明けない夜はないけれど
夜しか知らない人がいたら
永遠の夜は存在する

夜に生まれて
明ける前に死ぬか
夜しか目覚めないで
朝を見ずに死ぬか
したらば

夜は永遠となる
永遠が遠 ...
ジリジリと太陽が
アスファルトに焦がれる思いを
告げる午後二時の
濃い影がさす
向こうには


枯れてしまったシクラメン
欠けてしまったクリスタルの花瓶
半分腐りかけの林檎
止まっ ...
私達は
狭い空の鷹
傍若無人に翼を広げ
疎む声は聴こえない

私達は
晴れた日の雷
平穏無事を突然壊し
嘆く声は聴こえない

私達は
樹林の中の焔
湖の厚い雲影

白い壁の ...
僕らの前に希望は無い
北には星が輝かず
月達もまた起きぬまま

僕らの前に道は無い
南に奔らぬ雲の影
雨達もまた光らぬまま

僕らの前に光は無い
西の向きには廻らぬ風
雪達もまた舞 ...
なんだろう こういうの
心がちょっと 痛む感じ

夏の景色は とても蒼くて
なぜか なぜだか 涙が出た

それはとても
ひどく懐かしくて

僕が帰るべき場所
...
音が雨の滴のように
はじけた
波紋を描き
拡がった
ふわふわと飛ぶ綿毛のように
繊細だけれど真っ直ぐな意志を持った
事象の拡散
空よりは高くはない

ただ、
この丘から見える景色をながめている


「素直にしているの?」

「凛としているの?」


そんな問いかけは
この宙に、あてもなく溶けていく

...
君は言った
「この世界は素敵ね
私と貴方が出会った奇跡
神様に感謝しなきゃね…
あ〜…素敵☆」



あはは
こいつ「馬鹿」だ

俺は言った
「別れよう」
感情が泡の様に生起する
産まれては消え、消えてはまた気まぐれに現れる
胡蝶が視た夢の様に儚い現実
ある時絶対だと信じた世界の認識は
すぐに別の大きな波に浚われ、記憶の深淵にゆっくりと沈み込んで ...
堂々と
真夏を誇った
向日葵が過ぎ

いつの間にか
ひそやかなやさしい
秋桜の花が咲きはじめた

季節が
かわっていく

止めることは
出来ない
誰にも
少し前まで 
座っていた席の下に 
置き忘れた
飲みかけのペットボトルを 
扉を閉めた電車は 
線路のかなたへ運んでいった 

きっと 
作業着姿の誰かが 
忘れたゴミを 
無表情 ...
松葉杖を
ついて歩く人を 
追い越し 
ふいに立ち止まり 
背後を振り返る 

その人のずっと後ろで 
松葉杖をつくより 
もっと不器用に 
びっこを引く小さい姿は 
あの頃のぼく ...
Tシャツに汗の滲む 
夏の朝 
長方形の紙パックに入った 
烏龍茶を 
ストローから吸いこみながら 
けだるい道を歩いていた 

全力で走った後ならば 
あっという間に飲み干して 
...
こすってもこすっても
とれぬ三日月の影を
外套の裾にまとわりつかせながら
深淵なる闇の中を 独り歩く

遠くに見えるはおぼろげな光
温かき人の光
手元にゆらめくはうつろな光
冷たき心の ...
ゾウはゆっくり移動する
一日に自分の足で
歩けるだけ移動する
長い一生
ゆっくり過ごす

人間はせかせか移動する
大人は特に
せかせか歩く
短い一生
自分の力だけじゃ足りなくて
...
これは 真白と言うのでしょうか
何も 何も描かれていない
ただ 何処までも 広い平面

どうして いつ
私はここへ来たのでしょうか
気が付くと
この場所に立っていました

今日という ...
静けさや

雪降る音も

聞こえたり


己が頭中の喧騒も

白い氷に埋めてしまえ
夏祭りが終わった
その次の日の朝
不思議な世界だったこの公園は
いつもの公園を
たた狭くしているだけの
小さな空間でしかなかった
組み立てられていた木材が
リズムよく折りたたまれてゆく
...
はい、そうです。法学部出身です。
そりゃあ嬉しいですよ、?種試験合格は。
子供の頃から、中央省庁の
官僚になるのが夢でしたから。

