爪先で掻き分ける、
さりり、
砂の感触だけが
現実味を帯びる

ひと足ごとに指を刺す貝の欠片は
痛みとは違う顔をして
薄灰色に溶けている


こころの真ん中が
きりきりと痛んで
...
赤に黄に僕の空を染め上げた
染め上げていたその欠片
欠片はアスファルトの上、ガサリ
ガサリと老いた祖父の手
手の皮膚の色と手触り
手触りすらもやがて朽ちて
朽ちて残る細い細い骨 ...
はじめは
音もなくただ
切り取られた絵を
見ているようだった

気付けば
あたりいちめん
降り続いていた
ほそく長い銀色の

むせ返す空気を
土に
留めておくように


...
愛情より愛憎
憎しみが無ければ愛等生まれない

愛しているよ?
だから余計に壊したくなる

何時だって僕は、
如何して君を壊してあげようかと
其ればかりを考えている

ねぇ僕は、
...
 空が晴れていることを
 飴玉にくるんで
 青葉を打って落ちる
 雨が
 夜
 ヘッドライトが近づく路上で
 浸った黒さの中で
 金色の連弾が
 跳ね上げる音は
 かき乱す
 裏側 ...


くははしる

ヨコ線の日々をはしり

ぬける

はしるよ

よつあしで


どてのうえは

快晴だ
僕は宇宙を持っている
体の中に宇宙を秘めている
其処には地球があり
空があり 大地が広がっている

季節が巡り
花が咲いては散る
風が吹いては止み
波が荒れては穏やかになる

川が ...
以下略とかかれた中に
コトコトゆれながら
姿をととのえて
目線を前に向ける

遠くからくるものの予報と
今から行われる今日は
ゴールの前に立たせながら
端から走れと耳打ち

涼しい ...
(波の音、)

過ぎゆくものを
尊しと思いつつ
記憶も躊躇いも
心に残さず

静かなものにこそ
いっそう厳しく答え
逆巻いてくるものには
烈情を抱かず

(漁火 ...
{画像=080622022551.jpg}

今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。

いつもの挨拶
いつもの仕草、

駅前の喫茶店の指定席、
リングノートに ...
カタヤマくんはジャングルジムのてっぺんが好き
ここのジャングルジムは幼稚園のくせして子どもたちが登るにはちょっと高すぎるので
てっぺんまで登れるのはカタヤマくんくらい
カタヤマくんはてっ ...
黒鳥が空を舞うのを眺めながら
空の青さに目を傷める
そのようにして
わたしたちのあこがれはいまだに止まず

いつ どこで だれかを殺してもいいように
理由を探し続けている
わたしたち ...
4月1日
迷惑メール17件
うち英語が6件
あんまちゃんと読めないけどたぶん迷惑メールだと思う
普通のメール2件
返信せず
たぶん支障ないと思う


4月2日
迷惑メール3 ...
カラオケ帰りの深夜二時
車を止めてエンジンを切ると
無音の空間が一面に広がり
取り残されたような気分になった

駐車場から歩いていると
自分の足音がはっきりと聞こえた
その時 ...
あぁ 今日もまた 鳥かごの中から世界が見えるよ

ほんのちょっとした、ありふれた病気

なのに体が思うように動かない

心には沢山の傷がついて紅い血を流してる

きっと助けて欲しいのに ...
「夕暮れ時がすきだといった

 わたしは悲しくなる
 といった
 薄い光が町を
 すこしだけれども透き通らせてみせるので
 悲しくなるのだと

 町をみた
 アーチ橋の上から
 静 ...
嫌い蜂蜜みたいに甘い甘いべっとりしたあの子
みたい嫌い嫌いじゃない?そーゆーの、わたし
佳く解かってないのかしら、まだそういう年齢
、では無いのかしら?{ルビ脹脛=ふくらはぎ}掴まないでよ
痛 ...
うだるような夏休みの夜
水を求めるように
冷凍庫から氷をとり
口に入れる

がりがり
噛み砕いたり

飴玉のように
ゆっくり溶かしたり

氷は40度に満たない
僕の身体にすぐ溶 ...
芸術と現実のまんなかで
僕らはヒッチハイク
あの崩れた山の向こうに
家があるんだ

あいにく
運転手の行き先は海で
たしかにそこは海で
干上がってるから歩き出す

潮の匂いが ...
学者のエタは考えた。
西のお空の姫星が
ある夜不意に消えたのは
一体何が悪かろと。


のまず喰わずで
三日三晩
寝ても醒めても
空ばかし
あるとき派手に転がって
こさえた擦り傷 ...
長い文章は嫌いなので読めません
普段から文章を読む習慣が無いので
文章力が無いのは当然の結果

