Tシャツに汗の滲む
夏の朝
長方形の紙パックに入った
烏龍茶を
ストローから吸いこみながら
けだるい道を歩いていた
全力で走った後ならば
あっという間に飲み干して
...
こすってもこすっても
とれぬ三日月の影を
外套の裾にまとわりつかせながら
深淵なる闇の中を 独り歩く
遠くに見えるはおぼろげな光
温かき人の光
手元にゆらめくはうつろな光
冷たき心の ...
ゾウはゆっくり移動する
一日に自分の足で
歩けるだけ移動する
長い一生
ゆっくり過ごす
人間はせかせか移動する
大人は特に
せかせか歩く
短い一生
自分の力だけじゃ足りなくて
...
これは 真白と言うのでしょうか
何も 何も描かれていない
ただ 何処までも 広い平面
どうして いつ
私はここへ来たのでしょうか
気が付くと
この場所に立っていました
今日という ...
静けさや
雪降る音も
聞こえたり
己が頭中の喧騒も
白い氷に埋めてしまえ
夏祭りが終わった
その次の日の朝
不思議な世界だったこの公園は
いつもの公園を
たた狭くしているだけの
小さな空間でしかなかった
組み立てられていた木材が
リズムよく折りたたまれてゆく
...
はい、そうです。法学部出身です。
そりゃあ嬉しいですよ、?種試験合格は。
子供の頃から、中央省庁の
官僚になるのが夢でしたから。
ええ、必死で勉強しましたよ。
遊ぶ暇なんてありませんでし ...
愛して ぼくは あのひとに触れて
いけないことなどなにもない
撫でられ ぼくは あのひとに溺れ
「なんて美しい 本物の愛だ」 涙がでたのに
それでもだめなんだ
こ ...
皿をかさねる
どんな料理でも
皿が汚れる
皿をかさねる
指先に祈りを込めて
汚れを落とす
蒸気があがる
床下に壁の中に
張り巡らされた水道管から
私は皿 ...
骨だけになったさかなのように
あいつらはしんでる
疲れちゃって ねえ
なんもないの ねえ
気づいちゃったの?
わかってるの?
細胞が分裂
小刻みに震えるからだ
あたま 割れ ...
手を添える
表面温度37℃
微熱
医者はいらない
自転車で坂を下れば
粗熱も拭える
漆黒の昼下がり
全ての丸い果物と下る
あなただけ西瓜は特別
そして 存在を消したは ...
穴を掘り続けたのは
きっと寂しかったから
ひとりぼっちの夕方を
埋めてしまいたかったから
今はわかってる
あの頃も 今も
円形の砂場から
立ち上がれないの
腕の中で見るサカサマの部屋
隅のテレビから聞こえる
ノイズはまだ 何も始まっていない証
現実なんて度外視して
砂嵐に巻き込んでよ
暑苦しい部屋の中で
ぼくはひとり
蓋を開けたばかりのコーラの
二酸化炭素の泡のように
空気中に溶けてしまいたい
みんみんみん
だれかがないてる
...
とかげがにげる
おっぽを切って
かわいそうに、と思って見てる
切られたおっぽの代わりは生えて
切られたおっぽの場所はない
かわいそうに、と思って見てる
全て乾いて
回り続けた
車窓に滲んだレールの錆が
鵲の群尾に一つ文字を願い 回る
回って、それは
草みどり 瓦屋根
白熱灯と傘 老女の舌先
流れてゆくのは
車窓に滲んだレールの錆が ...
飲んだのかきみは何を飲んだのか
あれかあれを飲んだのか
このまま僕をおいていくようにあれを飲んだのか
僕しか知らないはずの肌を染めて
君はきっとあの蜜をすすった
水分乏しい深夜の街が
喉に迫り来る
なでなで なでなで
都合よく君は なでなでボーイ
なでなでは
一気に君にも僕にも押し寄せる
「ありがとう」となでなで
「上出来」となでなでして ...
もう歯磨きしたのに溶けかけたあめを
口の中でくちゃくちゃしながら
片手で携帯をいじってる
時々カレンダーを開いて
時間も気にしながら
やわらかい布団が眠気を誘う
負けそうになりなが ...
ボーダーラインをひく
それは円かもしれないし
直線かも
または曲線かもしれない
さて、
こっちとはどっちなのだろう
たとえば円とは
ボーダーラインの内側なのか ...
アダムの喉に詰まった林檎
人類が未だ飲み込めぬその叡智の一欠け
貴方の皮膚越しに噛み付いて
賢くなった気になりましょう
数多の月日をそれ無しで
無事に過ごせていれたとしても
飲み干せな ...
