燃料係の私は、シャベル一杯に盛った
古すぎた印鑑を釜の中に放り込み、
列車は走り続けた。煙は花びら舞うように、
かかる風景を山間を 町を 空を
紅く染めた―そこから ...
静かに
指をあてた
静かとは
ゆらぎ
静かとは
雨
静かに
そう言う
あなたが
薄暗くて
もう
見えない
毎年、大掃除をするたびに
部屋が窮屈になっていく
捨てるつもりでいた物が
捨てられない物に変わるから
高校時代に詩を書き溜めたノートは速攻で捨てたけど
久しく読んでいなかった本とかエロ本とか ...
黒い眼
まっすぐに見つめるとき
伸びた前髪から覗くとき
大人びた輪郭
頼もしく引き締まるとき
負け犬みたいに歪むとき
すっかり大きくなった掌
やさしさを差し出すとき
憎しみを投 ...
覚えているのは
君の二階
屋根の上の雪割ウィスキー
酒の味など分からぬまま
笑いながら交わすグラス
ただ柔らかい雪が
美味しかったよな
...
彼は一度もピアノを見たことがない
白いところと黒いところが
どんな風になっているかを
彼は知らない
彼の耳には
白いところと黒いところの
音が聴(み)える
彼の音に ...
マリン・スノウが 結晶するように
思い出は いつか降り積もる
(人はただ)
(生きるだけの事ではない)
それが本当なら
君は帰ってくるだろうか
こんな僕の思 ...
今日で一年が終わってしまいます
贅沢できなかった日の方が多いけれど
笑えた日をたくさん思い出しています
今日で一年が終わってしまいます
慎ましく生きた日の方が多いけれど
喜んだ日をたくさ ...
━例年大晦日の朝刊に掲載の墓碑銘を見て━
つつじが丘のもがりぶえにおののきながら
マリンパークの潮騒にうなされながら
...
あ、
あさごはんが
きょうもやわらかい
そしゃくされた
いのちが
おなかに熱くしみとおる
やわらかくなって
この手に
とどくまで
いったいどれほど
かみくだかれたの ...
You can't eat any more?
きみはまだ食えるはずだな?
顔の無い女たちを抱きたまえ
こいつらは口がないせいで声を上げることはできないが
細くて長い蜘蛛のような関節をした手足 ...
感情が
溢れるように
思考回路を、
意識を満たしていく。
存在しないはずの
出来事が
存在する 自分 を
侵して いく。
消えないで
行かないで
泣かないで
置いていかな ...
モンシロチョウが飛んできて貴方の心を奪ったの
気が遠くなるような炎天下あの夏の日
貴方の心はよろめいたアタシは思わず叫んでた
行かないで行かないでアタシを残して行かないで
アタシはおもむろ ...
ナディは目を開き
暗闇に耳を澄ます
”野薔薇の蔓通り”は寝静まり
酔っ払いの革命歌も聞こえない
ナディは耳を澄ます
通りの東の旧街道へ
”{ルビドナとジョーの=DJ}街 ...
心の空洞に意味を埋められず
酒を適当に流し込む夜
足の冷たさに耐え切れなくて
靴下を履いたまま寝る
底に置いていたちっぽけさ
抱きかかえられずにいる
寂しいって呟く
癒して欲 ...
中東の先の元首が露と消え波も立つまじ極東の島
同じ干支が二度繰り返され
私は何人の顔と
すれ違っただろう
美しい顔
怒った顔
そして何より
醜い顔に
話すことなく
息を交わすことなく
ただ
すれ違っ ...
だめですか
勉強して偏差値上げなきゃだめですか
勉強したら
人を殺して良いですか
だめですか
台本通りの服装で台本通りに泣かなきゃだめですか
その通りにしたら
自分を殺して良いですか ...
木漏れ日を見たくて
木の下から
ブルースカイを見上げたら
葉についていた水が
夏風と混ざり合い
雨が生まれて
僕にだけ降り注ぐ
緑をばらまく夏風
受けた僕は
色づいて大人にな ...
哀しみのあなたに
なす術をもたない
わたしもまた
その非力さゆえ
自らの存在に
哀しみをおぼえる
星の瞬きの
ひとつひとつが
人の願いというならば
わたしのそれは
確かな理由を ...
うららか春の陽 野原を
転がって
やって来て 会いに来て
あいに きみは藍に染まる
遠くの平原でいかづちが教える
きみの声がひびく 頭蓋の奥の湖で
...
押入れ整理中
たまたま 小さい頃の写真見つけて
片付けほっぽいて見始めた
あなたとの写真がいっぱい
笑ってたり
泣いてたり
とても懐かしかった
その分
ちょっぴり寂しかった
...
