雨が長く続けばいいなと
あの方はいう

白くなりそこねたベンチに腰掛けて
誰かに話すふうに優しい目をしている
正面からサヨナラバスがクラクションを鳴らす
「行かなくても大丈夫ですか」と ...
セブンスターの香りが鼻を掠める


あぁ、あの人はきっと近くにいる

だからあたしは安心してここで悶えていていい



目隠しの奥でもう一度 ぎゅっと目を瞑る



肌の感覚 ...
朝起きたら
机の上にメガネが置いてあった
昨日の夜
酔って歩いていたら
呼び止められて
「透視メガネを買わないか」
と言われた
ほろ酔い気分だった自分は
うっかり買ってしまったのだ
...
あーあっ

なんか、

なにもかもマシュマロになっちゃえばいいのに。

*

昨日から
よくわからない場所が
よくわからない感じに
痛い

*

銭湯においてあるマッ ...
わたしはじかんのはてから
ながれをぎゃくにたどって
ここまできました
あなたにかかわり
せかいのみらいをかえるため
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる

洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた

防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた

はにかみ屋さんで
口下手で
...
端と端を重ねる
皺の無い
平たい一面は

矢車菊の
透ける
セイロンブルー越しに

どんな景色も
チタンを含み込んで
深く

人魚の尾ひれを
千切り
旋廻する

気高さ ...
スイッチを入れて
ゆっくりとまわり出す
瞬間が恋だとしたら
スイッチを切るまで止まらない
換気扇はいったい
どれだけのため息を
換気しなければならないだろう
と、扇風機が
首をふりなが ...
いまがいつかわかっているのか

6月といえば、日本は全国的に雨季だ

雨というだけで憂鬱で、湿度は高く、足元は危ない

どうしてこんな時期に、しかも、わざわざ選んでまで

   ― ...
地球の半分を勢力下に置いてしまった
巨大なハリケーン

天空を翔る
黒龍の赤々と輝く画竜点睛

歴史の営みのという織物に
鮮やかに織り出された
謎を問う図柄

潜在的な電圧を保った ...
泳ぐこどもの描く絵は
ぎこちなくてのびやかで 見る疲れ心地がよい
けして固まったりはせず
ことば固まってもおらず
夕日のうえを歩くような

ねむってしまっていたら
夏がこえてしまいそ ...
こどもの頃棄てたはずの手が
壁の中で指をならしている

むかし山の小川に浮かべた舟が
朝のトイレの水面をはしっている

出会った人も別れた日々を憶えずにはいられない日々
雀たちの六月 ...
 
過去を連れ子にして裏通りのレンタル暗室に潜り込み
かなしいを現像すればドン・ケツァルコアトルになって叫ぶ
 
旧友と連絡を取れなくなっていくのが
誰かが離れていくのが 誰かと親しくなるの ...
もし この街が 爆発したら

僕は 君のそばに いるよ

だから 君は 僕のそばから

離れないで 僕の腕の中に 居てほしい



もし この街が 爆発したら

僕は 君に対し ...
暗闇に立つ
金の門を抜けると 
石段を下りた{ルビ洞穴=ほらあな}に 
横たわる{ルビ棺=ひつぎ}があり 
三日前に死んだその人は 
音も無く立ち上がる 

茨の冠を額に巻き 
槍に刺 ...
カーテンの奥
小鳥が
嘴を
丸い頭を
囀りを
柔らかな羽毛を
昼の日のひかりのように
自分で決めれば
そこが
スタートに
なる



スタートラインは
つくるもの



誰かのつくる
スタートラインは
君の
それじゃ
ない



スタート ...
隣の家の畑から
一輪の花が
「おはようございます」
挨拶をした

それは隣の家の
おばあちゃんの声に
そっくりで

腰は少し曲がっている
お辞儀草みたい
ちょん、と触ると
にこ ...
はじめて吐き出したのは

六月の熱風うごかぬ午後

ぶあつい電話帳をパンツ

いっちょうでまるでそれ

久しぶりの童貞のSEX


川がギラギラ白くて

宇宙最小の孤独の単位 ...
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子

涙を宝石にするオジサンのお家に昨日は泊まったの
「皇子、そろそろ起きなさい、もうそろそろ琥珀色に染まる」
オジサンはそういった

ねえ、オジサン
ぼく ...
北の方角では
青年が祈っている
切実なその願いは
祈り、というより叫びのように
わたしのたましいに遠くから響いてくる

薄いカーテンの向こうでは
洗濯物が揺れている
梅雨の晴れ間と聞い ...
将来の夢を語り合うよりも
明日のテストに向けて
たくさんの単語を関連もなく
覚えることの方が大切だった
そのときのぼくの夢は痛かった

