人の人の波が群れが
皆ぞれぞれの方角を向き
時々それが出逢い擦れ合い
火花を目映く飛ばしても
漁火の夢のようにすぐ消えてしまう
僕は一人だ
この人群れの中にいて
砂漠の深淵のような
...
タチアナ
灰色の軍事博物館の
白黒の写真の向こうで
微笑む若い女の名前
重苦しいくすんだ
軍服を着ていても
その笑顔だけは
すげ替えたかのように明るい
タチアナ
は
戦場で死ん ...
転勤が決まったという。何処へ、と尋ねると別の星だという。夕暮れの河原に人影はなく、二人のために飾られた絵画のようであった。たまには戻って来られるのか、とか、いつまでの予定で、という私の質問に対し、こち ...
明日
空は雪と一緒に
枝は小さな蕾と一緒に
冬の指は
いつかの冬の指と一緒に
夜明けを待っている
ピアノ
女の子が帰ったあとは必ず
ピアノの蓋が開いて ...
ねぇ先生
(先生じゃなくて講師だけどね)
「無邪気」って言ってみて
むじゃき
じゃぁ先生
(講師なんだけどってまぁいっか)
「無邪気」って五回続けて言ってみて
むじゃき ...
一人暮らしも板についてきて
仕事もやっと落ちついてきたある朝
キッチンで水道の蛇口を捻ると祖母がにゅるにゅる出てきた
都会の水道はとうとう水のかわりに二親等が供給されるようになったのか
なんて ...
藥指にできたあかぎれが肥大して、
早漏にも分裂し誕生する。柘榴の發芽のようす
みんなかわいそうで痛々しい私という槪念、
臍帶から外れた出がらしは息もできない
譱く曇って床に散らばる翆の ...
お空は言った
これも必然よと
花は散って実る
命に従い私は
善く生きたい
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
学校は魂の冷凍庫
明日からまた冷凍庫の日々
多分途中で凍って死ぬ
わけもなくしんどくて
ベッドに沈んだままの休日
気だるく甘美な死を思う
(緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている
私たちはたださみしいのだ)
ふるさとを遠く後にして
毎 ...
おやすみと
夜のくち笛がすると
踏み切りを塞ぐ貨車の列
恐ろしいソナタのはつ夢
おやすみ
自動扉の前で
なみだを拭いている誰かと手をあわせ
真呼吸しておやすみ
削岩機とゆっくり再起 ...
ゆうやけが地獄を洗っては沈む
ボロが併設された小さな社で拝む
山又山のさいご富士山を眺める
よく歩いた日のシャワーにほぐされる
シャワー浴びつつ妻のあたらしい歌聞く
...
寒空にさらされたタオルが一枚
人の気配がしないベランダに
タオルが一枚だけ干されている
顔や手を拭くサイズのタオルは
新しくも古くも見えない
ただの白色のタオル
なぜほかの衣類などはま ...
財務省の官僚たちは自分たちの
既得権益を守ろうと躍起になっている
そのためには国民を騙すことも
日本が衰退してゆくことも厭わない
これ以上、国が衰退して大ゴケしたら
国民ぜんぶが総崩れしてし ...
生きるということが
なぜか
悲しくなるのは私だけでしょうか
この魂という命が
原初から欠けているせいでしょうか
悲しくなるのは。
雲一つない青空の静けさが
欠けている魂にこうもしみてくる ...
でっこまひっこま
とは
でっぱったりへこんだり
という意味で
これまでちょっと
聞いたことがなかったが
どうやら方言らしい
こんな面白い言葉に出逢ったのは
カメラのレン ...
はつゆめ未だ見ず、神は黙したまま
けさも青すぎる空の飽きることなく
珈琲は飲みすぎている、水でパンのみこむ
駄目な人としてゆるされず、癒されている
瓶とペットボトル捨てに道 ...
僕が晩酌を始めるころ
サンフランシスコでは0時を回り
朝の5時に起きておはようを言うと
姉上、あなたはおやすみと言い
なぜなんだぜ?
同一座標でどんな時差が
僕はアサガオ
や ...
今年は何をするべきだろうということを思いながら、外の景色を僕は眺めていた。去年はあっという間だったが、同じように今年も過ぎていくのだろうか。私見では、もう、この疫病が収束しても昔のような生活スタイルに ...
冬の朝の陽射しが
カーテンの隙間から
二人のベッドに
直線を描くとき
その直線上で屹立した
朝立ちポコチンを
きみが愛おしげに
撫でているのに気付く
きみが愛しているのが
僕なのか
...
