愛してくれるひとがいるのに死にたいと口にするのはただの贅沢、贅沢なんだよってあの子が泣いていた。返事をする代わりになだらかな夜を撫でた。ビロードの手触りがわたしの心を穏やかにして、わたしの世界、きみの ...
アップル シナモン 川の岸辺
小さなブロックに腰掛けて
気に入らなかったから地面に寝転んだ
あっと思う間もなくマネキンになっていた
拾われて生活が始まってその色とオーダーに染められた
抵抗は ...
既読にもならない夜に
ストロングチューハイを呑む
麗しき姫
既読にも
ならない夜に
狼が
赤ずきんちゃん
...
圧縮された恋心を
解凍できる人は
ひとりしかいなくて
私はずっと
この人を待っていた
確信に近い裏声で
お邪魔した耳元が
震えるから安心できた
足の指でティッシュを
掴む ...
選ばれなかった者の
焦燥と未練が
クソ自称詩を生む
───自称詩人 江面はうんど
生まれた瞬間から今まで
誰からも何からも
選ばれたことのない人間が
生きているうちに
一回だけでも ...
秋晴れや雲なき空の青深し
汝が静か深まる青に吐息つく
秋深まり君なき夜の銀河濃し
さびしい花が咲いている
そこは天国のはずれのような場所
そこに立ち
あらためて秋という季節をふりかえる
君の白い貌
硝子細工のまばたき
うす青くたなびく記憶――
を幻の鳥のように ...
落ちる雨が洗い流すものは
インディゴのデニムと軽い約束
目尻に溜まった雨粒のうちの
幾つかは涙でできていたけど
指先の温度計が感じる冷たさを
手袋みたいに白い息で包む
夜の繁華 ...
はっきりいうけど、
何が正しく、何がまちがっているかなど、
ほとんどあってなきが如き幻想。
うつつは夢、
夜の夢こそまこと。
ていうのに、近い感覚かな。
そのなかで、ひとり ...
カモメの漂う水面の色が綺麗で
見とれていた
歯を食いしばっても食いしばっても
喰い尽くすことの出来ぬ秋の落葉に飽き飽きして
踏み締めたのは
厚く塗られたアスファルト
塗り絵 ...
つきが
照る
よ
みちに
街灯
しろく
照る
よ
ひとり
あかるい
零時が
この部屋に
きて
土色の
燻んだ
顔が
恥じるのは
よ
みち
まちへ
出たい ...
男に生まれて女に育つ事
その反対もあって
時代はやさしくそれを受け入れた
子供の頃
姉三人に遊ばれた
彼はいきなり着せ替え人形にされて
女の子の格好をさせられた
口紅が塗られ化粧 ...
雀ほどの大きさの塊が手の中にある。線路に沿って歩くと片側がコンクリートで補強した斜面になり、さらに行くと竹藪の奥に家屋や井戸が打ち捨てられている。その先には登山道に続く道端に白い花の群生。あそこまで行 ...
梅雨を短くしたような
秋の始めの頃
秋雨前線がしつこく居座り
今年は雨が長く続く
今日もまた降りそう
梅雨を思い出す
湿気が多く過ごしにくい
ぼんやり窓の外を見て
晴れをイ ...
ゴールデン街の飲み屋には
色褪せた「全員野球」のお守りが
ぶら下がり
小窓のぬるい風に、揺れていた
なにひとつ
持たないことが自由だと
ロッククイーンのほざきしあおはる
「なにひとつ
持たないことが自由」と「ロック」を
信じていたのはむかしの彼です
暮らしても
いろ ...
血
死
傷
痛み
沁みこんで
真夜中に叫ぶ
狂おしい祈りの雨音
実
火
時
苦味
留まって
飛びたてない鳥
古ぼけた日めくりの呪い
血
死
傷
痛み
流れれ ...
よく墜ちるプラスチックの星、
鍵も暖房もない部屋、
散らばった本とぬいぐるみ、
頭の先まですっぽりと被った布団、
髪の毛の一本すら残さず覆って眠るようになったのは、
天井いっぱいに作った星空 ...
絞り出すように
言葉を紡ぐ
賞味期限のない
ケチャップみたいに
延々と垂れ流し
血液と合流する
赤い眼差しが
落とした
樹形図が伸ばしていく
枝の数だけ
生まれる言 ...
若い時は若い時の楽しみがある
老いては老いての楽しみがある
金持ちには金持ちの楽しみがある
貧乏人には貧乏人の楽しみがある
自分にできる楽しみを楽しめばいい
ちいさなびんがへやのなかでおおきくなりつづけています
けさ、カップに作ったコーヒーはどんどん小さくなってしまいました
ちいさなびんはだいじそうにカップをもっています
はねのもよう ...
