いまにして思えば、いつも扉があった。
あの夜、鍵が開かない扉を見つめ、
電灯が射す、コンクリートの壁を覚えてる。
誰にも触れられたくなくて、
扉の前に、本棚を移動させた夜。
...
じわりと
広がった
君と言う名の
憎悪に
熱をもって
痛みをもって
戦う
朝昼晩、わたしは地球とキスをする。
冷たく触りきったあと
あなたの身体には何か遺るだろうか
私が夢見た痕跡は
のこるだろうか
青く澄んだ月の光のように
彼方のくぼみに 廃墟のように
(先に看取られ ...
枯葉
風に抜け落ちたその羽を一枚一枚引き裂いて
枯葉で紡いだその色は一体どんな景色を描くのだろう
知りたいような知ってはいけないような
たまにはそんな背徳的な感慨にふけるのも悪くは無い ...
「心が痛いとは言えない、だから流してしまった血の色は赤い。」
と聞いたって、どういう風に赤いのか聞いても分からないよ。
じゃあ、ってその傷口を開いて見せるのは乱暴なことじゃない?
血 ...
街の喧騒を抜け出せるくらいの
突き動かされるような
強い衝動が欲しくてたまらない。
それは ただ
「疑い続ける恐怖」
結局 あたしは一人の人間として
この時間を全て
あなたに ...
生きるのをやめてみようかな、と思った
ずいぶん前、絶望の淵で
そんなに大事ではない
ただ少し、休みたかっただけ
それから今まで生きてきた
生きることを選択したわけではなく
死ぬのを ...
世界は難しい。
考えても解は見当たらなくて。
問いだけが見えてる。
計算ドリルみたいに答えが付いてないんだ。
誰かが泣いたら、誰かが笑うんだっけ。
それは、笑うために頑張るべきな ...
呑み込まれた海の底で
震えが止まらなかった
何に触れても感触がない
ただ見えている
「あざだらけの腕」
うねり狂う満月の夜
僕は身を投げ出した
目を瞑った数秒
花瓶を落とす ...
小さな花がたくさん咲いて
母さん、思わず泣いてしまうほど
健気で、非力なのに全力で
息を合わせて丸くなる
丸くなっているのが、また、さ
垂直な茎が正しい主張をしている
程よい距離で集ま ...
海に沈んだ小さな舟に
太陽は容赦なく照りつけ
次第に意識は輪郭を無くして行った
いや
輪郭を無くしたのは
僕の方だったのかもしれない
ある雨上がり
水たまりに足をつけたら
その ...
人生に空想はたくさんだ
くたくたになるまで働いて
よれよれになるまで歩き続け
家に帰り着けば誰もいない
そんな話はたくさんだ
疲れたとかつらいとか
悲しいだとか寂しいだとか
眠れば朝 ...
光の中を走っていたら
太陽が消え闇の中
暗闇を宛てもなく歩いてみたけれど
いつまでも続く闇の中
女はいつしか闇に慣れ
もっと痛みを、と闇の中を突き進もうとした
突き ...
牛を育てる為に人間が食べるよりも大量の穀物を使う
その穀物を分ければ食糧難は解決するという
今更肉を食べるなと言われても困る
ブラックタイガーを養殖する為に
マングローブ林を切り開いて池を ...
{引用=
(ポエトリーリーディング:http://www.myspace.com/slymelogue)
}
あなたの身体には神様が宿る
あなたの心には悪魔が宿る
相反するふたつの「信頼 ...
明日がきたら
ちゃんと言おうと思う。
あなたのことが好きだと。
頭上に広がる空の下
何処までも流れる川の{ルビ畔=ほとり}
旅人はぽつんと一人
立っていた
雲に隠れた天使が
ちらっと顔を出し
碧い{ルビ硝子=がらす}の瞳で
彼に云う ...
兎の模様にみんな病んだ
蝶に倒れた
病院は花園
看護婦さん三階で井戸堀る
注射を打つ廊下
点滴ぶら下げる香水
百日も紅が治らない
いいにおいのする
いいにおいだけのする
包帯は無地
...
たった今大きな丘を越えてきた足を
くるぶしまで持ち上げてみせた
割れんばかりの音とともに地面はほんとうに割れてしまった
にょっきり生えるこころもち汗ばんで
スカートのすそをつまんでは離し
つ ...