人は何であるのかを知ろうとする
夢見る時に 頭に
知ることで 道を
進むことで 不安を
歩くことで 何かを
直接的ないじめから
インターネットを悪用したいじめに移行してきている
こうなると
学校の先生も止められない
親が止めるしかないが
親も止める力がない
どうやって我が子を守っていけばいいのだ ...
西の空に日は落ちて
仄かに明るむ茜色
富士は勇姿を際立たせ
沈む地平に黒々と
聳える巨大なシルエット
すべて静寂に包まれて
遥かな距離を落ちていく
わたしもあなたも別々に
この ...
今日は川はにごりなく
深く沈めた自転車がよく見える
ついついと音を立て
外資系お洒落喫茶店の紙袋は
町角で丁度よく破れ
仔猫のようにこまかに震えてた
わたしの胸にうまれやまぬ
美肉の缶づ ...
寒風すこし感じつつ風呂はいり
月の行方しれずぼうっとしておる
牛タンビーフシチューが正月を彩った
カップをのぞいてお茶ののこりを確かめる
口さびしさ夜にチョコレットほっして ...
満開の桜早々散っていく儚い想い揺らいだ心
花見する人いっぱいで盛り上がる心静かに眺めていたい
テレビ見てサクラノミクスそう言った経済効果高める外人
桜咲き街に溶け込むその魅力街行く人 ...
二〇一八年十三月一日 「記憶」
感情の発展過程で、ある点以上には絶対成長しない人がある。かれら
は、セックスの相手と、ふつうの気楽で自由な、そしてギブ・アンド・
テイクの関係をほん ...
エインスベルやアイソニアの騎士の活躍によって、
オークはその戦う気力を徐々に失わせていった。
もちろん、黒色槍兵団あっての話である。
ガイジェスの丘は、人の赤い血、オークの緑の血で染まった。
...
エインスベルは炎の魔術を使って、オークの軍団を焼き払っていった。
アイソニアの騎士は、魔剣ゾフィアスを使って大勢のオークを葬った。
黒色槍兵団たちは、長槍を持って、オークの間合いの外から攻撃した。 ...
エインスベルは言った。「あなたたちがいれば、
オークの軍勢など簡単に蹴散らすことができるだろう」と。
その名に恥じず、黒色槍兵団は無双の活躍をした。
三万ほどのオークの軍勢は、一万五千までその数 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ネフスキー通りで
Giovan...
自由詩
5*
22/1/5 13:34
ターニャへ
〃
自由詩
7
22/1/5 12:57
転勤
やまうちあつ...
自由詩
2
22/1/5 9:19
冬の気圧配置は次第に緩むでしょう
そらの珊瑚
自由詩
12*
22/1/5 8:29
「無邪気」って言ってみて
ベンジャミン
自由詩
4*
22/1/5 2:12
祖母と故郷と、夕暮れと。
ちぇりこ。
自由詩
4*
22/1/4 22:48
古鍵と闔
あらい
自由詩
0
22/1/4 20:35
※五行歌
こしごえ
自由詩
3*
22/1/4 20:16
学校死の予感
杏っ子
自由詩
1
22/1/4 19:56
そうして世界は
ひだかたけし
自由詩
6
22/1/4 18:56
おやすみ
soft_m...
自由詩
0
22/1/4 18:12
自由律俳句 2022.01.04(火) 夕べ
田中恭平
俳句
2*
22/1/4 16:53
タオル
坂本瞳子
自由詩
2*
22/1/4 15:51
もう取り返しはつかない
ジム・プリマ...
自由詩
1*
22/1/4 15:31
なぜか
こしごえ
自由詩
0*
22/1/4 14:48
でっこまひっこま論
st
自由詩
5
22/1/4 9:06
自由律俳句 2022.01.04(火)
田中恭平
俳句
0
22/1/4 8:34
別の惑星
りゅうさん
自由詩
2
22/1/4 7:34
ブリと2022
番田
散文(批評...
2
22/1/4 0:21
明け方の窓
花形新次
自由詩
0
22/1/3 22:11
道の風景
番田
自由詩
1
22/1/3 20:34
いじめ防止
ホカチャン
自由詩
0
22/1/3 20:30
滑走
ひだかたけし
自由詩
5
22/1/3 20:16
はつゆめと夢
soft_m...
自由詩
0
22/1/3 20:14
自由律俳句 2022.01.03(月) 夕べ
田中恭平
俳句
1
22/1/3 20:12
桜
夏川ゆう
短歌
2
22/1/3 17:30
詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
12*
22/1/3 16:46
レ・スペラスとの戦い(七)
朧月夜
自由詩
1*
22/1/3 14:22
レ・スペラスとの戦い(六)
〃
自由詩
1*
22/1/3 14:21
レ・スペラスとの戦い(五)
〃
自由詩
1*
22/1/3 14:20
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
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468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
3.88sec.