水面に爪先から降りる人に
絵に描いたような翼は
?無い?

静かに波紋を拡げ
音も無く沈む背中を
?眺める?

ゆっくりと確実に
淡々と逃げるように
?価値も時間も?

背景は ...
 世界に伸ばした付箋をつなわたりする。

((私、空洞、私、不安定、私、壊れかけた、
 私、影、私、斜陽、私、地平線、私、沈む、
 私、静か。私、泣いている、私、拭えずに、
 私、濡れた服、 ...
高い声でしゃべる少女
それはあたしだったかな
それともあなただったっけ

いつつ数えて
唄いだしたらいいよ

そしたらわかるの
どうしてあの女の子が
並木くんに恋をしてるのか
...
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ...
風が砂塵を巻き上げて
ラクダのお目目に砂入れた
ラクダの大きなお目目から
一滴涙が落ちてった

涙で潤んだ砂たちは
みんなそろって
夢を見た
大きな白い花咲かす
遠い未来の夢を見た
...
すぐにでも
手を離せるのにベランダの
手摺に祈るは
「わたしに意味を」


空を見て
目を閉じたあと見えたのは
月明りに透けた血潮
叶わない思いなら、
最初からなければ良かった。
誰にも何にも執着したくない。
水のように生きて、
風のように彷徨って、
森のように其処にいて、
炎のように消えてしまいたいって、
...
大体前からセックスするなりゃ犬派じゃなけりゃな、と考えていた。

記憶から滲み出た階段は死ねばいいとすら思った異性を思い出してヤバい。
いつまで隠れてなきゃならんのか。
もう出てもいい?
...
ふいに明るくなった?
街角で空を見上げると
ぼくの姿は小さい。
数段にかさなった雲がちぎれて
やがてあなたのところに届く
そうして同じ雨を降らすの

目に映りこんだ人の波を追い出したくて
必死で目をつぶってみるけど
ぶつかり合う肩の痛みに
思わずあな ...
髪と声をほどきひもとき
あなたから生まれ出るものを
得ることなく得ようとしている
羽と鱗が 同じもののようにまたたく


夕日と虹といかづちを
分けることができないまま
...
 胸躍るにがさに紫倒れる傘さして
 どこでもない道歩くとき
 行く手をさえぎる風圧が
 わたしの足元すくっていく
 人の多さにすりぬけもせず
 わたしのもとにとどまり続ける
 葉の落ちる速 ...
なでしこの花が
空のなかを、めぐる
そして空は
{ルビ紅=べに}色になる
雲は赤に
魅せられて飲み込まれて
自分の色を忘れている

さっき見た少年は
少し蒼を吸い込んで
大人になっ ...
   百日紅
               こうず まさみ

激しい色ではない
長梅雨の間に 
そうっと 音もなく 開いた花
枝先のピンク色が
爽やかな 風になびいている
バックコーラ ...
動かない
今の今まで動いていたのに
在る...
居るでなく在る
置いてある...
人が置いてある
その気配は既に物
者でなく物

ああ これが死で
いずれここにいる
全ての人に訪 ...
なにかが欠けていたのだろう
あなたに伝えること

いま
全裸を隠そうとしている
この月のように

僕があなたを
少しずつ愛していった
はずなのに

あなたは
不信で覆われていく ...
  {引用=
  めちゃくちゃに頭がキレるのにひとつだけ
  熟語の読み方を間違えている友人がいて、
  21世紀の学生らしからぬ高尚な論議に花を
  咲かせているときに限って彼がその言葉を
...
そこは空かと問うたなら
鳥はきれいに黙して
はばたく

そのたび言葉は
空から遠いわたしの胸を
いやしの為に
傷つける


 幻はまだ
 あこがれとしての痛み

 選 ...

