誰もが思いつく言葉を
口にしてしまったらおしまいだ
あんぐりと開けた口に
飴玉を放り込んだ

いつの間にか
スキップの仕方を忘れて
靴の底が磨り減っていくのを感じる

だらしなく ...
コンクリートに埋め立てられたての土手は足跡がつくから
わたしはそこに猫ちゃんを置いておいたよ
そこでにゃおにゃおいってたすけをよぶんだ
きっとうまくいく
にんげんは猫ちゃんがだいす ...
甘ったるい芳香
胸を食い破る愛撫に近い
洋ナシの
妄想の
うつつを運ぶ

くるくる惑う
棺も限りも知らず
子供と大人と獣
一緒に囲い
此の世の縮図

悲嘆の狂った咆哮が
擦り ...
 花屋の娘に恋をして 妻に花束を買って帰った
なにも言葉を 落とせそうにない口を ありがとうの唇で塞いだ

 愛人が旅行へ行きたいと言い 出張を装って出かけた
「早く仕事が 終われば日帰り ...
晴れた日に
テレビゲームをしていたら
外で遊べと言われ
公園でサッカーをしていたら
ボール遊びはするなと言われ
自転車で探検に出かけたら
行き先を必ず言えと言われる

ぼくたちの遊びを ...
眠らない街に迷い込んだ。
極彩色の光が淀んだ空気に鈍く映る。
目を覚まさない空を見上げた。
止まったような時間の中に濁りきった月が浮かぶ。

人を貶めて誰かの影に怯え廃れた約束に縋りつく。
...
ゆめのなかでさえ

あのひとは後ろ姿で

いつだって

後ろ姿で

ゆめのなかでさえ

好きとはいえなかった

あのひとの抱きしめたぬいぐるみを
大切に抱きしめて

ぬる ...
机を叩く音が
緩やかに
固さを帯びていくための、
 
そのプロセスの一環として
私の右手の中には
シャープペンシルが
握られている
 
 
ランドセルの隅で
眠りについた幼さの欠 ...
朝、青空が落下する。
二階の窓からデモ隊は逃走する。
<Let me be taken, let me put to death――>
倒れこむ、ここは勇敢な大都市。

どんな勝利も、ぼくは ...
夜な夜な吹き上がる怒りは何だろう?

現実の仮面を外した時

押し込められた感情が

吹き出すのだろうか?



知らぬ間に

無意識に

それが普通だった



...
今まで黙っていたけど僕はイケメンです
突っ込まないで下さい 突っ込みは後で受け付けますから
皆さんここは黙って僕をイケメンと認めて下さい
今日だけ僕をイケメンってことにして下さい
一度やってみ ...
蝉が7年地中に居る間
僕はその上を這うように生き延びて
美味しい場所を探しては
コソコソと移動を続けた

そんな僕にあなたは
「以前の君はそんなじゃなかった」と言って
これが今の僕だとは ...
空に散らばる

こころたち

鏡のように秋ひかる

テーブルのうえで

キスをしたのは

からだにいいから

夕方にそまる部屋で

影の色ですれあっていた


しあわ ...
あの青は知っているのだろうか

大海の向こうの優しさを
国境を越えた憎しみを
アスファルトに染み込んだ綺麗な血の匂いを
埃まみれの文字に隠された秘密を
届かずに色を失う百億のコトバ達を
...
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ...
一日の終わる校舎のチャイム。

毎日、毎日。

チャイムは永遠に鳴り続ける。

僕たちは限られた回数だけ。

胸を打たれる。

今日もまた、チャイムが鳴った。

少し淋しげに。
あなたは
きえそうなひかりのまえで
手をかざしている

胸元から
オイルの切れそうなライターを出して
何度も 鳴らす



うつくしいけしきの
まんなかにいる
いつも
き ...
ひと夏のあいだ
あおぎ続けていた団扇
骨だけになって
白いプラスティック
手に馴染んできた
縦じまの持つところ
右手を呼んでいる

いつから皮が剥がれ落ちたのか
水かきの無い手のひら ...
砂時計の砂は落ちる
落ちる
落ちる
やがて砂は無くなってしまう
またひっくり返す
落ちる
落ちる
確実に砂は落ちていく
また砂は無くなってしまう
砂は時間の速さを教えてくれる
時は ...
つきのかわらだ

