神に祈る価値はあるのかと
少女に尋ねたら
当然のように頷いて微笑んで
其の瞳がいやに澄んでいるのが気に入らなかったから
ピストルを取り出して
引き金の部分を舐めさせたんだ
火薬の匂いがした ...
「忘れた。」
口にすればそれは嘘だと
彼女は気付きながら
繰り返して、繰り返して、

ルーペから黒紙へ
伝える熱は優しくない
温度差のあるアレとソレ
誰も彼もが遠すぎて距 ...
朝起きる
飯を喰う
家を出る
教室に着く
椅子に座る

ありゃりゃ
机の上に首がある

まいっちまうよ
邪魔で仕方がない

でもどかすのも忍びない

しょうがないから
机 ...
季節の顔のかそけきは
年を経るたび強くなり
侘び寂びの頬を擦りては
盲いるときのいつぞくる
そればかり懼れ日を送る
たとえばおれが今夜
習慣にしている夜の散歩がてら
捨てられている、うすぎれた皮を着た羊顔の子供が落ちているのを見かけたら
気まぐれで拾って手をつないで小さな歩幅でスキップをしながら帰 ...
あなたのこと考えると
少しだけ世界が輝いてみえる
泣きそうなときでも
ちょっと笑ってみようかなって思える

そんなあなたに伝えたい
独りで抱え込まないで
ありのままのあなたをみせてほしい ...
手を繋ぐと
聞こえる音が
聞こえなくなりそう

明日のように曖昧な
昨日の出来事のように
今はまだ
起こるべくして
始まるべくして
ただ静かに
呼吸をしている

空が遠い
あ ...
「もう、君はいないんだね。
 僕が愛した君は、目の前にいても、心は遠く離れてしまって、うつろのよう。
 黒い髪も、白い腕も、柔らかな耳たぶも、全て手をのばしたところにあったのに。
 もう、いない ...
 その日、我々は日がな鳴りっぱなしの電話の応対で仕事どころではなかった。
  「本当に痩せるんですか?」
  「体に害がないなんてことないんじゃないですか?」
  「すぐにでも欲しいです! 早く ...
{引用=
僕が都合の良い魚になって
遡上するならあなたへ、と

   キューブを完成させる方法
   かしこく、方程式どおりに回すのか
   バラバラにして組み立て直すのか

完成し ...
「どうも最近体がだるいんですよ。けだるくて動くのがおっくうな感じが抜けなくて…」
「そうですか。ほかに症状はありますか?」
「うーん、体がともかく重いんですよね。体の中がごろごろするというか…」
...
{画像=071212001810.jpg}

光は雲に映り
雲は流れ
流れ
雲は流れ
青に映す秋の心


光は映す
影の薄い秋の想い
影は足元から指先へ繋がり
遠く千葉港に貿易 ...
「お母さんは私よりもあんたのが可愛いのよ」

今年で25になる姉から、こんなメールが届いた。
あまりにひどい頭痛がしたので、返事をしないまま放置して、2週間になる。
そのまま、姉からは何の音沙 ...
奴は俯いて云つた。
惚れた女が出来たと。
女が子を孕んだと。
其れ以上は云はずとも、何を欲してゐるのかは、痛い程好く判つた。
なしを、付けて遣らう。
掛けた答ゑで、奴に血の気が戻つた。
ひ ...
彼女はなぜだか気付かない
たとえばときどき僕が抱く浮気心に。
ほんのいっしゅん抱くだけだけれど

彼女はたぶんぼくの詩を読めない
理解はできても
言葉のさけめから臭いたつ
臭気をかぎわけ ...
きみのりんかくをぬいあげていく
オルガンの重さが
ひかりににていて
急に
まぶたがいらなくなる
砂糖の
あじをわかりたくて
紅茶ばかりのんでいる、午後
猫が行った



声に体 ...
パイを焼き上げた
外はこんがりたぬきいろ
中は湿ったきつねいろ
眺めて味を想像する時
食べてる時より良い顔
眼には優しさの炎
口元は甘い微笑み
恍惚に濡れた午後
煙を立てないオ ...
 広告に
 
 幸福装置ついに完成!是非お買い求めください!
 どんなに不幸な方でも必ず幸福になります!!

