腹を空かした豚が
がつがつと餌を食べていた
すると私は嬉しくなる
砂利を、固い砂利を食わしてあげたい
実際のところ奴等は
口から火花をきれいに飛ばすのだ
そして私は砂利を拾い集めている
...
東京の郊外住宅地のとある公園のブランコに座っていると、ひとりの娘が走ってくる。顔つきが白く凍っている。「どうしたの」と声をかける。「追われているの」といって振り向いて娘は一瞬のうちに助けを求める期待の ...  敵は目の前にいる
 その敵はおれの目には映らない
 四六時中俺の目の前から離れない
 俺の身にまとわりついて離れない
 確実に俺の肉体と精神を蝕んで行く
 
 俺の肉体も精神もレッドゾー ...
険しい山道
健康な人の土地は不思議だ
心臓も激しく轟く
もうウ駄目と倒れる寸前目の前に広が得る情景


森林が切れたその中に見た。伝説の都があるというその姿を
ひっそりとしかし堂々建つそ ...
詩に出会って
君に会えた事
これも一つ

僕が詩を書き
君が読む
又はそれの逆
それも一つ

必然はいつかの意味のある偶然
意味のある偶然はいつかの必然

そんなことを考えてた ...
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ
アヒルを抱く少女がひとり
唄をうたう

裸足のキリンが通りすぎる
今日は8頭も通りすぎる
それよりも大きな啄木鳥が
鼻唄のボリュームをあげる度
口から漏れる蝶 ...
弱い私に……

負けない
つまづいても
孤独に震えても

君に恋をした
ずっとメールの返事がこない
そんな不安も

死を知った時
生きる大切さを知った
そんなことだって

...
ねえ、君よ
扉を開けば
いつもの顔でいるんでしょ
返事をしてよ。
動いてよ
こんな現実見せないで
冷たい君など抱きたくない
動かぬ君など見たくない

君よ、君よ…

また君に会い ...
真夜中眠れずかぞえた羊
眠ろうとするほどに増えてゆく

小さな柵をとびこえて

いつしかそれは羊ではなく
羊のようなものになって

やたらと足が長かったり
やたらと顔が大きかったり

すっかり見とれて ...
理科教室のカーテンの陰
ビーカーに入れられた
子供の悪戯とクロッカスの球根
こっそりと 育つ日々



昼の太陽 夜の月
揺れる隙間から漏れる
光りの栄養を貪りながら
薄情な薄明か ...
ひとりでも 大丈夫か試験をする

三泊四日の仕事に 成田から飛び立った あなたを見送って

仕舞い込んだ不要品を ごみに出して
部屋中の床を 磨いて
自分だけのために コーヒー豆を挽いて
...
呑んだくれた父が
血まみれになって帰宅したことがある
前歯が三本折れていて
目の周りは真っ黒だった
何がおきたか怖くて聞けなかったが
父は喧嘩をするような人間ではなかった

呑んだくれた ...
僕はここでプカプカしている
いつもと同じ顔で
少し微笑んでみたりして


僕はここでプカプカしている
ある日
君が去った 君が去った

僕はここでプカプカしている
いつもと同じ顔で ...
涙が、とまらなく

チョコも、とまらなく


脳は自然に手を
チョコの袋にいざなって
いて。

「ダイエット中」という言葉は
この世に存在しなかったみたぃに、

脳は自然に ...
そうです
世界から隠れて
潜って居られる場所が要るのです

まじりけない初期衝動とだけ
ひたすらに戯れて居られる
そんなパラダイスを
とめどなく夢見てしまいます

子どもじみているの ...
 
