何万年もの前に裂けた傷口を塞いでよ
僕等の粘膜が混ざるのを望むのは
溶液だった彼等の本能かな?
だけど生成する気体は過剰反応しすぎて
拒絶反応を起こして分離したから
僕等こうやって穴が空いた ...
さようならに染まる夜の向こうに君はいて
こっちとあっちでチクタク秒針
多分 君はもう寝てる
その頃 私は浴室で現在未来を考える
今日生きていた 明日も生きていたいって
シャワーの中で ...
散々酒を喰らった翌日に
原因不明の痣が三つ
手首と膝と足の甲
手首はきっと
ブレスレットにぶつけたのだろうし
膝のは多分
這ってトイレに行ったとき
けれども足の甲だけは
どうや ...
ある夜 街はずれの広場で
夜空を天幕がわりに
サーカスが催された
楽隊のない 静かなサーカスだ
曲芸師たちはみな骸骨
水晶のように無色透明なのや
黒曜石のように黒くつややかなのや
銀色の ...
夏の終わり
りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵
なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる
セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい
夏のにおい、のような
記憶のか ...
お前は私の心の中に入り込んでいますね。
お前は私の脳内に仕掛けられた時限爆弾のようにも思えます。
でもお前は私に人並みの感情を教えてくれました。
お前の苦しみと悲しみなどを思うと、
私 ...
気まぐれな
夏の恋に傷ついた
氷の心
{ルビ尖=とが}った氷が
音も無く溶けゆく
晩夏の宵
やがて
秋の虫の音は
一人きりの夜に
無数の鈴を
鳴らすだろう
...
眠るまでの少しのあいだ
自分から発せられる
においを嗅ぎながら
内側から人間の
かたちをなぞってみる
それから
夢の世界にたどりつく
夢の世界に浮かぶ雲
彼もまた
眠るまでの少し ...
彼のことを何も知らないのに好きになって
好きになって好きになって好きになって
今 勝手に玉砕した気になってる
仕事の帰り車の中であなたの姿を見た気がしたの
それだけで嬉しくなって驚いて ...
僕の願望
蛇口から漏れる水滴
僕の失望
冷蔵庫で腐るウインナー
僕の希望
洗濯機の回転数
僕の渇望
テレビの七色ドット
僕の欲望
毛布の温かさ
僕の羨望
君の絶望
木造の教室 木の机
窓辺には忘れられたひまわり
真ちゅうの遊具 ゴムタイヤ
子どもの消えた{ルビ聖所=サンクチャリ}
子どもどころか
風と雑草とさえずりと
{ルビ旅人=おれ}だけか ...
銀座の路地裏に入ると
色褪せた赤い{ルビ暖簾=のれん}に
四文字の
「 中 華 食 堂 」
がビル風にゆれていた
( がらら )
曇りガラスの戸を開くと
「 イラッ ...
明るく前を向いて
「365歩のマーチ」を皆と歌い
両手を振って明日へと歩む
「あるべき姿のわたし」
の下を
「ふぬけたわたし」の亡骸が
独りうつむいたまま
低空飛行している ...
{引用=
軒下にぶらさがって
死んでいる私
どうしてこんなことになったのかと
突っついてみるのだが
むなしく揺れるばかりで
答えるはずもない
霧の ...
もしも時を戻す術があるのなら
きっと僕はきみに会いに行く
あの日のように笑うきみに
何もかも変わっていくこの世界
きみはあの日のまま
僕は目覚める毎日のように
きみは永遠の夢の中
...
のんだぶんだけ
はきながら たがいの
さまつな ちがいを
ののしりあった おれたちの
ふれんどしっぷ に
グランドの端で滲んだ石灰にあの日の雲の面影を見る
新学期水が抜かれたプールにもやがて積もるか木の葉と思い出
鐘が鳴る吸い込まれていく先はどこ一人で帰る放課後の道
...
空が生クリームをあわだてたようだから
もうすぐ雨がおちてくるころ
ぼくの足もとは
草原の小径にかわり
土のにおいが 近づいてきた
傘をひらくと傘のなかに
しずかな足音がひびいた
...
へやがかたづかない
べつにかたづかなくてもいいんだけど
スイミングスクールも学校も一緒だったから
五年以上はいもうとの水着姿を見てきたわけだ
ところが全く思い起こせない
浮かんで来な ...
その日の晩、女は禊の真似事をしに
旧い銭湯へ向かいました。
目的は不安を拭うことにありましたが、
それは体裁上の話で、本当のところは
出来もしない覚悟を決めに銭湯へ赴いたのでした。
...
ほら
泣いてたんじゃ
なにも
始まらない
目の前にある
困難っていう壁は
そうだよ
自分自身で
高く高くしていたんだ
ねぇ
笑ってみせて
この先に
何があるの ...
