ひとつの憎しみが消えた朝
俺は鎧をひとつ脱ぎ捨てた
鎧はきれいな音を立てて
軽やかな布に変わっていった
こうやって一つずつ
背負ってきたものに別れを告げる
新しく背負う重たい荷物が ...
うずまいている
くちびるのはしっこ
うすむらさきの花が咲く
あおむけに
空をながれて、雨になり、
しみてゆく
漂白されたつぼみ、みたいな
女の子
こわれないで
きりきりとはりつめては ...
あさめがさめたらなにしよう
ゆめのつづきはよるみよう
きょうのごはんはなにたべよう
だれかとあったらおはようさん
ふたことめにはなにいおう
おひさまのぼればこんにちは
てくてくあるいてどこ ...
ふと淋しくなった時
メル友を探す
ふと死にたくなった時
「自殺」を検索する
ふとやりたくなった時
セクシー動画を観る
善いことも悪いことも
すぐつながるネット世界
しかし
僕とワイフ ...
夢の中で私は旅に出る
船に帆を張り
宇宙という海へ出港する
デブリなんかに邪魔させないで
意気揚々と船出する
目指すは明るく輝くシリウス
コールドスリープなんて利用しないで
ワープを ...
僕たちの生活を越えて軽やかに言葉が飛んでいくのを見ていた
宝石のような言葉ひろい集め短歌という名の首飾りにする
聞いたことないような言葉ふと呟くあの人にずっと憧れている
スーパーマーケットの外で缶ビール片手に持ちながら
青いポロシャツのおじさんが今夜も小一時間
おじさんにしか見えないというブラックホールの話をしている
ぼくはその姿を一番おもしろい角度から眺める
...
冷え込んだ街の空気がしつけ糸になる
瞬く間に指先から地球の温度に馴染んでいって
フェルトのように絡み合う
人間も冬眠できればいいのにね
美味しいものをたくさん食べて
寝床に綿を敷き詰 ...
AK-47の薬莢が
地面で弾ける音をヘッドフォンで聴いている
厨房ではたった今
ナンプラーが回しかけられ ぼくたちはまた一歩
首都から 遠のいていく
海岸に並べられた
籐のゆり ...
ソーシャルクラブで
アリが大量発生して
借金の履行が必要な事を悟った
無い物は写真入れだけではなかった
ジェームスディーンも居なかった
稲穂が揺れても
アリは増殖する
ソーシャルクラブの ...
さくら 指揮棒 鉱石ラジオ
雷鳴 マロンケーキ 水族館の床
握手 ペットショップ 炎
ジグソーパズル 生姜湯 高架下
旅行鞄 セロリ 視力検査
モ ...
...
ゆーらりと
死のただ中で生きている
明滅するたましい
骸骨が怯えている
カタカタと音を立て
ボルトが緩まり 腐食する身体
錆びついた心に映る闇と光
絶望か諦めか
すべてを受け ...
昏い水の底で物言わず
新緑の葉の中で光を浴びず
紅の空に鳥は飛ばず
左翼を失った飛行機が大気圏を超えた日の話
毒入りの林檎を食べてしまった少女は
想定内の死を受け入れて
夕立の中美しく ...
僕はあるくよ
胸にあながあく病いながく患い
隣町に立ち上がる巨大な虹を見上げ
流れる雲たちの薄い白が
かぼそげな悲鳴ひとつ上げ、
消失していく夕闇が
時代を闇夜 ...
意識はふくらみ 肉体から浮き上る
こどもの手に握られた風船みたいに
実体のない 軽すぎるガスで ぱんぱんになった
自我――今にも破裂しそう(でなかなか破裂しない)
が 明後日の風に弄られる
...
いつも二人はばらばらで、夜に寝たり、昼に寝たり、その他、いつ寝たかわからなかったりで、暮らしているのか、いないのか。いるのか、いないのか、死んだのか、生きているのか、そうじゃないのか、何も知らず、ただ ...
わたくしの言いなりの小人を呼んで
ゼンマイを巻かなきゃいけないから
そう、わたくしのハムスターは
必死になって火車を回している
頭の中のどこか隅にある組織をつぶして
何処にも出せない ...
内堀通りを青山通りまで
皇居は暗くて見えないけれど
そんなに高くはない高層ビルの明かりが
なんだかとても優しい夜
自分を傷つけたら追いかけないで済む
だから自分を傷つ ...
自称詩人がこの世に
存在する限り
私の才能の泉は渇れない
そうは言ってみたものの
ちょっと飽きて来た
自称詩人はゴキブリみたいなもんで
1匹見つけたら3000匹はいると思え
の格 ...
その部屋に入ると
うず高く降り積もった埃と
かび臭さが鼻について
忘れ去られていた時間を思う
もう 何年 何十年と誰も足を踏み入れず
部屋の存在すら忘れてしまった
大事なものがたくさん保管 ...
