うねる雲を見ていたら
わたしは私でなくなっていた
わたしは流出して溶けてしまい
涼風とともに雲をかき混ぜていた
窓越しに見えた遠くの山嶺は厳しく青空を背負っていた。僕は君という緑を己の緑に重ね合わせて、溶け合ったまぶしい緑を背負っていく。今日、長く患っていた孤独という病が鞘に収まった。孤独は出血性でひた ... わが家に小さなかいじゅうさんがきた

全身毛に覆われて
細くながーいしっぽなんかつけちゃって
いっちょまえに走り回っている

ひとしきり飛んで、跳ねて、転んで
ひとしきり食べて、飲んで、 ...
ひとりぼっちの
さびしい こどもが

みあげる

一番星。

父さんかしら

母さんかしら

ピカピカ と 光り

その輝く 光りが、

瞳のなかから

こころの奥へ ...
水と二酸化炭素でできている
炭酸水は僕と同じだ

塩も砂糖もない
味気ないところも同じだ

シュワシュワするところが
刺激と感じるか
爽快と感じるかは
相手による

いずれ
気 ...
白い金平糖を

ざりり と噛み砕いて

君の骨と置き換える

さらさら 粉になった君は

私の細胞の一部になって

いつまでも 囁いていて

私の名前を

死ぬまで ずっと ...
はなくそに
私がくっついている

はなくそが
前にすすむと
私も一緒にすすむ

私のはなくそは
私が作った

はなくそが
こんにちは
しているとき

そのまま
風に吹か ...
どうぞよろしく
この空をただしさが覆いつくし
こまかい罪のすみずみまでがあかるくされ
わたしは死ぬ あなたも死ぬ
ねずみも くまも うさぎたちも 間違いなく死んでいく
さいごにはみずうみ ...
絵の教室で聞いた話。とある農家から出た木の仏像があって、手に入れた絵描きがアトリエで作業の合間に眺めて過ごしていた。ある日、いつものように画布と格闘していると、いきなり真っ二つに仏像が割れた。頭の先か ... 西武だったビルを背に
錆かけたブロンズ弦を掻き鳴らす
白い腕ばかりが気になって
歌なんかまともに聞いてやいないけど
クラーク先生に忠実な彼の愚直さに
譜面台にぶら下がった「日本一周」の文字に ...
しろやぎさんから
メールが送信された
あおやぎさんたら
読まずにゴミ箱に捨てた
仕方がないので
メールを入れた
「おめでとうございます!
あなたに25億円が当たりました!」


( ...
いつの間にか落ち込んで、本棚の隅に引っかかっていた文庫本を見
つけた。手に取って頁の目地に溜まった埃を払う。

金沢市片町1-1-23 07**−61−7950

古い住所のその ...
夏は嫌いだ。
だから死ぬなら、突き抜けた青い空がどこまでも続く夏の日がいい。
死に方はなんだっていい。じぶんで自ら命を絶とうが、誰かに命を奪われようが。
だけど、死ぬ場所は室内がいい。
窓に四 ...
知らない魚と出会いたいだけだ
魚に知らないと言われたいだけだ
名前などいらないというわけだ
欲しいのは忘れられる権利
ふるさとをなくしたところで
さて今日はいい天気だ
言葉を持たないどこか ...
地下鉄のホームの端には観音開きのドアがあり、さらに地下の映画館に続いている。古い時代には小劇場であったらしく、今は喫煙所になっているあたりにはかつて営業していた食堂の名残が認められる。観劇の前にそこで ... 和歌はわからない

詩は知らない

俳句は苦しい
1.蝉の脱け殻

階段を登っていると、カサリ と音がした
足もとに目をやると、蝉の脱け殻が潰れていた
私はそれが、崩れてしまわないように、
そっと、ポケットに仕舞った



2.虫籠 ...
子どもは
社会をうつす鏡である
子どもをみれば
家庭がわかる
学校がわかる
社会がわかる
子どもは
家庭の中で
学校の中で
社会の中で
教え育てられたものである
 
よおて
ぐちばかり
ゆうて

ねても
いびきかくと
「ウルサイ」

いきて
さびしいと  
ゆうて
 
いまも
まいあさ
しんで

しんで
しんで 
しんで
...
いつの世にも 
悪法に泣く庶民がいる

遠い昔の 生類憐れみの令

そのお犬様は
今はリサイクル

リサイクル リサイクル リサイクル


リサイクル様のお通りだ


税金 ...
このごみの分別に、どれだけの手間と時間を費やしているのだろうか。

よごれをおとし、かさばるのでつぶしたりきったり、置く場所にも苦労
する。自治体は条例により強制的に分別させる。開封調査など ...
詩が書けなくなったせいで
何も書きたくなくなった