「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ
突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ...
かたちにあらわれるものについて
うまくなりたくなんかない
かたちからはいる、のも
かたちにあらわれないものにむかう
かずあるやりかたのひとつだろう
みえないところをがんば ...
不発弾の深く深くにある腑核弾とウズチカゾヌの犯罪が対峙する
退治せよ 我らが貴国の胎児どもよ
疼く疼く 頷き疼く 朽ちて駆逐
夢中に映る くるると呻く そして歩く
スタンガンから放 ...
問い掛ける意味だけを
孕んでいた、真夏の空白に
小さく区切りを入れては
その隙間から
意味を取り出していく
握り締めたアスファルトに
肌が
焼けただれていくのを
私は知らないふり ...
さらさら、と流れる時間。
アナタと話をしましょう。
永遠などないから。
流れる間。
話をしましょう。
ひっくり返さずに、さらさら流れ落ちたら。
お別れです。
...
深夜
三時半過ぎ
とじた商店前の
歩道にはパンの固まりが落ちて
蟻が数え切れない
ボヤけた視線を落とせば
地面が動いているよう
川のように
列をなして
五つ
うねって
さまざまに ...
時折強く向かい風が吹きつける
僕達は髪を風にまかせ
地平線から昇る太陽に願いを贈る
元々は花と風と太陽だけのこのランド
どこへ向かうかで悩む必要なんかなかったんだ
ほ ...
世界地図の下に貼り付けてある
アイドルの切り抜き
骨髄バンクに登録をって
生前の拳を掲げた姿が
笑顔で写っている
歌声は今も響く
妖精のような可憐な彼女が
何 ...
死んだ体は宙に浮いて
おおきな地すべりがおこった
すべての水が渦をつくれば
奇妙なノイズが響きに響いて
がらんとしていた都会の向こうで
明かりがついてはきえて
ついてはきえた
突然―
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水ノ鏡
服部 剛
自由詩
2
07/8/26 22:37
晩秋
明楽
自由詩
2
07/8/26 22:29
ゾウの時間
〃
自由詩
0
07/8/26 22:29
未来地図
〃
自由詩
0
07/8/26 22:28
静
森川仁司
自由詩
0
07/8/26 22:21
夏祭り
ぽえむ君
自由詩
6*
07/8/26 22:14
有資格者
tanu
自由詩
1
07/8/26 22:04
それでも
たにちゅん
自由詩
1
07/8/26 22:02
皿をかさねる
ふたば
自由詩
3
07/8/26 21:58
水葬
ゆうと
自由詩
10*
07/8/26 21:47
風化人狂気の果実 光添え
酸素の枷
自由詩
0
07/8/26 21:11
5歳3ヶ月
衿野果歩
自由詩
4
07/8/26 21:01
ラスター
〃
自由詩
0
07/8/26 21:00
_
一ノ瀬凛
自由詩
2
07/8/26 20:59
とかげ
亜樹
自由詩
2*
07/8/26 20:53
遠ざかる夏
soft_m...
自由詩
8+*
07/8/26 20:52
あれ
暗闇れもん
自由詩
1
07/8/26 20:35
なでなでボーイ
楓川スピカ
自由詩
2*
07/8/26 20:34
遠距離3
暗闇れもん
自由詩
1
07/8/26 20:28
ボーダーライン
吉岡ペペロ
自由詩
2
07/8/26 20:24
智恵の実
亜樹
自由詩
5*
07/8/26 20:19
連動
北大路京介
自由詩
12*
07/8/26 20:12
うまくなりたい
吉岡ペペロ
自由詩
1
07/8/26 11:05
コ人の歌
影山影司
自由詩
0
07/8/26 10:35
/
山中 烏流
自由詩
5*
07/8/26 10:15
創書日和「砂時計。」
狠志
自由詩
2
07/8/26 10:10
あさがけ
水町綜助
自由詩
3
07/8/26 7:16
新たな旅路
山崎 風雅
自由詩
1
07/8/26 6:53
シャウト
砂木
自由詩
4*
07/8/26 6:48
死んだ体は宙に浮いて
蔦谷たつや
自由詩
2
07/8/26 6:30
5370
5371
5372
5373
5374
5375
5376
5377
5378
5379
5380
5381
5382
5383
5384
5385
5386
5387
5388
5389
5390
5391
5392
5393
5394
5395
5396
5397
5398
5399
5400
5401
5402
5403
5404
5405
5406
5407
5408
5409
5410
6.85sec.