古代に誰かが語った
人間は考える葦である
を受けて
近代の誰かが語った
人間はもの思う葦である
を受けて
現代の誰もが語らなくなった
もの言わぬ葦も
時代を超えて
いずれも人間である
空に埋もれた巨きな鳥を
指でたたいて確かめる音
少し傾いだ雨になる


片足を尾のように動かして
屋根の音を追っている
何もない日の生きものの笛


水のなかで抱く ...
あなたが死を選ぶと言うなら
私には それをとめる術がない
それでも死をすすめないでいるのは


あなたを失うことで
私の半身を奪われたくないから・・・


あなたの喪失という波紋 ...
ドロドロと流れてる
弾け飛んだ想いとか
止められずに増えてった
つまらない秘密たちが

暗いだるい生きもの
窓を開けたら

重い鉛 宙に浮かんで
陽に飲まれるような
知らない世 ...
漢字を書こう
一画ずつ正しい筆順で
口の部分は四角ではなく
顔の中にあるくちなんだ
きちんと三画で
○ではないんだ
それはその字に失礼だ
そもそもそれでは
その字の意味がわからない
...
組子の影に浮かぶ 拍子
庇の先の峠 今日の宵
零れる滴 きらめいて
往事が昂じ 庭先の
葉を打つ通り雨
更けて静けさ
求める 唇が
寂しげに交わした
言葉 触れること
かなわない ...
七月から
白紙のページが、ずっと続いている日記帳
今日も繰り返す
君と、同じようなメールのやりとり

エアコンをつけたり切ったり
パソコンをつけたり切ったり
何もしない毎日
考えている ...
月明かりと
雪明りに照らし出された風景は
ひっそりとしていて
思わず息をひそめてしまう
思い切って深呼吸すると
冷たく澄んだ夜が
きゅうっと体に入ってくる
そして私は夜と同化する
これ ...
ざくざくざくざく
冷たい雪を
ざくざくざくざく
手袋を着けた手で
ざくざくざくざく
掘っている

雪の下には
大地が眠る
私の足元には
大地が眠る
春の雪解けを待ちながら
大地 ...
空の箱 空の箱
空の箱には空が入ってる
空の箱には何にもない
空がほけっとのぞいているだけ

空の箱 空の箱
僕には大事な空の箱
いつか見つける宝物を入れる日まで
空の箱は空のまま
...
八月十五日になると
毎年訪れる浜辺があって
太平洋に面したそこへ
母を連れていくのが
夏の慣例だった


『砂上の手紙』



空襲で
顔面に火傷を負った母は
ひどい弱視で
...
青から赤に変わる瞬間
私の前にいた男が左右を気にしながら走り抜けた

ここの信号機は長い 小さなため息が出た

青から赤への変化には 御丁寧に点滅というシグナルを発するくせに
赤から青への ...
  
 
庭に雑踏が茂っていた
耳をそばだてれば
信号機の変わる音や
人の間違える声も聞こえた
ふと夏の朝
熱いものが
僕の体を貫いていった
雑踏は燃え尽きた
かもしれないが
庭 ...
この絵の中心はどこか?
絵の面積の大半を占める黄金色の畑だろう。
生きているように色が塗りたくられている。
しかしながら、この蠢いているかのような小麦畑の
力に気づけば、
そのあと ...
掴めるような気が
したのに

