後退する夏の左腕をつかまえて
さみしがる頚動脈にあてがい
しずかな熱をからめる
満たされては退いてゆく
寝息の揺りかご
いちばん弱い部分は
あずけたままで
届かないエアメールの
...
遅れてきた少年の一切合財」
早いに越したことことはないそうだ
みなが早教育、早教育
僕は幼いとき、若いときは
遊びたかった
戦争の小学生、
あつちこつちへ回されて
勉強などなん ...
遠い海から
知らない仲間と
ここまで来ちゃった
場違いでごめんね
仲間がいなくて
僕だって淋しい
だから
お箸でよけないでね
しゅらららん しゅらららん
晴れた気持ちのいい天気の日には
自転車も気持ちのいい音を響かせる
しゅらららん しゅららららん
その音を聞いていると
私もとてもいい気持ちになる
ゆっくり自転車 ...
一人暮しをはじめた時
嬉しかった事は
自分の冷蔵庫
自分の電子レンジ
それと消火器を買ってもらった事
「使わん事がええんだけど」
そうだけど一応用心のため
消火器一本も引き連れお引越 ...
深い赤い色の革靴を買った
一目見て一緒に歩きたいと思い
なんだか運命を感じて心がときめいた
深い赤い色の革靴を買った
履き心地の良さは
運動靴には負けるけれど
しなやかな光沢のある表面 ...
考えてみろ、とあなたが言うから、
わたしはわたしなりに考えてみたわけで。
でも何を考えれば良いのかがわからなかったわけで
やさしさを求めたら、あなたは怒っちゃって
てんでお ...
ふるえている足音
ふるえている声
ふるえている空
ふるえている大地
ふるえている命
ふるえている
ふるえている
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
雨
{画像= ...
8月に彼女は死んだ
雑木林と砂利の間で
体温を探る舌に似た細く長い指に似た硬質なツリ目が半分だけ土に埋もれていた
彼が覗き込むと
彼女の手が目が舌が伸びて
引きずり込んだら穴の中
二人の苦 ...
真夏の炎天下の中、そんなコトにはお構いなく、校長先生のお話は延々と続きます。校長・オン・ステージ。気力と体力を同時にエグリ取る、灼熱の悩殺ライヴ!バタバタと倒れる人続出!そんな中、朝礼台の上からつるの ...
ぶらつく歩暮す
ぶらつく僕‘s
自販機のなかみは きいてはいけない
ぶらつく歩暮す
ぶらつく僕‘s
つつくブラス僕に 今夜はあらわれない
不ラックに 無辣く黙す
ぶら ...
何もせずにいられないのは
燻る思いに堪えられないから
胸がギューッと苦しくなって
何かに縋りたくなる
空っぽになりたくなる
満たされたくなる
愛するものを愛 ...
{引用=
ヒトラーの「わが闘争」を
いつもポケットに入れていた
まるでサリンジャーの小説の
脇役のようなH君から
十二年ぶりに電話がきたのは
二年まえのことだった}
何気な ...
雲行きが怪しい夜明けに
薄手のワンピースとハイヒールで街に出る
どこへ行こうなんて考えられない
始発電車の行方は知らない
傘は忘れた みんな捨てた
どんどんなくなっていく
がらんとした ...
不安、というか寂しい。
よ。
何か、何だかこの頃は、世界が上手く転がっている。
多分、良い方向に。
何か、忘れてる気がする。
好転が、終わってしまうかも ...
闇、叫び、月、銀、狼、爪の痕ほとばしる血は昴の花弁
月を噛むアカイ目眩に舞いくるう鴉揚羽の鳴り止まぬ翅音(はね)
雷(イカヅチ)の刺さる。蒼きは明星の息遣い。眠れぬ ...
UFOニサラワレテミタイ
そんな事を考えながら
グジグジと鼻の脂をティッシュでふき取り
ぼんやりとした
雨に霞んだ夜の街に手を伸ばしながら
ああ、雨
なんて当たり前の見て判るような反応しか ...
「並んだテールランプ
漁り火のよう
空はくれてやる」
「地味な色の饅頭は
もういいや
飴を噛んで夜を待つ」
「諦めの早い男
高望みする女
手を離せば知らない人
...
わたしがもし
きみを思い出して
泣いていたら
優しいきみは
困った顔して
頭でも
撫でてくれるかな
ねぇ三日月
どこに隠したの
裏側に
居るのかい
教えて
見つから ...
銀色のマストに映るまるい月甲板上に舞う{ルビ四重奏=カルテット}
月と地の逢瀬は今宵ひとたびのカレイドスコープ闇は緋色に
紅い海ガレオン船が進んでく鞭打つ波に叫ぶ号砲
...
私がイメージする
その恋は
きっと
どこかで途切れて
しまったのでしょう
本気の度合いが
隣りの貴方より
大きすぎる
私の目指した場所に
彼はいない… ...
