眠るまでの少しのあいだ
自分から発せられる
においを嗅ぎながら
内側から人間の
かたちをなぞってみる
それから
夢の世界にたどりつく

夢の世界に浮かぶ雲
彼もまた
眠るまでの少し ...
彼のことを何も知らないのに好きになって
好きになって好きになって好きになって
今 勝手に玉砕した気になってる

仕事の帰り車の中であなたの姿を見た気がしたの
それだけで嬉しくなって驚いて ...
僕の願望
蛇口から漏れる水滴
僕の失望
冷蔵庫で腐るウインナー
僕の希望
洗濯機の回転数
僕の渇望
テレビの七色ドット
僕の欲望
毛布の温かさ
僕の羨望
君の絶望
木造の教室 木の机
窓辺には忘れられたひまわり

真ちゅうの遊具 ゴムタイヤ
子どもの消えた{ルビ聖所=サンクチャリ}

子どもどころか
風と雑草とさえずりと
{ルビ旅人=おれ}だけか ...
銀座の路地裏に入ると 
色褪せた赤い{ルビ暖簾=のれん}に 
四文字の 
「 中 華 食 堂 」 
がビル風にゆれていた 

( がらら ) 

曇りガラスの戸を開くと 
「 イラッ ...
明るく前を向いて 
「365歩のマーチ」を皆と歌い 
両手を振って明日へと歩む 
「あるべき姿のわたし」 
の下を 
「ふぬけたわたし」の亡骸が 
独りうつむいたまま 
低空飛行している ...
{引用=




軒下にぶらさがって
死んでいる私

どうしてこんなことになったのかと
突っついてみるのだが
むなしく揺れるばかりで
答えるはずもない




 霧の ...
もしも時を戻す術があるのなら
きっと僕はきみに会いに行く
あの日のように笑うきみに

何もかも変わっていくこの世界
きみはあの日のまま
僕は目覚める毎日のように
きみは永遠の夢の中

...
のんだぶんだけ
はきながら たがいの
さまつな ちがいを
ののしりあった おれたちの
ふれんどしっぷ に  
グランドの端で滲んだ石灰にあの日の雲の面影を見る

新学期水が抜かれたプールにもやがて積もるか木の葉と思い出

鐘が鳴る吸い込まれていく先はどこ一人で帰る放課後の道



...
空が生クリームをあわだてたようだから
もうすぐ雨がおちてくるころ

ぼくの足もとは
草原の小径にかわり
土のにおいが 近づいてきた

傘をひらくと傘のなかに
しずかな足音がひびいた
...
へやがかたづかない
べつにかたづかなくてもいいんだけど

スイミングスクールも学校も一緒だったから
五年以上はいもうとの水着姿を見てきたわけだ

ところが全く思い起こせない
浮かんで来な ...
その日の晩、女は禊の真似事をしに
旧い銭湯へ向かいました。
目的は不安を拭うことにありましたが、
それは体裁上の話で、本当のところは
出来もしない覚悟を決めに銭湯へ赴いたのでした。
  
...
 
ほら
泣いてたんじゃ
なにも
始まらない
 
目の前にある
困難っていう壁は
そうだよ
自分自身で
高く高くしていたんだ
 
ねぇ
笑ってみせて
この先に
何があるの ...
いったい この世界は
どうなっているのだろう
この世界は どこへ向かっているのだろう

いまだ 戦火やまず
気候変動は どうなって
そして地震の襲来におびえて

確固とした 己の心も定 ...
気づかないうちに僕は透明になっている
形がぐにゃりと歪んで気づいたら誰かの心配そうな顔を見る
そんな毎日
いつからかあやふやになってきた
僕は本当にこの場所にたっているのか
ここでこうして君 ...
波に飲み込まれそうになる。

けれど。

イヤホンから聞こえる唄に。

引き止められる。

波は、静かに続く。

唄は、確かに響く。

その間で、目を閉じた。
懐かしい笛の音
ぜんまい廻る音
かたかた兵隊
整列前進

踊り子の女の子
足取り軽く
くるぅりくるくる
真っ赤なスカート翻し

おりの中で獣等
静かに騒めき
ストライプの玉が
...
虹が出たら
虹の付け根が見たくて
みんなで虹の端目指して
駆け出した
でも近づくと虹は
近づいた分だけ遠くなる

