夕焼けよりにんげんのほうが美しかった

雨のうら側に月が輝いている

青灰いろのおとやあらしがぼくを舐める


理不尽をふたりが主張していた

どっちが正しいのだろう

ふたりと ...
明日から学校だというのに、夏休みの宿題はみんな中途半端、何一つ片付いてない。
自分はいったい休みの間に何をしていたんだ。
何もしていない。ただぐうたらぐうたら遊び呆けていただけ。
肝心な宿題には ...
断片を生む指先

砂にまみれた5本の煙突が現実をか細く揺れていた頃
塵が積もり溶けて排水口から青白い水となり……
朱色の錆も一緒に流れていた

自動車の代わりに風が滑走してく7月の朝に ...
41歳無職の前科者に
余裕があったら大変だろ、アホか!
こんな奴等が
のうのうと暮らしている世の中は
どうかしている
近隣住民が
「あいつ、ヤバイんじゃない?」
と噂してるような奴は
...
蝉が鳴いたしだいに

夏のみすぼらしさを飾って ぬけ殻をくわえてくるってゆう君
小汚い綴れ織りや押し花を蒐集して

あしの爪をのばしっぱなしなのに
やっぱしさみしいのかしらんって
だれか ...
犯人の名前がアニメチック過ぎ 腰まで伸びた
オレンジ色の髪が
熱い花びらを吊るす

初めての雪の夜
二人で植えた樅の木に
夏のクリスマスが咲く

ミツバチは蜜をもとめ
ムクドリは恋の薬と知り
花を咥えて行く ...
枯れ葉の積もる森に
文字の消えた石が
鳥の声を聞く

古代の魂が消えることなく
森の天井にこだまする

胡桃の樹が森の水で
実を作り分け与える

今はもう誰もしらない
森を走 ...
放火犯と宮迫がメインの
クソテレビニュースは
相変わらずクソつまらない

放火事件は頭おかしい奴
(40過ぎで働きもしない奴は
全て頭おかしい奴)の犯行だから
頭おかしい奴を根絶しない限 ...
おむつを替えるのも
今晩はこれが最後
しんどかったけど
今日も一人で
なんとかやり遂げた

昭和ひとケタ世代の
あのちっちゃくて
可愛いおばあちゃま

ラストだ

部屋にはボ ...
また逢えたね
今年も一緒にいようね
夏休みが終わるまで

君は日々大人になるけれど
僕は子供のままだよ

海辺の町では
浦島草って呼ばれてたよ
君のママは百日草って言ったね

...
身の内に云い知れぬ狂おしい憧れを
抱いている者どうしの
身の内に暗く轟く世界の崩落を
抱えている者どうしの

目くるめく共振

其処から次々と幾輪もの蓮の花がひらく
互いのそれまでの日 ...
きまぐれな最高神が

たわむれで創った


地上世界の

はじまりは


立体的な

まるでクールベが描いた

静止画のようだった


天空の神々はみな

その見 ...
雨が怖くて逃げていた
乾いて熱くて痛くて動けない
水を嫌がって苦しみを選び
冷たい風を浴びながらただ溶けていた
しだいに雨の音が聞こえ始め
息が出来ず重く苦しい
雨はまだ止みそうに無い
僕らの切り損ねた爪は廊下の板の隙間から果てしのない奈落へと落ちて行った、僕たちはなすすべがなく、神経症的な音楽の中野先生のピアノに合わせて「帰れソレントへ」を各々のパートに分かれて歌うのが精一杯だ ... 言うに事欠いて
「なつぞら」の最終回ってのはなんだ!
ブラックが過ぎるだろ、ブラックがっ!

不条理小説じゃないんだから
苔の合間に
埋もれてしまいそうな
可憐な花だから

雑草魂

嫌われても
疎まれても

どんな思い出も 乗り越えて
走るのだ

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:* ...
枕元に紫の煙
懐かしい気配
一晩だけ許され
あなたは
天国から降りて来た

手をとりあって
窓を空けて飛び降りる

香炉の灰がゆらゆらと
轍のように後からついてくる

二人 ...
自称詩人の多くには
幼少期に次のような特徴が見られる
・夜尿症
・放火癖
・動物虐待
・自慰行為
・虚言癖
これらはシリアルキラーの特徴にも
当てはまることから
自称詩人すなわちシリ ...
相変わらず、音楽ソフトを立ち上げ
ランダム・ソートを繰り返す。

早朝
雷鳥のから揚げを、夢中で食っていた。
突然のカミナリで、もう一個食い損ねた。

腹いせに、カミナリに怪獣まがい ...
(その背後に普段使いの言葉では表せない世界が音漏れする証言をそのままお届けする。手の混んだ表現じゃ曖昧になる。ベーコンの両面みたくカリカリに焼く。)

