午後五時の夕日
五時半の灰色の空
六時には君が通り過ぎて
七時になると僕は溶けていく
物分りのいい振りをして
ただ諦めの、続いてしまう流れに乗っているだけで
嘘を、誰かのためと、ついていま ...
すがすがしい、とは
あなたのことを定義する
世界中の辞書には
それが 載っていない

身を切るようだった、面影と導き
わたしの中で
希望や、愛が、泣くとき
消え入りそうな説得 ...
朝日に窓枠は枯れて

錆付いたカーテンからは

夜が死んだ匂いがする

炊き立ての白いご飯が

今日はもう仕方が無いんだよ

と生きる糧を与える

箸に摘めるだけの物を

...
奇麗事の多さ
それが余計にみんなを嫌いになる

君の心の中では違うことを
考えてる?
って疑う

何のために自分のことを
さぐってるのか分からなくなる
誰かに好かれるように?

...
 猫が鳴く。
 路地の裏で
 猫が、鳴く。

 つられて
 わたしも泣いている。

 アルコール5%で
 軽く酔い
 泣いて、いる。


 虚しさ
 さみしさ


 そ ...
あの暗闇は
くらやみではなくて
照らされていない
本当の姿

あの光は
まばゆいのではなくて
その向こうが見えない
闇の別名

くぐり抜けて
会いに行く
降る雨も、雪も
肌で ...
それだけじゃどうしようもない
どうしてあの時それに気付かなかったんだろう

どうして誰も悪くないことを
私は未だに納得できないんだろう

ころん


ころん





こ ...
自分が火であることを知らない火が
午後を 夜を さまよっている
持ち上げることのできないものを持ち上げようとして
燃える腕を宙空で
ただぶるぶると震わせている

...
アライグマに石鹸をわたしたら
小さな手をちょこちょこ動かして
とても楽しそうにしていた

まるまるとした石鹸は
みるみるうちに小さくなり
無数の泡だけを残して
アライグマの視 ...
時の泉に 群れ飛ぶ月の 彼方
のべる腕 さしだす酷に くれて

守る いわれのない 裸の花
晒し 望む 天の 枕木

はしり 散らす 吐息の杖
くぐり 舞い戻る 夜明け
・友人に朗読してもらったある言葉の声紋を録音し、砂丘に転写する。

・注射器を用い、採血の要領で言葉を採取する。採取した言葉は試験紙に浸し、色の変化を見る。

・マンガの吹き出しで、使えそうな ...
私は詩を書きます
心が健康であったならば
私には詩を書く必要などありません
心が病んでいたのであれば
私はポロポロと言葉をこぼします
汚物のようなそれを
自らの手で処分するのです

私 ...
あなたは月へと囁きかける
破裂した心臓を正常にする必要にかられ
涙は流れない
言葉は続かない
希望はいつでも見つけることができない


きみの住んでいる澄んだ川の水に
僕の呼吸法があわ ...
ヌルヌルと
いや
ニュルニュルと
生暖かいポタージュを襟首から背中に
ゆっくりと流し込まれているような
そんな感覚に
しまいには喜びを感じてしまうおサルさん

そんな服など脱ぎ去ってし ...
ひとりぼっちの

誰もいない家

ぼくは
押入れにギッシリとつまった
ふとんと 布団の間に隠れ
ゆっくりと戸を閉めた。
光はだんだんと
ちっちゃくなってって
バンって音とともに
...
もこもこと頭がうずくので
シャープペンで突付いてみたら
きれいな角が、生えてきました

その角は
避雷針みたいに全部を受け止め
暖房みたいに暖かくなり
まるでパソコンのように忠実で
相 ...
いつのまにか、テレビの画面には
砂嵐が起きていて
そこに住むヤツらは
顔にターバンを巻いて
ラクダに乗りながら
ノイズで出来た歌を
陽気に歌っている


三十分前にかけたやかん

...
手をのばしても届きようのない

知っているぼくは
さらに身をのりだすように手をのばし
つんのめれば
つんのめるほどポケットから
落ちていく
人生を代償として
貯蓄してきた
誇りだと ...
それはぐずぐずしながら
わたしの後を追いかけてくる
大またで歩いてるかと思うと
小またで歩きだし
走りだしたかと思うと
わたしの背中にぶつかり
うごっ っと意味不明な音をたて
...
ひさしぶりに 部屋を 掃除しておきました