いったい この世界は
どうなっているのだろう
この世界は どこへ向かっているのだろう
いまだ 戦火やまず
気候変動は どうなって
そして地震の襲来におびえて
確固とした 己の心も定 ...
気づかないうちに僕は透明になっている
形がぐにゃりと歪んで気づいたら誰かの心配そうな顔を見る
そんな毎日
いつからかあやふやになってきた
僕は本当にこの場所にたっているのか
ここでこうして君 ...
波に飲み込まれそうになる。
けれど。
イヤホンから聞こえる唄に。
引き止められる。
波は、静かに続く。
唄は、確かに響く。
その間で、目を閉じた。
懐かしい笛の音
ぜんまい廻る音
かたかた兵隊
整列前進
踊り子の女の子
足取り軽く
くるぅりくるくる
真っ赤なスカート翻し
おりの中で獣等
静かに騒めき
ストライプの玉が
...
虹が出たら
虹の付け根が見たくて
みんなで虹の端目指して
駆け出した
でも近づくと虹は
近づいた分だけ遠くなる
それでも走っていくけれど
行けば行くほど 遠くなる
それを繰り返して ...
きゅっ きゅっ きゅっ きゅっ
涙腺きゅっきゅっと締め付けて
涙がほろーりほろほろこぼれてく
一口食べたらきゅっ
二口食べたらきゅっきゅっ
三口も食べたら そりゃ あなた
涙も出ますわ 催 ...
吐き出して
吐き出して
郵便局の薄暗がりが頬を撫でる
自動ドアをくぐると
体内時計から螺子が一本
逃げていく
逃げていく
減速度に身を任せ
力を抜いて深呼吸
過呼吸になりそう ...
きみには哲学がない
思想も理想もない
あるのは希望だけ
ボウルいっぱいのシリアルに
冷たいミルクを注いで
シルバーのスプーンで掬い上げる
きみの未来は
とても清潔でひんやりとして ...
チクタクと時計の針が刻む音音もないまま積もった想い
夢を見て泣いて目覚めた{ルビ朝=あした}は遠く気づいてしまう母も老いると
竹の葉に埋もれて眠る秋の午後「もういいかい?」のこだまは遠く
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
縫合済少年少女
かるび
自由詩
2*
07/8/31 21:59
おやすみ、金魚
朽木 裕
自由詩
4*
07/8/31 21:59
酔っ払いと痣と恋
亜樹
自由詩
0
07/8/31 21:49
静かなサーカス
塔野夏子
自由詩
5*
07/8/31 21:38
うなり
わら
自由詩
26*
07/8/31 21:34
美
ケンディ
自由詩
2
07/8/31 21:30
夜ノ鈴音
服部 剛
自由詩
4*
07/8/31 21:20
変化する
小川 葉
自由詩
2
07/8/31 21:14
想い
はるこ
自由詩
3*
07/8/31 21:03
幼い除み
かるび
自由詩
1*
07/8/31 20:45
究極の居残り 〜 または いけにえの準備は出来た
猫八百
自由詩
0*
07/8/31 20:44
中華食堂
服部 剛
自由詩
10
07/8/31 20:38
幕の向こう
〃
自由詩
3
07/8/31 20:02
白い一日
まどろむ海月
自由詩
8*
07/8/31 20:01
心はそこに置いてきた
度会沙生
自由詩
1
07/8/31 19:57
そろもん(乾杯の話)
みつべえ
自由詩
3
07/8/31 19:41
新学期
アイバ シュ...
短歌
4
07/8/31 19:08
雨
刑部憲暁
自由詩
4
07/8/31 19:06
ゆくなつのそねっと
猫八百
自由詩
1
07/8/31 18:05
風呂敷女
白寿
自由詩
4*
07/8/31 17:32
はじまり
葉流音
自由詩
2
07/8/31 16:47
憂慮 (いったい この世界は・・・)
アハウ
自由詩
2
07/8/31 16:45
ナルコレプシー
暗闇れもん
自由詩
2
07/8/31 16:43
間。
狠志
携帯写真+...
3
07/8/31 16:37
バランス芝居
明楽
自由詩
0
07/8/31 16:23
虹のかけら
〃
自由詩
3*
07/8/31 16:22
催涙バナナ
〃
自由詩
1*
07/8/31 16:21
ATM
悠詩
自由詩
2*
07/8/31 15:40
ダイエット
大覚アキラ
自由詩
1
07/8/31 15:32
時計と追いかけっこ
亜樹
短歌
3*
07/8/31 14:37
5361
5362
5363
5364
5365
5366
5367
5368
5369
5370
5371
5372
5373
5374
5375
5376
5377
5378
5379
5380
5381
5382
5383
5384
5385
5386
5387
5388
5389
5390
5391
5392
5393
5394
5395
5396
5397
5398
5399
5400
5401
7.04sec.