梅雨明けを待てずに
空は青に切り開かれて
ホウセンカの種が飛び散る

新しいサンダルが
小指を破って
滲んだ痛みは懐かしい夏

種の行方を見つめ
きみがいない、
そんなことをふと思 ...
猛禽がゆく
絞めつけるように羽ばたいて
海を捨て
空を切り分けた
陸に住めなかった
みずからのつばさこそが病

うしなった爪で
満ちるうつろを掴み
嗚、と
ひとこえを残して
猛禽 ...
思いもよらない

サプライズ。

緊張のあまり

無駄に料理を頼んでしまう。


「よく食べるね。」

って貴方がクスっと笑うから

夜景をそっちのけで必死で弁解。

そんな姿を楽しむ貴方に

焦って ...
高く留まっている小鳥は
降りて来ない

輝く羽を守りに入る
汚れた手で失うなら鳴く事は無い

誰が為に地球は回っていると感じる


私かも 僕かも あなたかも


そんな高くに ...
たにんのこころは
しりたがるのに

じぶんのこころは
みていなかった
ことに

きがついた
しゅんかん

まっしろにわれた
こころが
こういった

もう きらい

どう ...
新しいシャツを買いに行こう
一目惚れしてさ、僕を見てるやつ
一目惚れした君に見て欲しいんだ

重ね着が楽しい季節も終わり
上着をタンスにしまったら(クリーニングに出したら)
新しいシャ ...
寄せては返す
漣のような音色


碧く

深く

悲しいほどに透明なそれは


大気を満たし

僕の心にも滲み込んで


静かな

静かな夜を連れてくる
ボケットに
愛をつめこんで
電車は走る

窓の外には
形を変えた愛が
こんなにも多く

ざぶざぶと
波に洗われ
そして
さらわれてゆく

あなたが
待っている
駅までつづ ...
真冬の朝の空気は氷の様に冷たい

まるで肌に突き刺さる様


そのまま本当に突き刺して、

私を殺してくれたら良いのに
また今日も、目が覚めてしまった・・・
私は眠る時、いつだって神様にお願いしているのに。

今度こそ私の呼吸を止めて下さい、って。



それなのに・・・それなのに・・・!!!


...
目が冴えて眠れない。
私は本当に人間なのだろうか。
時々本気で分からなくなる。

確かめる為に手首を切ってみた
・・・血が出てきた。

うん、私は未だ、人間みたいだ。

安堵した様な ...
君は
僕の知らない目をして
その光景を
眺めている
 
髪の毛の焼ける
独特な臭いのあとで
君はただ
真っ赤に見える空を
抱く
 
*
 
今はもう
塩分と水分に分かれ
...
僕が寂しく我侭なのは、言葉の中に自分の思いを隠しているから。
期待するんだ。
だから、落ち込むんだ。

好きだといっても伝わらないメールのやりとり。

緊張感が、キリリ。胃をし ...
遠く虹が見えた

それは
儚く夢のように

あのひととそれを見た
わたしのなかに
さざ波のような
何かが広がって

虹のたもとには
幸せがあるという

探しに行かなくても
ささやかな幸せは

たぶんこ ...
             07/07/28


プライスプライス
プラスのコビト
プラスのヒトミに
価格を付けたら
すぐ売り切れた

プライスプライス
プラスのコイヌ
プラスのヒ ...
鳥籠の空洞
闇雲に掴む
扉の把手
開け放つ
昨日の私
不調和の貴方

贄として
供物として
間引きを隠し
明日も知らされず
泣く意味も語られず

盈月を括りて
捧げるのは
...
風船が
割れなくなって

空が
割れて

閃光星の隣まで
来てしまった
息の代わりに
靄を吸う

風船の中は
温かい未来で
階段も天井も
白く

湿ったものは
どこに ...
死んだ人々の霊が
自然の事物に宿るように
僕に忘れられたものたちは
自然の事物となるのかもしれない
僕が忘れてしまった
初めてプールに入ったときの記憶は
山道の苔となって
ひっそりと生き ...
人は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて

