男は、病が原因で生涯を閉じた。
生前には趣味であったロードサイクルを愉しみ、日本中を巡っては自転車ライフの素晴らしさを伝え、たくさんの人たちと交流した。
男はよくテレビやラ ...
叫ぶように笑う 君の癖に触れて
押さえつけられた 涙の気配に気づく
いつもはしゃいで 明るい君がふと見せる
深い影の中 手を伸ばしてみたくなる
悲しい記憶を乗り越えてく
空を飛ぶより ...
救助申請。真夏にやめろよ。
腐った女が雑居ビルの踊り場で。
ドアが半開きで見つけたのは身内。
最後の訪問は死亡推定時刻、同刻。
宗教法人”ありとあらゆる生命の犠牲の拒絶をアクシズとして、不 ...
ねえ、甘いものだけ
皿の上にならべたよ
ねえ、食べ物のことだけ
今日は考えるって約束
すみれの匂いがする
そんなことってあるわけない
象意の随意による不本意
小便が止まらねえ
...
二〇二一年八月一日 「断章」
かれがおれの体内に横たわっているうちに、そのアイデンティティは永久に消滅していった。かれを二度と解放するつもりのないことはわかっており、かれの真実の飛行は、今 ...
帰ろう
窓は開けたから
明かりもついたまま
温かいスープまである
帰ろう
足の折れたベンチと
錆びの落ちないすべり台
乗客のほとんどいないバスが走る
ひび割れたコンクリートの垂 ...
あのひとが僕のことをかんがえてくれている可能性はあるだろうか。あのひとはいま笑顔だろうか。きっと雨が降っている、田舎で、きみは濡れながら笑顔で、雨に打たれているのだろう。空は真っ暗で、きみは、真っ白な ...
ゲリ、ゲリ、ゲリラ
豪雨の降る夜
特別避難警報が鳴り響く中
どさくさ紛れに
逃げ出した精神病院
追って来るのは
氾濫した川の濁流と
いつもの奴らの声だけだ
「ゲリ、ゲリ、ゲリラ
ゲリ ...
心模様は
ゆったりと落ちて
貼られた桟橋から
ガラクタが投げ出された
でっぷりとしたぬいぐるみの釦を眺める
...
「今すれ違ったクルマ
SUVなのにシャコタンだったぞ
意味不明だな」
「あぁ、確かに車高の高い車を買って
車高を低くするためにお金をかける
バカみたいだけど」
「そうだね
でも ...
みんみん蝉が鳴いている
曇天空に、ただ一匹
細かい雨が降っている
みんみん蝉は鳴き続ける
それは私の心に木霊する
抑え難い生命の高まりが
溢れ続ける生への執着が
私の魂を掻き立て ...
肩越しに見える夕陽が
傷跡みたいに赤く
落っこちそうで
揺れている
並ぶのは景色ばかり
それでも
君が振り返ると
音なんてしないのに
ギュッと
掴んだ手首は
熱くなる
...
絡めた指先を穿つニュートリノは
はるかかなた
遠い星の宇宙人をも透過したのだろうか
ぼくときみはきっと
妖艶な生命体と
何億もの粒子で結ばれている
忘却の果てのお墓には
さまざまな忘れた事が
眠っている
忘れた事が生まれ変わった
今と久しぶりに会う
死ぬまで生きる
生を味わいながら
この魂という命を燃やし
死を覚悟しつ ...
きみの猫をデッサンする
きみに興味はないけれど
液化する時間
揮発した時間
猫を追いかけた
自ら曾祖父の手をとってジルバを踊る
ああ激しいアクロバット
でも着地点はわきまえた
よもやま ...
世界はコロナを憎んでいるけれど
僕らはコロナウイルスの野郎には
実は大いなる借りがあって
これは大きな声じゃ言えな ...
正念場歩く架空の少年は
{ルビ詩心=しごころ}と私語転がした春の蝉
水晶に水槽を推奨される
話から離れて花と去っていく
じいちゃんたちは
群れない!
嫁や孫たちに相手にされなくても
愛犬の尻尾ふりふりで
癒される
じいちゃんたちは
無愛想!
おしゃべりなし笑顔なしでも
焼酎のお湯割りで
心ほんわか ...
彼女はその猫を抱き上げた
細く鋭い雨のあがった夜
取り返しのつかない過ちと連れ立つかのように
もっとか弱い存在を呼び寄せたのかもしれない
こんな筈ではなかったと訝しみながらも、私は眠りに ...
{ルビ奇界鳥=oiseaux mécaniques}たち
{ルビ夜明けの合唱=Dawn Chorus}
頭に乘せるならバゲットか猫と決めていた
蕎麥喰う猫ほど祈りは深い
...