家を出ると
道端に
無数の舌が落ちていた

赤信号が
誰ひとり停められなくて
途方に暮れているような真夜中だった

舌たちは
うすべにいろの花のように
可愛らしく揺れなが ...
ページをめくれば
ほら 其処は
現実と幻想の入り乱れた
混沌とした世界

ページをめくれば
ほら あなたも其処の住人

脱け出す術は ただ一つ
逃げ出す術は ただ一つ

存在を  ...
パキンと空が割れたから
鳥は飛べなくなった
ツトツト水が踊り出す
水のない川で

私は部屋の中
天井を見ている
どんどん高くなっていく
縞模様の天井を

首を曲げたら
壁が倒れた ...
昨日見た夢 不思議な夢
透明な存在のお婆さん
世界と一緒に居たくて
レモン汁絞って
世界を沈めてしまう
私は縁側に座っている父母(ちちはは)に
冷蔵庫のコップに
麦茶を入れにまた戻ってく ...
海が近いことを知り
かなしみをさまよい
また生まれては
消えゆくものの儚さは
通り雨のように
振り返ることもない

いのちもまた
空のしたに
ゆたかにたたえられ
空もまた海に
鮮 ...
あ いして います
い つか 逢える日を信じて
う やむや な こころ に
え いえん を こじつけて
お それは 捨てて。

か なしい時 も
き びしい時も
く いは残らないように ...
この空の向こうに

一体何がある?
空が

きれいです


海を越えて見る世界は

新しい風の匂いと

爽やかな空の青が

生きています


今頃あなたは

どんな風を感じ

どんな空に触れているのですか


わたしはなぜか

独りよが ...
かすかな声でなぞる
あれは面影
うらの林のすきまからみえた
私の亡霊
沈むことのできない舟
いっそうの複音

静かな{ルビ水面=みなも}をもっている
{ルビ自恃=じじ}{ルビ矜恃=きょ ...
その時は まだ
その感情を

愛なのか 恋なのか 友情なのか
信頼なのか 尊敬なのか 興味なのか

どれも正しくて どれも違って見えたから

真っ先に見つけた 愛という言葉を
名づけ ...
 いつかくるとわかってた
 きてしまったものは
 過ぎてしまったことは仕方のないこと 
 わかってる
 全部全部 わかってる
 言わないで 私 わかってるから
 無理して笑うあなたの顔 ...
日が沈んで暗くなった空に
一等先に光ってる
あれが金星だよ

そう言うと
君は
そんなの知らない、と言ったね
学校で習ってないから知らない、と

ねえ、ルミ

その言いようが、な ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
目撃酸素の枷自由詩2*07/9/1 23:16
がんばれないなつ自由詩007/9/1 23:03
表裏ひめと自由詩107/9/1 22:52
彼女は一冊の詩集を抱えてふるる自由詩26*07/9/1 22:50
砂漠の夢亜樹自由詩6*07/9/1 22:03
ベランダ三条短歌307/9/1 21:51
果て。有邑空玖自由詩0*07/9/1 21:45
セックスするなりゃ犬派でなけりゃ。菊池ナントカ自由詩2*07/9/1 21:16
クローズ・アップ吉岡孝次自由詩107/9/1 21:10
スターku-mi自由詩8*07/9/1 21:01
夜めぐる夜 Ⅱ木立 悟自由詩507/9/1 21:00
逃げ切れないふもと 鈴未詩・独白007/9/1 20:56
紅色ラプソディゆうさく自由詩4*07/9/1 20:24
百日紅肥前の詩人自由詩007/9/1 20:20
度会沙生自由詩107/9/1 20:08
月蝕乱太郎自由詩19*07/9/1 17:57
おっぱいれつら自由詩307/9/1 17:42
届かない空に千波 一也自由詩18*07/9/1 17:25
こわいはなし吉田ぐんじょ...自由詩2407/9/1 17:21
百科事典幻想明楽自由詩007/9/1 17:19
ライオンの卵自由詩107/9/1 17:19
昨日見た夢自由詩007/9/1 17:19
よかった小川 葉自由詩2*07/9/1 16:56
50に届かない約束。哀詩自由詩6*07/9/1 16:52
果てしなき風音携帯写真+...2*07/9/1 16:32
刹那見崎 光携帯写真+...207/9/1 15:43
みちのりこしごえ自由詩12*07/9/1 15:34
名づけウデラコウ自由詩2*07/9/1 15:19
お母はんくるす.wh...自由詩1*07/9/1 15:19
ルミ亜樹自由詩107/9/1 14:48

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加筆訂正:
騒魂歌/しろう[07/9/1 17:58]
ちこっと修正。
究極の居残り 〜 または いけにえの準備は出来た/猫八百[07/9/1 15:04]
「ご無体や」→「ゴムタイヤ」言葉遊び中止
究極の居残り 〜 または いけにえの準備は出来た/猫八百[07/9/1 15:02]
廃校のイメージが出てないのに苦心して、何度も書き直し
6.04sec.