いつまでも たえる ことなく ともだちで いよう
きょうのひは さようなら またあう ひまで
燃え殻の香る賀茂川を北へ
祖父の居た家はずっと前どこかに消えた
いつからか二十 ...
070830
南の風に紅い旗がバタバタと
アブラゼミの騒がしい群れが
大手を振って街角を占拠する
懐かしい夏の風景と
酷暑が去ったふりを ...
記憶の上に記憶が織り重なる
何重にも柔らかに織り込まれたショートケーキのように
ふんわりとした心地の良い香りに想いを馳せながら
果てまで続く虹の橋の回廊をひたすら昇り、遠く褪せた場所まで戻ってい ...
天井から
雨が降る
からっぽの家よ
さようなら
涙の足音
思い出ばかり
見つけてしまう
わたしたちは
家族です
翌日
家は消えました
さみしさに
耐えられず
海で ...
空は日に日に高くなる。太陽も少しずつ優しくなる。
蝉の声も途切れ途切れで風は熱を失い始めてきた。
忘れかけてた淋しさが波のように押し寄せる。
夏が終わってしまう。夜の声が増えて ...
時に 花となり
微笑みを 届けましょう
時に 鳥となり
詩(ウタ)を 奏でましょう
時に 風となり
涙を 拭いましょう
時に 月となり
静寂(ココロ)を 抱き ...
四つ葉のクローバーを見つけるのがうまい人が
幸せになれるのだとは限らない
そんな憎まれ口をきく貴方に
嫌がらせをしようかと
二時間ばかし探してみましたが
残念なことに一つも見つかりません ...
か弱気赤い体躯
くねらせて
くねらせた先から紙を焦がし
焼けた小さな足跡
スローモーションで
炎ごと再生
伸ばした舌で火傷させるは
羽虫か
女の腕か
舌痕
這わせては
焦がれて
...
ぼんやりと見送る乗り遅れた電車ひと待たすことにも慣れて
柔らかいたんぼの風が撫でてゆく改札を出る冷えた二の腕
夏の田と風戯れてドミノ倒しあらわれ消える緑のライン
山の端の ...
かたちのある世界は
祈りのまえでは
透明人間のようなものだ
祈りは
かたちのない世界にある
かたちのある世界で
かたちのないものに祈る
かたちのある ...
雨をぬぐって 歓楽の街の
のれんをくぐる やあ
ひさしぶりだね 建設的に
老いてゆけない 仲間たち
今夜は 死ぬほど酒をのもう
思わず息がこぼれて
あたしは君への思いで
この身体は調律される
もうすぐ終わっていく
そんな情景、君がいない
君の追憶には存在しない
特別でも何でもない
あの丘にまた、夕暮れが降る
...
さあ囁きなさい 愛の言葉
我を戒め 解き放つ
強く 優しく抱きしめて
千年先まで届くよう
唇に紅い血の紅引いて
髪に鉛の鎖結わえ
我は乞う声{ルビ他人事=ひとごと}に
狂い咲く華逢い ...
雨に吸い取られるように
街から見上げると
あしもとの同心円は
忘れてしまう
私ではないあちこちを中心に
広がる波紋の重なりで
まちは夏の終わりに濡れて
遠い港の潮臭いしぶきまで
思い起 ...
あなた
こんな夜に
あなたの強い視線を
その行き先のことを
ふと考えてしまった
私は、ね・・・
「私は、ね・・・」
口にしかけて、やめてみた
伝わるなんて、理解されるなんて
はじ ...
知らないあの子とかくれんぼ
また会えるかな
もーいーかい?
もう会えないのかな
まーだだよ
「出会いもあれば別れもある」
あの子は帰っちゃったの?
もう会えないの?
...
まっ白いシーツが
かぜのように気まぐれに
ふっとためいきをついたとき
けずられたきみの脳は
まわりの景色に色をつける。
くりかえされる
ひかりのみえない毎日を
記憶から消し去り
ど ...
行く夏や新幹線の中のこと
夏の午後、ペディキュア剥がしふと思う 君のジャケット 散歩道の冬
黒い髪、寄せるシーツの波に巻く 君との絆 二人の孤独
{引用=
事実、失われたものたちが/こどもみたいなことを
眉間に集束して、にこやかに手を振っている/窓際に並べ合って、トランプしている
夏の蜃気楼に酔った、寂しさの群れが/失 ...
駅前の 商店街の
こぎたない
忘れ去られた ボタン屋に
おそろいの
カフスボタンを
買いに行こう
お揃いのシャツを買って
僕の右そで
君の左そで ...
