小高い丘に
鉄塔が立っている
周辺の家々に
電気を送る為なのだろうが
今はもう使われていない
住む人も絶えた
この地域には
もういらなくなった
このあたりに
ポツリポツリ ...
要らなくなったものが沢山有るんだ
沢山有りすぎて言葉に出来ないよ
身についた垢みたいに洗い流せれば良いけれど
棄ててしまうには惜しいものばかり
だからみんな引きずるようにして生きているのさ ...
それは不完全な割り箸であった
何処かの外国で作られた物だろうか
緩やかに少し曲がっていて
きれいに割る事が出来なかった
不完全な私にピッタリだと
曲がったその割り箸で、苦 ...
マーブリングで描かれた永遠の模様
始まりはいつも、そんな曖昧さで、語る事を許さない
抽象的な静物画 又は、静物を見て取る抽象画
暫くは何を見たのか分からない
断片的に、光! ...
――ペルー・リマにて――
ミラフローレスの夏の朝は
パッションフルーツジュースの
なめらかな甘い黄の香りがする
1月の夏は
どんよりした曇天の下で
眠りのように紫立った
ライラッ ...
あなたは真っ白な豆腐みたい
自分のふるえでこわれそう
なのにだれにでも染まってしまう
味がないわけではないのに
だまって同化しちゃうんだね
どんなに小さくなってもなくなりはしないのに
...
ヅラかどうか
確証がない
どうすれば真実を
突き止められるのか?
そう考える人間が
奴のクルーザーに火をつけて
ヅラに燃え移るのを
回避するために
奴が自ら脱ぎ捨てるのを待つという ...
海月の吐息に呼応して、樹皮が呼吸をし続ける。
鮮やかな浴槽で、寝息を立てて死んでいる。
褐色の両腕を伸ばせば光は遠し、
水底に眠らば、浴槽に僕ひとつ。
小さな魂は
小さなことで悩み
大きな魂は
大きなことで悩む
小さなことで、と言われても
俺の魂は容量も小さいので
苦しさは変わらない
春が流れていく
みなもに降り立った
無数のひとひらたちは
いたづらに未来を占ったりしない
何にも誰にも逆らわずに
やがて
その先でひとつになる
裏もなく表もなく
命は等しく終わ ...
臭いがきつくてたまらない
とワイフがいうので
無臭のトイレットペーパーを
買いに行った
ところが「香りつき」と書いてあるものばかりだった
やっと下の方にそうでなさそうな
トイレットペーパー ...
いつもの僕の 窓辺には
小さな壁が 舞っている
知ってることだけ 捕まえた
子供の顔で 生きている
羽虫を一匹 食べてると
大きな蝶が 飛んできた
子供の顔の 壁たちは
一瞬わら ...
たまに
眼球を取り出して水で洗いたいと言う人がいる
それを本当に実行した奴がいて
それを目の前で目撃した女がいる
その女をストーカーしている男がいて
その時ドアの前に立っていた
部屋の ...
自分を信じ過ぎて
良くない結果を招いてしまう人は多い
そんなあなたには
哲学的な対話ぶっ続けで24時間
筋力トレーニング48時間ぶっ続けで
ありとあらゆる拷問72時間
ホームレス生 ...
スカバロフェアに行ったことがあるかい?
ケンジが訊くから、ベンが待っているならね、と答えてやった。
ケンジは、ん? という顔をして犀のような目でわたしを見つめた。
ただでさえさえない顔が、間抜 ...
青鷺は、一声鳴いて、大きな翼で空をたたいた。翼のひとたたきで、番人の本来あるべき位置にもどったとき、「二人とみんな」の姿は見えなくなっていた。
茜色になった風が、吹いてきた。
番人は、口を大 ...
花の樹に重なり径はつづき
風と暗がりを手招いている
花の色とは異なる光が
わずかにわずかにこぼれつづける
径を飛び 径をくぐり
霧のかたちのむこうを浴び
涙の花 声 ...
踏みしめる雪の靴音は
清らかに固められた冷気のこすれるような強情さで
色の薄い太陽と
水を透かしたような蒼の空
登校する子供達の歩道の
一本道が少しずつ踏みしめられて
坂下まで続く
...
叡知が夜の庭で唄っている
それは宇宙とは限らない
音楽とも限らない
丁寧に面取りされた多面体
その中心にある羽根から流れ出す溶岩
それは叡知とは限らない
神様とも限らない
星を撫 ...
大雨の中真っ白なシャツは濡れて
マリアは笑って明るくて
まぶしいその姿に私はひざまづきそうで
階段の上で私を待っている
無理やり連れてきた遠いキャンパス
私が先に通ってマリアを待ちわびよう
良い流れ作る前向きな行動力想いのままにありのままに
町歩き梅の香りに誘われる地味な冬から抜け出していく
休日は家族揃って鍋囲む平日はそれぞれ忙しい
街並みが人に優しく見えてくる緑も多 ...