きみと
きみときみを囲む白い壁と
きみの大層な毛皮がよく見える
首が痛くなるまで星を観測し
今はまだ冬至、これからこうなって
ああなって
こういう風に動いたらあたたかくなるのさ ...
風のない日に君を見送った
水面は音も立てずに揺れていた
あまりにも眩しい君の笑顔に
悲しみは一瞬だけ和らいだ
ボートは二人乗り
三人は乗れない
好きだから愛しているから
...
内密のことですが
内密のことですが
内密のことですが
昨年以来の
溝の隙間より
貴方でもなければ私でもなく
吹きつけるも意味はなさない
これは何の音ですか
あーあ
...
花びらと仔犬
ある時、僕がお散歩に行くと、花の中で仔犬が眠っていました。
ここちよさげにすやすやと眠っていました。
僕はそっと見詰めて、去っていきました。
それから僕は、散歩中にその仔 ...
青いひかり
夏の夜は
青いひかりに
虫たちがあつまり
ばちばちばちと
弾けては
おちてゆく
蒸し暑くて
寂しい夜は
外に出て
コ ...
時を
切り刻んで
視線を
分割して
その間隙に
きみは潜りこむ
群れを裂いて
走ってゆく
群れの中を
歩いてゆく
孤 ...
素手でも
いつも持っている
うつわ
手のひら
ひとつで浅く
両の手で少し深く
手のひらは
うつわ
いつでもすぐに
流れていくものたち
掬いあげても直ぐ零れてしまうので
い ...
なにも自慢するわけではないが、わたしは遊びの好きな人間である。それは、同等の道徳教育を受けた同世代のひとたちと比べてみても、とくに顕著な例であると思う。たとえ自分は参加していなくとも、遊んでいるひと ...
雫 水滴の メトロ は、日の させる術
罪状 軟骨を縛る ゆーとぴあ 華/叉は、流麗 真っ黒に持 ...
顔のないつるっとした人たちがふいにに笑う声
風に巻き上がるコンビニ袋の不確かさで
枯れていく音があらゆる角度から無数にする
家と家のすきまでまぶたを閉じる
足元のアスファルトがめくれて ...
日付順文書リスト
タイトル
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日付
創書日和「扉」 open/close
逢坂桜
自由詩
4*
08/6/28 9:04
侵襲
彌月
自由詩
0*
08/6/28 8:34
食事
小原あき
自由詩
6*
08/6/28 8:12
0714flau schmiedt
あすくれかお...
自由詩
5*
08/6/28 5:51
birthday
風見鶏
自由詩
2
08/6/28 5:42
赤いの流れる
猫のひたい撫...
自由詩
2*
08/6/28 3:00
渦巻く想いの果て
Izm
自由詩
3
08/6/28 2:25
絶望の谷で 絶望の山で
sekka
自由詩
4*
08/6/28 2:24
Answer。
狠志
自由詩
4
08/6/28 2:10
あざだらけの腕
chocoa
自由詩
0
08/6/28 1:13
不思議の国のアリウム
木屋 亞万
自由詩
3*
08/6/28 0:36
夏と僕と口づけ。
プル式
自由詩
1*
08/6/28 0:24
朝が来る。
〃
自由詩
2*
08/6/28 0:14
痛み
知恵
自由詩
4
08/6/27 23:57
トウモロコシ
灰色の夢の中
散文(批評...
2
08/6/27 23:34
つよがり
にゃんしー
自由詩
1
08/6/27 23:33
明日。
〃
自由詩
0
08/6/27 23:33
旅の便り
服部 剛
自由詩
1
08/6/27 23:23
カルテ
ふるる
自由詩
9*
08/6/27 23:08
足
〃
自由詩
4*
08/6/27 23:07
夜夜中
嘉村奈緒
自由詩
9
08/6/27 22:39
ボートは二人乗り
1486 1...
自由詩
2*
08/6/27 22:29
芳一
敷彦
自由詩
3*
08/6/27 22:04
ショートショート/花びらと仔犬
いすず
散文(批評...
2+*
08/6/27 21:57
青いひかり
れんげ
自由詩
0
08/6/27 21:30
0
草野春心
自由詩
2
08/6/27 20:25
器に何もないことを思う
海里
自由詩
1
08/6/27 20:00
遊びについて
パンの愛人
散文(批評...
1+
08/6/27 18:44
vision
aidani...
自由詩
5
08/6/27 17:37
ビスケットボール3
モリマサ公
自由詩
13
08/6/27 17:30
4899
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6.28sec.