お葬式が終わり
一人になった夜
星空から雪が降ってきた
ふわりと目蓋に一枚の雪
溢れるように涙が生れた
雪の精になったのか
今年も初雪草が咲いたよ
夏の雪はすぐに解けて
...
気まぐれな茜がぽつんとある
ビルの眩い窓群と添い寝したのだろうか
届き来た真南風と溶け込んだ私が
なぜだか コンクリートの上で見ている
産まれたばかりのコンビニ袋も
真っ赤な陽を孕み
あか ...
ぼんやりとしている意識が
連日の猛暑に洗われて
とめどもなく広がっていくとき
病院の中庭で
熱風にかさこそ転がっていく枯葉よ
お前の姿が妙に懐かしいのは何故?
意識のヒューズがとん ...
遠い落日から潮騒はやってくる
零れおちた輝きは
海硝子にはなれない貝殻たち
のこるものは夜光貝の
幻というかそけき冷たさ
空の螺旋のうちに響いている
遠のくということは淋しい
それは砂を ...
恥をしればたなごころを溶す
耳飾りをわたなすこころ知せば
戸を折る
鶴―知る新聞ふ戸界隈に世闇の中
まん中の
春の光光光 まん中の太陽太陽の
さーっと露露露露露露露露
写真であっ ...
楽まわす危をまなざす剣
三つの波包丁こたつの世の
わた子、まわす回すわたなべ。
饅頭の中、粉雪の白
鴉!とふったことになった!
神にしろ 歩かなければいけない・・・
回郭、回郭 ...
川の中の北極
春に映えるまなざしの夏
砂の歌を掬う小鳥
子供の服を咲く大歌
見たら歩く渡す歯ブラシ
光の光のくりかえす郭
漆黒を畳回す山茶花
冷酷を燃やすもやし
回る回る車まなざし車
もうすぐみんな帰ってくる、わかる、予感よりもすこし確実な、のはなんていうんだろう?お湯をわかさなくてはと思う、べつに、いつもいつもそれをしてはいるけど、しなくては。脳が砂利を噛む音、まえに面白かっ ...
夏草たちよ
どうしておまえは
笑っていられるのか
名前も知られず
見向きもされず
気づかれずに踏まれ
庭に咲く花の仇のように
抜かれてしまうというのに
なぜ笑っていられるのか
...
ぼくらはキャラ作りに必死で、かあちゃんをもとめている。
ただかあちゃんは来ることがなくて、夢の世界で会うことが精いっぱい。
生きて死んでのくりかえし くりかえし。
自己完結型の物語が巷にあふ ...
未来がここに来ないとしても
あの時見た希望の成れの果てがこれでもいい
失望の果て
諦めの果てがこれでも
もういい、わかった
僕は楽しいことを理解した
君には付き合えない
君は僕に ...
ティンカーベル、ダンス、空の中で。
開放の、快楽。もっと、ルーザー。
ハイ・ファンタジー。
ストラテジー。
モア、ルーザー。
なんの貨物なんだ。
希望のアウト・デイジー。
一人じ ...
月に光る草を見つけた
君の持ってきたビニールシートが
魔法のように浮き上がっていた
口では言わない言葉の
墓場のような気がしていた
お互い様かもしれないが ...
ドラムのキックにベースが重なる
リードギターが掻き鳴らされると
なんか始まったような気になるよ
可愛いポーズでいちにさん
響きわたれ舌たらずの余韻
可愛いポーズでいち ...
卓上カレンダーを差し替える。
背後から「八月だ〜!」って声がして、
「そうですねえ(なんか元気だな上司)」と応じる。
「アテレコしちゃった」
そう言われてようやく気づく。
「あはは、もっとテ ...
性急な紺碧が
ときおり、夕立と入れ替わりながら
ニュープリント版のような
景色を塗り替えていく
おれたちはコカ・コーラ・ボトリングの
罪深き赤色に寄りかかりっきりで
ラジオのキャスター ...
夏の妖精は低く咲く
白いサルスベリのような
日傘の下で見えるように
声を殺した涙のまま
たたずんで見て欲しい
ミツバチに運ばせる
金色の花粉は言葉の卵
ベンチ背もたれに隠れ
...
青空を集めて
搾って染めた花
緋衣草と呼ばれた妖精と
セージと呼ばれた妖精が
二人並んで黄昏の浜辺を飛ぶ
ハマナスの花を覗くカモメ
西の国へ帰る夕日
ブルーサルビアの ...
https://i.imgur.com/Ud5k5SP.jpg
ヒルギの影
を映す水面
に波紋が少し
...
愛を言葉にするために未来がある。
そう信じられたのは、きみの歌が好きだったから。
相も変わらず、夜が来る。
日々の最後に灯が消える。
布団の中でラブソングを聴いていた。
ぼくの毎日に朝陽が昇 ...
