女の身体でいいと思うところは
俺の墓標を立ててくれそうなところだ

胸があるとかないとか
やわらかいとかかたいとか
匂いがいいとか悪いとか
産めるとか産めないとか
俺にとっては関係ない
...
夜になりきれない
うすむらさきの空

段々模様の
やさしい音色

坂道を
駆け足でころがる夕日

向かいには海
やがて落ちると
明日のために蒸発していく

町外れの工場から沸 ...
おはようインソムニア
今日も聞かせておくれよ
僕等が眠っている間に存在した
続きの世界のことを

ねえインソムニア
君が目を閉じたとき
僕等の世界は
終わるんだろうね
...
土が匂う
そうして僕は小学生になった

昨日より暖かな陽射し
冬休みの明けた教室の
油引きの床の匂い
ジャングルジムや鉄棒の冷たさ
授業中に見えるグランドの眩しさ
雑草の中には小さな白 ...
小説か詩かと作品について批評されているのを読み
ずっと前に知り合った詩友さんを思った。
エッセイの中で彼は書いていた。
最初は小説を書いていたけれど 体力的に無理で
詩に変更したと。
二十数 ...
灰色にひろがった空からは
いまにも雨が落ちてきそうだった
風が生暖かった
通りの建物がいつもより大きくみえた

ミニバイクが飛び出してきた
すぐ頭の上をゆっくり 飛行機が横切った
軒先に ...
ぎゅー って 抱きしめられて

痛いって 言おうとして

君が 不安そう で。

泣きたい とか

哀しい とか

苦しい とか

つらいとか 怖いとか いやだとか

そう ...
宇宙に満ちている無数の言葉たちよ
教えてください
あなたがたのほんとうの居場所はどこですか

メールの中に
会話の中に
テレビの中に
小説の中に
詩の中に
沈黙の中にさえ
あなたが ...
手拍子で迎えましょうぞ散りいくさ恋にやぶれて淵になりたい


死にたいの死にたくないけど死にたいの死んだふりして腹式呼吸


あなたはねリネンにただよう海月なのわたしの四肢をあ ...
白藤の棚にそよぐ 薄紫の風に
邸(やしき)じゅう、色めきたつ菫(すみれ)たち

草葉の緑に、ふるえる白いドレスの君。
房を垂らした大きな帽子から、ほんの少し
零れる笑みと恥じらいを覗かせて
...
目覚めて一杯の水を飲むあいだ
私の胸の潰れる音が
乾いたシンクに響く
これはひどい朝


今頃、かの人の布団は
きっともぬけのから
私の朝は遅かった


そのシーツの ...
あたりは
もうすっかり 日が暮れて
さっきよりも一層
夜の黒さが炙り出されてきた

カウンターに置いてある
さっきまで温かかったウインナーコーヒーは
白のホイップだけを僕に食べられ
...
何も書かれていないノートに
想いを綴る
真っ白な小さいノートの中には
えんぴつでしか書かれていないけれど
そこには
色がある
歌がある
風がある

とても小さな平面の上には
とても ...
 気付いたら
 もう 走り出していたんだ
 君のしぐさ 足音とか
 もう 全部
 気付いたら
 かげがえのない タカラモノ

 声いっぱいにして
 叫びたい気持ちは
 今はまだ  ...
窓の向こうは朝もやけ


カップに落とした角砂糖は
角をやさしい珈琲に触れられて
いつしか 離れられない関係になった


冷えたガラスに頬を寄せて
耳をそっと澄ましたのなら
カップ ...
どこまで行っても
車庫があり
そのあなぐらに
焼べた薪が笛吹立っていた
それを小熊が
ねぐらにしていた
それをもぐらが
ひっぱった
あたしはいつだってあたしがいたというしるしをつけたがった。
きみはなくす事を恐れていたのにも関わらず、それをとても嫌がったね。


あたしの視線から君がいた記憶、数えるほどにしかない記 ...
用がないのなら蔑んでほしい
花瓶に毒薬を満たしてほしい
洗浄された小さな濡れた手を無造作によこして
あの虜囚の唇をバラバラにしてほしい

街頭の窓からそぞろ歩きする骸骨をみたんだ
そいつは ...
しゃがみこんでジャブジャブと
わたしわ洗濯おする
みんながわたしわ白いきれええな服お着てるとゆう

わたしわぜったいいにそんな服わ着てないだから
しゃがみこんでジャブジャブと
洗濯おする
...
オレンジと黄色の光
混ざり合って
照らされた僕は
午後3時の憂鬱少年

