埃がつもってる
それは雪にはならないので
もうすぐ季節がかわる
電話ばかりかかってくる
かけているのは私自身
足音だ
建物というのはおかしい
きのこの形をしたタワーのようなひとり ...
たんぽぽの
綿毛の浮力で生まれた
子供たち
あたらしい夏を追いかける
その先の
風に乗って
走っても
走っても追いつかなかった
今は春の終わり
見たこともない土地の空
...
おんなのひとに
なんにも感じなくって
おとこのひとに
何にも感じなくって
人間にキョウミガナイカラカナ??
僕はいま
薬の力で動いてる
晴れ渡る空と
遊ぶ雲のしたで
一人ぼっちを感じながらも
自分とは違う考えを持っている人間と
本当は仲良くなりたい
人と人が近づくために必要なのは
互いに歩み寄る心 それだけ
歩み寄る ...
流しのしたで無事見つけた
ゴミ袋は
みるみる膨らんで
いくつも部屋のすみに並んでいく
たちまち汗びっしょりになる
シャワーを浴びたい
冷たいお茶を飲みたい
などと考えないよう
片時 ...
きっと今日
満月だったね…
見上げても
あたしと一緒
涙の夜空
朝、直らない寝癖を気にしつつ外に出る
夏物の服をまとめ買いする
雲行きが怪しくなる
寝癖はまだ直らない
昼、直らない寝癖を気にしつつ外に出る
一週間分の家族の食糧を買いだめする
寝癖は ...
下を向いて歩いていたら
五月がおちていた
かたちというほどのかたちもなく
いろというほどのいろもない
けれどなんとなくそれが
五月だということは感じられた
そのままにしておくのもあ ...
隔てなく続いていく太陽
幾度となく続いている遠遠
たたいたら 裏返って 裏廻って
神が両手を広げて涙を流す
それが為に頬を食らう
棒立ちの自動の風
地球の青さはいく ...
昔から、さよならをするのが下手で。
死んでしまった友達の携帯番号とか手紙とか、
いつかきっと、と思いつつ
大事に握り締めて薄くなるのを待っていたりする。
記憶は上書きされる ...
寝室に、あなたの髪の毛が落ちている。
それだけで毎日、布団は暖かい。
あなたは今、幾つになったのだろう。
なんと言う時代に生まれてしまったんだ
この先の人間もそう言うのだろうか?
先人たちもそう嘆いてきたのだろうか?
便所の落書きより劣悪な情報で
魂が蝕まれているんだ
言いたい ...
靴に足を入れて爪先をとんとん。
空からの階段を何かが駆け下りてくる。
ガラス瓶の中の住所から
尋ね当てた先のドアをとんとん。
無口な透明人間たちの声なき訪ない。
いつの間にか
大人になっていた
少年の終りが
大人への裏返しみたいな
知らぬ間の不意打ち
大人になって
子供の時間を捜す
小さい頃 理由もなく
大人みたいになりたかった
幼年の頃
...
強い風が
いろんなガラクタを
吹き飛ばして残ったのは
からっぽの青空
どこまでも視線を
深く高く運んで行けそうな
純粋な空色をたたえた
からっぽの空
からっぽの空から
吹き下 ...
人はどこへゆくのだろう
このまま このまま
みえないところまでゆくの、
こころが
ふらふら
さまよって
今日も
きみのもとへはゆけない
太陽よりも
強く輝きたい
もし運命というものがあるのなら
運命なんぞ
張り倒してしまいたい
心から
心から
強くなりたい
星々よりも
たくさんの強さを
月よりも
優しく清らかに
...
悲しみやら
目につけば
水に腕をくぐらせ
滴のきらきらと落ちかがやくさまが
この雨降り以外
かわかし続ける陸のうえ
路の上で
美しくなどないよ
とりあげられたある日は
何 ...
好いた女に逆立ちさせて
床を舐め取らせる
女はみんな子宮にサイクロンを飼っている
そいつの威力によって
泣いたり喚いたりしやがんだ
お前の髪が一番床を汚してんだよ
ええそうね、そう ...
寂しい日には鏡の前でうずくまる
そこには彼が必ずいるから
やあ
僕は手をあげる
彼は黙ったまま手をあげる
彼は何も語らない
ただ
僕の言葉をぱくぱくと飲み込む
彼の糧は僕の言葉なの ...
雑居ビルの中にある小さなライブハウス
彼女が鍵盤に指先を下ろした瞬間
スタインウェイは真っ直ぐに彼女を見つめた
たたみかけるような熱い音の重なり
スタインウェイと彼女の間には
透き間 ...
氷の中でも
トビムシと藻は
生きている。
春を諦めない。
熱には弱いが
寒さに強い
氷でも光は通す
氷でも溶ける。
夢を諦めずに
今日も生きる
命を大切に
生きている。
...