将来の夢を描くことよりも
今の生活を脱する方法を
...
透明な青い海を
濡れるのも構わず私はかきわけた
海の先には 知らぬ土地があるのだろう
無力な私でも
行きたいと願う夢だけは与えられた


あなたはそんな私を無様だ、と、笑っていた ...
真新しい緑を横切って
くろい雨雲の拡がってゆくのを
部屋から見上げて思うことといえば 
これから生まれ落ちようとする水 の
暗さとか、濃度とか。
おそろしくとおい日に
ひとはみな 水か ...
すべてが逆転するという学説もあったんだそうだ
時間さえ逆行するとも言われていた

じゃあぼくたちの親が
冷凍棺桶から起きてきて
またぼくたちを叱ったりするのかな
そしてぼくたちはまた小さく ...
           梅雨空が
あさぎいろに変色しはじめるのは
          いいもんだ
  たとえ群青色にならなくとも

         散策の途次で
   草いきれが臭ってくる ...
したる雨あなたへの道あるけどもあなたの心つゆほどしらず 子沢山の家に
末っ子の鼻垂れ
多分食べていると思う
かんでもかんでも出てくる

腹をすかせ
食べ物に飛びついてくる
生存競争
お姉ちゃんがおしめ替える

朝のトイレも大変
とにか ...
― 太陽は人気者でした。




 それはそうだよ

 だって、僕がいなくちゃ生命そのものが存在しないんだから。


 見てごらん

 みんなが僕を慕ってる


 作 ...
剣、と
よぶのを避けたくて
声はひとつの
武装と知った

ちいさな胸を
軋ませてゆく重みが
町だとするならば
すべての指が
ともされる


祈りのなかを風は、
振り返 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
あめ仲本いすら自由詩207/6/27 23:31
欲望Ⅱまりも自由詩3*07/6/27 23:30
透視メガネぽえむ君自由詩10*07/6/27 23:12
MARSHMALLOW仲本いすら未詩・独白407/6/27 23:05
そろもん(プロポーズの話)みつべえ自由詩407/6/27 22:44
恋月 ぴの自由詩36*07/6/27 22:32
ブルー・サファイアICE自由詩207/6/27 22:25
ため息小川 葉自由詩5*07/6/27 22:08
創書日和「窓」  6月の花嫁逢坂桜自由詩6*07/6/27 22:01
 『師匠』アハウ自由詩207/6/27 21:14
前夜唐草フウ未詩・独白9*07/6/27 21:03
断想 十二soft_m...自由詩18*07/6/27 20:22
祝え!ドンケツ記念日人間自由詩4+07/6/27 19:47
爆発森下 流華自由詩1*07/6/27 19:28
Pieta 服部 剛自由詩107/6/27 19:17
さし出している花平すり自由詩007/6/27 17:42
スタートライン秋桜自由詩7*07/6/27 16:02
畑の花小原あき自由詩19*07/6/27 15:27
宇宙最小の単位吉岡ペペロ自由詩207/6/27 14:35
哀しみ皇子(5)アマル・シャ...未詩・独白5*07/6/27 14:10
輪唱銀猫自由詩15*07/6/27 13:58
痛い夢ぽえむ君自由詩9*07/6/27 13:45
冷たい春ロリータ℃。自由詩507/6/27 13:17
南 広一自由詩907/6/27 11:17
創書日和。窓 【青方偏移】佐々宝砂自由詩407/6/27 11:10
いいもんだ信天翁自由詩507/6/27 11:04
恋慕yoyo短歌407/6/27 10:55
鼻垂れ小僧ペポパンプ自由詩8*07/6/27 10:38
太陽の苦悩宮本 心自由詩8*07/6/27 10:38
ネックレス千波 一也自由詩11*07/6/27 9:48

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加筆訂正:
創書日和。窓 【青方偏移】/佐々宝砂[07/6/27 18:47]
またまた誤字訂正(寝ぼけてるー
創書日和。窓 【青方偏移】/佐々宝砂[07/6/27 15:48]
誤字があったので訂正(赤恥
5.84sec.