優しくてまるいものと
強く冷酷であるものを
全く違う世界をちゃんと作った
全く違う人がつくったものを
何かの拍子に
同時に
僕が
欲したら
失礼だ
と、誰 ...
背の高い花がとおく
グレーの空
ぱしゃん ぱしゃん
あめ
やらかいカーテンに小学生のころを思い出した
プールから出たあとみたいな かぜ かぜ かぜ
体が乾いて落ち着 ...
清しく、邪な風に
華奢な下肢をさっと隠した
裾広がりの白地に
ピンクの薔薇の咲くスカート
立襟のブラウスに
光る栗色の髪を
ながく垂らし
ただ、甘く春に散る
花の匂いを漂わせて
...
二番地の内田さん 前田ふむふむ
白いあごひげをはやして、美味しそうに、キリマンジェロを飲む、二番地の内田さんと呼ばれている、この老人は、若い人と話をすることが、何よりも好きだ。よく、真面目 ...
森の夢―古いボート 前田ふむふむ
1
青い幻視の揺らめきが、森を覆い、
緩んだ熱を、舐めるように歩み、きつい冷気を増してゆく。
うすく流れるみずをわたる動物 ...
暗い暗い、
星も月もない闇夜より暗い
そんな場所に
今、私はいる
想う人は遠く
もはや、出会うことはない
だけど結局
誰がいても変わらないから
たった独りは変わらないから
孤独な闘い ...
51年前の或る日のこと・・・
「お願い、一度だけでいいから、きみの手料理食べてみたいんだ」
・・・嘘つき
「しょうがないなぁ、一回だけだよ?」
...
永遠に続く時間があれば
人間は何でもすることができる
永遠に続く時間があれば
人間は何もしないこともできる
永遠に続くということは
終わることがないということ
永遠に続くということは
...
貴方が私を
引き出しの奥に大切に
仕舞い込んでくれたと
思ったあの日から
50年の月日が流れ
あなたは
素敵な奥様や子供たち
孫たちに囲まれて
私はと言うと
...
走る戦場に文字を投げつけてると
膠着した後、跳ねられました。
それは拒否ですね
戦いからも弾かれる
世の隅で土を掘り
突き当てた文字を
渡したかっただけなのに
今は黒い空を見て
...
"祭日。陰り"
Kの日記の最後
その後の唐突な終り
無造作に切られた
電灯のスイッチのように
Kは消滅した
何の感慨も残さなかった終り
"共感する& ...
魚の群れとか
飛び交う鳥とか
憧れて生きる
羨んで朽ちる
笑う神様
「聞いたこともない」
ヒト嫌いなヒト
「なんで生きてんの」
海の中潜る前に
言う ...
君の名を
呼び、繋げよう
「生」の等号
辿ればそれが
拍動の意味
たんぼの土手に立つと
風が強くあたる
しろかきが終わり
水の上に浮いている
稲わらをとって
土手に集める
もうすぐ田植え
晴天の太陽が たんぼの水に輝く
強い風は水の上をう ...
お囃子の笛と太鼓で空腹だ
手をつなぐと、焼きそばが食べたくなる
{画像=080517220430.jpg}
死という観念が人間固有のものなのかもしれない
知ったかぶりのシかと思うときもある
こうして生きている、という特殊な事態をも私たちは理解するのに時間がかかる
他の生き物には、生きている ...
梁にしがみつく蝶を引き剥がすたび
親指と人を指す指が情けなく震える
コロシヤシナイカと懼れながら
ただ善意を偽って助けようとして
羽を掴む、その度に
燐粉が指先に着いてしまい
その後でゴシ ...
「就職おめでとう」
そう言われて渡された
腕時計です
黒い皮バンドの
文字盤だけの
シンプルがベストでしょう
それからいつも
相棒の腕で
一緒に働いていました
...
あなたのお陰で咲きました
白と黄色はあなたのようです
白は純粋で
黄色はほがらか
孫の世話で忙しい
お父さんお母さんにかわって
世話をしてくれました
なのに
あなたは哀 ...
あらから二年たったのですね
あなたは
また私を贈り物にして下さいました
好きな青いリボンをかけて
アルバイト先で知り合った彼女
暗闇を彷徨っていたあなたの
光になりました
...
素直は真実
伸びゆく蔦のごとし
言葉は時に不安と化し
想いは常に苦悩を招く
失いし光には、闇
授かりし闇には、光
交互する反面の賜り
汝の笑みこそ
己の幸と知り
安らかなる御霊のおぼろ
...
チベットの暴動で
無数の人々が血を流し
四川の大震災で
無数の人々が命を落とし
僕の家の畳の部屋で
今も横たわる祖母は
三日後
頭蓋骨に穴を開け
脳の腫瘍にレー ...