いつまでもこねこみたいにすばしこく
好奇心旺盛で
無鉄砲で無心で愛くるしくは
いられない
おとなの猫ならそれなりに
用心深く疑り深くまた思慮深くもなるのだ
物事には裏があり
...
せいれいの かいせい と、囁いていたのはつけっぱなしのTV
それでも、精霊の快声に呼ばれたのだ 海をめざしていいんだよ
腹の底まで真っ黒い私は唇も塩分の味がする生きたままの生醤油だ
生臭い生き方 ...
いしを抱いて夜を
ひたす
そして そめられていく
呼吸を ほのかに名付けて
あなたはうまれたのでした
ちぎれるように 風をおこして
春だとか夏だとか
うんざりするような ...
さあ、人生の夏期講習の始まりだ
あたらしい明日をアップロードしよう
ともに手に手をとって
苦し紛れの人生ではなく
惰性でもなく
生きていこう
そらは藍色コンクリートは人生の灰色
ねえ ...
朝顔のうつむくほうへ微笑んで表面麻酔をほどこす手つき
ゆりかごを揺らしてそこにいたはずのプランクトンの未来を思う
羊水のように流れて流されてこんなとこまで来てしまったの
...
誰かに訊きたかった
がぶりがぶりと食べ尽くし、飲みほしてしまいたいことがあった
母はグレーの装いをしている
冷たいものがすべて雨の温もりに溶かされている
雨空をコーヒーに映して言い訳を ...
襖を閉めた指先が
部屋の空気に合図する
神聖でありながら
和やかに行き渡る
炭が重ねられ
小さな窓の向こうに
川辺の芦が見える
朝露を溜めた朝顔が一輪
おじぎをして ...
外気温が37度としゃくにさわるほど暑い
8月となったなら下手な言いわけもできない
昼メシは、冷やし中華かチャーハンか
すると横から
アロハの男、ああ
ふらりと無責任にあらわれて
どこへ ...
セックスが目的でなく手段だと、やっと気付いたけど、もう遅い。
熱を含んだ空気が蔓延するこの部屋で
朽ちてしまう夢を見つつ
汗の滴に塗れた自らの項を疎ましく思い
枕に押し付けて乱暴に拭って
焦点の定まらない視線の矛先を探し続ける
涎も垂らしているのだろう ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
初雪草の妖精
丘白月
自由詩
1
19/8/2 20:40
茜
ふじりゅう
自由詩
1
19/8/2 17:48
熱風(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
19/8/2 16:32
遠のくということ
新染因循
自由詩
7
19/8/2 16:08
真ん中
moote
自由詩
1
19/8/2 12:40
知丁場
〃
自由詩
0
19/8/2 12:32
回輪郭
〃
自由詩
0
19/8/2 12:25
メモ(interactive)
はるな
散文(批評...
3
19/8/2 11:05
夏草たちよ
丘白月
自由詩
1
19/8/2 7:10
自己承認欲求大爆発
文学特攻隊
自由詩
2
19/8/2 7:01
けして誰にも届かないものだとしても世界で一番でかい音で鳴らせ
竜門勇気
自由詩
1*
19/8/2 5:06
なんてたくさんの鱗粉!
〃
自由詩
0
19/8/2 1:10
アナーキーインザ2LDK
カマキリ
自由詩
4
19/8/1 23:56
可愛いポーズ
函館ドラゴン
自由詩
0
19/8/1 23:25
八月の汽水域/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
2*
19/8/1 23:15
Stray Cat Blues
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
19/8/1 23:04
サルスベリの妖精
丘白月
自由詩
1
19/8/1 22:02
ブルーサルビアの妖精
〃
自由詩
1
19/8/1 19:51
八月の汽水域
AB(なかほ...
自由詩
1*
19/8/1 18:35
ラブソングの日
水宮うみ
自由詩
1*
19/8/1 17:20
うつくしい猫
Lucy
自由詩
3*
19/8/1 17:19
八月の汽水域
るるりら
自由詩
3*
19/8/1 16:54
石のおんな
すいせい
自由詩
7*
19/8/1 15:48
人生の夏期講習
文学特攻隊
自由詩
1
19/8/1 14:36
八月の汽水域
ことこ
短歌
3*
19/8/1 14:04
雨
渚鳥
自由詩
2*
19/8/1 13:52
8月の銘
丘白月
自由詩
0
19/8/1 6:29
アロハの男
うめバア
自由詩
2
19/8/1 0:49
セックスが目的でなく手段だとやっと気付いた
TAT
短歌
0
19/8/1 0:26
熱気のただ中で
坂本瞳子
自由詩
1*
19/7/31 22:59
887
888
889
890
891
892
893
894
895
896
897
898
899
900
901
902
903
904
905
906
907
908
909
910
911
912
913
914
915
916
917
918
919
920
921
922
923
924
925
926
927
4.13sec.