世界は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて

けれど炎は消え去らない
くすぶり続け ...
僕の生れつき茶色い髪に
指を絡ませるあなた
だけど僕は空回り

僕はいつでも空回り
昔はよく髪のことで男の子にからかわれた
いじわる言われて下を向き
またからかわれて空回り

今 ...
蝕まれる日のいろをぼんやりと眺めてた
次の宇宙がうまれるまで
ぼくらはここに立たなくちゃならなかった

一度でもきみがさみしいを言っていたら
ぼくだってその腕をつかんで ...
小窓から夕映えの空眺めれば心だけでも鳥になりたい



夢一夜 時空を超えて遥かなる無限の宇宙を旅してみたい
夕立の中なら泣ける声あげて



大空を飛ぶ鳥になり虹の中
すれ違う心とこころもどかしく哀しく軋むブランコの音



雨上がり人影のない公園でひとり揺れてる風のぶらんこ
目を閉じることと口を噤むことは似ている。
眠りに就くことと死ぬことは似ている。
さようならを言いながら終わっていく。
世界について考えるときに眩暈を起こす。
沈黙する、



沈黙する ...
線路にはひかり

ホームには

風鈴がなびいて

夏の音をたてている


春のような夏の幻視

影だけしずかに

夏をだまらせている


線路にはひかり

ホームに ...
最終的に行き着く先は
やはり 過去なのか
途切れた雲に重ねるパズル
欠けたピースがいじらしいほどに
巡回を滞らせた

転んで泣いて
起き上がって笑って
当たり前に出来ていたことが
鈍さを増していく
...
殻の無い
カタツムリは言う

 

(差別するのは、
よくないぜ)

 

ただ、ソレがついてるか
ついてないかの
違いなんです

 

わかってるさ
塩に溶 ...
雲まで

水いろの、ね

ひかりは

記憶を、ね

風はたぶん

地球そのものだ、ね


やさしさがつよくなる

つよさがやさしくなる


雲まで

水いろの、 ...
 
安東{ルビ史継=ふみつぐ}(二十六歳)と
高柳ロワ(十六歳)は
バレエを通じて知り合った恋人同士
「ロミオとジュリエット」のように
悲しい物語は持たないけれど
「安東とロワ」と呼ばれて ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ホウセンカ銀猫自由詩26*07/7/28 22:36
自戒の鳥月見里司自由詩707/7/28 21:54
駆け引きプラネット來稚携帯写真+...6*07/7/28 21:32
誰もが優雅に木に絡まる酸素の枷自由詩3*07/7/28 20:39
ぼくのこころ乱太郎自由詩10*07/7/28 19:41
■■■  新しいシャツ ( no skill, no tec ...じゃんじゃっ...自由詩007/7/28 19:28
碧夜由希自由詩4*07/7/28 19:22
黄昏小川 葉自由詩607/7/28 18:40
真冬の棘ユキムラ自由詩207/7/28 18:31
神様ナンテ居ナイ。自由詩007/7/28 18:28
確認行為自由詩007/7/28 18:22
エピローグ山中 烏流自由詩5*07/7/28 17:22
Some day my prince will come.. ...未詩・独白007/7/28 17:16
虹のたもと風音携帯写真+...9*07/7/28 17:03
プラスのコビトあおば自由詩1*07/7/28 16:43
子供自由詩2*07/7/28 16:36
風船ロカニクス自由詩10*07/7/28 16:01
忘れる葉leaf自由詩1707/7/28 15:40
炎のように夕日央自由詩5*07/7/28 14:06
絡ませて空回り楓川スピカ自由詩6*07/7/28 14:06
いつか世界の終わりでアオゾラ誤爆自由詩12*07/7/28 13:29
ゆりえ短歌5*07/7/28 12:38
夏模様俳句1*07/7/28 12:25
ブランコ短歌2*07/7/28 12:06
溶暗さいらと自由詩607/7/28 11:52
越後湯沢にて吉岡ペペロ自由詩307/7/28 10:44
切符見崎 光携帯写真+...407/7/28 10:43
エスカルゴ・パーク アラモード自由詩207/7/28 10:41
雲まで吉岡ペペロ自由詩107/7/28 10:40
安東とロワ楢山孝介自由詩4*07/7/28 10:18

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