日が日曜日で
私たちは恋人で
明日は友達かもしれない
時間をどこまで巻き戻して
...
立ち止まり見渡し後に続くのは世界の果てであり着地点
見上げる事も有ればその頂でじっとしている
動かないのではない、動いたら殺してしまうのである。
だから、動けないでいる。
何時かなんて訪れない ...
一番しんどいところで
踏ん張りがきかない
崩れてしまう
まるで私の人生の様で
情けない
壁が乗り越えられず
逃げてばかりいるからだ
不甲斐ない
生真面目に立ち向かっても
空回りするの ...
シュールな海に
陽が沈み
いつか見た魚が泳いでいる
ぼんやりと月をながめ
浮き世をいきる
わたしのように
ゆっくりと泳いでいる
潮にながされ
ただよい
...
22才になる自閉症の息子は
大半の情報をyoutubeから得ている
俺の知らないことも知っている
俺が知らないとキレて
パニックを起こすこともある
明らかに女房よりも博識だ
そんな息子 ...
くるみの内側を
走り続けていたよ
放物線を描いて
世界を広げようとしたよ
僕は
一人ではなかった
君の姿は、
見えなかったけど
くるみのにおいが
していたんだ
僕が目を覚ますときも ...
わたしがわたしのことを考えていると
障子がすーっと開いて誰かが入ってくる
いつか夢で会った人のような気がする
上から下まで赤い服を着ているので
目も眩むような思いで
何も言えないでいると消え ...
覚えています
あなたの鼻を触る癖
覚えています
あなたの足音
覚えています
あなたの匂い
覚えています
あなたの寝息
覚えています ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
虚
ひだかたけし
自由詩
1
17/7/17 21:16
夜の影
朧月
自由詩
1
17/7/17 20:37
coarser
完備
自由詩
1
17/7/17 19:56
原風景の海
星丘涙
自由詩
2*
17/7/17 19:07
青葉城にて
吉岡ペペロ
自由詩
2
17/7/17 18:22
あいらぶゆーとぴあ
水宮うみ
短歌
0
17/7/17 18:11
透明紳士
やまうちあつ...
自由詩
1
17/7/17 16:48
終わったらフワッとするような話が好きでした。
5or6
自由詩
1
17/7/17 12:51
お片づけ
朧月
自由詩
2
17/7/17 11:28
復興
葉leaf
自由詩
1
17/7/17 11:05
やつは僕のクサビだ
竜門勇気
自由詩
0
17/7/17 10:51
palet
幽霊
散文(批評...
2*
17/7/17 10:49
ないのない
吉岡ペペロ
自由詩
2
17/7/17 10:49
月の雫
乱太郎
自由詩
9*
17/7/17 9:18
負け犬
もっぷ
自由詩
1
17/7/17 6:14
自閉党
5or6
自由詩
0
17/7/17 6:05
謝々
浪人
自由詩
0
17/7/17 1:17
是幻
〃
自由詩
1
17/7/17 1:11
レクッカラ
斎藤秀雄
自由詩
1
17/7/17 0:33
神秘よさようなら
渡辺八畳@祝...
自由詩
2
17/7/16 23:29
こえをきかせて
Seia
自由詩
1
17/7/16 23:27
東京の風
もっぷ
自由詩
1
17/7/16 21:31
リバース
不思議な色の...
自由詩
0
17/7/16 20:03
切り取り線
花町 明
自由詩
1*
17/7/16 19:26
惨敗
星丘涙
自由詩
0
17/7/16 17:33
ひたすらに海
〃
自由詩
1*
17/7/16 12:08
何故なんだ?
花形新次
自由詩
1
17/7/16 11:03
くるみ
うみこ
自由詩
5
17/7/16 1:32
赤い服
春日線香
自由詩
2
17/7/16 1:29
覚えていますか
佐白光
自由詩
2
17/7/16 0:40
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
1346
1347
1348
1349
1350
1351
1352
1353
1354
1355
1356
1357
1358
1359
1360
1361
1362
1363
1364
1365
1366
1367
1368
1369
1370
1371
1372
1373
1374
1375
1376
1377
加筆訂正:
エチュード ハ短調作品10の12(ショパン)
/
Lucy
[17/7/17 11:14]
誤った用法の「忖度」を「詮索」に書き直しました。
聖地に捧げた詩
/
りゅうのあくび
[17/7/16 23:38]
改題、訂正
3.74sec.