暗闇が押し寄せて
冷たい驟雨は街を灰色に染めた
ミッドナイトを巡る 静かな宵
闇 深く 真実の時は流れ始めている
嘘をついたような蛍光灯の下で
折口信夫 読み止さしのページ ...
前に進め
半歩さがって
様子を見よう
タックルのように進む
男は筋肉の人間だ
女は水分の人間だ
歯を食い縛り
戦い続ける
ここから逃げ出せ
新しいメモリーを使え
人生はゲー ...
ワンダフルだわ。
煮沸後の沼にはワニを思わせる口先の花がいっぱい。
泥棒よけにいいみたい。チワワを与えて育つのよ。
絶好調なら万歳して。絶不調ならゲンナリして。
なかなか上手くはいかないものね ...
{引用=
漂流、……。
寂しさはほんとうだった
泣き真似がじょうずと言われて
反論もできずに
(14歳のころのはなしなんだけど/
あのさ、あたし ...
街なかで白い小鳥を配っていた
籠に入ったたくさんの小鳥を
小鳥配りの人が要領良く配っていく
受け取らないつもりでいたのに
いざ目の前に出されると受け取ってしまう
わたしが手に取ると
それは ...
詩や言葉が何かの中に見つからなくても
必死にならない 心配しない
外で見かけたらただひしっと抱きしめて
それからまたすぐ手放して
次からはそのことの話し手になれる
ゆっくりゆっくり
暮れなずんでいく
太陽が
月に
主役を譲ろうか
考えている
街は戸惑って
モノトーンになって
こんな夕暮れは
誰かといても
淋しくて
寝苦しい夜を終えた朝に母が言った
洗濯機の中を覗きこんでいると
その一言を思い出す
同じものを何度もぐるぐると網膜に回しながら
嗚呼、わたし、洗い流されてゆけ。
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
ブラックなものだって飲み干せる
藤原有絵
自由詩
2*
08/5/18 1:27
あのころ
ki
自由詩
2
08/5/18 1:26
マリー
atsuch...
自由詩
16*
08/5/18 1:14
二番地の内田さん—デッサン
前田ふむふむ
自由詩
21*
08/5/18 1:08
森の夢ー古いボート
〃
自由詩
24*
08/5/18 1:01
暗の暗(くらのくら)
麻生ゆり
自由詩
5*
08/5/18 0:51
金婚式
Honest...
自由詩
3*
08/5/18 0:29
無限地獄
1486 1...
自由詩
2*
08/5/18 0:22
ウェディング・ベル
Honest...
自由詩
4*
08/5/18 0:15
カケデスト
木葉 揺
自由詩
5*
08/5/18 0:00
きょう
フクスケ
自由詩
2
08/5/17 22:53
『aquamarine』/歌
しろいぬ
自由詩
0
08/5/17 22:53
『イコール』
〃
短歌
0
08/5/17 22:51
恵みに
砂木
自由詩
8*
08/5/17 22:15
祭りの夜に今日は終わらない
たりぽん(大...
自由詩
3
08/5/17 22:12
「生きる」という種目
ever
自由詩
2
08/5/17 21:45
埋める火の熾き
pur/cr...
自由詩
5
08/5/17 21:44
@腕時計
貴水 水海
自由詩
1
08/5/17 21:37
@水仙
〃
自由詩
0
08/5/17 21:34
@すずらん Ⅱ
〃
自由詩
0
08/5/17 21:33
ゆめ
見崎 光
携帯写真+...
3*
08/5/17 21:33
「 ドリームランド 」
服部 剛
自由詩
1*
08/5/17 21:25
帝都の驟雨
アハウ
自由詩
5*
08/5/17 21:17
ファイヤー
ペポパンプ
自由詩
7*
08/5/17 21:14
ルートらんりん毒
キリギリ
自由詩
1
08/5/17 20:41
wait
春日
自由詩
2*
08/5/17 20:33
できごと
小原あき
自由詩
34*
08/5/17 20:24
必詩
海里
自由詩
2*
08/5/17 20:00
暮れなずんでいく
風音
携帯写真+...
8
08/5/17 19:08
白昼夢
士狼(銀)
自由詩
5*
08/5/17 18:26
4898
4899
4900
4901
4902
4903
4904
4905
4906
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4925
4926
4927
4928
4929
4930
4931
4932
4933
4934
4935
4936
4937
4938
加筆訂正:
二番地の内田さん—デッサン
/
前田ふむふむ
[08/5/18 1:14]
皆さん、とても留守にご無沙汰しておりました、再び、投稿しました、新作です。筆が何を書いているか、出来上がってみると時代の断絶と継続が描けているように見えてくる。勿論主観でありますが。
森の夢ー古いボート
/
前田ふむふむ
[08/5/18 1:03]
誤って削除しましたので、再掲載しました。
5.28sec.