この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。
冬の呼吸 ...
ウサギのダンスが始まるよ
可愛い可愛いウサギのダンス
僕は見たくないからね ちょっくら遠くに出かけるよ
帰ってきたら黒ウサギ 汚れた汚れた白ウサギ
堕ちてきたリアル
見た目以上
重たいそれは
掴みきれず
掌から溢れ
また、
是も性かな。
薄目開けて蒼い世界
誰か、
泣いている
最後に昼の月を見たのは
いつだったろうかと思った。
思い出す月の姿は
いつだって半端な円で
爪の根元の白さにも似て
僕たちの身体という
不完全なものの一部分に
それは酷く似ていた
...
かずえ先生の髪の毛の色は、オレンジ色だ
とってもおいしそうな
百パーセントオレンジジュースの色だ
かずえ先生と、話したことがないけれど
かずえ先生のこと、好きになった
私の手帳の色も、綺麗な ...
{引用=po・et・ic ―― a. 詩の、詩的な、詩趣に富んだ、詩に適する、詩人の(ような)
stig・ma ―― n. (pl. 〜s, stig・ma・ta )〔古〕(奴隷や囚人に押した)焼 ...
毎夜
毎夜
夜が更けるごとに
私が老けるごとに
彼への想いが
少しずつ固まって
私の気持ちの
塊になるわ
そんな心のドミノを
少しずつ置くの
私 ...
ほしかったのは 荒野
みたかったのは
石をたたいて だまって
死んでゆく 血の系譜と
じぶんの ぬけがら
あれ??いまここで悲しみが生まれたような
気がしてきましたけど
ここには貴方しかいないのですね
では貴方がその悲しみの持ち主ですね??
まだ泣き続けますか
泣く ...
今 朝日を額に受け
まぶたの裏には
暖かな血流を感じ
息を整え始めた
鳥の声 高く昇り
青空がイメージされる
白い雲と
背中に負った 過去が流れ出す
(悔いるべき愚行) ...
「球の描き方」
水の中で目を開けた
融けなかった青が
からだのなかに入り込もうとしている
皮膚のあいだから
――それは恐ろしいことだった
夕方が近づいている
...
山の端に今昇りくる太陽に
向いて鳶は羽ばたきにけり
新しい名前をもらった。
前の名前が気に入らなかったわけではないが
やんごとなき事情で
今日から新しい名前で生きることになる。
前の名前を突如捨てるのは
勇気がいるし、惜しいものだ。
名 ...
現代短歌は現代短歌で良いと思う。
けれど、現代の短歌は難しい。
昔の短歌は、だれが読んでもわかるものばかりだった。
いまの短歌は学のある人が、学のある人にしかわからないものを作っている ...
私の足元を見てください。
貴方がくれた、ガラスの靴です。
綺麗ですか?どうですか?
あのとき貴方は、私にひとときの魔法を、かけてくれました。
そのおかげで
私は今の主人と ...
別に
わかって貰おうなんて
最初から
思ってない
わかって貰いたいんじゃない
認められたいだけなの
こんな
私 ...
黙っちゃいやいや
寂しくなるから
騙しちゃいやいや
空しくなるから
触っちゃいやいや
おかしくなるから
離れちゃいやいや
泣きたくなるから ...
目の前の妖しき影にいぶかりしも
あげ羽蝶なり思はず和む
家毀ち空地となりて草萌ゆる
中に蒲公英艶やかに咲く
北山は吹雪と見えて霞みゐる
吾が行く川辺 陽は燦燦と
山茶花の花 ...
立っているだけで
汗が落ちてくる夏の
その夜
星が飛んでいた
短い夜の間だけ
羽ばたいていた
月へ向かおうとする星
大地へ降りようとする星
それぞれの運命に従って
音もなく
飛んで ...
地獄に堕ちた時のために
蜘蛛でも一匹
助けておこう
イヒヒヒヒヒヒヒヒ
蜘蛛を探しに山に出かけた男は
崖から落ち
今 ...
光る空
ゆれる一輪花
轟きは
一寸たる瞬間を意識させるのだ
荒ぶ草原
暗闇に立つ魂
光を放つのは
そこにあるものだけ
駆ける馬
剛たる筆の動き
しぶく墨
深遠な森に唸る獣 ...
つきと金星のあいだに
カチャリと流れていったものが一瞬をすぎて
それは未来のような行方で
幸せとか苦しいとかというものと別次元
何もない世界のもとにある、わたし
すべての動作や感情を ...
前に進むんは、別に怖くないんや。
でもな、不安なんや。
後ろに進むんは、楽なんや。
でもな、後悔しそうで、怖いんや。
弱虫やねん。
そんな時、あんたに ...
