真夜中にラジオを聴きながら
無言のまま私たちは
新しく出来たまっすぐな道路を走っている
窓の外の
流れていく景色に目をやった振りをして
本当は
曇ったガ ...
あなたの
素直さも
幼稚さも
全部受け入れたつもりでいたけれど
あなたの
素直さも
幼稚さも
私にとって
こんなにも凶器になろうとは
三月の暖かかくも切ない風
使い古し色褪せた制服が桜を覆い揺れる
今は未だ
一月の冷たくも優しい風
残された時を躊躇うことなく楽しんでいる
ぷかぷかと浮かんでいても
何れは陸 ...
毎日大層綺麗な服で
物憂げな瞳で空を見上げる
日中は動かずに
ただ静かに仕事に励み
他の事には一切関与しない
回りの仲間からはきっと
付き合いが悪いだとか
彼氏いないんだってとか
好き ...
スクラップにはなりたくなかった
けれど
気付いた時にはスクラップになった後だった
人ゴミの中で突然に、
「この欲望にまみれた豚どもがァーッ!」
と叫びたくなるなるのは、
「 ...
山の中の道端
雨に濡れ
ひっそりと咲く
小さな花
誰にも気づかれなくても
楽しげに
空を見上げている
青々微のアラン・ギット青年は、側女のヘンリエッタ・イワノア嬢に昨晩、手の甲を噛まれ負傷しました。
おかげで彼の深い灰色の目は、いつもにも増して憂いが見えるようです。
カフス釦やら珍しい魚 ...
僕では君を幸せに出来ない
だから
君の暖かい優しさを抱いたまま
キラキラした思い出を覚えている今
蒼く深い水底で
眠るよ
泣かないで欲し ...
鮮やかな原色が
夜の暗闇に明るく浮かんで
いざない続ける営みの明るさが
原始の本能を、ふと思い出させて
{ルビ集=つど}っている
人はその下へ
夜に生きる種族は
愛を、切り売りしてで ...
ぼんやりと見つめる先は
時に鮮明、時に不鮮明
過去が哀しんで現在の僕を憎んでるのが見えた
未来は微笑を魅せる
今日の朝、目覚めて僕は生まれた
今日の夜、寝付いて僕は死ぬ
はじめまして、 ...
暮れてゆく空に
消えていった電車
曲がり角の先にある想像上の一点を
祈るようにして見つめていた
街外れの鉄塔が夕日に照らされている
灰まみれの外壁を見つめたまま
歳の瀬はやって ...
やまいに古びる骨
白壁につるされた花
しずかに風に捕まる虫と虫
泣かない男の孤独な
とり損ねたつり銭
きみの化粧が
静かな病室で
たいようを
ピザのようにならべ
ケー ...
ガードレールの
かすかなすり傷から
少しずつ、ずるり
赤錆と化してゆく
そこを避けて触れた人さし指の
さらさらの、その
真っ白に乗じて、何も
何もかもわからな ...
陰鬱に晴れた岩場に
大きなバッタがしんでいる
白雲飄々と去来し 大地は黙し
どうにも
雲間の
空が あおイイ
「ふん、
空気掻き分けるで からだぁ 冷えるヴァ」
ガッシリした ...
君がいるから僕は存在する
誰もが羨望する
誰もが欲しがる君の姿
ショーウインドの特等席で
いつも輝いている
値札なんて不要だよね
君の価値はお金にはかえられないから
要はハートだってこと ...
二〇〇七年一月七日〇時三十一分
にわかに風が吹き始めた
ごわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ
いつまで経っても風が吹き抜けないのを
不審に思って起きた私は
窓を大きく開けた
ごわわわ ...
以前詠んだ短歌200〜215からいくつか
追おうとも追いつけなかった美少女も今見てみれば線が太すぎ
(OB戦の折込み有)
幼顔思い起こさす微笑するいい男には先手必勝
(OB戦の折込み有 ...
大陸東岸の島嶼では、なんとも夥しい数の
言葉が浜辺に堆積し続ける。行き先を持たぬ
者らは、最後は海辺に横たわるしかないのだ。
一日の始まりから終わりまで、波は鳥という
鳥のかたちを投げかける ...
風が走る
土が舞う
水が震える
枝が軋む
風は思うままに
その力を誇示するかのように
押す力が押す力を加速させ
どこまでも走り通す
風が飛ぶ
森が揺れる
岩がずれる
波が ...
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。
そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。
「わたし、電車が大好きなん ...
もし全然違う状況で
出会うことができたのなら
あなたに何も迷わず恋をすることが
できたのに
せめて同じ国に生まれたかった
今の暮らしとは比べ物にならないんだろう
きっと毎日毎日生きるの ...
日本人の魂
日本人の心
日本人の謙虚さ
日本人の淡い心
短い命
短い楽しみ
短い生涯
短い思い出
風の瞬き
風の音
風のいたずら
風のたわむれ
桜の舞
桜の花吹雪 ...