ぼくに少しだけ
愛をください
ほんの少しだけ
愛をください
多すぎる愛は
ぼくを殺してしまうから
本当なら君といたい一緒に
煎餅布団の中で
君の背中の後ろ
勝手に約束してる
今度生まれた時の事を
みんなが知ってるつもりの
ほんとうのこと
強がってた俺が泣いてる
みんなが帰 ...
だづづだづどぅだ
づだだだだどぅだ
無茶苦茶もできる
書き出しはもう
書き出しと呼ぶのも恥ずかしいほど
かろうじて結末でない程度
どぅどぅどつどただかだか
どぅかっかがっとん ...
自分の街の空の向こう
自分の目では見えないけれど
青い空がつながっているのだから
きっと青い空にちがいない
自分の街の空の向こう
自分の肌では感じないけれど
冷たい風が向かっているのだ ...
最近どうもこころの具合が悪いので
独協医科大学越谷病院で診てもらったら
末期症状の悪性腫瘍だと診断された
インターン上がりの小生意気なやつから
あなたのこころはあと数日の寿命でしょう
なんて ...
午後に吠え夜に己れの洞に哭く肉の{ルビ葛=かずら}に囚われし我
消えてゆくひとりの時間ゆうるりと道に{ルビ描=か}かれた雨音のよに
午後に墜ち静かに ...
きすしてほしい
きみのきらいな
こんにゃくも
しらたきも
なまたまごも
なまざかなも
はんじゅくたまごも
ぜんぶたべてあげるから
ぼくのくちびるとしたをかんで
やさしくゆっくり
や ...
あと もう少しで、この街が起きる頃
私の部屋では 時計の針と雨音が
憂鬱と静寂という色で染めあげている
その色が塗られてしまうのを感じるたびに
私は なぜここに居るのかと
深く深く 針の音の ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「S・L」
プテラノドン
自由詩
3*
06/12/31 14:02
雨
佐藤伊織
自由詩
4*
06/12/31 13:44
大掃除
新守山ダダマ
自由詩
8
06/12/31 13:42
十三歳
yaka
自由詩
10*
06/12/31 13:20
君 へ
〃
自由詩
2*
06/12/31 13:18
彼の音
なかがわひろ...
自由詩
4*
06/12/31 12:49
遠浅のアデン
soft_m...
自由詩
4*
06/12/31 12:28
一年の終わりに
ぽえむ君
自由詩
10*
06/12/31 12:10
自画像(二)
信天翁
自由詩
4
06/12/31 9:56
やわらかなあさ
まほし
自由詩
19*
06/12/31 8:16
晩餐
ゼッケン
自由詩
1
06/12/31 7:22
虚言
李伍 翔
自由詩
1*
06/12/31 3:15
モンシロチョウ
P.B.
自由詩
4
06/12/31 3:07
*ナディの新しい朝*
知風
自由詩
4
06/12/31 3:01
Friends
松本 卓也
自由詩
0*
06/12/31 1:18
フセイン処刑さる
A-29
短歌
0
06/12/31 1:12
千の顔
なかがわひろ...
自由詩
2*
06/12/31 0:52
だめですか
さえ
自由詩
3*
06/12/31 0:45
夏うた
ゆうさく
自由詩
4*
06/12/31 0:41
星のない夜に
LEO
自由詩
27*
06/12/31 0:06
春の雷 綿毛アザラシによせて
まれ
未詩・独白
1*
06/12/30 23:57
思い出
えりす
未詩・独白
0
06/12/30 23:27
エアプランツ
weed &...
携帯写真+...
1*
06/12/30 23:13
伊勢丹で朝食を
虹村 凌
自由詩
6*
06/12/30 23:11
むちゃくちゃ
A.おじや
自由詩
1
06/12/30 22:48
自分の街の空の向こう
ぽえむ君
自由詩
9*
06/12/30 22:25
ご臨終と言うこと
恋月 ぴの
自由詩
26*
06/12/30 22:23
灯夜へ
木立 悟
短歌
14
06/12/30 22:20
はくち
虹村 凌
自由詩
2*
06/12/30 22:10
夜明けの街
ぞーい
自由詩
1
06/12/30 21:36
5849
5850
5851
5852
5853
5854
5855
5856
5857
5858
5859
5860
5861
5862
5863
5864
5865
5866
5867
5868
5869
5870
5871
5872
5873
5874
5875
5876
5877
5878
5879
5880
5881
5882
5883
5884
5885
5886
5887
5888
5889
加筆訂正:
ご臨終と言うこと
/
恋月 ぴの
[06/12/30 23:43]
ガン→腫瘍にしてみました
7.48sec.