ツプリと
それ以上の音すら無く崩れた思い


静かで曖昧
強弱をつけて


バウンド


聞こえた?
君に届かなきゃ意味が無い
明日たぶん天国に還るらしいから、今日のうちに言っとく。
私、あれ以来もう林檎は聞けない。

そりゃ選曲したのは私だよ。
でも死ぬ2時間前に林檎の歌詞を読んで聞かせてくれたんだもん、
ほかに思 ...
「信じてる」

「信じたい」
って
表裏一体だね

でも
わかんないけど

あなたを
信じてるよ
こころから。

だから
あなたの「信じたい」を
「信じてる」にしたい ...
連なる山々

緑の頂に抱かれて眠る、雲海



光が漏れ

呼吸を始める木々



木陰にひっそりと佇む祠



ここは

神の御座します処
言葉では伝えられない気持ちを唄に乗せて

耳、腕、足、心臓、皮膚、脳

身体全身で受け止めて包み込む。

それが本当の歌。
わたしはふたつまで数えて
息をつき
これからどうしようかと考えて
横になった

ここにはまだ夜の空があった
子どものときの大きな布団のように
わたしは目蓋まで深く
覆われている

...
朱に染まれ

種を残せ

口に含む苦さを忘れない

ぎゅ ぎゅ と鳴らす感触を思い出す

朝焼けの色を写し取り

朱く朱く乾いた夢を

灼けた大気に溶かし込み

ほおずき灯 ...
泳げ

泳げ

妨げるもの

異図も可笑しく

泳げ

泳げ。
いつか、必ず土に帰る

その事を、どれだけの人が分かっているのだろう
中性子鉄琴の
下方から湧いた
白球形した幻燈を凝視する



万能の数は軽々と思案し
風化した仮死色ローズが
口々に提案する
あれは
大猿のめくるめく集団Suicideだ

...
 
 
うだるような夏空
じりじりと足が溶け始めた寂しさに
わたしは階段を徘廻する
 
今へと続く段の隙間に
モノクロ写真 一枚
 
 
誰だっけ。
 
 
容量を越える思考 ...
「きゃああ」よりも「ぎゃああ」がぴったりくる土曜日の昼下がり 、外気温は35度をこえ、道は渋滞  熱い空気は苛々と音をたてて地上へ押し寄せられてくる。 こんがりと焼け焦げた人々は、黒い顔をさらしたまま ... 俺の稼ぎは飲み屋が使う

におい嗅ぎ大丈夫なら大丈夫

お隣が寂しい顔でほっとする

棒きれに耐久性で負けている

トイレが綺麗 おそるおそるだ

すぎた事を占っている泣きながら
君を見かけなかった、もう伸びきった首。
モーニングコールは君だけのためだったのか、
(僕にはうるさいアラームだった。)

側にあるってだけの存在を
迷わず投げ飛ばしたら、
(もう届 ...
駆けていく、(賭けてみる?)
貯金では間に合わないわ、
飛んでみせる、あなたの海は狭いけど

落ちておいで、受け止めてあげる。
仲間を従えてはだめ。
こんなことで結構なん ...
太陽に撃たれてしまった今日という夏が私を浄化していく

反乱の白い日傘を青に塗りわたしと空が同化する夏

「その花を頂きます」と来る予告、たぶん夏には盗まれている

風鈴の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
もの言わぬ葦小川 葉自由詩207/8/14 22:51
ノート(夜へ ひとり)木立 悟自由詩807/8/14 22:40
行かないで・・・ひげ爺@雲夢...自由詩007/8/14 22:34
restoreeupa自由詩207/8/14 22:31
漢字を書こうぽえむ君自由詩2*07/8/14 22:30
ふたり及川三貴自由詩007/8/14 22:26
長い夏休み壺内モモ子自由詩0*07/8/14 22:23
冬の夜明楽自由詩207/8/14 22:12
自由詩007/8/14 22:11
空の箱自由詩107/8/14 22:11
砂上の手紙蒸発王自由詩9*07/8/14 21:39
青点滅赤青点滅赤…楠木理沙自由詩107/8/14 21:04
その海からたもつ自由詩2207/8/14 20:42
ゴッホ『刈入れする人』についてケンディ散文(批評...3*07/8/14 20:12
ゼリー瑠音携帯写真+...007/8/14 19:34
もう林檎は聞けない風音未詩・独白1*07/8/14 19:20
疑心携帯写真+...1*07/8/14 18:50
聖なる大地由希自由詩007/8/14 17:55
ウタrico自由詩207/8/14 17:34
きかせてください毛虫自由詩007/8/14 17:18
ほおずき彌月自由詩007/8/14 17:17
頬白鮫。モチヅキ自由詩107/8/14 17:05
無題西平よしゆき自由詩1*07/8/14 16:41
夢魔ガール  Anagram of  「Amalgam」鏡文字自由詩3*07/8/14 15:44
かいだんゆるこ自由詩3*07/8/14 15:28
あちいリーフレイン自由詩107/8/14 15:08
俺の男気しみまん川柳6*07/8/14 14:46
昨日の情事。哀詩自由詩107/8/14 14:38
れんあい速度。自由詩0*07/8/14 14:36
浄化していく夏たにがわR短歌8*07/8/14 14:31

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