夏に投げ出された一冊の本が響いている
怒りでもなく哀しみでもなく喜びでもなく
ただ一冊であることの響きに満ちあふれている
本は活字の結晶として
この夏の暑気により一層硬くなる
これ以 ...
美味しそうな匂い
活き活きとした食材の色
料理を作る妻の後ろ姿
料理を一緒に作ろうと誘われる
教えてもらいながら手伝う
料理を作りたくなるような
雰囲気を持つキッチン
楽しさが増 ...
ドドレミドドドレミレレミレレ
ミミレレミミレレド
ドドレミミミファファミドドドミミファファドレドレドレミミミミレレミミレレ
ミミレドドレミミレレドドドミミファミミミファドレドレドミミファファミミ ...
時間は腐るほどあった、床に俯せになったままピクリとも動かなくなったそいつの美しい頭髪をひと掴み右手に巻き付けて力を込めてゆっくりと引っ張ると、やがて強情な雑草が抜けるみたいにごっそりと取れた、 ...
ねぇどっちだとうれしい?
どっちでもいいのよ
教えて上げようか?
ううん教えてくれなくてもいいの
なんで?
だってここにいてくれるだけでいいんだから
ずっとここに?
ずっとはちょっと寂し ...
描くことで忘れられるのなら
つらさから救われるのなら
それで良いのじゃないかと思う私の詩は
民進党や共産党がよく使う
「国民の声」の本質は
お前らの支持率がずっと
5%以下なのを考えれば
自ずと分かるはずだ
それとも何か
何処か見えないところに
お前らを支持する国民が
大 ...
揺らぐ逃げ水に夏が透きとおる
容赦のない日射しに
深く被った帽子を右手で押さえる
アスファルトが反射した熱
吸い込んで汗ばんだシャツ
歩くたびすり減る靴底に
地面との摩擦熱を感 ...
この夏の澄んだ空気の中、あなたの墓前では、存在が、歴史が、社会が、人生が、すべて源泉に遡っていく。存在は素裸になって積み上げられ、歴史はその体躯をいよいよ明らかに投げ出し、社会はその緊密な構造を再 ...
ひらひらと横切ってゆく蝶々
つかまえようとして
伸ばされた小さな手
初めての夏という季節の光
街路樹の葉が落とす濃い影
見えない風の気配
蝉のなきごえ
お母さんの胸に抱かれた
その ...
残酷な人たちへとアメ玉を配る
セミに雪だるまを見せてあげる
なにかを掴もうとしながら歩いている
最後の夜君は満天の光を放つ
あなたの変てこな笑い方を思い出す
心が軽い ...
あなたが ゆっくりと 息を吸い込む
「ふいちょう」
唇が その形に動く ゆるやかな流れとともに 水の音が響く
雨なのか 風なのか さざめく空気感は いつだって おんなじで
記号の向 ...
羊の群れが見上げる先に
生きもののあつまりのかたちの曇
黒い太陽は白くなり
鉛のように口をつぐむ
平たい国に咲く花が
丸い虹や風へと傾き
水を覆い揺れている
夜を ...
夜半の馨を残して
朝焼けは落ちてゆく
頬に残らなかった
昔日の跡を眺める
三面鏡の奥で波紋が広がる
優雅な尾鰭が翻る
昼下がりの葉の翳り
白昼夢に耽溺し
蝸牛が休んでいる
...
狭い部屋
白い壁
閉ざされたカーテン
身体に刺さるナイフ
何度も何度も
同じ所を行き戻る
リズムを持つ
汚い息が頬に当たる
早く
そしてゆっくりと
突き刺さるナイフ ...
海水の上澄みが
湯葉のように纏まり
ヒトデ型にくり貫かれ
それを渡り鳥がくわえて
南の方の国境へ
ぽとりと落としました
すると、そこからにょきにょきと
裏の ...
報われることのない想いは
どこへ向ければいいのだろうか
気持ちばかりが募り
なにもできずにいるけれど
ここでこうしていることに
意味はないのだろうか
大人しくして
我慢を重ねて
...
外から犬のうなり声があんまり長く聞こえたもんだから、なんだろうかと思いをめぐらせた。で、それはエアコンが自動で動き出した音だと気づいた。
野犬などいない町だから、犬ではないとは思ったが。ここはオフィ ...
薔薇の蕾は美しい
少しづつ開いていく姿も
この世のものとは思えないほど艶かしく美しい
だが咲ききって
たちまち黒ずんでいく花芯も露に
剥がれ落ちるのを待つさまは
あまりにも見苦しく
...
わたしは座っている。
冷たいパイプ椅子
背もたれなんかはある。
パイプ椅子の周りを
背もたれの周りを
わたしの周りを
ぐるぐる回りぐるぐる回る
...
哲学の道を入り
敷石をふみしめ歩いていた
(道の傍らをさやかに水は流れ)
遠くから、外国の男性がふたり
こちらへ歩いてくる
僕は敷石を一旦、下りて
道の外れに身を引いた
(弾む英語の ...
