地獄行きの鈍行に乗って
四月の待つ駅に向かった
緑色の鋼の橋桁
猫が歩くだけの昼下がり
血みどろの口論なんて
何年ぶりだったろーかよ
四月が僕の電話を鳴らす頃
列車の窓から街を見 ...
山育ちの子が海を知った
知らなければその深さも大きさも
わからないまま死んでいく
たった一日の出来事を
赤い水着を着た縁取り写真の子が
記憶を差し出す、午後五時九分の日没
赤穂海岸で俯 ...
ジョギング大会の後に
自分自身を慰めて居たら
庭の三本の木が焼けて仕舞って
大変胸が痛んだ
私有地には羞恥心があって
伯母さんがシュークリーム工場に
働きに行ったからだろうか
ゴーストは ...
被告弁護側が
無罪を勝ち取るために
犯行時被告は
統合失調症だったと
主張することについて
統合失調症の患者とその関係者は
差別を助長していると
批判の声を上げなければならない
少 ...
昔、昔、昔、私は一人の馬だった
昔、昔、私は一頭の人間で
遙か未来は七色の稲光
先ほどまでは一瞬の虹
今はゆっくり紅茶を飲みながら
あなたの形をしたばかりの
静寂で曖昧な一筋の煙り
山の ...
文学と時代?
環境に左右されない文学?
地球外知的生命体の文学は?
やはり、本能ベースなのか?
悩ましげな春は注射をしても変わらない
卑近承知。そう書かなければ身は持たず誠に狡賢い。しかし、書けばなお狡賢いが、口上は早めに切り上げるのが得策。
昔、大人達からよく言われた『そんなもの、便所の落書きやないか』と。今よりまだ世の中雑 ...
透明感のある灰色の空の下
遥かロンドンの地にタイヤ
ジャガーxj_sクーペに男が乗り込む
ロンドンの街並を時速40キロのタイフーン
男の事なんて誰も気にしちゃあいない
酔い明け昨日の酒
...
日進月歩でどんどん進化しているスマホ
と
日増しに老化している俺との間に
大きなストレスが発生している
固定電話だけだったら
こんなことにはならなかったのに
今ごろになって
スマホを買っ ...
気になることがあって
眠れない時は
どうすればいいのだろう
酒を飲んで忘れる
いっぱい汗をかいて忘れる
気になることをいっぱい
ノートに書いてみる
誰かに気になることを
話してみる
...
近所のスーパー銭湯に
生ジュースを販売している場所があって
そこの女の子がうんこみたいにかわいい
「何がおすすめですか?」と聞くと
「イチゴがおすすめです! 実は私の名前もイチゴっていうん ...
朝、息は白く冷たい
夜雪が降り、ウサギの足跡はついた筈だ
心の中の鉛は骨に入り込んでいる
だが、浮き足立つ朝の輝きは止めることができない
ウサギ狩りだ
猟場に着いた
車の中から銃を下ろ ...
僕がsと外苑前を歩いた土曜日
通りは肌寒い 春先で
人気のない暗がりの道で地図を頼りにした僕は
歩いていた ただ 美術展を見るために
アングラだった 映像作品などや そして
そこ ...
あなたの鍵を青く塗って海に投げた
波の泡が飲み込んで
見えなくなった
別れた日だった
わたしが泣くとあなたも泣いた
玄関に、台所に、ふたりの部屋に
あなたとわたしのYESとNOが
...
重ねて 重ねて 重ねて
愛を忘れないように
不器用な口づけを
少し遠いティーカップの中
猫舌の私には飲みやすいのに
あなたには冷たすぎるのかしら
微妙な温度差を ...
昔、死んだジィちゃんがよく言ってた
満州の飯は美味かったと
関東軍の青写真
お国の為にと開国し続けた
進軍を進める日本
退避を続ける蒋介石
日本は強いと豪語した
進軍するその ...
果てしない切なさが広がる
救われることのないこの気持は
やるせなさに変わる
消えてなくなりたい
そんな風にさえ思う
ときに見失う
自分が欲しいもの
ときに忘れる
人の優しさ ...
十年前のわたしが知らなかったのは、ほんとうにひとは死ぬのだということ
息は絶えるし、姿はみえないし、さよならはいってくれません
十年後のわたしも知らないのは、ほんとうのひとの愛し方
結局こん ...
ああ、すごい
あなたまだ死んでいないのねと
ぽろりと転がることばがひとつ
まだ生きているのねと
はずかしいはなし、ほんとうにおもったのよ
さいごに記したことばを見返せば
あんまりいまの ...
はるの海が
すべてを呑み込んだ日
わたしは目眩でしかなかった
はるの苦さというにはあまりにも
多くの命が失われた日
応えぬ名
帰らぬ瞳
待ち続けた背中
遠ざかってい ...