ええ、必死で勉強しましたよ。
遊ぶ暇なんてありませんでし ...
愛して ぼくは あのひとに触れて

いけないことなどなにもない

撫でられ ぼくは あのひとに溺れ

「なんて美しい 本物の愛だ」 涙がでたのに



それでもだめなんだ
こ ...
皿をかさねる
どんな料理でも
皿が汚れる

皿をかさねる
指先に祈りを込めて
汚れを落とす

蒸気があがる
床下に壁の中に
張り巡らされた水道管から

私は皿 ...
骨だけになったさかなのように
あいつらはしんでる

疲れちゃって ねえ
なんもないの ねえ
気づいちゃったの?
わかってるの?

細胞が分裂
小刻みに震えるからだ
あたま 割れ ...
手を添える
表面温度37℃
微熱
医者はいらない

自転車で坂を下れば
粗熱も拭える

漆黒の昼下がり
全ての丸い果物と下る
あなただけ西瓜は特別


そして 存在を消したは ...
穴を掘り続けたのは
きっと寂しかったから

ひとりぼっちの夕方を
埋めてしまいたかったから

今はわかってる
あの頃も 今も

円形の砂場から
立ち上がれないの
腕の中で見るサカサマの部屋

隅のテレビから聞こえる

ノイズはまだ 何も始まっていない証

現実なんて度外視して

砂嵐に巻き込んでよ
暑苦しい部屋の中で

ぼくはひとり

蓋を開けたばかりのコーラの

二酸化炭素の泡のように

空気中に溶けてしまいたい



みんみんみん

だれかがないてる
...
とかげがにげる
おっぽを切って

かわいそうに、と思って見てる

切られたおっぽの代わりは生えて
切られたおっぽの場所はない

かわいそうに、と思って見てる
全て乾いて
回り続けた
車窓に滲んだレールの錆が
鵲の群尾に一つ文字を願い 回る
回って、それは
草みどり 瓦屋根
白熱灯と傘 老女の舌先
流れてゆくのは
車窓に滲んだレールの錆が ...
飲んだのかきみは何を飲んだのか
あれかあれを飲んだのか
このまま僕をおいていくようにあれを飲んだのか
僕しか知らないはずの肌を染めて
君はきっとあの蜜をすすった
水分乏しい深夜の街が
喉に迫り来る

なでなで なでなで
都合よく君は なでなでボーイ
なでなでは
一気に君にも僕にも押し寄せる

「ありがとう」となでなで
「上出来」となでなでして ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
永遠木屋 亞万自由詩2*07/8/26 23:48
熱帯夜の夢渡 ひろこ自由詩7*07/8/26 23:45
路守 緒世留自由詩607/8/26 23:40
欠如自由詩207/8/26 23:34
■■■    ちょっと ちょっと    ■■■じゃんじゃっ...自由詩107/8/26 23:29
_白川水自由詩207/8/26 23:20
夏空わら自由詩10*07/8/26 23:11
『馬鹿』神楽坂 猶叉自由詩107/8/26 22:50
胎海白川水自由詩307/8/26 22:47
いつの間にか風音携帯写真+...4*07/8/26 22:45
誰かの手服部 剛自由詩607/8/26 22:42
( 無題 ) 自由詩307/8/26 22:39
水ノ鏡自由詩207/8/26 22:37
晩秋明楽自由詩207/8/26 22:29
ゾウの時間自由詩007/8/26 22:29
未来地図自由詩007/8/26 22:28
森川仁司自由詩007/8/26 22:21
夏祭りぽえむ君自由詩6*07/8/26 22:14
有資格者tanu自由詩107/8/26 22:04
それでもたにちゅん自由詩107/8/26 22:02
皿をかさねるふたば自由詩307/8/26 21:58
水葬ゆうと自由詩10*07/8/26 21:47
風化人狂気の果実 光添え酸素の枷自由詩007/8/26 21:11
5歳3ヶ月衿野果歩自由詩407/8/26 21:01
ラスター自由詩007/8/26 21:00
_一ノ瀬凛自由詩207/8/26 20:59
とかげ亜樹自由詩2*07/8/26 20:53
遠ざかる夏soft_m...自由詩8+*07/8/26 20:52
あれ暗闇れもん自由詩107/8/26 20:35
なでなでボーイ楓川スピカ自由詩2*07/8/26 20:34

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