階段を上がったり下りたり何度もして体鍛える近所の叔父さん

卒業した小学校の児童数年々減って廃校近い

それぞれが好きな料理を作り合う主婦が集まり楽しい時間

暇あればトイレ隅々まで掃除運 ...
落日の量る太陽の重みを
その身の上に遊ばせて
女は隠れた感情に名付け始める
喜びも悲しみも薄く展開していき
愛は少しずつ輪郭を明らかにする
女は陽射しのパンを食べ
風の美酒を飲み干 ...
巨峰よりも

マスカットが好きだ


好きで好きでたまらない

一年に一度だけの 

食べる恋人



なんといっても ぶどう狩りで

ぶどう園へ行き

熟したてのマ ...
山からはキンチョール
海からはフマキラー

虫は震えている
足場の悪い磯辺で

蚊取り線香の煙は揺らいで
遠く乱れ雲が重い

わたしの足元で
虫はつぶれている
闇の中で燃える火よ。泣き疲れた女、マラルメよ。軌道の果てに行き着くことはないと正しく異なるステップで奏でた草花。夢から夢へと遍歴する、酩酊ののちの酩酊、燃え尽きたページをめくる骨の手の群れ。ぼくらは死 ... 乾いて荒れた
まぶたが開いて
かすれた小さな
産声が午前を揺らす
きみは何度目かの
救済と絶望のなかで
目に見える世界は
たしかなものではないと知る


クロー ...
人とうまくやってけないんだよ
解き明かせたら
その原因と理由は
いたって単純かもしれないし
その反対かもしれないんだが
人とうまくやってけないんだよ

それは子供の頃から
大人への階段 ...
わずかに開いた
夜の扉
ふくらはぎを
受信する耳


ふるえ ふるえ
どこか冷たい
縦も横も
どこか離れて


どの扉にも
開けたあとがあり
その幾 ...
鉱のような
父の服がある
洗ったはずだが
そうは見えない
裏地に牙が
見え隠れしている



















...
育てた蜘蛛が
ある日いなくなり
用意した餌の山を
生きたまま噛んでいる
ステージが替わると
アルファベットはカタカナになり
午前5時は夜から朝になり
妥協点と思っていたすべてが沸点になる
かつて愛した爆音
こんにちは安心安全
無限はイオンモールに散らばっていた ...
化石した
遠い遠い
昼下がり
わたしは
人を離れ
故郷を離れ

海へ向かった

知らなかった
心さえ向けば
海とわたしとは
一本道なのだ

そんなことすら
知らないほど
...
人魚姫は逃げた

愚かな人の子狩人を
眩ますため
水浴みしていた
砂に埋もれそうな
砂漠に埋もれかけた
小さな小さな泉を
碧の湖に変えて
そうして2度とは
現れなかった

オア ...
子供のころに姉とけんかして
ムキョーと発狂するほど悔しくて
髪を引っ張った
頻繁に

 今では僕が他の人にそんな思いをさせているのかもしれませんね

子供のころに隣の席の女の子が好きで
...
信号を抜けると駅が小さな口を開け
その口の中にざぶざぶと雨が流れる
その口の中をしきりと鴉が覗き込み
鴉が入っては抜け 入っては抜けして
鋭利な風が立つ

風の中
おんなが頭を垂れて
...
みすてられた
犬に
なりたかった
けれど
かこが
いまでは
黄金郷

みすてられた
犬に
なりたかった
けれど
みすてられた
犬に
なれなかった
今日

あ ...
○後から苦しそうに登ってくるのが
リタイア夫です

○道を譲っているのでは
ありません
ただ休んでいるだけです

○たまには苦しみを与えないと
どんどん老化するこの肉体

○登山は ...
片道切符で揺れる電車に
もう引き返せないと決めた心の
熱い塊がトンネルの中で
燃料となって明日を照らす

言いたいことなら溢れ出していく
後から先へと繋ぐ虹のよう

黒く光る長靴に詰め ...
はらはらと 降る粉雪に ハラハラと
シャッターチャンス 見逃しはせず

チャンスのみ ギュッと握って 離さずに
ぼやけた姿 画面の向こう

ふわふわの 着ぐるみよりも 見たくれは
...
昨日と変わらない今日
今日のまんまで明日も来て欲しい

人生を一変させてしまう
革命的な変化なんて起こる訳がない
とは言い切れないけれど
それを望まない自分が確かにいて
どこまでも平凡の ...
恋が浮かんでいるのを
あたしはジ~ッと
睨みつけていた