夜の雲われて

あいつのこころ

鉱物みたいに

ちらばっていた


高速道路の空に

そいつを置きざりにした

強く踏み込んだ


つきのかわら ...
私たちは 繋がっている

無意識下で

現実で

私たちは元々ひとつだった

思想 心理を越えたところで

だから

愛しい
恋しい
憎らしい
寒気を感じるほどのあつさが続いている
語られざる
おおぜいの屍がたてる衣擦れの音は
長い間やみそうに無いのだった
窓の外も中も
もう屍でいっぱいだった
ことに気づかない振りを決め込んだ周り ...
渡すまで
気づかなかった
2と3を間違えてつけたケーキ

隣あってたから
間違えたんだよ

なんて言い訳を
笑って聞いて

おいしいって
お世辞言って

ろうそくは
点けず ...
 OD(オーヴァードライヴ)
 ペダルを踏んだら
 尾てい骨から急激に入り込み
 心室を除細動する

「見ろよマスター、あいつドーパミンの出し過ぎで下半身をフレンチ95に吹っ飛ばされたっ ...
黄昏を渡った虹
それはそれは
綺麗なものでした

黄金に染まる雲
茜に滲む木々
そして
太く丸い七色は
星のように輝いたのです

半円の真ん中であなたを想い
背中が夕陽に溶けだし ...
永遠をください
愛情も、友情も、信頼も、生命さえも
いつか朽ちてゆくのならば
何故与えたのですか

永遠をください
終わりのない世界
無限の{ルビ刻=とき}を
一人待つ少女


恋人が遠くから手を振って
駆け寄って


笑顔で温かく迎える




そんな恋人たちのそばを通り抜けて
僕も笑顔になる


誰かが今日
どこかで ...
ダリアには毒がある
私はちっとも知らなかった

友達ん家の庭先に
昔咲いてたあのダリア
おっきな真っ赤なあのダリア

あれもやっぱり毒だろか
ちっとも知りやしなかったけど
それでもや ...
何万年もの前に裂けた傷口を塞いでよ
僕等の粘膜が混ざるのを望むのは
溶液だった彼等の本能かな?
だけど生成する気体は過剰反応しすぎて
拒絶反応を起こして分離したから
僕等こうやって穴が空いた ...
さようならに染まる夜の向こうに君はいて
こっちとあっちでチクタク秒針
多分 君はもう寝てる

その頃 私は浴室で現在未来を考える
今日生きていた 明日も生きていたいって

シャワーの中で ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
僕らが生きたということをゆうと自由詩2*07/9/1 13:14
猫ちゃんちょっきんな友里納自由詩107/9/1 12:25
monoICE自由詩2*07/9/1 11:25
素晴らしき哉 人生北大路京介自由詩11*07/9/1 11:14
大人たちの遊びぽえむ君自由詩9*07/9/1 10:55
『化石の街』東雲 李葉自由詩2*07/9/1 9:12
秋風の朝風音自由詩4*07/9/1 8:13
えんぴつ山中 烏流自由詩4*07/9/1 7:32
過ぎる夏の歌んなこたーな...自由詩107/9/1 6:44
夜の魔力森川仁司自由詩107/9/1 4:35
重大発表新守山ダダマ自由詩307/9/1 3:56
自由詩007/9/1 2:53
愛なんて言えない吉岡ペペロ自由詩007/9/1 2:39
夏気球アズアミ自由詩507/9/1 1:49
日付を打たない手紙藤丘 香子自由詩62+*07/9/1 1:47
学び舎。狠志自由詩107/9/1 1:35
はな 自由詩31*07/9/1 1:13
夏の骨木屋 亞万自由詩3*07/9/1 0:50
時間の速さOLGA自由詩007/9/1 0:15
つきのかわら吉岡ペペロ自由詩607/8/31 23:31
熱が見せる都合のいい夢彌月自由詩007/8/31 23:09
透明月見里司自由詩007/8/31 23:08
バースデイ・ケーキ風音携帯写真+...5*07/8/31 23:07
騒魂歌しろう自由詩1*07/8/31 23:06
黄昏黄金色見崎 光自由詩107/8/31 23:05
果敢なき永遠度会沙生自由詩107/8/31 22:17
素敵な世界の片隅で瀬田行生自由詩1507/8/31 22:14
無知の毒亜樹自由詩2*07/8/31 22:14
縫合済少年少女かるび自由詩2*07/8/31 21:59
おやすみ、金魚朽木 裕自由詩4*07/8/31 21:59

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加筆訂正:
連鶴/悠詩[07/9/1 2:13]
「捉え」→「捉へ」、「神有月」→「神在月」と致しました。
8.95sec.