ひびわれている
においのことを
話し合ってる
みつからないね
まちがわないね
なんかちょっと
きもちいー
変な穴
なんかちょっと
ふかそーな
変な穴
びっくりした ...
灰色のまちが
悲しくも懐かしくも
なさそうに佇んでいる
言葉でそれをとらえたとて
電車からじぶんの職場を
見てゆき過ぎるようなものだ
世のため人のために君は生き ...
普通の黄色なら
まず間違いなく
翌日に殺処分になって
今頃金持ちのリビングの床に
ぐで~っとした姿で
敷かれていたはずだが
色の白いは七難隠すとばかりに
今回はまあ飼育員一人を
食っち ...
ガラスの泡が
喉で割れる痛みを
声帯に置いたまま
350mlの缶で
山登りするような
飲み方を知った
途中で引き返す
ことのないルート
底が見えるまで
角度を変えて
...
河童橋から眺める穂高連峰は
じつに雄大だ!
その雄大な穂高連峰をバックに
梓川の清流が十年一日のごとく河童橋へとそそぎ込む
僕にもう一度青春というものが許されるならば
貴女と二人手を繋いでこ ...
おはようございます
朝食はお済でしょうか?
今、何のレコードをお聴きでしょうか?
朝のお散歩には行かれたのですか?
これからお色直しですね
失礼致しました
お電話ありがとうございました ...
穩野間(のんのげん)から底山(のやま)町への語句解説。
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=234416
「浜鬘」 地名。町内会でのみこしに無限軌道が ...
使えない男だ
どこへいっても何をしても
結果、使えない男だろう
極めて上から見下されたその言葉に
職業人としてのプライドはズタズタ
男としての立ち位置はグラグラにされた
「おい、も ...
ふうと
ため息がでる
皺が増えるだろう
夢が失われるだろう
シーツに潜り込んで
嗚咽を堪えて
涙を拭う
息を止めてみる
ほんの少し
救われない気持ちが広がる
この一 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わたしをひとりにしない滅亡
青花みち
自由詩
6*
18/10/13 21:01
アップル シナモン
腰国改修
自由詩
3*
18/10/13 20:35
既読にもならない
TAT
短歌
0
18/10/13 18:47
連結
ミナト 螢
自由詩
2
18/10/13 17:13
選ばれなかった人へ
花形新次
自由詩
2
18/10/13 17:10
秋空
ひだかたけし
俳句
12*
18/10/13 14:08
さびしい花
塔野夏子
自由詩
3*
18/10/13 11:05
クレッシェンド
ミナト 螢
自由詩
3
18/10/13 11:01
あんなことやこんなことを経験したんだもの、だからあたしはいっ ...
秋葉竹
自由詩
8*
18/10/13 10:39
神秘の白鳥
藤鈴呼
自由詩
1*
18/10/13 10:27
よみち
犬絵
自由詩
5
18/10/13 9:26
男に生まれて女に育つ
こたきひろし
自由詩
1
18/10/13 7:08
南の信仰
春日線香
自由詩
10*
18/10/13 6:47
秋雨前線
夏川ゆう
自由詩
4
18/10/13 5:22
お守り
服部 剛
自由詩
4*
18/10/13 0:28
あおはるのせいさ
秋葉竹
短歌
4
18/10/12 22:35
秋の傷あと
あまね
自由詩
5
18/10/12 22:29
夢の対価
R
自由詩
2
18/10/12 20:55
無限の樹形図
ミナト 螢
自由詩
1
18/10/12 18:42
楽しみ
zenyam...
自由詩
1
18/10/12 17:22
ちいさなびんとプラスチックのふた
竜門勇気
自由詩
0
18/10/12 1:39
なんかちょっと
〃
自由詩
1*
18/10/12 0:45
誰かのために
ペペロ
自由詩
3
18/10/11 21:53
色で決める
花形新次
自由詩
1
18/10/11 21:49
炭酸
ミナト 螢
自由詩
1
18/10/11 17:13
河童橋の青春
zenyam...
自由詩
2
18/10/11 16:37
電話
まみ
自由詩
2*
18/10/11 8:40
穩野間(のんのげん)から底山(のやま)町へ
竜門勇気
散文(批評...
3*
18/10/11 0:09
使えない男は
こたきひろし
自由詩
2
18/10/10 23:14
ひとりの夜
坂本瞳子
自由詩
2*
18/10/10 23:10
1198
1199
1200
1201
1202
1203
1204
1205
1206
1207
1208
1209
1210
1211
1212
1213
1214
1215
1216
1217
1218
1219
1220
1221
1222
1223
1224
1225
1226
1227
1228
1229
1230
1231
1232
1233
1234
1235
1236
1237
1238
3.73sec.