太陽に にじり寄って行く雲を称えた夕空
クロスするのは 誰かの溜息
呆けたアオサギが 優雅に行き過ぎる
その羽根の向こうに 明日を思う
ジャケットを脱ぐ バサっと音がする
立て ...
つめたい水が流れ
ゆられる水草たち
淡色 葉は白く薄く
沈んだ石は絶えず
千年晒され続け
削れる なめらかにすべるように
潤う瞳には 空 遥か天の先は遠すぎて
持たない腕を水の上 伸 ...
全部が一瞬で消え去った
人魚の泡のように
残ったのはかなしみだけ
存在そのものが支えだった
誰に泣き声を聞いてもらえばいいのか分からない
パッと離れた気持ちは綿毛のようで
もう元に ...
空っぽだった器に
なみなみと注がれたのは
無色透明の愛というものだった
私の目には映らず
触れる事も出来ず
ただたぷんと揺れる様を眺めていた
ある日
無色透明な愛が濁り始めた
もう ...
華奢な花 ひらひらひらり 風に揺れ
薄っぺら これからふうと 膨らます
くるんとね 巻きひげ しれっと寄り添って
まだ開けない 緑の袋 ハッピーハッピー
内緒だよ 風船の家 ハートのお猿
競 ...
木洩れ日は幹にもえうつり
いおのように游いで
あおいだ瞬きは
そらにとけて微睡んだ
しらむ
コンクリート
放たれていく君の足音の
つめたさに脳が
あせばみ
ふりかえり、照射す ...
文庫本の
薄いところが好きだ
パラパラとめくる
音も素敵だ
ブラスバンドの
演奏に合わせて
いちょうの葉っぱが
上から落ちる
青春という
栞は一枚だ
言葉に振り回されているので
振り回してやろうじゃないかと思って
リズムを作り出すと
足を取られて転び
ねころびころがって
よろこびおかしがって
伸ばした腕の先にあった
イネ科の植物を鳴ら ...
反旗を翻すと
狼にごみが付く
子連れ狼は去って行くが
最近眼鏡の洗浄液を
けちって居て
少し汚れた視界に映る
子連れ狼も反旗を翻す
子連れ狼の
二回の轟音
カラオケで少し目が潤んでい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏日
葉leaf
自由詩
1
17/7/29 5:31
キッチン
夏川ゆう
自由詩
4
17/7/29 5:13
huugeihakuhuuaotohouseki
水菜
自由詩
0
17/7/29 2:23
遠い世界の夜
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
17/7/28 21:52
どちらでも
しょだまさし
自由詩
1
17/7/28 21:52
すみれ日記 07.28
もっぷ
自由詩
2*
17/7/28 20:20
支持率
花形新次
自由詩
1
17/7/28 19:52
逃げ水、打ち水、この夏、
かんな
自由詩
2*
17/7/28 17:10
源泉
葉leaf
自由詩
1
17/7/28 12:44
青信号に変わるまでの時間に
そらの珊瑚
自由詩
17*
17/7/28 12:31
僕らは赤い風船になった
水宮うみ
自由詩
4*
17/7/28 12:15
鞴 -ふいご-
藤鈴呼
自由詩
2*
17/7/28 8:51
雨と手のひら
木立 悟
自由詩
3
17/7/28 8:29
御使い
黒崎 水華
自由詩
5
17/7/28 6:05
ナイフ
kino12...
自由詩
0
17/7/28 6:05
星の漂流
ヤスヒロ ハ...
自由詩
0
17/7/28 1:13
向かう先は
坂本瞳子
自由詩
0
17/7/28 0:33
虹を探す
吉岡ペペロ
自由詩
0
17/7/28 0:31
グレーピンクのモーツァルト
Lucy
自由詩
7*
17/7/27 23:18
まぁ..。60の音。
幽霊
自由詩
2
17/7/27 23:01
哲学の道にて
服部 剛
自由詩
0
17/7/27 22:42
夕空
藤鈴呼
自由詩
0
17/7/27 22:01
水底から空を
渡辺八畳@祝...
自由詩
1
17/7/27 20:27
さよならタンポポ
不思議な色の...
自由詩
0
17/7/27 20:14
溢れる愛
卯月とわ子
自由詩
1
17/7/27 18:21
焔俳句 2 風船葛(フウセンカズラ)10句
鵜飼千代子
俳句
14*
17/7/27 18:12
ambroid summer
むぎのようこ
自由詩
3
17/7/27 16:12
スーベニア
ミナト 螢
自由詩
4
17/7/27 15:56
そしてパレードを率いる/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
1*
17/7/27 13:28
子連れ狼
間村長
自由詩
12*
17/7/27 4:58
1334
1335
1336
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
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1347
1348
1349
1350
1351
1352
1353
1354
1355
1356
1357
1358
1359
1360
1361
1362
1363
1364
1365
1366
1367
1368
1369
1370
1371
1372
1373
1374
加筆訂正:
グレーピンクのモーツァルト
/
Lucy
[17/7/28 21:00]
細かい言い回し修正しました。すでに読んでくださった方申し訳ありません。
思うがままに詩を書けたなら
/
水宮うみ
[17/7/28 17:30]
なんか他の詩に変わってたので修正しました
3.96sec.