寒さが嫌で仕方が無かった
温度の無い末端を晒して歩いている
其処は白の降る道

遠鳴りに聞こえる汽笛の音を跨ぎ目を細める
少しずつ白にワタシを預けながら消えてゆけると ...
恐れてもいいんだよ


強く繊細な瞳に映るその全てを


それでも僕らは待っているから


西陽が差し込むこの部屋で
振り上げた足から外れてラバーソールが飛んでゆく
オレンヂ色の夕焼けに
水色のラバーソール
よく似合う色はゆっくりと
風紀委員長の頭上へ

一億人の絶叫日本人が負ける筈が無いんだ

ラバ ...
袖引かれ落つる校舎の三階で血走る瞳が五時を変えた

ポッケからレシート取り出し皺の数数えてラララはいからはくち

(美しき銀のコヨーテからしとどの落ちる涎)
友の本性

泥に埋め埋めつつ ...
きみの器用な指が欲しかった
鋏で切りとったなら、僕のものにしてしまう
そっとやれば 易しくすれば気付かれないんじゃないか

今も想っている
痛くしなければできるんじゃないか

コートを着 ...
朝の海には光しかなく
頂をすぎる風
うすい雲を呼吸するものには
既にそれは海ではなく
折りめ正しい紙の翼の
つけ根に震える飛べない心


枯れ葉の熱に渦まく白金
土が ...
二つに重なった影が

合わさって闇になっていた

崖っぷちに立たされた僕は

翼が欲しいと願っていた

この何にもない大空を

飛べたらいいなって何回も

思ったて何度も背中の ...
我が子の繊細な横顔の
そのとりわけゆるやかな{ルビ頤=おとがい}に触れたくて
私は
そっと静かに手を伸ばす
触れたい
触れたくない
その繊細な構造を知りたいのに
やさしい{ルビ頤=おとが ...
吐き捨てられた 数々の言葉は
傷となり 痛みとなる
いくつもの傷は やがて結晶となり
心を凍えさせてゆく
いつまでも融けることなく・・・

貴方の奥に在る冷たい眼差しを
どうか隠さずに私 ...
 五つの黒い眼のドアのある病院で
受付の詩の入門書が体温計を持って来て、僕に質問した。
(今日は何処の引き出しが悪いのですか。
三番目が少し痛いので、先生に診て貰いたいのです。
(それでは、体 ...
シュレーディンガーの仔猫たちは
母を捜して彷徨っていた、
小雪ふる池のほとり、
量子の石榴をもとめる彼女は、
仔猫たちをみつけるたび貪った、

死ね、
さもなくば生きろ。
本当に誰かを好きになったなら
皆はどんな言葉にするのだろう

本当に伝えたい気持ちがあったなら
僕はどんな言葉にするのだろう

言葉に慣れた僕達が

あなたの隣にいる幸せや
闇に浮か ...
向日葵の花が燃えて
灰に変わるまでのあいだ
僕は目を閉じて
何を考えよう

銀の指輪をはめる役が
僕ではないと
シナリオの一頁で判っていた

舞台の隅で拍手をするだけの
小さい役ど ...
夜になると
考え事が増えて
朝も考えているけど
いつでも
今から
考えることができる
たくさんの雪の
物憂げなテレビニュースに押されて
僕は
やらなくちゃいけないことを
考える
...
真昼の路上で、水溜まりがゆっくりとその温度を上昇させてゆくのを眺めながら、
チェリーソーダに浮かべたバニラアイスをストローでもてあそんでいる。
グラスの表面についた水滴が、この途方もなく退屈な世界 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
博士の夢プテラノドン自由詩1*06/1/14 4:10
パリへの逃げ道殿岡秀秋自由詩306/1/14 3:41
ストレス炭本 樹宏自由詩006/1/14 2:55
雪のためおおくかつようし中音 涼自由詩006/1/14 2:52
シンクロニシティー海月自由詩0*06/1/14 2:08
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶmaumi未詩・独白1*06/1/14 2:05
蹴散らかせ*くろいうさ...自由詩2*06/1/14 2:04
さよなら、君李音自由詩106/1/14 0:58
真夜中の羊ベンジャミン自由詩4*06/1/14 0:43
花監禁千月 話子自由詩14+*06/1/14 0:12
おるすばん月音未詩・独白106/1/14 0:11
海に出るつもりじゃなかった佐々宝砂自由詩17*06/1/13 23:43
まんぼう日朗歩野自由詩206/1/13 23:13
涙も、チョコも、何もかもまなみ未詩・独白3*06/1/13 23:12
Hide-and-Seek塔野夏子自由詩11*06/1/13 22:48
凍傷自由詩206/1/13 22:39
先輩大城 小町自由詩206/1/13 22:36
LA,LA,LA,ラバーソウル虹村 凌自由詩0*06/1/13 22:03
まりの気配第二次テーブ...短歌006/1/13 22:02
便乗鴎自由詩1*06/1/13 21:54
降り来る言葉 XXI木立 悟自由詩506/1/13 21:50
こめ自由詩006/1/13 21:11
温度日和自由詩10*06/1/13 19:58
優しい空気自由詩0*06/1/13 19:45
病院前田ふむふむ自由詩8*06/1/13 19:22
量子と猫と鬼子母神佐々宝砂自由詩10*06/1/13 19:06
詩を書く理由maumi自由詩6*06/1/13 19:02
空の色が変わる程の自由詩2*06/1/13 18:56
冬空石川和広自由詩6*06/1/13 18:49
ポップな生煮えの憂鬱大覚アキラ自由詩306/1/13 18:41

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加筆訂正:
門出/服部 剛[06/1/13 21:29]
2ヶ所推敲しました。 
石ころ/服部 剛[06/1/13 21:24]
2連と最終連を推敲しました。 
9.6sec.