ひろい海をふたつに分けて
確かめてきた想い
雨にうたれたひまわりを
種に変えてしまう力
夜をまって
声にすれば
すべてのことを
忘れられるんじゃないか
目をつぶって
息をつな ...
今が人生で一番、
とてつもなくバカばかりして
生きてるのかな
推したい憧れの吸血鬼とか
いまはちょっと
いなくって
生まれ落ちて
生きてきたその日々を
なぞり書きして ...
プリズムが揺れている
大きな鳥は歌わない
蔦の絡まるアーチの隙間から
覗いた街はまだ灰色で
影は薄くなると逃げる
ラズベリーみたいに生きられたらと思う
砂丘みたいなお皿の上で
食パン ...
犯して来た罪は積み重なるが、いつか崩れて
落っこちた三日月が恥ずかしそうに、俯いて
よみがえれない希、どれだけ生真面目に願っても
暮らしのなかで ...
えし。こころがえし。いやなにおい。やめて。ぼくをうばわないで。ぼくのなまえを、かえしてください。ぼくのめだまをかえしてください。こわい、こわい、こわい。きっときみはうそつきだ。ほんとうのことをどうして ...
ガチガチの生き方だから忍び寄り
艶かしい人夏の暗い夜
余命半年の神様が背中に憑いている
あなたは上等な木の椅子を買ってきて
部屋の窓辺に置く
神様は名残惜しげにあなたの背を降りて
椅子に座り深くお辞儀する
昼間はいつも窓の外を見ていた
夜 ...
deleteキーを押して
こいつらみんな
一気に消滅させてやりたい
と思うことが
この頃頻繁にある
それぐらい下らねえものや
パクリもどきみたいなもの
マルチポストまがいのものが多い
...
納屋に吊したニンニクとタマネギを取りに行く
作業台から微かに火薬の匂いがする
もう銃には触れないでとあれほど言ったのに
あなたはすまなそうに謝る
反省してないのは分かってる
「でも定 ...
熱気籠るこの夜に
雨が降る、静かに
世界を透明に染め
私の魂を奥底に沈め
五感の縛りを解いて
広がる大洋は
この世界の最中に在り
私の内底から溢れ出る
精神の響きは踊る直観が捉 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ロック
湯 煙
自由詩
2*
22/8/29 6:40
空を飛ぶより難しく
まーつん
自由詩
1
22/8/29 3:59
夜を知らないやつは眠らない。昼を知らないやつは目覚めない。
竜門勇気
自由詩
1*
22/8/29 2:06
雑になっても構わない
〃
自由詩
2*
22/8/29 1:27
詩の日めくり 二〇二一年八月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
14*
22/8/29 0:05
夜明け
妻咲邦香
自由詩
1
22/8/28 22:45
どうか愛で
暗合
自由詩
1
22/8/28 21:33
ゲリラ豪雨
花形新次
自由詩
1
22/8/28 19:42
あや
あらい
自由詩
1
22/8/28 18:54
クロスオーバーSUV
イオン
自由詩
2*
22/8/28 17:02
みんみん蝉が鳴いている
ひだかたけし
自由詩
6*
22/8/28 16:57
feeling
ミナト 螢
自由詩
2
22/8/28 16:20
穿たれる
或る日
自由詩
0
22/8/28 11:39
※五行歌 二首「死ぬまで生きる」
こしごえ
自由詩
1*
22/8/28 10:18
きみの猫をデッサンする
ただのみきや
自由詩
1*
22/8/28 9:26
分厚い遮光カーテンの/偶然の隙間から/射し込んできた光は
TAT
自由詩
1
22/8/28 3:20
架空に浮く
水宮うみ
川柳
2*
22/8/27 23:44
じいちゃんたち
zenyam...
自由詩
0*
22/8/27 21:19
繭
妻咲邦香
自由詩
0
22/8/27 20:37
干し草のように眠っている
墨晶
自由詩
0
22/8/27 20:30
月の海
soft_m...
自由詩
0
22/8/27 19:27
よふかしのうた
秋葉竹
自由詩
0
22/8/27 13:27
キャリーバッグ
妻咲邦香
自由詩
1
22/8/27 11:54
いつか、涙ぽろぽろ
秋葉竹
自由詩
1
22/8/27 7:25
えしえしえし
暗合
自由詩
2
22/8/27 4:23
暗い夜
足立らどみ
短歌
1
22/8/26 21:16
wod
mizuno...
自由詩
7
22/8/26 20:52
自称詩投稿サイト運営者の葛藤
花形新次
自由詩
0
22/8/26 20:45
one last night
mizuno...
自由詩
1
22/8/26 20:28
貴女
ひだかたけし
自由詩
5
22/8/26 20:18
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
496
497
加筆訂正:
きみの猫をデッサンする
/
ただのみきや
[22/8/28 14:26]
修正
3.13sec.