ほら夜の明かりがどろりと粘着質な桃色にひかっています。
あおいしろい灯り(今年の冬の流行色。有機照明のひとつにもなりはしない)が
一層この世界の汚さを浮き彫りにねえ。
きみのくちびる。粘着質 ...
そんなんで いいのか
もとめられている
ことばの うすさに
がくぜんとして
したを かんだ
しとしと
しとしと
あめのなか
めをとじて
ことばをつむぐ
あなたの
ことばは
ひかりと
やみをうむ
さむざむと
みるてれび
どこかにいたい ...
影が動いた
はじめまして、と
永遠に動くはずのなかった影が
信じる心など、とうの昔に捨てきった
祈る心など、とうの昔に燃やし去った
頼る心など、とうの昔に腐敗し消えた
哀しむ心 ...
音楽室の
Yちゃんの真新しい椅子の後ろに
Yちゃんの埃を被った椅子
その後ろに
Yちゃんの足が折れた椅子
その後ろに
ばらばらになった
Yちゃんの椅子
その向こうは
床が崩れて
そ ...
そうだ
あたしの右側にだって
風は吹くんだったわ。
風はずっと
左ばかりを流れるものだと
すっかり
あたしはずっと
風の隙間で生きてきたの
そんなことさえも
...
ときどき
夢を見る
宛先のない手紙が 今朝も玄関先で雨に濡れていた
拾い上げることなんてせずに
生温く灰色の空を見上げると
隣にいるプラスチツク製の幽霊が
不機 ...
たっぷりと綺麗なお湯を張り
たぷん、とそこへ身体を潜り込ませた
暖かな気持ち良さが
ほんのり心地よい
綺麗な
本当に綺麗なそのお湯を
手で掬ってみると
遠くの飢えたいの ...
おいおい
もう座るのかい?
さっき歩き始めたばかりじゃないか
歩いているだけだぜ
走ってなんかいないんだぜ
上り坂もなかったぞ
第一
ここは道の上だぞ
座るとこじゃないだろ
普段 ...
月に照らされ 蒼白く光を放つ雪に抱かれ
睫も凍った午前0時
指先はとうに痺れ かじかんだ爪先に雪の音
煙突から登る煙りは上昇を止め
瞬きもせず散りばめられた星明かり ...
あなたがいつまでも
空の切れ端と手を繋いで眠るものだから
私は枕元でやわらかい髪を撫でるしかない
頬を寄せれば懐かしい夏の匂い
あなたの瞳の色と
私の夜の海のような色はよく似ている
...
?…
その子供は「羽が生まれつきなかったから飛べなかった」と言うのですが、羽など誰にも見えるものじゃあない
。じゃあ、青年はその子に尋ねました
「君には他の人に羽があると思う?」
す ...
君を忘れたまま
月の記憶を辿る
緩やかに風に流され
意味の雫に濡れる
時は何時までも…
ずっと
ずっと…
忘れかけた浮遊の夢が天空から僕を貫いて
哀しみの海 ...
「皆、甘えてるんだよ」
と呟いたのは掃除のオバさんだったと思う。
二日酔いの抜けない朝方に
コーヒーを飲みながら
静かにこめかみを摩る
ゆっくりと
火を着けて吸い込むように
...
天井にうつる
白い光
水の影
不思議な
鳥のように
きょうも
君は元気だと
私に
教えてくれている
ラリアットをまともに喰らい
体ごと地面に叩き落とされた
追い討ちの腕拉ぎ十字固め
骨が軋む音が聞こえる
ギブアップ?まだまだ
タップアウトはしない
9カウントで粘り続け ...
闇夜
勇壮なる雷雲
其の塊は 他のかたまりの上に
覆い重なりては 雄々しく上昇し
其れらのうねりは なぜか荘重なるものを
醸し出している
(其の荘重さにたじろ ...
雨の日は雨のうたを
ころんだらころんだうたを
おきあがったらおきあがったうたを
うたおう
晴れたら晴れ晴れとしたうたを
お掃除したらお掃除のうたを
逢いたくなったら逢いたいってうたを
...
舞台の上に寝台
そこにひとつの意志が 表面に暈色をまとい
硬質な眠りを眠っている
舞台にはさまざまな役者が登場しまた去り
時に祭りのにぎやかさに溢れかえる
けれど意志は眠りつづけている
...
冬のわずかな雲の晴れ間に
恐ろしげな老いた腕
天を突きぬくかのような
手のひらに陽をつかむ
その爪にほんのり桃色の
マニキュアが色づく頃になれば
春はもうすぐそこで ...
何度も何度も卒業してきた
親から離れ
友人から離れ
故郷から離れ
日本から離れ
冷たいナイフが胸に突きつけられるような
そんな思いもしてきたけど
今、俺はここにいる ...
旅先で送った荷物が
さっき届いて
ほんとに終わってしまったんだと
寂しさかかえる
空は青くて海も青くて
風の音が聞こえる
手の中に確かにあった日々が
もうずいぶん遠くに感じられる
...