明日は今日、
同じサイクル。

日常は迷宮
僕を永遠の空間に
浸らせたまま逃さない

迷宮を出ようと
...
俺の瞳は 君を見るために

 俺の腕は 君を優しく包み込むために
  
  俺の声は 君に愛の言葉をささやくために

    俺の存在は君のためだけにある

       君を守るため ...
同じ空の下にいるのに
遠く離れてしまった人
もう会うこともない人

今夜の月は
こんなにも明るくて

心の奥の寂しさが
照らし出されてしまう
俺は今も砂丘みたいなところを
眠りながら歩きながら墓標を背負って歩いている
どこまでも続くようだ
本当は終わらせたくない
墓標を立てたら
歩くのも眠るのも背負うのも終わる

つまらないな ...
   いちにちをいちねんのように
       ひきのばしたいのに
         どうしたわけか
      としのせがちかづくと
  しおれたかこがとびだしてくる
ぼやけたみらいがとび ...
其処は涙の果ての果て
触れるに遠い透明の
蒼と呼ぶには幼すぎ
海と呼ぶには儚すぎる

睫の旅路を邪魔したら
慟哭の瞳の奥で回る歯車
螺子の行方を黙って見てる
辛いことなんて何も無い
...
息をすって
息をはいて
それを一緒に
森の中で

雨にぬれて
森の中で
息をすって
息をはいて

おまえのこころ
いばらのとげに
息をすって
息をはいて

...
あたしとっても強がってるけど

本当は弱いのよ

助けてよ

なんて言わないけど


助けてよ




助けてくれても

お礼は言わないわ

でも

感謝はして ...
この部屋は空気が動かないから
こんなにも澱んでいるのだろう
弦をはじけば音が零れた
あたしはその中を 泳ぐように


『まるで夢みたいだろう』


貴方がくちずさむ英語の歌に
...
落ち着いた声で、「おはよう」と言われると
また夢の中へ入りそうだった
眠気を堪えて
僕は
「おはよう」と言いました
まるで、百年前から言い続けた言葉のように



ピアノを流して
...
お父さん
娘さんを僕に下さい
何て言う気は更々無いし
そんな日もくる筈が無いから
いっその事ならお前を車に押し込めて
怒るお前を乗せたままで遠くに行ってしまおうか
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
身体サナギ自由詩3*07/1/30 23:45
飽和する夜夕凪ここあ自由詩9*07/1/30 23:43
インソムニアの眠りなかがわひろ...自由詩4*07/1/30 23:40
しろつめくさと野の花とプル式自由詩4*07/1/30 23:37
小説と詩砂木未詩・独白4*07/1/30 23:16
バス自由詩1*07/1/30 23:11
不安いっぱいの腕の中。Anima自由詩2*07/1/30 23:07
教えてくださいささき自由詩2*07/1/30 23:07
腹式呼吸くあせ@ふじ...短歌5*07/1/30 22:59
春の陽射しatsuch...自由詩7*07/1/30 22:58
あまい水くあせ@ふじ...自由詩207/1/30 22:47
冬の猫カフェHantam...散文(批評...307/1/30 22:46
白いノートぽえむ君自由詩12*07/1/30 22:45
好きだ。くるす.wh...自由詩1*07/1/30 22:42
砂糖と私の相対性Hantam...自由詩307/1/30 22:41
しらむし不老産兄弟自由詩007/1/30 22:40
レンズR自由詩107/1/30 22:34
消毒された夜の怪物hon自由詩407/1/30 22:13
洗濯ふるる自由詩5*07/1/30 22:08
レモンライムモラトリアムゆうさく自由詩7*07/1/30 22:06
君のために明香璃自由詩107/1/30 21:46
おなじ空おなじ月weed &...携帯写真+...2*07/1/30 21:19
未練サナギ自由詩7*07/1/30 21:05
信天翁自由詩307/1/30 21:02
あまだれりぃ自由詩007/1/30 20:53
ふたり水在らあらあ自由詩35*07/1/30 19:13
ツンデレでもなく。由香未詩・独白007/1/30 19:06
オリエンタルロリータ℃。自由詩007/1/30 18:20
百年前の朝和泉蘆花自由詩107/1/30 16:43
俺の妄想発 犯罪経由 現実行虹村 凌自由詩2*07/1/30 16:06

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加筆訂正:
春の雪/まどろむ海月[07/1/30 20:30]
内容の一部をカットし、手を加え シンプルにしてみました。
はくとう/下門鮎子[07/1/30 19:22]
重み→甘み
5.88sec.