こうやって行き交う人びとや車を見ていると
気が遠くなりそうになるよ
いったい私は
どこから来て
どこへ行くのだろうかと
生きていくための仕事も疲れるし
毎日同じことの繰り返し
気を失 ...
雨が降っていて
部屋が暗いので
昼ひなか電灯をつけ
本を読んでいた
一冊読み終えた頃
午後の日が
レースのカーテン越しに明るく射してきて
半透明のゼリーの中から
外を見ているよ ...
生活は、明転しつづけているけれど自然過ぎて気づかれない木馬は、煌びやかな光を放ち回転するファンファーレ、流れつづけていれば腐らないってほんとなの水が、八十パーを占める身体きよらかであれ永遠の、愛がある ...
ほこりをかぶっていようといまいと
食品サンプルは食べられない
蜘蛛の巣に囚われた
きのうの夜の雨粒たち
夕刻にはその存在ごと食べられて
また空へ還る
バナナの黒いとこは
食べられ ...
本当に私の娘を
幸せにできるのか?
できますとこの場で
言う事は可能ですが
致しませんただ一つ
お伝えさせていただきます
今日までを振り返り
二人の歩んだ人生は
けして不幸ではなか ...
時は
風のように流れ去り
人は
いなかったもののように去っていく
老人は
思い出に生きる
夢のような思い出に生きる
昨日のことすら
昔のことのように思えてくる
取り壊された実家跡に立 ...
刃を突き刺した手のひらから風が生まれていく
生まれたての風はまだ向かうべき場所を持たな
い風を生み落とした私の指先さえもすり抜けて
風たちは蒲公英の綿毛 ...
忘れかけてた
傷あとが
ここぞと目を覚ます
脳か心か身体か
どこともいえない
傷がうずく
心の鼓動
血の流動
狂い咲く花
狂い飛ぶ虫
生い茂る草
追掛ける ...
私の声は気まぐれで
声が出たり出なかったり
原因不明の失声症
おそらくストレスのせいらしい
私の生活は不規則で
心を病んでからというもの
ほとんど家から出ていない
たまには外出もした ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ひとつの憎しみが消えた朝
葉leaf
自由詩
6
17/11/10 2:50
R.I.P.
むぎのようこ
自由詩
6
17/11/9 23:13
ふたことめ
花咲風太郎
自由詩
3
17/11/9 20:32
ネット世界
ホカチャン
自由詩
2
17/11/9 15:13
太陽の最期
無限上昇のカ...
自由詩
2
17/11/9 9:26
言歌
水宮うみ
短歌
3*
17/11/9 8:06
花火
宮木理人
自由詩
5*
17/11/9 3:02
冬の裁縫
青の群れ
自由詩
12
17/11/9 0:45
_
もり
自由詩
2*
17/11/8 23:58
ソーシャルクラブ
間村長
自由詩
6
17/11/8 22:56
言葉を並べてみませんか
ふるる
自由詩
4*
17/11/8 22:27
青と赤と黒
TAT
自由詩
1
17/11/8 21:56
ゆーらりと
星丘涙
自由詩
7*
17/11/8 21:41
地球、戻らず
倉科 然
自由詩
3
17/11/8 21:25
僕はあるくよ
秋葉竹
自由詩
2
17/11/8 21:14
極めて人間的
ただのみきや
自由詩
15*
17/11/8 21:08
20171108_work0000@poetry
Naúl
自由詩
1
17/11/8 21:00
治療は良好です
這 いずる
自由詩
5
17/11/8 20:54
優しい東京
吉岡ペペロ
自由詩
7
17/11/8 20:35
秋っぽい性格
花形新次
自由詩
2
17/11/8 18:56
思い出
無限上昇のカ...
自由詩
3
17/11/8 16:06
断片
渡辺亘
自由詩
3
17/11/8 14:43
びいだまごし
Lucy
自由詩
11*
17/11/8 14:09
曇天サーカス/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
こうだたけみ
自由詩
2*
17/11/8 12:56
食べられるもの食べられないもの
そらの珊瑚
自由詩
12*
17/11/8 10:04
御父上様へ物申す
しょだまさし
自由詩
1
17/11/8 8:49
取り壊された実家
ホカチャン
自由詩
3
17/11/8 7:13
心の天涯孤独
あおい満月
散文(批評...
2
17/11/8 3:46
抒情の蒸発
シホ.N
自由詩
5
17/11/8 1:08
失声症
無限上昇のカ...
自由詩
3
17/11/7 23:32
1180
1181
1182
1183
1184
1185
1186
1187
1188
1189
1190
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1192
1193
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1197
1198
1199
1200
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1220
4.38sec.