空に ひとすじの ヒコーキ雲が描かれていく
スー――ッと、細く、長く・・・
でも直ぐに弱々しく消えていく後方
僕も あのヒコーキ雲の様に成りたい
細く、長く、う ...
おばばから聞いたお話
ちょっと根暗な少年のお話
昔々あるところに それはそれは暗い少年が居たそうな
毎日毎日考えることは悪いことばかり
{引用=皆、俺を嫌ってる。
明日死ぬ ...
輝きが消えいりそうな気がしてる排気ガスにまみれた白銀世界で
どっきりを仕掛けられたら俺の目がどれほど犬かわかるだろうに
我輩はカスタードクリームであるが故、ねこのたまごにくるまれ眠 ...
君と僕はいつ始まったのか
知る前から
すでに知っていたのかもしれない
君と僕に始まりはない
いつも二人で一緒にいる
辛い時も
うれしい時も
気がついたら
いつも一緒にいる
君 ...
窓のむこうの
樫の木のむこうの
こがらしより むこうの
空が染まるのをみた
はずなのに いま
なにもみえない
窓はかすかにくもり
樫の ...
遠い視線につらぬかれた夢のゆらぎに
ことりのさえずるこもれ日がそよぐ
おおきなまなこの
星夜のような瞳が
瞬きはせずに
宙をみつめている
しろい肌には
翼がしずかに舞いおりていた
...
倒れたからって
いつか倒れるんだから
なんの問題もない
みえなくなっても
いつかみえなくなるんだから
逆らわない
動かないのか
動けないのか
はっきりしろ
寝たままで
...
真っ赤なポストを死顔みたいに撫でると雪
灰踏み固める笑顔第二波期待して
テーブルを隔てて海と侵し合う
降りるあてのない壁の上歩いている
暁の尖端で虫が震えていた
悲報掻き ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
食虫ぐろすぐり
R
自由詩
0+*
07/1/27 23:19
そろもん(絶句の話)
みつべえ
自由詩
3
07/1/27 23:11
あめのこえ
下門鮎子
自由詩
2*
07/1/27 22:59
鳥籠に影
し ん
自由詩
4*
07/1/27 22:48
Yちゃんが道を渡ろうとしている
片野晃司
自由詩
27
07/1/27 22:31
風の隙間
かとうゆえ
自由詩
4*
07/1/27 22:31
La cité des enfants per ...
Utakat...
自由詩
7
07/1/27 22:30
いのちのかなしみ
小原あき
自由詩
11*
07/1/27 22:29
おいおい
ぽえむ君
自由詩
7*
07/1/27 21:51
星光雪夢
彌月
自由詩
2*
07/1/27 21:51
かいがら、から
夕凪ここあ
自由詩
9*
07/1/27 21:46
情景、雨宿り
結城 森士
自由詩
2*
07/1/27 20:44
浮遊
流希-Яuk...
自由詩
1
07/1/27 19:55
甘味
ねなぎ
未詩・独白
1
07/1/27 19:47
亀はきょうも元気です
weed &...
携帯写真+...
1*
07/1/27 19:03
プロレスラー
1486 1...
自由詩
4*
07/1/27 18:45
稲妻
南 翔
自由詩
9*
07/1/27 17:49
なんでもうたおう
ふぁんバーバ...
自由詩
9*
07/1/27 17:20
劇 場 Ⅱ
塔野夏子
自由詩
3*
07/1/27 16:46
*つぼみ*
知風
自由詩
1*
07/1/27 15:57
そう遠くない未来
山崎 風雅
自由詩
8*
07/1/27 15:26
旅は終わり日常は続く
水中原動機
自由詩
0
07/1/27 14:41
ヒコーキ雲
ユキムラ
自由詩
0
07/1/27 13:57
ネガティブ少年1号
画竜点睛
自由詩
5*
07/1/27 13:29
北の国から 2007 - 爆砕 -
たたたろろろ...
短歌
9*
07/1/27 13:16
君と僕に始まりはない
ぽえむ君
自由詩
9*
07/1/27 11:02
みえない
草野春心
自由詩
5
07/1/27 9:14
スワローテールの恋
こしごえ
自由詩
17*
07/1/27 8:50
日々に
砂木
自由詩
13*
07/1/27 7:11
水、ガラス
黒川排除 (...
川柳
6
07/1/27 6:50
5852
5853
5854
5855
5856
5857
5858
5859
5860
5861
5862
5863
5864
5865
5866
5867
5868
5869
5870
5871
5872
5873
5874
5875
5876
5877
5878
5879
5880
5881
5882
5883
5884
5885
5886
5887
5888
5889
5890
5891
5892
加筆訂正:
アイ・マイ・ミー
/
恋月 ぴの
[07/1/27 10:36]
ちょちょっと訂正
明るい壁
/
緑茶塵
[07/1/27 9:13]
後もう少しだけ続きます
5.91sec.