終活の夜は
むなしくて長い
こんなに味気ないものはない
現役時代のような
達成感も安堵感も心地よい疲労感もない
いつものように夕飯を食って焼酎を飲んで寝るだけである
ワイフとの弾む会話もな ...
ねえ、おじさん
おじさんは何で
良い年して
うだつも上がらないのに
自称詩人なんかやってるの?
なんか決まりきった
天とか星とか風とか
花とか海とか光とか
愛とか命とか希望とか
夢と ...
花から花へ
飛び廻る蝶のように
わたしのたましいは
かろやかに
破壊と暴力を孕みながら
次々と新たな時を
点火していく
*
震える両手に溢れるもの
痛む両眼を支えるもの
...
おばさん
おばさん
教えてよ、おばさん
どうしておばさんになると
おじさんみたいな顔になるの?
口の回りが
青くなったり
鼻の穴が黒くなったり
眉毛が濃くなったりするの?
おばさん、 ...
良い意味で
もうどーでもいいよ
と思う時がある
何もかもが
大事だから
不幸中の幸いで
命は
助かった
魂という
命が
誰も知らない
私の涙を
私だけは ...
余は高齢ペンギンであるぞ
腰はみじんも曲がっておらぬとはいえ
前傾姿勢が急であるからして皆のもの
頭が高い。
予は皇帝・・してどのあたりがペンギンの
腰であるか?
かくかく しかじか ...
{引用=今日は、のぼさんこと俳人・歌人 正岡子規の命日で、子規忌。
なので、私の昔の短歌を一首。}
ほんとうはほんとうにしかわからないゆうがたふっとあおい影あお
遅く。何遍もの楓を越えて遅く。
ホウ砂が切絵の上に散らされて、
磁針は下方に引かれて薄く破る。
(それをボールに乗せ弾ませたい。
上昇してさらさらと粒を降らせ、
線になり点になり、見えな ...
{引用=*}
溺れそうな空
まつわる光はまつ毛に重く
秋桜に迎えられ
坂の上まで送られて
いつも喪服を着た
踏む者もいない影が
ことばを忘れたものたちの
風とまぐわう声を聞く
...
秋の声秋の音聞き落ち着いた温かいお茶飲んで深呼吸
ゴルフ場緑一色癒やしの場綺麗な場所で綺麗にプレー
次々と問題起こすスポーツ界選手は不安拭いきれない
古い歌古い時代を引き寄せる今現在 ...
雨が降る
激しい、激しい
雨が降る
漆黒に濡れ光るアスファルト
雨垂れは規則的に軒先から落ち
わたしはコンビニのイートインにて
濃いアイスコーヒーを啜っている
さみしい気持ちとあ ...
地下駐車場に止めてあった高級外車にガソリンをかけて火をつける
三つ又の銀色のエンブレムがボンネットの先端についている
メルセデスベンツぐらい、クルマに興味のないおれにだって分かる
炎が上がり、熱 ...
三日も止まない雨
時々全部夢だと思う
戻りたい頃があることに驚く
どうせ血の塊
形があって何か考えてられる方がおかしい
生きとしいけるもの皆
間違えた道の一例に過ぎなくて
何故心 ...
空き箱に仕舞い込む影がちらつく
ガウンを追いかける
わたしと長い髪
暗示だけ逃げ出してしまったから
シーツもギブスもゼンマイも
鯨野原の大通りから逸れた巾着から
七曲りの空中散歩の ...
引き延ばされた時のうえに横たわっていた
何度も 何度でも細い管は出入りして
その間何を思うこともなく
何かが出来るはずもなく
ただ横たわって耐えるだけだった
この心臓は何度も死んでは再生 ...
二〇二一年十一月一日 「現代詩年鑑のアンケートへの返答」
現代詩年鑑のアンケートへの返答
詩集5冊
高柳 誠 『フランチェスカのスカート』
荒木時彦 『(Aの一日)』
長田典 ...
昔小田急線の駅で待ち合わせた友人と
顔を合わせることもなくなった 僕は
暗い駅の改札で 今は 手を一人で振っている
光景だけが はっきりと 存在していた
心のようなものを失くした
裸になった
代わりに心になった
裸足になった
切なくなって
よろしくと言った
はじまりはいつもびぎん
じっとしていた
ヨーグルトになった
甘くなくて、懐 ...
風が吹いている
風は絶えず吹いている
新たな行為をしよう
この現実に刻み込む
新たな行為をしよう
この生は死と共に終わる
君は、
生きる気力がどうしても湧かないまま
暗闇にずっ ...