クソみたいな自称詩を
人前に晒す奴は
駅前で下手くそな歌や楽器を
披露してる奴と同類で
もっと言うと
物乞いのおっさんとおんなじだ
奇跡的に誰かの目に止まって
美味しいことにありつけ ...
壁を眺めている
モザイクで模様が描かれている
何の絵なのかわからない
葉脈か
馬のようにも見える
神聖なシンボルではないようだ
もっと古い何かのような気がする
...
私の母親とおどけて腕を組んでいたルカちゃんを思い出す
唇をすぼめて笑っていたルカちゃん
妖艶とは程遠い娼婦で幼い内面に悩まされていた
私は一向にいい加減で、ルカちゃんを酔わせて暴れさせては勢いで ...
詩、と思っている文章を所謂『自称詩人』として、これまた所謂『ネット詩人』として発表している。時折、評価を頂く。私自身も感想や批評めいたことも書き込んだりする。草詩人、アマチュア詩人の戯れ。可愛いものだ ...
雷鳴のように ひびく
原っぱからの子供たちの叫喚
それは 独居している
卒寿のお独りさんにとって
なによりものごちそうになる
が
それと同時に気がつくのだ
壁時計の秒針が重たげに
...
目黒川へ桜を見に出かけた
もうすでに あの桜並木にも飽きてしまった気がするけれど
しかし 私の足は ペダルを踏みこむ時
力が入れられているような感覚がいつもよりもしたのだった
そんな気 ...
なんとも気分がすぐれない
することなすことすべてが中途半端で
誰かれ構わず八つ当たりをしたいくらいで
良いことなんてもう起きないのではないかと
そんな風にさえ思う
息をつく
肩の力 ...
闇の中で白い背中を
反り返らせていた君は
この夜が明ける前に
大人の女になってしまい
すっかり明るくなる頃には
どこか遠い林の中で
樹液を啜っているだろう
君と初めて出会ったのは
...
いちごには
まっかなものがあるんだね
白いものもあるんだね
びっしりついた黄色い種に
だれかをふと重ねました
いちごはいつでもみんなで売られています
たったひとつではなく
そ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鉄塔
まーつん
自由詩
5*
18/4/4 11:25
棄てたいものなんて
こたきひろし
自由詩
1
18/4/4 6:54
それは不完全な割り箸であった
暁い夕日
自由詩
2*
18/4/4 2:39
僕が見る夢
〃
自由詩
2*
18/4/4 1:04
ミラフローレスの夏の朝
Giovan...
自由詩
3*
18/4/3 21:50
お豆腐の君
朧月
自由詩
2
18/4/3 21:09
燃える若大将
花形新次
自由詩
1
18/4/3 20:10
浴室
古具をふね
自由詩
0
18/4/3 20:01
悩み
zenyam...
自由詩
1
18/4/3 16:28
a piece of spring
そらの珊瑚
自由詩
14*
18/4/3 15:04
香りつきトイレットペーパー
zenyam...
自由詩
0
18/4/3 14:47
星と僕は他人だ
竜門勇気
自由詩
1*
18/4/3 14:02
空飛ぶ眼球
狩心
自由詩
2
18/4/3 13:45
地獄の案内人
〃
自由詩
1
18/4/3 12:51
獏、仕事する
草野大悟2
自由詩
3
18/4/3 10:19
扉
〃
自由詩
2
18/4/3 10:17
消える 残る
木立 悟
自由詩
0
18/4/3 9:18
冬の朝の詩
高林 光
自由詩
4
18/4/3 9:14
胎動
ヤスヒロ ハ...
自由詩
1
18/4/3 9:07
マリアを待ちわびよう
腰国改修
自由詩
0*
18/4/3 7:12
街並み
夏川ゆう
短歌
2
18/4/3 5:00
物乞いのおっさん
花形新次
自由詩
1
18/4/2 19:54
「ざあだ」(編集後)
よーかん
自由詩
2
18/4/2 19:44
稚くて若い日々
腰国改修
自由詩
3*
18/4/2 13:07
なんか、いいね、ということ
〃
散文(批評...
1*
18/4/2 13:03
失 題 (九)
信天翁
自由詩
4
18/4/2 12:23
そして今年も目黒川
番田
自由詩
3
18/4/2 0:14
生きているのがやっとなんだ
坂本瞳子
自由詩
7+*
18/4/1 23:16
くちなわ
もとこ
自由詩
17
18/4/1 23:02
いちご
朧月
自由詩
1
18/4/1 21:43
1203
1204
1205
1206
1207
1208
1209
1210
1211
1212
1213
1214
1215
1216
1217
1218
1219
1220
1221
1222
1223
1224
1225
1226
1227
1228
1229
1230
1231
1232
1233
1234
1235
1236
1237
1238
1239
1240
1241
1242
1243
3.75sec.