 と、出ていた。
 競馬で勝って、懐が暖かかったので買うことにした。

  ...
「ねぇねぇ、サンタさんはいまなにをしているの?」

「クリスマスまでなんてまてなーーい!」


あらあら こまりましたね
それじゃあ とくべつに
ちょっとだけ 
ふだんのサンタさんをの ...
 それは5年間に起きた出来事
 たとえば私にとっての27才からの5年間は
 少し人生を棒に振るような生き方をした
 驚くような世界をいくつか知って
 感情に呑まれて行方がわからなく ...
癒えるにつれて ひどく
かゆくなる 若いころの
途方もない ゆめをみて
あけがた 目をさますと
指先が 血まみれだった  
 
 
 
広告のなかで
おばけみたいな女が
笑う
 
きっと今日も
教卓のうえで
聖典が晒されていて
 
朝飲んだ牛乳の
白さだけが
清廉でしたねと
 
地下鉄をくぐる ...
もし、ひとつだけ
願いが叶うとしたなら
君は何をおもう
僕は、距離を想う

埋める術さえ持ち合わせていない
淋しさばかりが募る日々


いつかと信じて眺める星に
君への愛を捧げては
冷たい風を握り返す ...
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで

誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ...
彼方の灯火を目指して
星が時間を登っていく

宿題を忘れた子供のような顔で
君が僕から目を逸らす

様々な哀しみと喜びの選集を
投影しながら窓枠を
低速で横切る薄い雲

ガスレンジ ...
四肢も鱗も眠る
夜 我らは死の裔
耳骨を整え
大絶滅を待っていた
詩を憎め
詩を嫌え
詩を恨め
詩を殺せ
空気が もっと透けて
幹どうしが当たると
かーん かーん と
乾いた音が遠くまで響く

岩や砂塵は
薄い大気の流れを押し切って
存在を増し
影は濃い

インターネットは繋ぎっぱなし ...
階段を降りている
のぼろうとしてたのに
でも迷わない
うしろすがたは不安じゃない

夕暮れにはえる骨格

自転車の鍵はどこ
きみのかかとが逃げていく
ひかりのすまわない瞳を
ふりむ ...
興奮を コーフン と書くだけで

なんだか 許してしまえるニュアンスになるね

ねぇ いま きみ コーフンしてるかい

ぼくは すごく コーフンしてるよ

失われた十年 よりも

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
MIDNIGHT BANKROBBER(S)000自由詩207/12/12 4:44
「隣接風景」菊尾自由詩107/12/12 3:14
潔癖kei99自由詩007/12/12 2:25
徒然 七鎖骨自由詩0*07/12/12 2:14
自由詩1*07/12/12 1:58
プレゼント優羽自由詩3*07/12/12 1:40
呼吸小川 葉自由詩507/12/12 1:25
もういない麻生ゆり散文(批評...1*07/12/12 0:57
冴えたやり方散文(批評...2*07/12/12 0:55
薄明(嘘つき)たりぽん(大...自由詩1107/12/12 0:54
りんご麻生ゆり散文(批評...2*07/12/12 0:53
哀しい空に光が映えbeebee自由詩307/12/12 0:14
姉という生き物亜樹散文(批評...307/12/11 23:42
ひとよヴィリウ散文(批評...007/12/11 23:38
僕はよっつの数列も覚えられないだいたばし自由詩207/12/11 23:34
簑田伶子自由詩18*07/12/11 23:20
パイ木屋 亞万自由詩1*07/12/11 23:06
幸福装置山崎 風雅自由詩307/12/11 22:56
「ねぇねぇ、サンタさん。」自由詩2*07/12/11 22:31
とおい時代九谷夏紀自由詩107/12/11 22:11
そろもん(傷の歌)みつべえ自由詩707/12/11 22:01
痙攣するひとみ森さかな自由詩207/12/11 21:59
with見崎 光携帯写真+...2*07/12/11 21:50
暗示は歩いてゆく塔野夏子自由詩11*07/12/11 21:39
巣箱松本 涼自由詩407/12/11 21:14
逆算吉岡孝次自由詩007/12/11 20:37
詩人へmatu自由詩107/12/11 20:19
大気圏第二層アハウ自由詩207/12/11 20:03
ひかりについてアオゾラ誤爆自由詩1*07/12/11 20:03
おっぱい大覚アキラ自由詩2*07/12/11 19:55

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加筆訂正:
/池中茉莉花[07/12/12 1:22]
訂正しました。
9.6sec.