珊瑚の岸辺。擦りむいた肘で上半身を支え、背の ...
この前の
雨が一日降った土曜日に
ぼくの棺がとどいた
特注品の大きな棺だ

二人分くらいのスペースがある
樫の木の暖かな棺だ
ぼくが寝そべった横に
生きているうちに読み切れなかった本が ...
詩を書くことで
何をしようとしているのか
何を目指しているのか
誰になろうとしているのか

詩を書くことが
何か格式ばった神聖な儀式であるかのように
錯覚し自惚れた過去の自分から
こん ...
一人になるのが好きだと
そんなことほんとうは
思って欲しくないの

風の強い夜は
ウツギの細い枝も
いつもは届かない手を
お互いに差し出して
踊ろうかと言う

一人の部屋で耳を ...
平成の女の子バンドが久しぶりに再結成

バンドが伸び盛りのころのことは知らないけど

あんころ忙しすぎてYouTubeもなかったし


涙腺みたいになった食道でキスをする

年増の女 ...
ノックする音が聞こえた
私はゆっくりドアノブを回して押した

「こんにちは」
優しく懐かしい声

顔が見えないくらいの
たくさんのシンビジウムを抱えて
大好きな人が目の前にいる ...
じめじめの蒸れた股間に短ズボン

梅雨晴れに包皮を剥いて日に当てる

浴衣から見える剛毛熟女妻

夏シャツのわきに染み入る熟女汗
老人そして小さな子を見落とし続けたあなたの眼窩のそこにある脳髄/は/空っぽで楽し気に戦を殺し続けている/空虚の根底に辿り着くまでどこまで遡ればいい/殺戮の宴はどこにあるか/あらゆる語り部を聞き落したそ ... 紫陽花は魂の宇宙
蝶の巣のように
いくつも羽根を重ね
丸く優しい香りを生んで
初夏の庭を囲む

野点の静かな音が
風よりも静かな音が
紫陽花に囲まれ
見守れて抹茶の香りが
天に ...
犬が
風に毛をなびかせている
冬毛はやわらかな鎧
夏毛はワーカホリックな諜報員
さっぱりと生まれ変わった夏毛たちは
世界を傍受する

遠い国のミツバチの羽音
湖でおぼれたアリがもがく音 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
理不尽たちの哀歌函館ドラゴン自由詩219/7/20 0:53
夏休みこたきひろし自由詩019/7/20 0:47
7月渚鳥自由詩3*19/7/19 23:34
余裕ねえんだから花形新次自由詩019/7/19 21:14
ゆう君末下りょう自由詩2*19/7/19 21:01
さわやか句会14花形新次俳句119/7/19 21:00
ノウゼンカズラの妖精丘白月自由詩119/7/19 20:56
古代のお墓自由詩219/7/19 20:51
トップニュース花形新次自由詩119/7/19 19:14
グループホームゴデル自由詩2*19/7/19 18:30
妖精がいた夏丘白月自由詩019/7/19 18:12
邂 逅塔野夏子自由詩2*19/7/19 14:00
時をあやつる女神st自由詩019/7/19 2:08
雨傷リィ自由詩2*19/7/19 1:15
僕らはいつも自分だけの譜面を探しているようにホロウ・シカ...自由詩2*19/7/19 0:17
発言を控えなさい花形新次自由詩019/7/18 21:31
紫鷺苔藤鈴呼自由詩1*19/7/18 19:23
逝ってしまったあなたと丘白月自由詩119/7/18 18:16
自称詩人の精神分析花形新次自由詩019/7/18 17:59
7月のソートナンモナイデ...自由詩2*19/7/18 11:18
バカンスのビーチああああ自由詩019/7/18 6:17
両性具有自由詩019/7/18 0:11
彷徨自由詩019/7/18 0:00
ひとりでも丘白月自由詩119/7/17 22:03
平成の女の子バンド函館ドラゴン自由詩119/7/17 21:20
シンビジウムの妖精丘白月自由詩019/7/17 21:03
さわやか句会13花形新次俳句019/7/17 17:48
田中修子自由詩2*19/7/17 17:17
妖精の花押丘白月自由詩219/7/17 16:12
アンテナ\ネバーランドはどこにもないそらの珊瑚自由詩919/7/17 11:09

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加筆訂正:
アンテナ\ネバーランドはどこにもない/そらの珊瑚[19/7/18 16:05]
加筆しました
夕暮れ/秋良[19/7/17 15:54]
読んでくださりありがとうございます。ポイントまで頂いた後で申し訳ないのですが、修正いたしました。
4.39sec.