それでも走っていくけれど
行けば行くほど 遠くなる
それを繰り返して ...
きゅっ きゅっ きゅっ きゅっ
涙腺きゅっきゅっと締め付けて
涙がほろーりほろほろこぼれてく
一口食べたらきゅっ
二口食べたらきゅっきゅっ
三口も食べたら そりゃ あなた
涙も出ますわ 催 ...
吐き出して
吐き出して

郵便局の薄暗がりが頬を撫でる
自動ドアをくぐると
体内時計から螺子が一本
逃げていく
逃げていく
減速度に身を任せ
力を抜いて深呼吸

過呼吸になりそう ...
きみには哲学がない
思想も理想もない
あるのは希望だけ

ボウルいっぱいのシリアルに
冷たいミルクを注いで
シルバーのスプーンで掬い上げる

きみの未来は
とても清潔でひんやりとして ...
チクタクと時計の針が刻む音音もないまま積もった想い

夢を見て泣いて目覚めた{ルビ朝=あした}は遠く気づいてしまう母も老いると

竹の葉に埋もれて眠る秋の午後「もういいかい?」のこだまは遠く
...
一晩経って
目が覚めたら
秋だった

もこもこと高く積み上げられていた入道雲は
とんぼがけをされたらしく
薄く平らくなっていたし
カキ氷のシロップみたいな色をしていた空は
いつも間にや ...
 そう、確か約束したのは今日でした。あの日と同じ月は無くとも

 まっくらな夜に逆らう星たちを握りしめよ、と右手をかざす

 涼しさは不意撃ち気味に訪れて何も言わずに終わっていく夏

  ...
のどかな煙突のある
工場町
It is only a blue sky.
丘の上で
おにぎりを食べる

天使の天下り
綺麗な光線
くしゃみをする
少し寒い

停職処分を食らい
...
結局さぁ、と
そうやって要約するのが悪い癖で
大事なのはそこじゃないんだって
俺はいったいどこから物語っていて
いつから言葉が、物語るようになっていて

誰も知らない
この国のこの街のこ ...
懐かしい歌を聴いた
よみがえってくる
鮮やかな想い出

月日を重ねるごとに
毎日が見えなくなってくる

また想い出だけが鮮やかさを増した

重ねた日々の延長線上
僕らが描いた夢のあ ...
橋を渡ってきた
いくつもの

橋を渡っていくのだろう
これからも

その先に
永遠の故郷があればいい

心の居場所の
僕らは旅の途中
行方を探してる
道を探してる
到着のあてなどない
 
道を探してる
今なにがしたいのか
 
僕は意味のある時間を過ごしているか
 
探りながら探りながら
 
目 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
変化する小川 葉自由詩207/8/31 21:14
想いはるこ自由詩3*07/8/31 21:03
幼い除みかるび自由詩1*07/8/31 20:45
究極の居残り 〜 または いけにえの準備は出来た猫八百自由詩0*07/8/31 20:44
中華食堂服部 剛自由詩1007/8/31 20:38
幕の向こう 自由詩307/8/31 20:02
白い一日まどろむ海月自由詩8*07/8/31 20:01
心はそこに置いてきた度会沙生自由詩107/8/31 19:57
そろもん(乾杯の話)みつべえ自由詩307/8/31 19:41
新学期アイバ シュ...短歌407/8/31 19:08
刑部憲暁自由詩407/8/31 19:06
ゆくなつのそねっと猫八百自由詩107/8/31 18:05
風呂敷女白寿自由詩4*07/8/31 17:32
はじまり葉流音自由詩207/8/31 16:47
憂慮 (いったい この世界は・・・)アハウ自由詩207/8/31 16:45
ナルコレプシー暗闇れもん自由詩207/8/31 16:43
間。狠志携帯写真+...307/8/31 16:37
バランス芝居明楽自由詩007/8/31 16:23
虹のかけら自由詩3*07/8/31 16:22
催涙バナナ自由詩1*07/8/31 16:21
ATM悠詩自由詩2*07/8/31 15:40
ダイエット大覚アキラ自由詩107/8/31 15:32
時計と追いかけっこ亜樹短歌3*07/8/31 14:37
秋は一夜で自由詩107/8/31 14:02
夏が終わる、と月は蝕むたにがわR短歌607/8/31 13:34
人材育成ペポパンプ自由詩4*07/8/31 12:54
追想するバグのレポート雨宮 之人自由詩1*07/8/31 12:16
アルバム和森朱希自由詩407/8/31 12:07
橋を渡って風音携帯写真+...1*07/8/31 11:57
旅の途中和森朱希自由詩107/8/31 11:50

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