白い孤独が風上に立つ
悲しみの花弁が吹かれ、落ち
さらさらとした別れが
ひかりを増してゆく
異国の地を歩くとき
誰もわたしに似ていない
そのような寂寞が
どうしようもなく白い ...
そらいろのくるま
にのって
あさがたの
やわらかな
ひのひかりのなか
ぼくたちはいこう
ぼんねっとにひかる
きのうのあめつぶが
さわやかな
くうきのなか
う ...
おはよう と言った
嵐吹き荒れ
暗い夜の向こうの
ある晴れ間の朝に
おはよう と言った
誰もいない中空に それから
どこかで交わされている
千の挨拶のことを思った
思ったけれど ...
約三時間前にサイレンが鳴った
そのあとやけにテンションの高いリサイクル業者の声が一帯を過ぎる
テレビをつけて相撲中継
七年経った
母は画面に正座で向かったまま
頭を垂れて舟をこい ...
あのときから
私の水虫時計は
ずっと止まったままだ
トイレットペーパーを気が触れたように
買い占めようとする連中を
「ひょっとして、こいつら
災害が起きたらいつもより
ウンコに行きた ...
形あるものを再び築くことは容易いが
形なきものを築くことは難しい
人と
人との
物や事との
環境との
結びつきの喪失
私と
大切な人との
親しかった人たちとの
大切 ...
忘れたい
ことを 忘れて しまえたら
どんなに楽になれただろう
私をとりかこんでいた言葉たちが
あのときを境に
いっせいに遠ざかってしまった
遠景になってしまった言葉たち
とり残された私のまわりの
がらんどう
けれど私は
おそるおそるでも
...
お爺ちゃん
真っ昼間
海辺の無人駅に一人座った
何のために来たのかも分からないまま
海が見渡せる方の端っこの古びたベンチで昼寝をした
陽が傾いて折れたような首元に柔らかい光が当 ...
ひるま雨にふられたふくろうの視線の中
森に刺す月光は乾いた笑い声をこらえた
さやさやと流れる雪どけの小川冷たく
小枝ゆらす風の軽い諦めが
病んだ湖を照らす真白な光と交わるところで ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
cat nap
竜門勇気
自由詩
1*
18/3/12 23:25
赤穂の海はまだ満ちて
為平 澪
自由詩
12*
18/3/12 22:10
カラオケが駄目に
間村長
自由詩
3
18/3/12 19:59
統合失調症
花形新次
自由詩
1
18/3/12 17:55
馬の思い出
腰国改修
自由詩
3*
18/3/12 17:42
悩春符
〃
自由詩
0
18/3/12 17:33
トイレの落書きとか共感の否定に関する話
〃
散文(批評...
1*
18/3/12 17:30
Daydreaming
暁い夕日
自由詩
1*
18/3/12 16:05
スマホの苦しみ
zenyam...
自由詩
2
18/3/12 15:27
気になることへの対応
〃
自由詩
0
18/3/12 15:04
スーパー銭湯の数%の希望
狩心
自由詩
1
18/3/12 7:46
ウサギ狩り
山人
自由詩
3*
18/3/12 4:32
外苑前を歩いた日
番田
自由詩
3
18/3/12 0:41
deep sea
mizuno...
自由詩
5
18/3/12 0:22
愛も嘘も
ムウ
自由詩
1
18/3/12 0:07
満州の飯と0311
暁い夕日
自由詩
5*
18/3/11 23:37
絶望の淵に
坂本瞳子
自由詩
4*
18/3/11 23:34
a decade
笹子ゆら
自由詩
4
18/3/11 22:35
生きてるweb/再会/また会うかい
〃
自由詩
2*
18/3/11 22:17
空白
につき
自由詩
4*
18/3/11 22:01
午後二時四十六分
ヤスヒロ ハ...
自由詩
4*
18/3/11 20:43
そらいろのくるまにのって
Giovan...
自由詩
18*
18/3/11 20:26
挨拶
〃
自由詩
3*
18/3/11 19:20
_
唐草フウ
自由詩
2*
18/3/11 17:39
水虫ジュク夫「震災と水虫」
花形新次
自由詩
1
18/3/11 17:02
視えないもの
忍野水香
自由詩
5*
18/3/11 16:27
慟哭
さがらみずは
短歌
1*
18/3/11 14:57
遠景へつぶやく
塔野夏子
自由詩
8*
18/3/11 11:34
無題
◇レキ
自由詩
9*
18/3/11 11:17
切り取られた最後の世界
秋葉竹
自由詩
3
18/3/11 7:41
1194
1195
1196
1197
1198
1199
1200
1201
1202
1203
1204
1205
1206
1207
1208
1209
1210
1211
1212
1213
1214
1215
1216
1217
1218
1219
1220
1221
1222
1223
1224
1225
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1228
1229
1230
1231
1232
1233
1234
4.9sec.