「良い頭は、良い食事から成り立つ」
そうは言うが、なかなかこれが難儀なものなのだ
気付いたら凹んでいた後頭部の絶壁
頭の悪さはこのせいなのだと、母を恨みがましく思う
しかし今更骨格を変 ...
鳳仙花
揺れる
『鳳仙花』
右目の古傷を開かれた
ぷつぷつ と
肉の裂ける音と共に
かさぶたを剥がされ
瞼の底へ
彼の残した右目が
入り込んだ
...
? 片口鰯、かく語りき
司会の片口鰯が
自分の頭をかじりながら
話をまとめようとするので
なかなかうまくいかなななないのだが
烏賊はいかんせん
自分の足をかじ ...
遠い山の稜線が
水墨画のように
かすんで
ゆるゆると
時間だけが
澱のようにたまっていく
さがしているものは
光りにはじける 青
とろりと熟した 赤
なげだされたキャンバ ...
おい
現代の日本よ
黄金の国ジパングとまで言われたジャパンよ
あの時の輝かしさは
一体、何処へ行ってしまったのだい?
金をほぼ全て掘り出してしまい
ジパングではなくなってしまったジャパ ...
沸騰させ過ぎて死んだ
白血球と赤血球が
私の掌で涙を流していた
お墓をつくってあげる
と
火をつけたはずの私が言うから
組織液まで煮え繰り返ってきた
真夏日が続く
そ ...
知ってることが全てじゃない
あるいは歪んでみているのかも
まっすぐ歩くつもりが
それてしまうように
傲慢さに気をつけよう
限界なんて最初からない
作るのは自分だ
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
感傷的な夏より—連弾する午後の夢
前田ふむふむ
自由詩
33*
07/7/26 0:13
ウサギのダンス xxx /(≡‾ x ‾≡)\
北大路京介
自由詩
5*
07/7/25 23:52
堕ちた実
ゆうじん
自由詩
2
07/7/25 23:25
きみは昼の月
Utakat...
自由詩
3
07/7/25 23:16
かずえ先生
壺内モモ子
自由詩
1
07/7/25 23:09
The Poetic Stigma
岡部淳太郎
散文(批評...
14+*
07/7/25 23:07
■■■ Love Domino ■■■
じゃんじゃっ...
自由詩
1
07/7/25 22:49
そろもん(切望の話)
みつべえ
自由詩
3
07/7/25 22:34
悲しみを拝見してる物
こめ
自由詩
9
07/7/25 22:24
今 この時
アハウ
自由詩
6
07/7/25 22:15
「球の描き方」
ソティロ
自由詩
17*
07/7/25 22:03
いま一番好きな自分が作った歌
むさこ
短歌
10*
07/7/25 21:55
新しい名前をもらって
ブルース瀬戸...
自由詩
4*
07/7/25 21:39
現代短歌について
むさこ
散文(批評...
4+*
07/7/25 21:19
シンデレラと、魔法使い。
愛心
自由詩
7*
07/7/25 21:01
別に、ただそれだけ
蓮未
自由詩
5*
07/7/25 20:54
いやいや
秋桜
自由詩
3*
07/7/25 20:41
43P 「短歌2」より
むさこ
短歌
5*
07/7/25 20:40
星が飛んでいる夏
ぽえむ君
自由詩
11*
07/7/25 20:38
クワンダトゥア
悠詩
自由詩
8*
07/7/25 20:36
「心象スケッチ」〜必読お願いします、読んでもらわないと、なん ...
syou
自由詩
2+
07/7/25 20:32
首飾り
唐草フウ
自由詩
14*
07/7/25 20:29
ぱわー・あっぷ
愛心
自由詩
5*
07/7/25 20:12
バランスの良い食事を
こうや
自由詩
0
07/7/25 20:11
鳳仙花
蒸発王
自由詩
5*
07/7/25 19:39
片口鰯、かく語りき
Guy=11...
自由詩
7*
07/7/25 19:24
夏の残像
渡 ひろこ
自由詩
16*
07/7/25 19:24
黄金の国 ジパング
緋月 衣瑠香
自由詩
4*
07/7/25 19:13
鍋と氷と出血多量
青井 茜
自由詩
5*
07/7/25 19:06
一生勉強
山崎 風雅
自由詩
5
07/7/25 18:58
5429
5430
5431
5432
5433
5434
5435
5436
5437
5438
5439
5440
5441
5442
5443
5444
5445
5446
5447
5448
5449
5450
5451
5452
5453
5454
5455
5456
5457
5458
5459
5460
5461
5462
5463
5464
5465
5466
5467
5468
5469
加筆訂正:
黒人
/
ペポパンプ
[07/7/25 19:29]
最後訂正いたしました。
9.16sec.