隠してあった あれ は ソファに

置いておいたので 次からは

わたし に ばれないように 隠してくださいね

それでも 信じてます から ...
・知らない人にとりあえず「桜庭くん」という名前を付けておく

・今持っている財布からあるだけ硬貨を出し、製造年順に並べる。

・「異人館」と書かれた建物に誰がいるか想像する

・花瓶を壊し ...
山田、今日来てないなぁって 隣のクラスの近藤は
呟きながら 教室に入ってきた

みんな なんも言わなくって
みんな なんも言えなくって

なんだか すごく苦しくて

気が付いたら 一人 ...
・手頃な袋に「胃袋」と名前をつけてみる。

・「浮遊」という生物に鎖をつなげて飼い主になってみる

・愛猫のあくびの回数を数えるためだけの一日をつくっておく

・友人に会う時の挨拶を「によ ...
きみは船長で
ぼくは車掌だった
二人でずっと
夕日のようなものを見ていたけれど
夕日だったのは
きっと僕たちにちがいなかった
海にも線路にも続くことのない
ロープでできた乗り物を最初に降 ...
 忘れ野のかた
 吹きこゆる

 はこばれ風は
 たまゆらな

 明星いろの
 露に満ち

 咲きみだれ降る
 いにしへは

 冷たい相と
 星あかり

 めぐる命の
...
おまもりみたいに
貴方の影をさがしてた
うつむいた横顔が 
あのひとに似ていたの

となりで眠る姿 無防備な寝息を
感じるだけでしあわせだと
そんな気持ちにさせてくれた
ありがとう
...
人が相手を愛しく思う時がいつか知ってるかい?

こいつは俺には勝てないって思った時さ
ベビィパウダァ、ミルクのにおい
真っ白なヴァニラ
アナタをやさしく包むふかふかのタオルケット
甘い甘いハニークッキーを焼いて
小さなお昼寝空間に溶け込む
とくとくと波打つ心臓の音
流れるよ ...
この世界で一から十まで全部完璧なもの?

そんなものないに決まってるだろ
月を囲む夜の雲の輪
輪の内の空は外より暗く
月は星を消せないでいる
夜の終わりにも輪は動かず
近づいてくる巨きな星のように
空の頂に在りつづける



見えない ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
優しい世界霜天自由詩306/1/15 0:57
「白い花」阿麻自由詩7*06/1/15 0:26
朝日に窓枠は枯れて唯浮自由詩11*06/1/15 0:18
他人と自分エメラルド自由詩006/1/15 0:11
猫が鳴くかおり自由詩6*06/1/15 0:08
みちならぬたりぽん(大...未詩・独白6*06/1/14 23:55
隙間風、やまないからことは未詩・独白2*06/1/14 23:14
姿の源 Ⅲ木立 悟自由詩406/1/14 22:57
アライグマと石鹸ベンジャミン自由詩11*06/1/14 22:52
の あと砂木自由詩9*06/1/14 22:40
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ五)ななひと自由詩106/1/14 22:30
詩を書くということ本村K自由詩1*06/1/14 21:25
帰り道便乗鴎自由詩106/1/14 21:18
サルの惑星七尾きよし未詩・独白2*06/1/14 20:55
愛を、つぶやく未詩・独白1*06/1/14 20:54
高性能な角仲本いすら自由詩306/1/14 20:15
デザートストーム未詩・独白106/1/14 20:07
ベクトルJ七尾きよし自由詩1*06/1/14 20:06
晴れた冬の昼下がりには妄想してみたい自由詩0*06/1/14 20:05
なぐりがき(掃除をした日)仲本いすら自由詩3*06/1/14 19:59
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ四)ななひと自由詩206/1/14 19:47
続・山田くんのはなし仲本いすら自由詩2*06/1/14 19:46
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ三)ななひと自由詩406/1/14 19:46
乗り物たもつ自由詩706/1/14 19:08
星ノ瀬渡り朝倉キンジ自由詩306/1/14 18:42
いまは貴方をおもう。和歌こゆみ自由詩1*06/1/14 18:07
だめな歌・3和泉 誠未詩・独白1*06/1/14 17:45
白昼夢e R i自由詩106/1/14 17:44
だめな歌・2和泉 誠未詩・独白0*06/1/14 17:36
姿の源 Ⅱ木立 悟自由詩206/1/14 17:32

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