恋が、ふわわわ、と
ほんとうの意味なんて知らないけど
モノマネをして
ふわわわ、と微笑んでいるのを
あたしは
あたし ...
マスカットの中には

小さな 赤い心臓が

微かに 鼓動していて

薄い 綺麗な黄緑色の中に

その心臓の赤が

微かに 透けていて

あまりに 綺麗で

ぱくりと 食べて ...
夕べのそらの木の下で
かぜふくしげみにひざをかかえた
おれの顔のちいさい一人がすわっている
きまじめな面つきの
むかしのテレビドラマのような
ひどく地味なふうていで
(なあに 貧しいだけさ ...
健康なゾンビがダンス

ぼくをつくりだして苦悩している

少女は少女がつくりだしたぼくだ

だからかっこいいのだ

潮と砂糖のにおいなんて捨てるよ


秋夜のくもが月のひかりにわ ...
ホテルの駐車場に白黒のネコが迷いこんでいた。
都市を見舞った大雪をカーテンの隙間から見つめていた。
敵を五人殺した。四人かも知れない。うち一人は敵ではなく民間人だったかも知れない。
あと二人、も ...
右腕の痺れと乱視と空腹と眩しさと
カイロウドウケツの中で一生を
眠っているうちに過ごした気分だ
ゆるく握った手の中に
かなしみの感情だけを残して
早朝に目が覚めてしまった
歪む顔を隠すよう ...
優しさの、
止まらない疾走に
目が回る

こころの上で掬い取られた
優しさはまるで
枯れ果てて茶色の種をバラまくまえの
向日葵の花びらを枯らした姿で
花としては終わり果ててい ...
繰り返される プロペラの連打
小気味よい音が響くは タイピング
キーボードの上で 鍵盤を弾く
例えば 裏返したら スケボーになる
子供の玩具は 何時だって 便利
算盤でも 剣玉でも  ...
月にむかって
すこしだけ、声をかけている

さっきまでいっしょだった彼のこと
すこしだけ、尋ねてみてもいい?
いまの彼って、どんな顔してる?

私みたいな幸せを
噛みしめた顔してい ...
幾重もの色彩に包まれて
女は刻々と移ろう季節を呼吸する
命がさめざめと血を流した日に
女は故郷の水を潜った
命が新しい命を噴き出した日に
女は異郷の火をまとった
すべてがくだらなく ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
運気夏川ゆう短歌218/9/25 4:53
葉leaf自由詩418/9/25 3:32
マスカットst自由詩318/9/25 3:21
山海虫柔刃自由詩418/9/25 1:35
月―Mallarmé春日線香自由詩318/9/25 1:14
モメンタリ・モーニングホロウ・シカ...自由詩4*18/9/24 23:58
人とうまくやってけないんだよこたきひろし自由詩418/9/24 23:52
闇に在って木立 悟自由詩218/9/24 20:24
ノート(牙)自由詩318/9/24 20:22
ノート(噛む)自由詩118/9/24 20:21
ファミリアnm6自由詩318/9/24 20:18
記憶Giovan...自由詩4*18/9/24 18:32
オアシスのほとりで自由詩4*18/9/24 18:16
生まれる前の殻りゅうさん自由詩018/9/24 14:52
雨の町オイタル自由詩318/9/24 13:36
い、は、 犬、の、い。犬絵自由詩618/9/24 10:46
登山道zenyam...自由詩118/9/24 10:33
雪解けの詩ミナト 螢自由詩318/9/24 9:55
雪の結晶藤鈴呼自由詩3*18/9/24 9:31
悪意の連鎖こたきひろし自由詩218/9/24 6:02
恋愛至上主義立見春香自由詩118/9/24 2:24
黄緑と赤のゆめ赤椿自由詩418/9/24 0:26
ちいさいひとり「ま」の字自由詩7*18/9/23 23:42
少女はぼくペペロ自由詩118/9/23 23:00
ネコと逃げる自由詩018/9/23 21:12
偕老同穴Seia自由詩118/9/23 21:06
優しい疾走秋葉竹自由詩1018/9/23 15:15
空を走る藤鈴呼自由詩018/9/23 11:49
月よ立見春香自由詩318/9/23 8:10
葉leaf自由詩118/9/23 7:47

Home 戻る 最新へ 次へ
1180 1181 1182 1183 1184 1185 1186 1187 1188 1189 1190 1191 1192 1193 1194 1195 1196 1197 1198 1199 1200 1201 1202 1203 1204 1205 1206 1207 1208 1209 1210 1211 1212 1213 1214 1215 1216 1217 1218 1219 1220 
3.11sec.