悩むことは苦しい
出来たらいつも美味しいもの食べて
美しい衣装纏って仲間と愉快に
愛情に囲まれている方がいいに決まってる
あえて悩むことなんかない
悩む力を持っている人は ...
夏至、直射する日光の中
未熟な暴力によって踏み潰された草花と
心音だけのその小さな弔い
駐屯していた一個連隊は
原種農場を右に見て南へ進み始める
わたしは網膜に委任状を殴り書きする
...
私たちはいきているだけで
土を汚し
空を汚し
海や川を汚し
人のせいにして
わらつているのだ
汚した土からは
何も生まれず
汚した空は
汚れた雨を降らせるのだ
...
さめたスープを
なべに戻してはいけません
いけません
あたためなおすとき
すぐに沸騰してしまうから
もうそのままに
飲み干すなり
捨てるなり、お好きに
今夜も薔薇の刺に気絶しそう
土深く沈む場所に
根を伸ばして
真っ暗な場所で絡み合いましょう
赤い薔薇に青い薔薇を混ぜましょう
白い薔薇に黒 ...
好きとか嫌いとか
そのような感情と同じ速度で
五月の空はわたしのこころを蝕んでゆく
そして陽射しに揺れる葉桜が
散り行く先など知る縁も無いように
他者への憎しみを
こころの襞奥に抱え込 ...
彼は怒っている
子供の頃から怒っている
彼の父も怒っていた
彼の怒りは彼の父やそのまた父が灯し続けた小さな聖火である
彼はもはや何に怒っているのか分からない
彼はずっと怒り続けている
...
朗読会の司会を終えて
{ルビ塒=ねぐら}となったネットカフェの個室で
目覚めた朝
古びたタイルの便所に入る
鏡の前に
薄桃色の花柄の
トイレットペーパーが
置かれている ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わすれっぽさ
君の、
自由詩
2
08/5/20 2:32
たんぽぽの行方
小川 葉
自由詩
3
08/5/20 2:18
ぼくは
水平線
自由詩
0
08/5/20 2:16
Tom & Jerry
小太郎
自由詩
1*
08/5/20 1:27
ふりだし
アンテ
自由詩
3*
08/5/20 1:23
涙
ユメサキハル
短歌
0
08/5/20 0:48
寝癖
ここ
自由詩
6
08/5/20 0:40
「ひろった五月」
ベンジャミン
自由詩
11*
08/5/20 0:32
感情葉
十二支蝶
自由詩
1
08/5/20 0:23
未送信
R
自由詩
2
08/5/20 0:16
布団
恭二
自由詩
1
08/5/19 23:57
I'm not worth it
maynar...
自由詩
0
08/5/19 23:30
とんとん。
海里
自由詩
2
08/5/19 23:19
いつも同じ
フクスケ
自由詩
2
08/5/19 23:02
青空
kauzak
自由詩
9*
08/5/19 22:57
たましい
ゆうと
自由詩
1*
08/5/19 22:29
ギラギラ
渡辺亘
自由詩
1
08/5/19 21:59
らくじつ
水町綜助
自由詩
7
08/5/19 21:56
掃除機
ミゼット
自由詩
0*
08/5/19 21:51
1ピクセルの境界
プル式
自由詩
3*
08/5/19 21:21
音の回廊
渡 ひろこ
自由詩
22+*
08/5/19 20:57
氷中でも
ペポパンプ
自由詩
11*
08/5/19 20:22
ほっとする時
山崎 風雅
自由詩
2+*
08/5/19 20:20
鼓動する信号
たもつ
自由詩
6*
08/5/19 20:13
汚染
彌月
自由詩
1*
08/5/19 20:08
前提に従うこと
Hitots...
自由詩
1
08/5/19 20:06
「薔薇 ☆。」
白い羽根
自由詩
0
08/5/19 20:01
五月のひと
恋月 ぴの
自由詩
34*
08/5/19 19:49
聖なる火
六九郎
自由詩
0+*
08/5/19 19:39
便所の花
服部 剛
自由詩
1
08/5/19 17:44
4895
4896
4897
4898
4899
4900
4901
4902
4903
4904
4905
4906
4907
4908
4909
4910
4911
4912
4913
4914
4915
4916
4917
4918
4919
4920
4921
4922
4923
4924
4925
4926
4927
4928
4929
4930
4931
4932
4933
4934
4935
加筆訂正:
青空
/
kauzak
[08/5/20 0:06]
10年前に書いたテキストを推敲し投稿。さらに再修正しました。
かつていちどは人間だったもの
/
影山影司
[08/5/19 23:37]
一日経って、ちょっぴり手直ししました。
5.95sec.