西宮神社で行われた
福男を決めるレースを
テレビが取り上げていた
一位になった男は
俺と同い年くらいの
体育教師だった

赤い服を着て
途中からは独走状態
ゴールをすると
勢いを ...
頬杖が似合うようになったら
ここにおいで

贋物たちが微笑みかける

ごめん
まだ
もうちょっとだけ
真実とやらを見てくるよ



  ふりかえるな
  ふりか ...
従者の祈り

其は虚慢に非ず 神より賜りし巨万の富。
人たりながら 人の世に生き難い者
神の子でありながら 兄弟に拒絶された者
また 神の慈しみを奪われた者 その者なり。

我が神よ 貴 ...
深く森の闇の香りがします
行き過ぎてゆく人に言葉をかけたりします
つまらない世間話ですけれども
視線はいつも痛いものです
いくどもえぐられているような不安定な
でもそれが欺かれていた ...
今日の別れが
永遠のさようならに
なるのかもしれない
そんな思いが過るので

玄関の外に出て
あなたはそんなにも
手を振るのだ

今日の別れが
最後になるはずがないという根拠など
...
私たちは、星と星とを線でつないで、名前を付けることができる 撃鉄を起こし引き金を引いた
でももう弾は残っていなかった
翔べ
高く翔べ
翼よ
光の方向へと
ただ翔ぶがいい
哀しみも苦しみも
高く飛ぶための突風に過ぎない
高く高く
翔べよ Fly highー
太陽光線
待っていた
太陽光線を
願わくばその明るさで
私の全人生を照らしてくれ
太陽光線とは先生
私の人生を照らすのは
先生の思想と哲学と行動なのだ
耳を重ねると本になるから
どのページを開いても忘れない
夕焼けを閉じ込めたあの海で
貝殻よりも柔らかい関節が
光を貰って耳たぶを落とし
抱きしめるたびに噛み付いたね
瞬間接着剤みたいな夜が ...
空には嘘を付けない気がする
ネックレスの鎖が切れても
また繋ぐような水色の風に
出会ったことがあるから
人の間に生まれる絆も
ずっと信じて良いのかな
雲の切れ間に鏡を持っていて
互いを照 ...
何回も何回も切る、封を切る、届かない手紙みんな死ぬのに 冷凍庫にしまったはずの夜
誰かに盗られていた
一切れも残さず 影も残らず
切ないことの一切が
夢のように沁みる
不確かな確かさが
心の蔵に突き刺さる
あなたに会えてよかった
それすら切なくて
命が海に浮かんで空を見てる
目覚めるような文章や言葉が書きたかった
今という記憶に埋もれた感性を呼び起こすような
『嗚呼、そうだったね』と涙するような
春の中に芽生えた秋を育てるような
そんな言の葉を 今も
初詣の足を止めて人々の絵馬に目をやった。
僕に見られたせいで、それらの願いは叶わない。
部屋のなかの折れた櫛を
覗き込む鴉
鉄格子 窓
鉄格子 窓


鏡を照らす鏡
夜を囲む夜
目が痛む 息を吐く
雪が止む


夜に切る爪
赤い中指
罪人の樹の ...
花咲く音が聞こえたら
それは妖精の歌
花びらに書いた聖書
波のように繰り返す
光る風の笑い声
コラールの旋律
ミツバチは音譜を持って
蜜と交換に出かける
魔法をかけられた
蝋細工の妖精
透き通る黄色い妖精
暖炉の上に飾られる

すきま風は雪女の歌
暖炉に置かれた香炉
春の匂いだけが生きて
溶けていく妖精の羽

臘月の魔法は新月か ...
うつむいて祈りながら
雪に溶けてきえる
純水だけをのこして

泣きたい時は涙すればいい
それは妖精が残したものだから
瞳は人間の花だから

清められた白いロウソク
心のひび割れに ...
今日に負けたなら
昨日に戻ればいい
明日に負けたなら
今日に戻ればいい
未来は一方通行じゃない
夏の片隅──朽ち果てた蝉の亡骸
群れた蟻が{ルビ解体=バラ}していく
勤勉にも  休むことなく
{ルビ解体=バラ}されていく生の名残り……

ひとつの死の後先に
夏もやがては夕暮れ

...
陽の遠い部屋だけれども文明が光をくれた 今日ねこが来た ふたり、
そのメロディーを聴き
冬の青空を眺め、
とても
たいせつな、
でもガラクタみたいな竹とんぼが、
紙吹雪みたいな軽さで
ただ、
風に舞っている
悲しみを、知った。

...
 
みかんの皮を剥く
皮が出てくる
剥いたはずなのに
と思って皮を剥く
皮が出てくる
ええっと、何だろう
と思って皮をむく
皮が出てくる
落ち着け、今までのは気のせいで皮など剥いてい ...
もう金輪際
遠い異国を夢見たりしないと
誓った日から
私は翼を折り畳み
地に足をつけて生きてきた

地面をコツコツ歩きつづけ
生活圏を見回っている
あまっちょろい夢など追わずとも
...
つかれた つかれたよ
おれはほんとに つかれたよ

いつも うえには だれかいて
いつも かおにつばをはいて

いらないね はいらないね

きくみみもたず

だまくらかしたあいつが ...
隕石が降ってきたので寝ます
おはよう
詩は動いている
迎える向こうの死を前にして

絶えず絶えず動いている

暮れては明ける、
遠い山並みのシルエットのように
内気な感情で曇らせた窓を
開けてくれた君の指相撲
蓋をしたら二度と出て来ない気がして
魔法のランプを擦ってばかり
負けたフリをしようとするまで
恋に深さがあると知らなくて
金魚のように口を ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
福男mmnkt自由詩020/1/10 20:21
ミシガン・レリックス 4AB(なかほ...自由詩120/1/10 19:57
エゴ・エリスⅠ 従者の祈りPAULA0...自由詩1*20/1/10 19:56
杳香ナンモナイデ...自由詩6*20/1/10 19:35
今日の別れがLucy自由詩3*20/1/10 18:46
光年水宮うみ自由詩2*20/1/10 18:07
殺意HAL自由詩7*20/1/10 17:49
Fly high渡辺亘自由詩0+20/1/10 17:44
先生の哲学は太陽光線自由詩120/1/10 16:27
ハートステーションミナト 螢自由詩1*20/1/10 14:59
フェイクファー自由詩220/1/10 14:44
a星染短歌020/1/10 14:01
きみのてを自由詩020/1/10 12:55
一切自由詩020/1/10 12:55
目覚め自由詩3*20/1/10 12:55
叶わないクーヘン自由詩3*20/1/10 12:52
冬とまばたき木立 悟自由詩220/1/10 9:52
春の楽譜丘白月自由詩020/1/10 6:59
ロウバイの妖精自由詩020/1/10 6:52
スノードロップの妖精自由詩020/1/10 6:51
さきのことリィ自由詩5*20/1/10 6:14
片隅の夏存ゑくべる自由詩120/1/9 23:56
すみれ日記もっぷ短歌1*20/1/9 22:36
秋葉竹自由詩420/1/9 22:16
みかんの皮を剥くたもつ自由詩420/1/9 21:03
飛ばないカラスLucy自由詩2*20/1/9 20:38
20200109Naúl自由詩120/1/9 20:03
隕石mmnkt自由詩020/1/9 19:34
シルエットひだかたけし自由詩520/1/9 19:14
恋の惑星ミナト 螢自由詩1*20/1/9 17:17

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