目を開いたあさ
最初に見たであろう夢を、
トーストに塗り付けて
ミルクコーヒーを淹れる
布団に戻ろうとする
諦めの悪い足を、そっと
叩くように撫でて
徐々に覚醒へと促して
...
「ついこないだまでこのぐらいしかなかったのに。」
そんな風に言って母さんは自分の腰あたりに手をかざした。
(いや、さすがにそんなことはないだろう)
いつのまにか母さんを見下ろすようになっ ...
今の手持ちあんまりないけど
この半年を乗り切るには十分
かたまりのような不安は
津波のように押し寄せて
飲み込まれそうになるけど…
それでも後悔は、しない。そう決めたから ...
届かない、ところへ
ささやく
あきらめではなく
染め抜くように
静かに
いちばん遠い胸の奥で
月夜をおぼえているかい?
欠けた鏡のまぶしさではなく
影の地平から昇っ ...
夢から覚めたとき、またその深みにはまっているみたいな気だるさにやられてしまいそう。
帯びた熱の分だけ泣きましょう。
僕らが世界と戦うとき、もっと激しく抱きしめてほしいとき、
僕らいつ ...
最後に見たあの空は
いったい何色をしていただろう
思い出したくてもできない遠い過去
思い出す気にもなれない無関心
どちらが哀れむべきことなのだろうか
あの空が自由だというのなら
もう届くことのない夢
これから先 見ることはないだろう
さようなら 外の世界
さようなら 空よ
さようなら 自由よ
さようなら もう二度 ...
あの
見慣れた朝は
履き違えた
靴それだけで
不器用に
ほつれてった
夏が終わる日
あなたに
手を伸ばして
どうしたって
届かないのは
陽炎に
よく似た
寂しげな
...
説明しよう!
近年、ウルトラマンが地球に滞在できる時間が増えたのだ
ただし彼の能力が上がったというわけでは無い
彼が命がけで守り続けている人間たちが
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
循環する夏のぷろぺら
佐野権太
自由詩
9*
07/9/6 9:38
遅れてきた少年の一切合財(その一)
生田 稔
散文(批評...
3
07/9/6 9:16
場違いでごめんね
風音
携帯写真+...
4*
07/9/6 8:56
自転車
明楽
自由詩
1
07/9/6 8:29
消火器
〃
自由詩
0
07/9/6 8:29
靴
〃
自由詩
1
07/9/6 8:28
最終的端的思考。
哀詩
自由詩
0
07/9/6 8:17
ふるえていないのは心
プル式
自由詩
1*
07/9/6 6:59
4月の蛇になれば彼女は 〜皆殺しの哲學〜
人間
自由詩
1
07/9/6 5:25
キッチンペーパー、3ロールぶん使いました。
ツ
散文(批評...
2*
07/9/6 5:02
ブラックボックス
(1+1)/...
自由詩
2*
07/9/6 4:23
情熱について
森川仁司
自由詩
1
07/9/6 3:43
ZUZUさん『鳥人間コンテスト』を読む
楢山孝介
散文(批評...
8*
07/9/6 2:16
雨
宮市菜央
自由詩
3*
07/9/6 1:57
ちょっとだけ。
狠志
自由詩
2
07/9/6 1:55
■共同作品■ 刺青
Rin K
短歌
14*
07/9/6 1:38
1 g の マトンにかける夢
プル式
自由詩
3*
07/9/6 1:34
断片
ピクルス
未詩・独白
10*
07/9/6 1:23
三日月具合
葉流音
自由詩
2
07/9/6 1:19
■共同作品■ 大航海時代編
Rin.
短歌
10*
07/9/6 1:06
微熱
madoca
自由詩
1
07/9/6 0:56
目覚め、あさ
山中 烏流
自由詩
2*
07/9/6 0:52
ある少年Aの考察
時雨
自由詩
2
07/9/6 0:31
さよなら
まりも
自由詩
4*
07/9/6 0:22
忘れたくないから
たりぽん(大...
自由詩
11
07/9/6 0:10
微熱
木
自由詩
3*
07/9/6 0:09
空色の記憶
度会沙生
自由詩
2
07/9/5 23:58
そして偽りの空の下へ
〃
自由詩
2
07/9/5 23:56
Tシャツ
夕凪ここあ
自由詩
6
07/9/5 23:43
僕らウルトラマンの味方
むむ
自由詩
2
07/9/5 23:33
5349
5350
5351
5352
5353
5354
5355
5356
5357
5358
5359
5360
5361
5362
5363
5364
5365
5366
5367
5368
5369
5370
5371
5372
5373
5374
5375
5376
5377
5378
5379
5380
5381
5382
5383
5384
5385
5386
5387
5388
5389
加筆訂正:
ふるえていないのは心
/
プル式
[07/9/6 7:02]
画像のせました
断片
/
ピクルス
[07/9/6 1:28]
初出/ON LINE文壇「虚構」
8.77sec.