くだらない文章を並べているのは書きたいから
迷惑だったらこのサイトごと止めます
人に不快な思 ...
若し若しお元気ですか、気持ちも漫ろなままに、
筆を走らす限りなのですが、屹度復、墨の滲むのが収まらないうちに、
丸めて放り出すかも知れないのですが、これを書いている限りは、
不思議と淹れたての珈 ...
{引用=
通過する――14時前の平日がトンネルの隅で俯いていた


14時は疎らで誰もが15時が来るのを知ってる。僕は迷子だ。


明日には会えない気がした。15時の駅で降りた足元の風、 ...
{画像=090909004233.jpg}
現場監督が路面に
配管図面をトレースした
作業の痕跡

解かれることを意図しない暗号が
街の中に密かに生きている


それはシンプルな記号 ...
僕の妄想の中で懐かしき貴様らはと言えば
自らの幸福と比較し無意味な自答を連ねる自愛の様を垣間見て
ひたすらにありきたりと置いてけぼりの過去を重ねて嘲るだろう

見えているようで見えていなかった ...
   低気圧が低血圧をもたらすのか
     黒い腎虚がきしむベッドで
  タッグを組んだ脳神経と肋間神経
    血脈はこむらさきに波をうつ
       カイロスはとっくの昔
      ...
わたしが
立つはずだった
あなたのお店のカウンター

これからは私の知らない女の人が立つんだ。

わたしが
あなたとの子供授かり
大きいお腹で立つのが夢だった
あなたのお店のカウンタ ...
銀色の
波に揺られて
揺れる
七色

ちらり
ちらり
降り積もる
銀色の
鱗の雪の下で
手を
伸ばしてみる
七色


銀色の
波の下に
静かに波打つ
七色

お ...
  出勤中の車で横切った 
  開店前のガラス越しに 
  一瞬 
  「非常口」へと駆け込む 
  緑のひとが見えた 

  長い間繰り返される凡庸な日々から 
  抜け出す「非常口」 ...
 Chanson d'automne  
    Paul Verlaine


Les sanglots longs
Des violons
 De l'automne
Blessen ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
海蛍 (一)銀猫自由詩18*08/6/22 14:37
遺影朝原 凪人自由詩1*08/6/22 13:42
銀の針のような雨がこゆり自由詩8*08/6/22 11:34
最果てユキムラ自由詩008/6/22 11:23
colors 空白水町綜助自由詩908/6/22 10:08
自由詩208/6/22 10:03
鐘を鳴らす者かいぶつ自由詩208/6/22 9:37
白い星達砂木自由詩10*08/6/22 9:26
いけないあすくれかお...自由詩2*08/6/22 8:34
いつもの席のいつもの仕草beebee自由詩16*08/6/22 2:17
すべての男は天使であるれつら自由詩7*08/6/22 2:06
恋愛詩自由詩4*08/6/22 1:56
あたらしい世界じゃなくても自由詩4*08/6/22 1:53
公営住宅1486 1...自由詩6*08/6/22 1:40
鳥かご知恵自由詩5*08/6/22 1:33
緑色の ぐるると喉を鳴らす水町綜助自由詩508/6/22 1:11
carameloaidani...自由詩008/6/22 1:09
氷喰症藤原有絵自由詩608/6/22 0:56
ヒッチハイク小川 葉自由詩108/6/22 0:38
西の姫星亜樹自由詩108/6/22 0:15
少しだけ俺の事灰色の夢の中散文(批評...108/6/22 0:10
aidani...自由詩108/6/22 0:07
14と16の境界士狼(銀)短歌5*08/6/21 23:13
路上の絵画kauzak自由詩12*08/6/21 22:53
過剰な自意識が産む嘲笑松本 卓也自由詩108/6/21 22:30
NIL(8)信天翁自由詩008/6/21 22:25
ごめんねこころゆくま...自由詩6*08/6/21 22:16
アオリ烏賊北村 守通自由詩5*08/6/21 22:12
「 非常口 」服部 剛自由詩2*08/6/21 22:04
詩人のシノギ(上田 敏の巻)みつべえ散文(批評...1008/6/21 21:44

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加筆訂正:
「 ふれてください 」 /服部 剛[08/6/22 11:22]
節々を推敲しました。 
緑色の ぐるると喉を鳴らす/水町綜助[08/6/22 9:59]
なんでか内容が途中で切れた状態で投稿してありましたので、大幅加筆、というか修正。ついでに改題
「 ふれてください 」 /服部 剛[08/6/22 3:38]
4・7連目を推敲しました。 
金属/佐藤伊織[08/6/22 0:16]
改行を変更
/佐藤伊織[08/6/22 0:13]
書き換えました
5.63sec.