アメリカのボスが牢屋にやってきた
わたしは間髪いれずに口火をきった
「アイム ソー ロンリー」
オウ ユー ロウニ?
「あたなが牢に入れたね」
テジョウビ オメデトウ
「手錠日、おめでたく ...
欲しいものがなくても
コンビニまで走った
あの人の好きなものを
まだ知らないから
お酒も煙草も
ガラスの向こうで
光って見えた
いつかは
扉を開けて
渡せるように
少し ...
眠るために酔おうとして
酔えない夜は
もうろうと想う美しい
風景が3ミリづつずれてゆく、
神さまの
立ちくらみみたいな世界
天使なんているわけないだろ
そん ...
私が走らせた蒸気機関車は、よく知る町を通り抜け
床屋の駅を出発し、歯医者の駅を通過して
商店街が途切れた所で、踏み切りとぶつかった
動けなかった
驚いて見上げた先に
もっと大きな蒸気機関 ...
晴れた日の
坊やの散歩コースは
いつものように
街を一望できる
丘の上の
見晴らしのいい公園
ベンチに腰掛け
秋の景色を眺めるのが
好きで好きで
たまらないから
...
青春を
わかった頃は
大人になって
振り返る
懐古のなかの
私を探しに
忘れてた
落とし物は
心の中に
有るのだろうか
まだあの日のままに
マスで来る
到達者だけの
知る世界
ネットの功罪
君は知ったか
いつからだろう
わたしは
目的をもつことを止めた
ただ気ままに
気の向くままに
いきてゆきたい
そんなことができるものだろうか
そんな風にさえ思ったこともあるけれど
まあまあなんとか
...
時の狼についに追いつかれたようなので
私はおとなしく、魂を差し出しました
でもそんなものには目もくれず
彼はただ私の両手を奪っていったのです
そうして、残された足で
私はまた時の狼からの ...
ひたすらうずくまって眠るが良い
歯が、砕けてしまうまで
宇宙を諦めた猫達が
そう、教えてくれました
声にならない、にゃあで
ひとつひとつ綺麗に刈り取られた満月の
黄金色の 子のキミの
花も実もない雑草の名など
どうでもいいことだけれども
そのあたまだけ齧り、
すこし頂けるとするならば
秋の音も、すこしは
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
終活の夜
zenyam...
自由詩
0*
22/9/19 21:13
教えてよ、おじさん
花形新次
自由詩
1
22/9/19 21:08
讃歌
ひだかたけし
自由詩
2*
22/9/19 18:46
教えてよ、おばさん
花形新次
自由詩
0
22/9/19 18:12
※五行歌 三首「闇の光へ告げる」
こしごえ
自由詩
3*
22/9/19 16:55
こうていペンギン
菊西 夕座
自由詩
1*
22/9/19 14:21
子規忌に寄せて
こしごえ
短歌
2*
22/9/19 14:07
Late night
k_otsu...
自由詩
0
22/9/19 13:01
快楽からの追放者
ただのみきや
自由詩
3*
22/9/19 12:17
ゴルフ
夏川ゆう
短歌
1
22/9/19 11:56
朝、静かに
ひだかたけし
自由詩
4*
22/9/19 10:48
イマ腎
ゼッケン
自由詩
3
22/9/19 9:58
ディレイ
妻咲邦香
自由詩
0
22/9/19 9:14
やにっこい
あらい
自由詩
0
22/9/19 7:24
プロメテウス
岡部淳太郎
自由詩
1
22/9/19 4:49
詩の日めくり 二〇二一年十一月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
13*
22/9/19 2:16
どこかの街で
番田
自由詩
1
22/9/19 2:07
はじまりはいつもびぎん
妻咲邦香
自由詩
4
22/9/18 0:36
風は吹いている
ひだかたけし
自由詩
6
22/9/17 18:01
アメリカのボス 再び
菊西 夕座
自由詩
0
22/9/17 16:01
恋
ミナト 螢
自由詩
1*
22/9/17 12:33
横顔
秋葉竹
自由詩
1
22/9/17 12:13
廃線跡
妻咲邦香
自由詩
2
22/9/17 11:45
青空へのプレゼント
st
自由詩
1
22/9/17 10:01
re:折々の歌 (旋頭歌)
足立らどみ
伝統定型各...
2
22/9/17 8:17
次の世代
〃
短歌
1
22/9/17 8:05
のらりくらりか
坂本瞳子
自由詩
3*
22/9/17 7:58
時の狼が
瑠王
自由詩
2
22/9/17 6:10
孤独の成り立ち.三
〃
自由詩
1
22/9/17 5:52
おぼろ
あらい
自由詩
0
22/9/16 23:00
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
496
3.49sec.