おでんを
初めて食べたのは
あなたの家の
ばんごはん
半透明の大根に
皮のやわやわなちくわ
味のしみた卵
だしを二種類とるのがコツなのよ
と
あなたは言ったっけ ...
其の純白が
花嫁衣装の様だった
『純白般若』
祖母は
小さい頃に
骨を食べたという
焼け野原になった当時
ろくな薬も無いなか
人間の骨は万病の薬だ
という噂が ...
昔からうちには神が住んでいる
会社で景色のいい席に移ってから
その存在を確認できるようになった
でも
いつも同じ事しか言わない
まるで意地悪された鸚哥みたいに
それよか
今までは ...
詩を書く時、詩を詩たらしめるために、韻律という要素は欠かすことの出来ない大きな要素となる。頭韻や脚韻などのいわゆる押韻とリズム、詩の音楽的な要素のふたつを合わせて韻律と呼ぶ。
日本の詩の淵源が和 ...
僕の心臓から生まれた鳥は
灰色の雲に追われ
君の掌から咲き出した花は
昏い出窓でうなだれている
悲しみと苛立ちに
覆われたこの星で
空々しい挨拶など
悪魔に食わせるしかないさ ...
三度の飯より
縮こまったハートを暖めて
寒風吹きつける
北風が吹きぬける
まばらに散らかった雲の下
行くあてもなく
部屋の真中でこむら返り
まっすぐに貴方をみれないよ ...
「死んだら楽になんてならないよ!
第一、両親がくれた命を君は粗末にするの?
一度死んだら生き返れないんだよ?
だから死んじゃダメだ!死ぬのはいけない!」
そんなこと言って、君はいい ...
身のまわりのひとところが
なんだか前よりも
がらんとあかるくなった気がするのは
そこに虚無がひとつ
生まれていたためだった
私はいまだその大きさも輪郭もつかめず
いつかつかめる日がくるかど ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
幸
yoshi
自由詩
2*
07/1/8 0:25
凶器
〃
自由詩
3*
07/1/8 0:09
問い風
海月
自由詩
2*
07/1/8 0:07
マネキンに恋をした
プル式
自由詩
11*
07/1/8 0:00
PigPiggerPiggest
虹村 凌
自由詩
5*
07/1/7 23:40
雨だね
weed &...
携帯写真+...
0*
07/1/7 23:37
獣、然としてアイラインを引く
ミゼット
自由詩
4*
07/1/7 23:15
眠るよ
愛心
自由詩
5*
07/1/7 23:05
65、ネオン 【ねおん】
雨宮 之人
自由詩
6*
07/1/7 23:02
過去と現在と未来と
し ん
携帯写真+...
7*
07/1/7 22:51
夜にかけた梯子
しめじ
自由詩
3
07/1/7 22:48
Sketch of Pain
soft_m...
自由詩
5*
07/1/7 22:46
赤錆わずらい
A道化
自由詩
15
07/1/7 22:44
冬 一
「ま」の字
自由詩
2*
07/1/7 22:19
Face 2 Fake
恋月 ぴの
自由詩
36*
07/1/7 22:06
グリセリン
肉食のすずめ
自由詩
1
07/1/7 22:03
③慣れてきた頃です
歌乱亭カラス
短歌
1*
07/1/7 22:03
僕はいつもあの浜辺で継ぎはぎの夢を見つづける
「ま」の字
自由詩
3*
07/1/7 21:52
風が走る
ぽえむ君
自由詩
12*
07/1/7 21:43
トーマス
ごまたれ
自由詩
69+*
07/1/7 21:42
2pm
野薔薇
自由詩
4*
07/1/7 21:41
さくら〜ケツメイシを聞きながら〜
ペポパンプ
自由詩
6*
07/1/7 21:41
鍋の底
とうどうせい...
自由詩
19*
07/1/7 20:39
純白般若
蒸発王
自由詩
14*
07/1/7 20:30
みてみぬふり
キセル
自由詩
1*
07/1/7 20:30
■批評祭参加作品■日本の詩における韻律の歴史
岡部淳太郎
散文(批評...
3*
07/1/7 19:43
蒼い雪原のどこかに
佐羽美乃利
自由詩
4
07/1/7 19:40
将軍
山崎 風雅
自由詩
9
07/1/7 19:29
そんなこと
一絵
自由詩
2*
07/1/7 19:08
虚無をめぐる予測
塔野夏子
自由詩
9*
07/1/7 18:06
5835
5836
5837
5838
5839
5840
5841
5842
5843
5844
5845
5846
5847
5848
5849
5850
5851
5852
5853
5854
5855
5856
5857
5858
5859
5860
5861
5862
5863
5864
5865
5866
5867
5868
5869
5870
5871
5872
5873
5874
5875
加筆訂正:
65、ネオン 【ねおん】
/
雨宮 之人
[07/1/7 23:03]
2006.12.04初出。少し改変。
5.11sec.