詩の一編は
米一粒にもならない

空から落ちてくる無数の水滴
温かい空気は冷たい方に移動して
電気の溜まった天空に稲妻が走る

...
朽ちない白い 小さな花と

朽ちゆく赤い 大きな花と

今夜は何の夢を見ようかと

腐りゆく水に 足を浸しながら

ぽつり ぽつりと 言葉を落として

顔を上げると

月はなく ...
昔々ある山の麓に、綺麗な水を湛えた大きな湖がありました。
水際には雪のように真っ白な小さな花が咲き乱れ、いつも、きらきらと揺れながら、囁くように唄っていました。

いまは昼。 のちに夜。
...
お月さま踊り場に降臨


満月にわっとおどろく


月と一緒に夜の音を聴く


月語も話せるメイドさん


あの日の風船が月まで届く


月夜は君のなかにある
久し振りに見た友は
額の正面の髪の毛を白い塊にして
少し垂れ下がった目尻には
細かい皺を溜めていた

よう !!

お互いが働き盛りたっだ頃に
道を分かった友は
なんと逞しく生きて来 ...
人の子に似た声の機械が
荒れ野に山と積まれていて
自分以外を呼びつづけている


舌先に燈る火のなかで
ひとりの鹿が会釈する
目を閉じた笑み 風の音
水のにおい
...
便器の渦から助けた蜘蛛に
自己満足という名をつけて
窓も餌も無い場所に張られた巣を
ぼんやりと眺め泣いている左目
ちよこは
「東京には海がない」
と言いながら
大坂なおみに対抗して
江戸前寿司を40巻食った

東京なのか
大阪なのか
ただでさえ
何言ってんのか分からないのに
いい加減
はっき ...
青いレモン
レモン 雨
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
わたしひだかたけし自由詩1218/9/17 14:43
ふたつの命葉leaf自由詩018/9/17 14:27
かいじゅうさんラムネ自由詩018/9/17 12:29
一番星八木ヒロマサ自由詩018/9/17 12:21
炭酸水イオン自由詩018/9/17 12:02
金平糖の空想赤椿自由詩118/9/17 1:54
はなくそ次代作吾自由詩018/9/17 1:11
どうぞよろしくはるな自由詩318/9/16 20:26
仏像春日線香自由詩118/9/16 20:10
買物公園をただよう天使は戦車を待っている自由詩3*18/9/16 19:13
ツノラー「バカ貝」花形新次自由詩0+18/9/16 19:04
片町書店へ / 悪戯電話をしてbeebee自由詩11*18/9/16 18:40
ぼくの終わる日言狐自由詩318/9/16 18:18
原理やまうちあつ...自由詩118/9/16 17:14
劇場にて春日線香自由詩018/9/16 17:08
僕は文学オンチzenyam...自由詩118/9/16 14:46
夏の忘れ物長崎螢太自由詩5*18/9/16 11:51
子どもは鏡zenyam...自由詩018/9/16 10:26
よおて犬絵自由詩318/9/16 9:13
悪法に泣く庶民st自由詩118/9/16 8:58
ごみ・プラスチック製容器包装の闇散文(批評...118/9/16 5:33
俺の心にこたきひろし自由詩318/9/16 1:00
うつらうつら赤椿自由詩318/9/16 0:50
金平糖草と野うさぎ愛心自由詩618/9/16 0:50
月夜ソング水宮うみ川柳2*18/9/15 20:56
友人と再会して / その日の記録としてbeebee自由詩3*18/9/15 20:26
なまえ ひとり木立 悟自由詩318/9/15 20:21
ノート(空白)自由詩418/9/15 20:19
ツノラー「愛しのちよこ」花形新次自由詩118/9/15 20:01
これは絵画です仁与自由詩118/9/15 17:02

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加筆訂正:
四季彩の風と空/むっちゃん[18/9/16 8:51]
ご指導により、修正しましたが、まだまだ足らない様です。
四季彩の風と空/むっちゃん[18/9/16 8:51]
ご指導により、修正しましたが、まだまだ足らない様です。
金平糖草と野うさぎ/愛心[18/9/16 6:34]
ツノル様のコメントを受け、修正。9/16
4.31sec.