あたまがいたくて われそう
なのに こんなときに あのこたちは
あたまがわるくて イタそう
だから
あたまがいたくて われそう
夕方
花に水遣りをしていると
ブルーサルビアの花の影に
妖精がいた
一目見て
「ヤバイ」
と思った
妖精は蝶の羽を持っていて
ブルーサルビアの花と同じ色のワンピースを着て
髪の毛 ...
灰の混じる手で
顔を洗う
灰は髪になる
灰は語る
火が残り
背を照らし
髪の影を燃し
ひとりを浮かべる
月を連れ 別れる
赤い光が 鉄路を去る
隣を歩む ...
夢の続きはいつも空白 何もない
思い出そうとするけれど
水が手から
するするこぼれ落ちるように
夢が記憶から
流れ出てしまう
だから いつも 何もない
かすかに残っているのは
断片 ...
くるくる 渦を巻きながら
回っているものは何?
失した記憶 悲しい過去
みんなみんな
虚空に溶けてく
朱い色が時を紡いで
くるくる くるくる
回っている
向こうに見える影は誰? ...
海の底にて
名をば呼び
たなびく風に
誘われて
幾度となく見た
この景色
渇いた砂に
涙のあと
つきる事無く
この身を埋める
あとはただただ
眠るだけ
海の底の墓標にて
...
もはやそこに音楽はなく
遠雷だけが
Erosの扇をひろげていた
regretの沼にむかって
日常の仮面が剥ぎ取られるとき
根源的 ...
大雨が降って
やっと箱船日和がやってきた
世界が終わるまでに
なんとか間に合いそうだ
どれだけの長い日照りが続いたろう
以前に用意していた女たちは
皆ひからびてしまった
...
あちこちの地面に張り付いた影たちが一斉に声を張り上げる。
「細身の影はこっちだよ。ちょいと太めのあんさんも、きれいなシルエットに写してあげるよ。」
「おちびちゃんはこっちへ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
篝火を閉じた
スリーピィ・...
自由詩
4
07/8/30 23:27
冷やし中華終わりました。
あおば
自由詩
4*
07/8/30 22:58
円環
白川水
自由詩
0
07/8/30 22:39
からっぽの家
小川 葉
自由詩
2
07/8/30 22:33
『ヒグラシ』
東雲 李葉
自由詩
1*
07/8/30 22:28
花鳥風月
見崎 光
自由詩
2*
07/8/30 22:14
しあわせさがし
亜樹
自由詩
1
07/8/30 22:08
サラマンダラ
秋也
自由詩
0*
07/8/30 21:52
八月三十一日
ポッケ
短歌
1*
07/8/30 21:28
祈り
吉岡ペペロ
自由詩
4
07/8/30 21:17
そろもん(旧交の話)
みつべえ
自由詩
1
07/8/30 20:48
調律される、夕暮れの中で
かのこ
自由詩
2
07/8/30 20:34
恋愛アディクト
度会沙生
自由詩
1
07/8/30 19:53
フランクリン・シンドローム
たりぽん(大...
自由詩
16*
07/8/30 19:45
夜明け
かのこ
自由詩
2
07/8/30 19:30
かくれんぼ
cass
自由詩
1*
07/8/30 19:23
着色される風景
草野大悟
自由詩
5*
07/8/30 18:06
終りの夏
A-29
俳句
3*
07/8/30 17:51
薄らいでゆく
終
短歌
4
07/8/30 17:43
yuugi
はらだまさる
自由詩
21*
07/8/30 17:15
カフス
アズアミ
自由詩
2
07/8/30 16:40
あたまのこと
ミコ
自由詩
1
07/8/30 16:31
見ないフリ
チアーヌ
自由詩
5
07/8/30 15:23
夜めぐる夜
木立 悟
自由詩
6
07/8/30 15:14
夢の続き
明楽
自由詩
1
07/8/30 15:07
オウム貝トンネル
〃
自由詩
0
07/8/30 15:06
海の底の墓標
〃
自由詩
1
07/8/30 15:06
皆既月食
信天翁
自由詩
5
07/8/30 14:07
最後の船旅行
なかがわひろ...
自由詩
0*
07/8/30 13:46
【小説】影市場
〃
散文(批評...
2*
07/8/30 13:29
5361
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5377
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5380
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5383
5384
5385
5386
5387
5388
5389
5390
5391
5392
5393
5394
5395
5396
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5399
5400
5401
7.25sec.